ポケットモンスター 青いアヒルと燃えるヒヨコ   作:サムハル

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55.イワンコ

 

その頃タジシティにあるほのかの家では、ほのかがどこかへ出かけようとしていた。

 

 

 

ほのかの母「それじゃあほのか、だいき君によろしくね」

 

 

 

 

ほのか「うん。行ってきます、お母さん。夜までには帰るね」

 

 

 

ほのかは昨日の夜、だいきから電話があり明日バトルをしないかと誘われ、ギッタンシティにあるだいきの家へ出発する所だった。

 

 

 

ほのか「よーし、出ておいでヒー君!」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ!」

 

 

 

 

ほのか「今日はだいき君とバトルだって。頑張ろうね!」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモシャモ!」

 

 

 

ワカシャモはやる気に満ちているようだ

 

 

 

ほのか「ふふ、元気いっぱいだね。バトルは久しぶりだし、私も感覚取り戻さないと」

 

 

 

タジシティを抜け、山の中を歩いていると

 

 

 

ワカシャモ「シャモ?」

 

 

 

ワカシャモは何かに気づいたようだ

 

 

 

ほのか「ん?ヒー君、どうしたの?」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ……。シャモ!」

 

 

 

ワカシャモは少し遠くの茂みを指している

 

 

 

ほのか「え?あの草むらに何かあるの?」

 

 

 

ほのかはその茂みに近づく

 

 

 

中を覗くと中には横たわっている犬のようなポケモン、イワンコがいた

 

 

 

ほのか「あ!!イワンコだ!こんな山にいるの!?って………胴体に切り傷がある。この子、怪我して動けないんだ!大変!!」

 

 

 

ほのかは大急ぎでバックから傷薬を出して、傷に少し当てた

 

 

 

イワンコ「……ヮ…ァ」

 

 

 

イワンコは苦しそうな表情になる

 

 

 

ほのか「ご、ごめんね!染みるよね。でも、我慢してね。後は…ギッタンシティまで急ごう。ポケモンセンターに連れて行かないと」

 

 

 

ほのかはイワンコを抱き抱えようとする

 

 

 

ほのか「わっ!お、思ってるよりずっと重いや…」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ!」

 

 

 

ワカシャモがほのかを支える

 

 

 

ほのか「あ、ありがとう、ヒー君。よし、持てた。急ごう!」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ!」

 

 

 

ギッタンシティ

 

 

 

ほのか「ハァ……ハァ…。重たーい!でもやっと着いた。ポケモンセンターってこっちだったよね」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ〜」

 

 

 

ワカシャモはほのかを心配している

 

 

 

ジャーバ「おや、ほのかちゃんじゃないかい。どうしたんだい?」

 

 

 

 

ほのか「あ、ジャーバ博士!お久しぶりです!実は山の中でイワンコが怪我しているのを見つけて」

 

 

 

 

ジャーバ「おやおや、それは大変。ポケモンセンターでもいいけど、私の研究所でも簡単な治療なら出来るよ。研究所の方が近いからそっちに運びましょう」

 

 

 

 

ほのか「わかりました。ありがとうございます」

 

 

 

 

ジャーバ「いいのよ。ほのかちゃんも結構疲れているみたいだしね」

 

 

 

ジャーバ博士の研究所

 

 

 

ジャーバ「ここに置いてあげて。薬は持ってくるわ」

 

 

 

 

ほのか「はい。よいしょっ」

 

 

 

 

イワンコ「クゥ……」

 

 

 

 

ほのか「大丈夫だからね。今楽にしてあげるから」

 

 

 

その後、イワンコの体に包帯が巻かれイワンコの苦しそうな表情は無くなった

 

 

 

ジャーバ「これで一先ずは大丈夫だね。それにしてもイワンコなんて珍しい。この地方では中々お目にかかれないポケモンだよ。もしかしたら誰かのポケモンなのかもしれないねえ」

 

 

 

 

ほのか「そうなんですか。どうしてあんな所に怪我したままで放置されてたのかな」

 

 

 

 

ジャーバ「野生の線は捨てられないけど、トレーナーに捨てられたのかもしれないねえ」

 

 

 

 

ほのか「そうですか……」

 

 

 

ポン!

 

 

 

ミミッキュ「ミッキュ!」

 

 

 

 

ほのか「あ、ミミッキュ。急に出てきてどうしたの?」

 

 

 

 

ミミッキュ「ミッキュ…」

 

 

 

ミミッキュはイワンコを見ている

 

 

 

ジャーバ「おや、ミミッキュ!こっちも珍しいね。どこで見つけたんだい?」

 

 

 

 

ほのか「ガーネシティに向かう途中の森で捨てられていたんです。それを私が保護して私についてきてくれたんです」

 

 

 

 

ジャーバ「なるほどね。もしかしたら今の話を聞いて、イワンコに何か感じているのかもしれないね」

 

 

 

 

ほのか「そっか。ミミッキュもイワンコが気になる?」

 

 

 

 

ミミッキュ「……キュ」

 

 

 

ミミッキュはイワンコを見ながら答えた

 

 

 

ジャーバ「そうかい。でもね、残念だけど私達は少し離れて様子を見た方がいい。イワンコは他人を警戒しやすいの。特にこんな密室で知らない人やポケモンがいたら興奮して襲ってくるかもしれない。

 

 

 

そうなったら怪我もまた開いてしまう。そうならないためにも少しここから出ようかね」

 

 

 

 

ほのか「そうなんですね、わかりました。ミミッキュ、行こう」

 

 

 

 

ミミッキュ「ミッキュ……」

 

 

 

 

ジャーバ「お茶を出すわ。この前だいき君も会いに来てくれたけど、ほのかちゃんも久しぶりだし、少しお話聞かせて。あのアチャモは元気?」

 

 

 

 

ほのか「はい!だいき君も来たんですね」

 

 

 

ほのか達は出て行った

 

 

 

その数分後

 

 

 

イワンコ「………」

 

 

 

イワンコは目を開け、辺りを見回すと部屋から出て行った

 

 

 

三十分後

 

 

 

 

ジャーバ「さて、イワンコは目を覚ましたかしら?って……あら!?いないわ!!」

 

 

 

 

ほのか「え!?嘘!!」

 

 

 

 

ジャーバ「逃げ出しちゃったのかしら……。でも、怪我はまだ治りきってないし……」

 

 

 

 

ほのか「私、探しに行きます!」

 

 

 

 

ジャーバ「そうだね。そうした方がいいわ。私は庭や周辺を探してみるわ」

 

 

 

 

ほのか「街の人に聞いて回ってみます!」

 

 

 

その時、玄関から誰かがやってきた

 

 

 

だいき「ジャーバ博士ー!庭のバトルフィールド貸してくださーい!」

 

 

 

 

ほのか「あ!だいき君!」

 

 

 

 

だいき「あれ?ほのかじゃん!もうこの街に来てたんだな!なら連絡してくれりゃあよかったのに」

 

 

 

 

ほのか「あ、すっかり忘れてた。って、そんな事言ってる場合じゃなくて。だいき君、イワンコ見なかった?」

 

 

 

 

だいき「へ?イワンコ?さっき見たけど、それがどうした?」

 

 

 

 

ジャーバ「そのイワンコは怪我をしててねえ。応急処置しかしてないから傷が開いてしまう可能性があるんだよ」

 

 

 

 

だいき「確かに言われてみれば包帯巻いてたかも。イワンコは山の方へ行ったよ。俺が案内するよ!こっち!」

 

 

 

 

 

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