ポケットモンスター 青いアヒルと燃えるヒヨコ   作:サムハル

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50.目撃者

 

三日後、じゅんの店内

 

 

 

 

じゅん「まずいな。相手の情報が何も無いってのに随分被害が出ている。しかも店を営んでる人達ばかりが狙われてる」

 

 

 

 

れおん「どうしますか?このままだとお店が営業できなくなってしまいます」

 

 

 

 

ターナ「もうすでに影響はあるみたいよ。いくつかお休みしている店もあったわ。でも、どうして誰も攫った人物を見てないのかしら」

 

 

 

 

じゅん「そこだよな。街を歩く人達に誰にもバレずになんて普通できるか?」

 

 

 

 

れおん「…………もしかしてポケモンの仕業か?」

 

 

 

 

ターナ「ポケモン……。そうだわ、テレポート!!あれが使えれば一瞬だわ!」

 

 

 

 

 

じゅん「なるほどな。コスモ団が逃げた時もテレポートだったんだろ?それをここでも使われているってわけか。だが、わかってもこれじゃあ対策が少ないな。全部の店に張り込むなんて流石に無謀だ」

 

 

 

 

その時、店の外から声がした

 

 

 

 

???「すみません!!じゅん兄ちゃん!!いませんか!?」

 

 

 

 

じゅん「ん?休みって看板があるんだが」

 

 

 

 

ターナ「聞き覚えのある声だわ」

 

 

 

 

じゅんが店から出ると

 

 

 

 

まい「あ!!よかった、いてくれた!!」

 

 

 

 

じゅん「おお、まいちゃんか。どうしたんだ?そんなに焦って」

 

 

 

 

まい「お母さんとののを見てませんか!?」

 

 

 

 

れおん「あの二人を?悪いが見てないな。まさか……」

 

 

 

 

まい「私が買い物に行って戻ってきたら二人ともいなくなってたの。私、どうしたらいいかわかんなくて……」

 

 

 

 

ターナ「そんな……。あの二人までいなくなるなんて」

 

 

 

 

じゅん「取り敢えず店に行ってみるぞ。何か足取りが掴めるかもしれない。まいちゃん、君も俺達と一緒に行動しよう」

 

 

 

 

れおん「お母さん達は必ず見つけるからな。安心してくれ」

 

 

 

 

まい「はい。ありがとうございます」

 

 

 

 

ラッチェ内

 

 

 

 

店は荒らされたような形跡は無く、ただ人が誰もいないだけだった

 

 

 

 

まい「お母さん達どこいっちゃったの……」

 

 

 

 

じゅん「やはりテレポートだろうか。何も情報が無さそうだ」

 

 

 

 

ターナ「厄介だわ。こうも何もできずにいるのは悔しいわね」

 

 

 

 

その時、店の外を探していたれおんが何かを見つけた

 

 

 

 

れおん「ん?遠くから誰かこっちに歩いてくるぞ」

 

 

 

 

まい「え?どこですか?あ.......のの!」

 

 

 

 

遠くからののがゆっくりとこっちに歩いてきた

 

 

 

 

まい「どこに行ってたの!って、どうしたのこの傷!!大丈夫!?」

 

 

 

 

ののは髪がボサボサで体に草や泥があり傷もついていた

 

 

 

 

じゅん「おい、大丈夫か!喋れるか!?」

 

 

 

 

のの「うう……。お姉ちゃん、じゅんお兄ちゃん。助け……て……」ドサ

 

 

 

 

そう言うとののは倒れてしまった

 

 

 

 

まい「のの!!のの!?」

 

 

 

 

ターナ「大変!急いで病院へ行きましょう!」

 

 

 

 

じゅん「この街に病院は無い。医者で我慢してもらわねえと」

 

 

 

 

れおん「それで大丈夫だ。急ぐぞ!」

 

 

 

 

エステロ医院

 

 

 

 

医者「どうやら疲労が大きいようです。怪我は擦りむいただけのようですので大丈夫かと。時期に目を覚ましますよ」

 

 

 

 

まい「よかった……」

 

 

 

 

じゅん「大きな怪我じゃなくて安心だな」

 

 

 

 

ターナ「ののちゃんが目覚めたら話を聞いてみましょう。何か知ってるはずだわ」

 

 

 

 

エステロ公園

 

 

 

 

四人はベンチに座って話していた

 

 

 

 

れおん「さて、大きな進展だな。これでコスモ団の足取りを掴めたらいいんだが」

 

 

 

 

まい「コスモ団?何それ?お母さん達を攫った人達なの?」

 

 

 

 

じゅん「あまり言えない事なんだがな。今この街にはそいつらが店を営んでる人達を攫っているんだ。俺達はそいつらを捕まえないといけないんだ」

 

 

 

 

まい「もしかしてちょっと前に変な事がないかって聞いてきたのはその事を知りたかったの?」

 

 

 

 

ターナ「ええ。あまり公になってないからはっきりと言えなかったの。隠しててごめんなさい」

 

 

 

 

まい「ううん!そんなの気にしてない。仕方ないもん、お仕事だもんね」

 

 

 

 

れおん「そう言ってくれると助かる」

 

 

 

 

じゅん「だが、ののちゃんのあの傷は逃げた時についたか、バレて襲われたかのどっちかだな。どっちにしろ、既にののちゃんがいない事はあっちにもわかっているはずだ。今まで目撃者を逃さなかったのがついにボロが出た。それを隠すならののちゃんはまた狙われる可能性が高い」

 

 

 

 

まい「そんな!!ののはまだ安全じゃなかったの?」

 

 

 

 

れおん「相手の事を考えると、そう動いてきてもおかしくない。だが、対策ができないわけじゃない」

 

 

 

 

ターナ「そうね。私達が今日はののちゃんの近くにいましょう。そうすれば何かあっても無理矢理ついて行く事もできるわ」

 

 

 

 

まい「私も……。私も近くにいてもいい?ののは妹だから、大事な妹だから!何もできないかもしれないけど、私が少しでも力になってあげたい!」

 

 

 

 

じゅん「まいちゃん……。だが、かなり危険なんだぞ。危ない事はするべきじゃない」

 

 

 

 

まい「お願い!!絶対にじゅん兄ちゃん達から離れないから!」

 

 

 

 

れおん「……わかった。何かあったらすぐ声を出すんだぞ」

 

 

 

 

ターナ「ちょっと、れおんさん!いいの!?」

 

 

 

 

じゅん「いや、いいんだ、ターナ。ここまで言ってるんだ。それに、支えようとしてる人をあまり否定するのもよくないからな」

 

 

 

 

まい「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

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