どうも、1話(1000字ちょい)だけ置いて数日放置してた作者です。
この数日色々あって忙しかったのもそうですがやっぱりストックなしではじめたのは良くないですよね。妄想はストックとは言えないことがハッキリわかりました。それを形にする(字に起こす)のが一番大変なのだと。
結構書いたつもりで4000字ちょいっていう。
主人公登場回です。他に登場するキャラの名前は別に覚えなくても問題はないです。
後書きに悟空のスペック(ダンまち世界バージョン)を書いておきますね。主人公の初期ステイタスは次話公開かなー
父さん達はまだ帰ってきていないのだろうか。
俺、レーベ・ロークァットは村の女達に山ほど
ある洗濯物を押し付けられ──自分たちは夕飯の支度があると言っていた──それらを村にほど近い川で全部洗い、水を吸って重くなった布の塊をどデカい籠に入れて頭に乗せ、村まで戻ってきていた。
「なぁ、おばちゃん。まだ父さんやトイモ、ジルバのおっちゃん達は狩りから帰ってきてないのか?」
休憩がてら頭の上の籠を下ろして近くにいた俺の一つ年上のラオクの母さんにそう尋ねる。俺の脳天に拳骨が1発降ってきた。
「誰が“おばちゃん”よ。…そうね、今日は何だか怪物共の間引きも兼ねて少し森の奥まで行くって言ってたからもう少しかかるんじゃないかしら」
そう言ってラオクの母さんは太陽の位置を確かめる。
「まだお日様も高いしね。流石に暮れ頃には戻るでしょ。…ほら、作業の邪魔だから行った行った。」
その発言を皮切りに下処理がめんどくさい大量の木の実や根菜の調理に大勢で取り掛かる女達。ぐつぐつ煮立っている大きな鍋からはなんとも言えない匂いが漂ってくる。
その様を尻目に、手持ち無沙汰な俺は村の子供が集う村の農場に向かう。皆が住む場所からは少し離れた農場は村の中でも大部分を占める広大な草原であり、そこで家畜を放し飼いにしている場所だ。
まだ1人前として認められず危険を伴う狩りに出かけられない10歳以下の子供達(例外はある)が、そこに集まって思い思いに駆け回ったり腕試しに殴り合ったりしてじゃれあっているのが常だ。
ここは、レグ村。戦闘民族である獣人(ワーエイプ)が住まう村だ。どこか遠く離れた地では『極東』などと呼ばれているらしい所にある。父さんから聞いた。
俺は生まれてからずっと尻尾が生えてるのが当然だと思っていたけど、尾がない母さんによると世の中には母さんみたいに力が弱くて尻尾がない『ヒューマン』や『デミ・ヒューマン』(俺達はここに属する)っていう種族があって耳が長いやつだったり猫みたいなやつや肌が真っ黒だったりチビだったり髭もじゃなやつがいるらしい。
そしてその全ての上に立つ種族?存在?の“かみさま”とかいうのがいるらしいけど、そいつらに出会ったことはまだない。この村には(数人のヒューマンを除いて)獣人しかいないからだ。
「あーっ弱っちいレーベが来たぞー」
俺がいることに気づいた1人が騒ぎ立てる。それから周りの子も口々に俺の事を弱いだのなんだのと言い始めた。そいつらの中で1人、ラオクだけは気まずそうに黙って俺に目を合わせようとしなかった。
「あいつあのリーベさんの息子なのに熊一匹投げ倒すことも出来ないんだぜー」
「族長は6歳の時から狩りに出てたっていうのにレーベは俺たちの中でもいっちばん弱いしな」
好き放題に言っているようだが、それらは全て事実だ。
そう、俺はこの村最強の男が就任する族長、リーベの息子だ。だけど、『ヒューマン』の母さんとの血を濃く受け継いだせいか、8歳という年齢になってもそこらにいる怪物達じゃない野生動物にすら引けを取っている。
この村では“強さ”が何よりの誇りだ。
俺達の祖先はかつて怪物共が地上に好き放題のさばっていたはるか昔にその時代で最も強いとされていた竜達をなぎ倒した【伝説の戦士】
その血を引く俺たちは偉大な祖先に恥じぬよう、切磋琢磨して力を磨きながらその言い伝えを大切に語り継ぎ今日まで繋いできた。
だからこの村では1番強い戦士が族長になるし、こうして同年代の中でも一際弱い俺はイジメの対象になる。
ろくに反応を示さない俺に飽きたのか俺を放ってどこか別の場所へ歩いていく一行。
ため息を吐き、肩を竦めて日が傾き始めた空を眺める。ふと、この強さ至上主義の中で女だからと見下されることに苛立ち、遥か遠い西の大都市に旅立った近所の年上の姉貴分を思い出した。
彼女はなまじ強かったからこそ同年代の男子にちょっかいをかけられた訳で俺とは全く違う状況なのだが。それを追って馴染みの兄貴分や知り合いのねーちゃん達も村を出た。それももうかなり前のことだ。
草原に寝転がって空を見上げているうちに寝てしまっていたらしい。太陽は地平線にかかり、辺りはもう暗くなっていた。
「やばい、村の掟の門限があるのに…これじゃ母さんに叱られるしおばちゃん達やおっさんにもゲンコツ落とされちまう…!」
寝起きの重だるい頭は直ぐに覚め、立ち上がって直ぐに家に向かって駆け出そうとした。
その時だった。
「──っ!!!」
未だかつて感じたことの無いような鋭い悪寒が背を刺す。背筋が凍ったことを知覚した。
これは、なんだ?体の奥底から震えが起こってくるような、得体の知れない、この感覚は──
『グォアアアアアアッ』
凄まじい咆哮を空に轟かせながら村の家が連なっている方角へ超高速で黒い何かが飛来した。辺りはもう暗くなっていてそれが一体何であるかをはっきりと視認することは出来なかったが、影の形からして──
「あれは、竜!?」
凄まじい重圧によって芯から体が震え、足が地に根を張ったように動かなかったのが、響き渡った咆哮によってか反射的に動き出していた。この足は我知らず家が集まっている村の中心の方へ駆け出していた。
息を弾ませ風を切って走り続ける。
「大丈夫!…ハァ、この時間なら、きっと、おっさん達は…狩りから…ゼェ…帰って、きてる!」
村の屈強な戦士達は並の怪物程度に遅れを取ったりはしない。“かみさま”とかいう奴らの“恩恵”っていう力がなくたってその辺にいる竜くらいなら倒せる人達なんだ。そんな人達が集まってて倒せない怪物なんてきっといない。それに世界で1番強くて誰かに負けた姿を見たことがない父さんだっている。だから大丈夫。この村は絶対に大丈夫なんだ。
そう自分に言い聞かせても嫌な予感はまるで拭えやしなかった。ひたすらに走る。走り続ける。
自分が行ったって何が変わる訳でもないだろう。それでも、俺が帰ったその場所に巨大な竜の骸が転がり、今日は豪華な食事だと沸く皆の姿を信じずにはいられなかった。
走っていて突如、視界の先に見える村が真っ赤に染まった。
微かに聞こえてくるのは建築物が崩れ、壊れる物音。恐らく竜に立ち向かっているである男達の雄叫び。急に生活空間で戦闘が始まったことに狂乱する女子供の悲鳴。
依然、目に見える村の姿は真っ赤だった。斜陽に照らされているのかとも思った。
しかしあれは炎だと遅れて気付く。ごうごうと唸りを上げて燃え盛っている。
「ッッ……父さんっ!母さんっ!!」
自分の足の遅さが嫌になる。走って、走り続けてようやく家が建っている場所にまで到着した。
いくつも経ち並んでいた家はその造りや材質などにかかわらず全てがなぎ倒されていた。
遠くからもはっきり見えたあの炎や怪物の体躯、その尾や脚などで破壊されたのであろう跡が残っている。
再度父と母を呼び走り出そうとしたその直後、俺のすぐ横にある倒壊している家に何かが凄まじい速さで吹っ飛ばされてきた。
「チィっ!…なんだってんだありゃ。まるで歯が立ちやしねぇ」
「っ父さん!!!」
それは、その人は俺の尊敬して止まない父さんだった。だがその風貌は普段の見る影もなく、頭に巻いた腰まで垂れた鉢巻は血と煤と泥や汗でぐちゃぐちゃに。身体中が焼けただれ、全身が血塗れだった。片目は潰れたのか閉じている。
俺の絶叫に気づいた父さんがこちらを見た。
「あ!?レーベてめぇなんでこんな所にいやがる!さっさと逃げろ!!」
まるで余裕の無いその声に、努めて不安を圧し殺そうとしていた俺の心はいとも容易く打ち砕かれた。もはや取り返しがつかず、聞いても仕方がないとわかりきっていることを感情のままに捲し立てた。
「なんだよ!何があったんだよ!!なんで、こんな、こんなことに…!!」
自らの息子が取り乱している有様に思うところでもあったのか、好戦的な、或いは1人でも多くの村人達を救うために死地へと向かう戦士の目から微かに父性を感じるものに表情が変わった。
俺に向き合い、残った片方の目で俺の目をまっすぐ貫きながら諭すように父さんは言う。
「…喚くんじゃねぇ。この村は壊滅させられちまったんだよ。たった1匹の竜っコロにな。…もう女子供の殆どが八つ裂きにされ、ジルバもトイモも、戦士たちが皆…消し炭にされちまった」
どこか吐き捨てるように言うその姿には言葉に出来ないような荒れ狂う感情が見え隠れしていた。
ともすれば溢れそうになる怨嗟や悪態を堪え、絞り出すように父さんは口にする。
「…いいか、レーベ。てめぇはこれから真っ直ぐ西へ向かえ。“迷宮都市オラリオ”…でけぇ壁の中から1本塔が建ってるような所だ。そこには、『俺以上に強ぇ奴らが山のようにいる』。そして覚えとけ。こんなことになっちまったのは俺が、俺達が弱かったからだ」
俺の頭に手を乗せ、ぐいと引き寄せ肩で軽く抱く。
俺の目からは怒りや悔しさや悲しさ全部が入り乱れた涙が溢れて止まらなかった。しゃくりあげ、ろくに返事を返すことも出来ない。
最早これで二度と父さんや母さんと会うことも話すことも無いのだろう。…今まで見せたことがないような父親としての優しさに触れ、否応なしに気付かされる。
「だから、そのバケモン達がいるところで『強くなってみせろ』。二度とどんな理不尽からも何も奪われねぇように。そして何も無くなっちまうお前はこれから守るものを作れ。家族だ。互いに命を預けられる新しい家族を見つけろ」
「家族ってなんだよ!俺の家族は…俺の家族は父さんと母さんだけ、なのに…」
「てめぇの母さんはもういねぇ。それに、家族ってのは血と血の繋がりだけじゃねぇ。心の底から仲間だと思えるような奴らは皆そうだろうが。この村にいた奴らはどうしようもねぇようなやつもいたが…それでも俺にとっては全員家族だったさ。ただ、そん中でもてめぇはこの俺の一人息子で、初代みてぇな世界最強の男になれる素質がある。この俺が断言してやる。だから死ぬ気で強くなれ。…間違ってもあの竜っコロへの復讐なんてダセェ真似考えんなよ。いいな?
──わかったらグズグズ泣いてねぇでさっさと行きやがれっ!!」
言い終わるやいなや強烈な回し蹴りが飛んできた。日頃俺が頼み込んで受けている訓練が功を奏し、咄嗟に交差した腕で防いだものの、衝撃を殺しきれず宙に浮いて吹き飛ばされた。
父さんが動いた拍子に、既に炎で焼き切れていたのであろう鉢巻が半分ほどの丈で千切れ、俺の服に引っかかっていた。
そのまま吹き飛ばされた状態で体勢を整える。父さんが狙ったのかどうかはわからないけれど幸いにも家畜達が食む草が積まれた場所に落下したため、体を痛めることはなかった。
そのまま立ち上がって無我夢中で走り続ける。振り返ったりはしない。もう一度村を見ると…父さんの背を見るとそこに駆けていってしまいそうだったから。
背中越しには父さんと竜の咆哮が聞こえ、それから程なくして、一方は消えた。
父さんの形見となった千切れた鉢巻を固く握りしめ力の限り走り続ける。
ただひたすらに西へ。“迷宮都市オラリオ”へ。
何者にも負けない強さを手に入れるために。新たな家族を見つけるために走り続けた。
野菜もじりで名前考えるのは守りたいって思ってる筆者。なのに主人公の名前は野菜関係ないっていう。
普通に太古に純血が一人いるだけなのに今の今まで続くような形質の遺伝子ってサイヤ人は凄まじいなぁ。(とはいえ大猿などにはなれなかったりその他色々と性能は劣化している設定)
『龍球探しの大冒険』主人公(モデル:孫悟空/カカロット)
暗黒時代に存在した最古の英雄。幾度となく怪物を討伐し、神の恩恵を受けずに神の領域にまで至ったと言われる伝説の存在。
しかしそれほどの偉業を成し遂げながらもその時代では紙やその他の媒体が少なかったことや、怪物に襲われ村が滅亡したことで失伝されるなどして残っておらず、下界ではあまり知られてはいない。現在ではベルの祖父(ゼウス)の描いた絵本(原典)の中に唯一『龍球探しの大冒険』として存在し登場している。そのためベルはこの存在を知っている。
今では実際にそれを目の当たりにした神々と子孫とされるある獣人の一族(とベル)、極東の一部の家系のみがその逸話を知っている。
イレギュラーであるとはいえ天界で送る日々に退屈していた神々は、この存在に下界の無限の可能性を見出して下界に降臨し神時代が始まった。(ただしそれは青年が神として天界に上ってからなので数千年のタイムラグがある。また、その頃神は神でゴタゴタしてたのでリアルタイムで見ていたのはゼウスのみ)
ダンまち世界風での能力紹介
ちなみに作者は「補正」<「強化」だと思ってます
例:超域補正<超域強化
ステイタス:なし(恩恵は受けてないため)
体質
ビジター
『来訪者』
・世界への適合(免疫や食性等)
サイヤン・スピリット
『戦闘民族』
・戦闘における成長限界なし
・受傷後回復による成長促進
・夜間時満月を目視することにより変身可。戦闘力大幅強化
サイヤン・ブラッド
『伝説血統』
・“覚醒”の条件付き解放
特技(恩恵がない為魔法やスキルではない)
レイジング・スピリッツ
『怒髪天衝』
ターントリガー アクティブトリガー
・“条件発動”1度発現後は“任意発動”
・髪が逆立ち、金髪碧眼に変貌する。
条件は段階ごとに設けられ、求められる条件は
“段階に応じた戦闘力”と“無意識に肉体に課している枷を解き放つほどの純粋で激烈な怒り”
(要は理性を吹き飛ばすほど怒りながらもそれを制御することと全力に耐えうる肉体の両立)
第1段階以外は怒りを伴わずとも発現可能。
第一段階…戦闘意欲上昇。戦闘能力超域強化。
第二段階…更に〃上昇。戦闘能力極域強化。
第三段階…戦闘能力絶域強化。
第四段階…戦闘能力限界強化。
第五段階…神域
『闘気砲』…要は『かめはめ波』
ドラゴンボール
『龍球探しの大冒険』概要(1話の内容)
空の彼方から降ってきた謎の球体(実は異なる時空からやってきた)に入っていた赤子が善良な翁に育てられ成長。9歳時に爺が怪物に襲われ死亡。その際爺から聞かされていた「強い怪物を打破し、その中から現れる結晶のうち眩い輝きを放つ7つの宝玉を集めた時願いが叶う」といったおとぎ話を信じ、爺を蘇生させるために冒険をすると言う話。
ぶっちゃけドラゴンボール初期の段階でポッドが異世界転移した結果の話。
息子達のうち何名かは時折英雄譚に登場しており、そう(初代の息子)とは知られずに下界に知られている。知名度は低いがいくつかの英雄譚には登場。その時は《体毛が金色の獣人》として描写される。その道(英雄オタク)の人達には有名な登場人物。同一人物では無いかと言われているが、その実息子“達”なので複数人である。