次の日、オアシティ町長の家
町長「本当にありがとうございます、れおんさん。ファイアローの群れに襲われた時はどうなるかと思いました。まさかターナ様がいらっしゃらない時に、この様な事態になるとは」
れおん「いえ、気になさらないでください。俺も到着するのが遅くなり、建物への被害は防げませんでした」
町長「そんな事ありませんよ、れおんさん。あなたほどの方がいてくれたからこそ、ここまで被害が小さくて済んだのです。少しの間、休んでいてください。ターナ様もこれからここに来るそうです。ぜひ、ターナ様共々お礼をさせてください」
れおん「そうか。わかった。俺達もついてから休んでいなかったからな。ありがたく休ませてもらおう。ターナさんに会うのも久しぶりだ」
その頃、ポケモンセンター内
ジョーイ「はい、お預かりしていたアチャモは、すっかり元気になりましたよ」
ラッキー「ラッキ!」
アチャモ「チャモ!」
ほのか「よかった〜!ありがとうございます、ジョーイさん、ラッキー」
ジョーイ「いいのよ。街を救うのにほのかちゃんも手伝ってくれたの?」
ほのか「あ…。いえ、私は今回、れおんさんに心配かけさせただけで、特に何も…」
アチャモ「チャモ?」
ジョーイ「あ、そうだったの。ごめんなさい、嫌な事聞いちゃったかしら。そういえばね、そのアチャモ、進化が近いと思うわ。もし進化するなら体への負担があるから、よく様子をみてあげてね」
ほのか「本当ですか!?やったね、ヒー君!ワカシャモになれるかもよ!」
アチャモ「チャモー!」
ジョーイ「それじゃあ、変な事聞いてごめんなさい。ゆっくりしていってね」
ほのか「は、はい。(れおんさんに助けられた時、すっごく安心した。怖かったからってのもあるけど、私のために怒ってくれたのが、嬉しかった…)」
アチャモ「チャモ?」
ほのか「何でもないよ、ヒー君。れおんさんももうすぐ戻ってくるよね。部屋に戻っていようか」
しばらくして
ほのか「ターナさん?」
れおん「ああ。この街に住んでる人で、オアシティを纏める人でもある。その人がこの後来て、お礼をしてくれるらしいんだ」
ほのか「……どこかで聞いたことあるような」
れおん「ハハハ!そうかもしれないな。ターナさんはコンテストでかなりの腕前で、グランドコンテストにもよく出場しているんだ。テレビを見ていたなら、一度くらい目にしてるかもな」
ほのか「ああーー!!わかった!!あのトゲキッスをパートナーにしてる、すっごい綺麗な人!オアシティってあの人の住む街だったんだ!」
れおん「お、流石に知ってたか。そうそう、その人にこれから会えるんだぜ」
ほのか「ええ〜!ど、どうしよう!めちゃくちゃ有名人!私も綺麗な格好しないとかな!」
れおん「そ、そんなに慌てるのか?普通にしてて大丈夫だぞ。ターナさんはそんなの気にしてないからな」
ほのか「あれ?そういえば、れおんさんはターナさんの事、よく知ってますね?」
れおん「まあ、知り合いだな。前、一緒にバトルや観光したりした事もあるんだぜ」
ほのか「凄い!!いいな〜、れおんさん!私もそんな有名人と一緒に観光したい!」
れおん「ハハハ!だから、そんな有名人とこれから一緒になれるんだぞ?」
ほのか「そうだった!!あ、れおんさん!部屋から出ていってください!私、これよりいい格好になるんで!!」
れおん「お、おお。わかった。そこまで言うなら止めないさ」
その後、オアシティ広場
一匹のムクホークが降りてきて、そこから長く黒い髪を伸ばした女性が飛び降りた
ターナ「ありがとう、ムクホーク。やっぱりあなたが一番速いわね。助かったわ」
ムクホーク「ピイイイ!!」
ターナ「それにしても……。くっ!私がいない時にここまで被害が出るなんて。れおんさんに助けられたわね」
れおん「おーい、ターナさん!」
ターナ「あ!れおんさん!お久しぶりです!あら?後ろの子は?」
ほのか「あ、あああの、わわ私、ほのかといいます。最近、ととトレーナーになりました!テレビでいつも見てました!!握手してください!」
ターナ「あら、そうなの?ふふ、ありがとう。握手なんて喜んでするわよ」
ほのか「やったー!れおんさんのおかげで、ターナさんと握手できたー!嬉しーい!」
ターナ「あらあら、そんなに喜んでくれるの?こっちも嬉しいわ。ほのかちゃんだったわね。よろしくね」
れおん「この子とは少し縁があって、俺が今面倒見てるんだ。偶然この街に寄ったら、ファイアロー達が暴れていてな。乱暴だが、頭を冷やさせてもらった。悪い事したな」
ターナ「そうだったんですね。話は町長から聞きました。被害は確かにありますが、それでもれおんさんがいなければ、確かにこれ以上の被害となって、復興も怪しくなったはずです。本当にありがとうございます」
れおん「少しでも助けになれたならよかったさ」
ターナ「ほのかちゃんも助けてくれたの?」
ほのか「あ……。ううん。ごめんなさい、私は、れおんさんに助けられただけで何もできなかったんです」
れおん「そうだ。その件で少し話があるんだ。少し遺跡の方に行こう」
ターナ「?わかりました」
遺跡公園
ターナ「そんな!?マージニア遺跡が!?」
遺跡はボロボロになっており、踏み荒らされていた
ターナ「どうして!?神聖な場所だから、こんな事してはいけないって忠告もあったのに!」
れおん「この事はほのかちゃんが目撃している。話してくれるか?」
ほのか「う、うん。実は、」
ほのかは目撃した事を説明した
ターナ「変な服を着た怪しい男達。それに、ラミアという偉そうな女の人。その人達がこの遺跡を荒らしたのね。許せないわ」
ほのか「ごめんなさい。私、何もできなかった。ヒー君も無茶させたし、私がれおんさんみたいに強かったら止められたのに……」
れおん「ほのかちゃん……」
ターナ「ほのかちゃん、そんな事ないわ。止められなくて悔しいのはわかるけど、あなた自身が一番大切なのよ。ほのかちゃんが今こうして無事でいるからこそ、その人達のことを私達に伝えられるの。
その時何もできなかったとしても、無事でいればこうやって、私達にこんな人がいた、と伝える事ができる。情報はとっても大事なの。あなたのおかげで少し前進できた。とっても助かるわ、ありがとう」
ほのか「ターナさん……。ありがどう!!ううっ!!」
ターナ「あらあら、泣いちゃったわね。ごめんね、ほのかちゃん。泣かなくてもいいのよ」
れおん「ありがとう、ターナさん。俺、口下手だからこういう時、何て言ったらいいのかわからねえんだ。助かった」
ターナ「れおんさんはそういう人ですもんね。大丈夫ですよ。ほのかちゃん、とっても可愛いじゃないですか。れおんさんには少しもったいないですよ。私も妹がいたら、こんな感じに甘やかしたいのにな」
れおん「ハハハ!似合いますよ、ターナさん」