ポケットモンスター 青いアヒルと燃えるヒヨコ   作:サムハル

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1.出会い

ここはガルドア地方

 

 

大きな島の周りが海で囲まれた自然豊かな地方。どこの場所でも季節がはっきりしており、自然界の力を感じることができる

 

 

大きな街には空港や巨大な船が行き来しており、他の地方からも観光客がよく訪れる。街から離れれば自然が広がっており、たくさんのポケモン達が様々な所で過ごしているのを見ることができる

 

 

そんな大きな街からは遠く離れた小さな港街、タジールタウンで一人のトレーナーが旅立とうとしていた

 

 

 

 

 

黒の短い髪をして、オレンジ色の半袖と白いミニスカートを履いた女の子がベッドに座り、呆れたように話している

 

 

 

ほのか「も〜!起きてよ、ムンナ!私、とっくに支度できたんだよ!ねーえ!起きてったら!」

 

 

 

そこにはピンク色の体に花柄模様がついたポケモン、ムンナが寝ていた

 

 

 

ムンナ「ムナ......ムゥ」

 

 

 

ほのかはムンナを揺らすがムンナに起きる気配は無い

 

 

 

ほのか「私の大切な旅立ちの日にこんな熟睡するなんて信じられない!お母さん!!ムンナを抱いて行くね!」

 

 

 

ほのかはムンナを抱き上げて部屋から出た。階段から降りると、ほのかとどこか似た雰囲気をした黒い髪をしたほのかの母と父が穏やかに見守っていた

 

 

 

ほのかの母「あら、ムンナちゃんは本当のんきさんねえ。まあ、外の空気を吸わせれば起きてくれると思うわ。準備はできたの?テントは?着替えは?」

 

 

ほのか「お母さんも昨日の夜確認したでしょ?ほら!このカバンに全部入ってるよ!」

 

 

 

ほのかはバッグの中を見せて確認させる。中には小さく折り畳まれたテントやたくさんの着替え、ポケモン用の餌やきのみなどが入っている

 

 

 

ほのかの父「ついにほのかが旅立ってしまうんだな。父さん、応援してるからな!」

 

 

ほのか「うん!私、頑張って夢を見つけてくるね!」

 

 

ほのかの母「ランタナ博士から最初のポケモンを貰ったら、しっかりお礼を言いなさい。ちゃんと体を休めるのよ?怪しい人についていかないでね。そして、偶にはこの家に帰ってきてくれると嬉しいわ」

 

 

 

ほのか「うん!必ず帰ってくる!じゃあ、行ってきまーす!」

 

 

 

ほのかはムンナを抱いて元気に飛び出していった

 

 

 

 

タジールタウン

 

 

ここは小さな港町。町自体小さく、港以外は特に何もないが海からの風は心地よく、住む人々を安心させている

 

 

 

 

タジールタウン 入口

 

 

 

ヒュウと爽やかな潮風が吹いてきた

 

 

 

ほのか「うん!今日も風が気持ちいい。最高の旅日和だね、ムンナ」

 

 

 

ほのかはその潮風に少し目を細めるが、すぐに笑顔に戻った

 

 

 

ムンナ「ムゥ......」

 

 

 

ほのか「まだ寝てるよ。まあいいか。山を越えれば、ランタナ博士の研究所があるギッタンシティ!

 

 

まずは、そこで新しい子を貰っちゃおうー!誰にしようかなー?」

 

 

 

トウ山

 

 

 

タジールタウンとギッタンシティの間にある山、トウ山をほのかは楽しそうに進んでいた。山道ではあるが、綺麗に整備されて歩きやすいようになっている

 

 

 

ほのか「あ、スバメの群れ。可愛い、遊んでるわ。あ!あっちにはオタチ!ここにもいたんだ!」

 

 

 

ほのかは周りをキョロキョロと見渡しながら野生ポケモン達の様子をニコニコと見ている

 

 

 

ムンナ「ムゥ?......ムン!?ムー!」

 

 

 

ムンナは目を覚ますとキョロキョロと辺りを見渡して家にいない事に驚いている

 

 

 

ほのか「あ。ムンナ、起きた?おはよう。もう旅に出ちゃったよ。ムンナがいつまでも寝てるからだからね!」

 

 

 

ムンナ「ム.....」

 

 

 

ムンナは少し不満げな顔をしている。どうやら自分もほのかの母達ともっと話したかったようだ

 

 

 

ほのか「え〜、怒んないでよ、ムンナ。ほら、自分で浮いて」

 

 

 

ほのかは手を離すとムンナは渋々といった感じで浮き上がった。ムンナは自分の周囲にだけサイコパワーを使い、少し浮く事ができる。ムンナはふよふよとほのかの肩周辺を浮いている

 

 

 

ほのか「今、この山を超えた先にあるギッタンシティに向かってるの。ムンナの新しいお友達ができるよ」

 

 

 

ムンナ「ムムゥ!?ムンナ!ムンナ!」

 

 

 

お友達という言葉にムンナは嬉しそうにクルクル回っている

 

 

 

ほのか「やっぱり嬉しいよね〜。私も楽しみ〜!」

 

 

 

ムンナ「ムンナ!!」

 

 

 

ピシュー!

 

 

 

ムンナの額から小さな波の形をしたサイコパワーが放出された

 

 

 

ほのか「あ!嬉しいからってサイコウェーブ使っちゃ駄目!」

 

 

 

ドサァ!

 

 

 

ほのかの目の前に謎の塊が落ちてきた

 

 

 

ほのか「え?何この巨大な.....巣?いや、餌?」

 

 

 

ギャイイイン!!!

 

 

 

金属音のような嫌な音が上空から聞こえてきた

 

 

 

ほのか「何!?」

 

 

エアームド「ギャイイイン!!」

 

 

 

ほのかが空を見上げると、大きな鋼の体を持った鳥ポケモン、エアームドが怒った表情でこっちに向かってきていた

 

 

 

ほのか「キャーッ!!エアームド!!めちゃくちゃ怒ってる!!まずいわ!ムンナ、逃げるよ!……あれ?ムンナ?」

 

 

ムンナ「ムゥー!!!」

 

 

 

さっきまでほのかの側にいたムンナは既にずっと先の方に逃げていた

 

 

 

ほのか「えーーー!?ムンナ、先に行きすぎ!!逃げるの早いよ!!置いていかないでー!!」

 

 

 

ほのかも大慌てで走り出した

 

 

 

ギッタンシティ 入口

 

 

 

エアームド「ギャイイイイイ!!!」

 

 

 

なんとかギッタンシティに到着するが、ずっとエアームドが追いかけてきていた

 

 

 

ほのか「ハァ.......ハァ!どうしよう、町に着いても追いかけてくる!」

 

 

 

疲れて遅くなったほのかに向かってエアームドが向かってくる

 

 

 

エアームド「ギャウウウ、ギャイイイン!」

 

 

 

シュィィィ……

 

 

 

エアームドの前に銀色の塊が形成されていく

 

 

 

ほのか「あれってもしかして、ラスターカノン!?キャーッ!!」

 

 

 

ドカァン!

 

 

 

エアームドのラスターカノンがほのかの僅か後ろの地面に炸裂した。その勢いでほのかは大きく前に飛ばされた

 

 

 

ズザアアア!!

 

 

 

ほのか「痛った〜い。避けれたけど、どうしよう。擦り剥いちゃった」

 

 

 

ほのかの両膝からは擦りむいた傷から血が出ている

 

 

 

ムンナ「ムゥゥン!」

 

 

 

その様子を見たムンナは急いで戻ってくるとサイコウェーブを繰り出した

 

 

 

ビシュッ

 

 

 

エアームド「ギャ?」

 

 

 

エアームドの体に当たるが、エアームドはほとんど無傷だった

 

 

 

ほのか「あ、ムンナ!無理しないで!あなたじゃ無理よ。サイコウェーブも上手く使いこなせないんだから」

 

 

ムンナ「ムゥゥ...」

 

 

エアームド「ギャイイイン!!」

 

 

 

シュィィィ……

 

 

 

エアームドの前に銀色の塊が形成されていく

 

 

 

ほのか「あ、もう一発くる!」

 

 

 

ほのかがムンナを抱きしめて覚悟を決めると

 

 

 

ドバァ!!

 

 

 

ほのかの上空を激しい水流が通っていった

 

 

 

エアームド「ギャアアウウン!」

 

 

 

ドサ

 

 

 

ほのか「え?」

 

 

 

ほのかの近くにずぶ濡れになって目を回したエアームドが落ちてきた

 

 

 

ほのか「今のは?」

 

 

ゴルダック「ぐわ。ぐわぐわ」

 

 

 

ほのかの前には青いあひるのポケモン、ゴルダックがいた

 

 

 

ほのか「ゴ、ゴルダック?こんな所にどうして。それと、今のみず技はあなたが?」

 

 

???「お!間に合ったみたいだな、ゴルダック。よくやった」

 

 

 

ゴルダックの後ろから、水色の髪をして紺色のジャケットに黄色と赤のネックリングをつけた青年が走ってきた

 

 

 

ゴルダック「ぐわ」

 

 

 

ゴルダックはその青年に振り返ってコクリと頷いた

 

 

 

???「大丈夫か?エアームドの怒鳴り声が聞こえたからな。何事だと思ったら、君が襲われていたんだ。怪我は…足を擦り剥いたみたいだね。後で手当てするよ。立てる?」

 

 

 

青年はほのかに手を差し出した

 

 

 

ほのか「あ、ありがとうございます。助かりました!」

 

 

 

少し呆然としていたほのかは慌てて青年の手を取って立ち上がった

 

 

 

ムンナ「ムゥ!ムムゥ!」

 

 

 

ムンナも嬉しそうに浮き上がった

 

 

 

???「ん?ムンナか。まだ子どもなんだな、可愛いポケモンだね。新米さん?」

 

 

ほのか「はい!私、今日からトレーナーになって、今からこの町にある研究所でポケモンを貰いに来たんです。

 

 

 

だけど、森の中でムンナが喜んでサイコウェーブを暴発させてエアームドの巣?を落としちゃったんです。本当にありがとうございました!私、ほのかっていいます」

 

 

れおん「そうだったんだな。ほのかちゃん、よろしくな。俺の名前はれおん。普通のトレーナーだ。こっちは俺のポケモンのゴルダック。よかったら、研究所までおぶって行こう。擦り剥いた所、痛いだろ?」

 

 

ゴルダック「ぐわぐわ」

 

 

 

ゴルダックも片手をあげてよろしくと挨拶している

 

 

 

ほのか「え、いいんですか?」

 

 

れおん「もちろん。いきなりエアームドに襲われて怖かっただろ?ゴルダック、少し傷を洗ってやってくれ」

 

 

 

ゴルダック「ぐわ」

 

 

 

ゴルダックは水かきに水を出し、傷に水滴を落とした

 

 

 

ほのか「うっ…。ありがとう、ゴルダック。……あれ?何だか色が違う?普通より濃いような…」

 

 

れおん「おお!よく気づいたね!いい観察眼だよ。そう、このゴルダックは色違い。普通のゴルダックより色が青がかってるんだ。クチバシも実は少しピンクっぽいんだ」

 

 

ほのか「ええ!?色違い!!凄い!私、本でしか読んだ事ないですよ!珍しい!!」

 

 

ほのかは興奮した様子でゴルダックをまじまじと見つめている

 

 

 

れおん「まあ普通はそうだよな。さあ、背中に乗ってくれ」

 

 

 

れおんはほのかに背中を向けてしゃがんだ

 

 

 

ほのか「ありがとうございます、れおんさん」

 

 

 

ほのかもゆっくりと背中に乗った

 

 

 

れおん「ハハハ!さん付けなんかいらないさ。俺は18だ。まだまだ若いんだぞ」

 

 

ほのか「でも、私より8も上ですよ。さん付けはさせてください」

 

 

れおん「そうか?まあ、俺としては構わねえけどな」

 

 

 

少し歩いて行くと

 

 

 

れおん「さあ、見えてきたぜ。あの建物がランタナ博士の研究所だ」

 

 

 

れおんの先には紫色の少し屋敷のような建物が見えていた

 

 

 

ほのか「本当だ!よ〜し!待っててね、私の可愛いポケモン!」

 

 

 

 

 

 




皆さん、こんにちは。作者のサムハルといいます。


初めましての方は、初めまして!もし他の作品を読んでいただいていて、私を知っているという珍しい方は、ありがとうございます!


タイトルの通り、ポケモンの世界にしました。
気楽に読んでいただければ幸いです。


もし、このポケモンを出して!などありましたら、ぜひコメントなどで教えてくれると嬉しいです。いつになるかはわかりませんが、必ず出すようにします。


次の設定でも書きますが、ガラル地方の新ポケモンは出すつもりはありませんので、そのポケモン達以外でお願いします!!



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