新しくアカウントを作成したらTSしたのであのキャラを目指します。   作:ギブス

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どうも約一年放置していたギブスです。

たいへんお待たせして申し訳ありません。
とりあえず納得の出来になったので投稿します。

また相変わらず短いですがお楽しみ下さい。


TS弓使いと勧誘。

タクが取り出したのは、サイズは長剣程の長さの剣で束頭から束尻までをナックルガードの代わりに斧がついた斧剣(アックスォード)という武器だった。

 

 

「なんだコレ?」

 

「イロモノ武器?」

 

「カッコいい~!」

 

 

これが斧剣(アックスォード)を見たオレたちの感想だった。オレとサリーはその異様なフォルムに若干引いていたが、メイプルは素直に誉めていた。

 

 

「まあ見た目はイロモノだがけっこう使いやすいぞ」

 

「この斧剣(アックスォード)はね、さっきタクくんが言ったように斧としても剣としても使える武器なの。通常は剣として普通に使えるし、剣の間合以下になった時はナックルガードについた斧で攻撃が出来るの」

 

「それにスキルも剣だけじゃなく、斧のスキルも使えるから攻撃の幅が広いんだよ」

 

 

そう言ってタクは斧剣(アックスォード)の説明をしてくれた。ただこの武器は装備するのにある程度の必要ステータスがあるらしい。それはSTR50とDEXが30なのでタクは初期ステータスはその2つとVITにしか振ってないので、それ以外のステは装備やスキルで当面はなんとかするんだとか。

 

 

「…という訳でイズさん、金はあるので装備をください」

 

「うーん、作っても良いけどしばらくは忙しいからムリね」

 

「な、なんでですか!?」

 

「そういえばイベント参加者の装備を修理をしてましたね」

 

「そういうこと。ゴメンねタクくん」

 

「そういうことなら仕方ないですね。とりあえず暫くは店売りので我慢します」

 

 

イズさんに断られたタクはそう言って諦めて店売りのもので当座は凌ぐことにしたのだった。

 

 

「それでユウくんの用事は終わったみたいだけど、メイプルちゃんたちはどうしたのかしら?」

 

「えっとですね…無理なら良いのですが…」

 

 

そう言ってメイプルは自身の装備について話、新しい装備の作成をイズさんにお願いした。

 

 

「なるほど…そうね…ある程度素材持ち込みで一式百万ゴールドってところかしら。持ち込む素材によっては勝手にある程度性能は上がるかもしれないけど」

 

 

メイプルの装備する大楯はスキルのせいでレベル上げに向いてない戦闘用の物だ。だからメイプルはレベル上げ用の大楯を欲し、ついでにその大楯に合わせた装備をイズさんにお願いすることにしたようだ。

 

 

「わかりました!お金と素材を集めてまた来ます!」

 

 

そう言ってメイプルはそのまま店を出ようとする。

 

 

「…って、ちょっと待て!金はともかく素材の有るところは知ってるのか!?」

 

「そうよ。それに私も置いていくつもりなの?」

 

「あっ!?ご、ごめんサリー!?」

 

 

オレとサリーに言われたメイプルは、あたかも今気づいたと言わんばかりに戻ってきた。

 

 

「「はあ…」」

 

オレとサリーはメイプルの天然っぷりに揃ってため息を吐くのだった。

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

あれからメイプルとサリーはイズさんに素材のあるところを聞いて2人で素材集めに向かった。

オレとタクも少しイズさんと話してそれぞれ別行動することにした。

タクはさっき言ってたように店売りの装備を整えたら先ずはレベル上げの為にフィールドにむかい、オレは街中で新しいスキル探しに向かった。

 

そういえばタクが斧剣(アックスォード)を装備していなかったことを聞いたら、街中では装備を外すことが出来るから邪魔なので外していただけらしい。確かに良く見れば街中にいるプレイヤーの何人かは武器や防具を外している人もいた。

 

そんなことを考えながら街中をブラついている時だった。

 

 

「…やっと見つけたぜ!?」

 

 

俺の背後から声を掛けられたのは。

 

 

「え?…あ、ドラグとドレッド…だったっけ?それと…誰?」

 

 

そこにいたのはイベント中に倒したドラグとポイントを稼いだ時にいたドレッド、それから魔法使いらしい女の子がいた。

 

 

「そういえばはじめましてね。あたしはフレデリカ。見てのとうり魔法使いをやってるわ」

 

「フレデリカな。オレはユウ。…それで、ドラグはイベントの続きだと思うけど、フレデリカとドレッドは何しにきたんだ?」

 

 

魔法使いの女の子…フレデリカに挨拶を返してから、オレは気になっていることを聞いた。

 

 

「おう!今度は負けねぇ「いや、やらないから」ぞ…って、何でだ⁉️」

 

「だってドラグはオレのスピードについてこれないみたいだから、やる意味ないだろ?」

 

「な、なんだと!?」

 

「ハイハイ、話が進まないからドラグは少し黙ってて。ユウちゃん、あたしとドレッドがドラグについてきたのはあなたを勧誘しにきたの」

 

「…勧誘?」

 

「そうだ。お前さんも知っていると思うが、再来週にアップデートのメンテがあるだろ?」

 

「詳しく読んでないけど、確か第2層が解放されるってヤツか?」

 

 

ドレッドが言うメンテはイベントの結果発表の次の日に運営からのお知らせメールに載っていたことだ。

それによると再来週の土曜日の深夜にアップデートのメンテナンスがあり、第2層が解放されるらしい。

 

 

「そうだ。だが、それだけじゃない」

 

「それと同時にギルド結成が可能になるの」

 

「ギルド…」

 

 

あとで聞いたがフレデリカ達のパーティーは元々別のゲームをしていて知り合いだったのだとか。そのゲームは既にサービス終了してしまったのでこの【NWO】に当時組んでたパーティー全員でやってきたらしい。

それとギルドだが第2層にはギルド結成クエストなるモノがあるらしく、それをクリアすればギルドホームやギルド特典としてギルド員に若干の補整がつくとかあるらしい。

 

 

 

「そ、だから今のうちに有望そうなユウちゃんを勧誘しにきた訳よ。という訳で、うちのギルドに入らない?」

 

「・・・その勧誘、少し待ってもらおうか」

 

「「「「!?」」」」

 

 

その時、この場にいる人以外の声が聞こえてきた。オレ達はあたりを見回してみると一人の女性プレイヤーがこちらに歩み寄ってくるのがわかった。

 

 

「・・・誰?」

 

「「「炎帝!?」」」

 

「・・・私は別にお前達と争うつもりはない。そう身構えるな」

 

 

やってきたのは赤いローブを羽織った赤髪の女性(フレデリカ達いわく炎帝というプレイヤー)は、フレデリカ達を一蹴するとオレに向き合った。

 

 

「はじめましてだな。私はミイ、プレイヤーからは炎帝と呼ばれている」

 

「オレは…」

 

「知っている。第1回イベント五位の[天弓の巫女]ユウだろ?」

 

「そのとうりだけど、その天弓のなんたらは知らん」

 

「・・・自分の二つ名ぐらい知っていると思っていたが、知らなかったのか?」

 

「二つ名?」

 

「そうだ、お前さんの弓捌きとその見た目からそう呼ばれている」

 

「今回のイベントのトップ10位以内のプレイヤーは大体二つ名をつけられているわよ」

 

「因みに俺が[地割り]ドレッドが[神速]、うちのリーダーが[聖剣]、そんで3位の大楯使いが[要塞]だっけ?」

 

「そうね。あとはそこの炎帝の仲間の[崩剣]のシンに[トラッパー]のマルクス、[聖女]ミザリーね」

 

「・・・ミザリーとマルクスのことは元々知られていたが、シンのことまで知られていたか」

 

「よく言うわ。この前勧誘に行ったらあんた達に先を越されてたのよ!しかもアイツその断り方があたしが好みじゃないからって、ナニよ!?」

 

「お、落ちつけフレデリカ!?」

 

 

シンとかいうヤツにキレているフレデリカと宥めているドラグはほっといて・・・。どうやらあのイベントで話題になったプレイヤーはそれぞれに二つ名をつけられたらしい・・・というか、メイプルの二つ名はあのスキルのせいだろうな。

 

 

「大体わかった。それでミイは何しに?」

 

「簡単さ。私もお前を勧誘にきたのだ」

 

「ほう、炎帝ともあろうお方が直々にお出ましとはな」

 

「ふん、あのイベントで上位に入った者はなにかしらユニークスキル持ちが殆どだ…お前のようにな、神速?」

 

「・・・さて、なんのことやら」

 

「ふっ・・・まあいい。それでユウは私達[炎帝の国]か、こいつら[集う聖剣]のところかどちらにするのだ?」

 

「・・・(なんか既にコイツらのギルドに入ることになってるんだけど)悪いけどオレはまだギルドに入るつもりはないぞ」

 

「ええっ!?」

 

「ふむ、理由を聞いても?」

 

「オレ、VRMMOってNWO(このゲーム)が初めてだからな。ある程度慣れるまではソロでやるつもりだ。それにお前らのどちらかに入っても角が立つしな…ついでにいえば、ドレッドたちの方はドラグが勝負勝負言いそうだし」

 

「な!?」

 

「あらら、この短い時間でドラグの性格がわかったみたいね」

 

「そうだな。わかった。俺たちは今は諦めるとしよう」

 

「私も今回は諦めるとしよう。だが気が変わったらいつでも私のギルドに入ると良い」

 

 

そう言うとミイはオレにフレンド申請を贈ってきた。それを見ていたドレッドたちもフレンド申請をしてきたので、仕方ないので受理しておいた。

その後はドレッドたち[集う聖剣]とミイはそれぞれ去っていった。

 

 

仕方ないでフレンドになったが、なんか面倒ごとになりそうな予感がするな。

そんなことを思いながらオレも街中にいくのだった。

 

 

<続く>

 




どうもギブスです。

一応今書いている3つの二次作品(TS弓使い・GS・Gガン)はちょこちょこ書いては消して、書いては消してでやってましたが、書き方がちょっとおかしいかもしれませんね(笑)

ユウの二つ名はとりあえず[天弓の巫女]にしました・・・が、メイプルみたいに今後増えるかはわかりません(笑)


感想・評価の方よろしくお願いします。
m(__)m
また誤字・脱字がありましたら、そちらの方もよろしくです。

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