エステロシティの事件が解決してから一週間後
エステロ医院内
れおん「ふあぁ〜。全く……暇だな」
れおんはベッドで横になっていた。片腕にはギプスがされ、胴体には厚い包帯が巻かれていた
れおん「こんな怪我じゃ動きたくても動けねえしな。皆も暇だよな?」
れおんはテーブルに置かれた6つのモンスターボールに向かって話しかける
ガラガラ
じゅん「ようれおん。おはよう。体調はどうだ?」
れおん「じゅんさん、おはようございます。体調はもうバッチリですよ。怪我さえなければこんな暇な所、さっさと出たいんですけどね」
じゅん「ハハハ、まあそうだろうな。怪我はまだ治るのに時間がかかるんだから我慢するんだ。今日は少し会議があってな。それに参加してほしいんだ」
れおん「会議?何のですか?」
じゅん「コスモ団からの防衛から一週間だろ?各場所がどうなったかの報告だ。それによって作成などもまた変えなきゃならねえからな。れおんもそこに参加してほしい」
れおん「でも、俺はこの怪我ですよ。ここから出れませんし、作戦本部には行けないですよ」
じゅん「それはこっちもわかってる。れおんにはこのパソコンでモニター越しに参加してもらいたいんだ」
れおん「なるほど。パソコンはあまり得意じゃないんですけどね」
じゅん「まあ簡単だから大丈夫だ。時間になったらパソコンが起動して俺達のモニターと連動する。声や映像もそのままだからその時に何かあれば喋ってくれ」
れおん「へぇ〜、最新なパソコンは凄いですね。それなら楽です。ありがとうございます」
じゅん「ああ、それとお前のポケモン達ずっとボールの中じゃあかわいそうだろ?俺の家の庭に小さいがプールや水槽を用意した。そこで遊ばせる事もできるぞ」
れおん「本当ですか!それはありがたいです。こいつらも暇そうにしててどうしようかと思ってたんですよ」
じゅん「やっぱりそうだよな。俺のポケモン達も数日ボールから出さないと不貞腐れて大変なんだ。気持ちはよくわかるぜ。じゃあ預かっても大丈夫か?」
れおん「はい。お願いします」
じゅん「おう。それじゃあまた会議の時にな」
数時間後、レイロウシティ 作戦本部
ミン「それでは何かコスモ団の動きがあった街はあるかしら?」
じゅん「はい。エステロシティではコスモ団による住民誘拐事件が発生。犯人を追った結果、前に報告のあったコスモ団の緑色の男と遭遇。名前をゲルダと言っておりました」
かなえ「エステロシティが狙われたのね」
ターナ「それを私が住民の避難、じゅんとれおんさんがゲルダとのバトルになりました。しかし、ゲルダは謎の薬物のような物を自分のエルレイドに使用。その後、エルレイドはメガ進化が起こりました」
全員「!!?」
シモン「メガ進化じゃと!?わしらでさえ使える人物は限られるのじゃぞ!」
グード「それはとんでもない事態だ」
フェルミ「皆、驚くのはわかるけど落ち着きましょう。まだ報告が終わってないわ」
ターナ「ありがとう、フェルミ。続きですが、そのエルレイドはゲルダによるとメガ進化とは似て非なるものだそうで、実際にエルレイドは極めて凶暴で残忍な性格になっておりました」
じゅん「その薬物はポケモン達の中に眠る暴れる力を強制的に引き出す物だそうです。普段のメガエルレイドよりパワー、スピード、耐久力、どれもが逸脱していました。
特にスピードは凄まじく、俺達やポケモンでさえ認識するのが困難なレベルにまで引き上げられていました」
しおり「………そんなに」
ターナ「じゅんもれおんさんも壊滅的被害を受けましたが、チャンピオンのアビーさんの助力によりメガエルレイドを撃破。しかし、ゲルダは逃走し、メガエルレイドは薬物の力により死亡が確認されました。
こちらも住民に被害は無かったものの、じゅんも負傷、れおんさんに至っては入院が必要となるレベルの大怪我を負いました」
ワーグ「二人もそんなにヤバかったのか。でも、どうしてそんな大怪我に?庇ったりしたんですか?」
じゅん「いや、そうじゃない。メガエルレイドはポケモンだけでなく、俺達本人にも攻撃してきたのさ。手加減なんて全くなく、まさに殺す気でな。俺は途中で遠くまでぶっ飛ばされてれおんが途中一人で戦ったんだ。その時にその大怪我をしたんだろう」
しょうや「トレーナーにまで攻撃してくんのか。エルレイドの性格とはかけ離れてんな」
バロック「ポケモンの力が俺達に当たったら本気で死んだっておかしくない。その薬物とやらはあまりに危険すぎるだろ」
ミン「話はわかったわ。今、れおん君の入院先と繋がってるの。れおん君、聞こえる?」
ミンの後ろにあるスクリーンにはベッドが映し出されていた
れおん「あー、あー、聞こえてますか?」
ミン「ええ、大丈夫よ。れおん君が映らないのだけど」
れおん「あ、カメラこっちか。報告はじゅんさんやターナさんのあった通りです」
ミン「そう。怪我はどれくらいで治るの?」
れおん「安静にしてれば一ヶ月かからないくらいだそうです」
ミン「わかったわ、お大事にね。れおん君はメガエルレイドについて何かある?一人で戦った時間があったのよね?」
れおん「そうですね……。大まかな所はじゅんさん達の報告通りですけど、メガエルレイドには微かにでしたが自我が残っていました。ゲルダの言う事を僅かに聞き入れていましたから。後はエルレイド自身の判断で技を使っていましたね」
エレイン「エルレイド自身の判断……。れおん君のゴルダックのような感じ?」
れおん「俺のゴルダックとはまた違うと思いますが、大まかな所は同じです。後、住民を誘拐した目的なんですが、俺自身の勝手な考えですけど恐らく物資の枯渇かと」
ミン「枯渇?」
れおん「はい。誘拐された人達は皆、街で商売を営む人達でした。その人達を拐えば、エステロシティは貿易をする人がいなくなります。つまり、物が周りに普及しなくなるという事に繋がります。
フレンドリィショップなどにある物も基本エステロシティから来る物ばかり。それが来なくなれば、じきにこの地方から物が無くなっていきます。
レイロウシティのように目立つものではありませんが、大きな目で見れば壊滅的被害となる恐れがありました。どうですか?変……ですかね?」
ミン「…………いえ、どこも変ではないわ。確かにそうなれば被害は甚大。レイロウシティよりも被害を受ける人達は数えきれないわ」
シモン「うむ。その目的も港を閉鎖させるようなやつらからすれば考えてもおかしくない」
しおり「………流石れおんさん」
グード「そうだな。抑えられたのはかなり大きな事だったかもしれん」
れおん「ありがとうございます。俺からは以上になります」
ミン「ありがとう、れおん君。ゆっくり休んでて。他に動きがあった街はあるかしら?……………無さそうね。今回はエステロシティが狙われた。やはり私の予知は間違ってなかったわね。
となると、次はまた別の場所にも現れるかもしれない。また、その謎の薬物の力もある事がわかった。皆、心してかかって!」
全員「はい!」