ポケットモンスター 青いアヒルと燃えるヒヨコ   作:サムハル

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69.ほのかとムンナ

 

マボロシ山 山頂近くのベンチ

 

 

 

ほのか「ううっ…………ムンナ………」

 

 

 

 

れおん「………そっか。そんな事があったのか。あのムンナは確かに初めて会った時から幼いと思っていたが、まさか家族がここにいたとはな」

 

 

 

 

ラプラス「(ムンナはどうやら理解できていなかった様子でしたが、おそらく説明されればわかると思われます。ムンナにとっては……どちらにいるのが正しいのでしょうか)」

 

 

 

 

ほのか「これで………いいの。ぐすっ……ムンナは最初からこの山で暮らしてた。それを……私のわがままであの家に連れて来ちゃっただけ。だから、ムンナにとってみれば私は、大事な家族達から引き剥がした最悪の人間。ムシャーナも、もう引き剥がさないでって言ってたもん。だから…………これで……いいの」

 

 

 

ほのかは下を向き、涙を零しながら言っている。手は強く握り締められている

 

 

 

れおん「…………そうか。だが、最悪の人間ってのはやめておけ。それは絶対に間違ってる。もし本当にそうだとしたら、警戒心が強い種族のムンナがあんなにほのかちゃんや家族に懐くわけがない。少なくとも、ほのかちゃんはムンナにとっても大事な家族で友達だったはずだぜ」

 

 

 

 

ラプラス「(そうですよ、ほのか様。ムシャーナもあなたに感謝していたではありませんか。ここまで育ててくれてありがとう、と)」

 

 

 

 

ほのか「そ……そうかなぁ……。私、ムンナに初め嫌な事たくさんしたのに……。いっぱい怖がらせて、驚かせて……」

 

 

 

 

れおん「ムンナと仲良くなりたかったんだろ?警戒心が強いから仕方ない。それに、今まで仲良くやってきたじゃないか。俺にはムンナはほのかちゃんが大好きに見えた。その心配は必要ないさ。俺が保証する」

 

 

 

 

ほのか「………ありがとう、れおん君」

 

 

 

 

れおん「そろそろ夜になる。ここなら見渡しもいいから野宿にはピッタリだ。ほのかちゃんはまだここにいていいぞ。俺は少し食料やテントを作ってくる」

 

 

 

 

ほのか「う、うん。ありがとう」

 

 

 

 

れおん「それじゃあ戻れ、ラプラス、ランターン」

 

 

 

しばらくして、ムンナ達の家では

 

 

 

ムンナ達「ムゥ!ムナァ!」

 

 

 

ムンナ達が遊んでいる中で、ほのかのムンナだけは自分のモンスターボールを持ちながら下を向いていた

 

 

 

ムンナ「…………ムゥ」

 

 

 

ほのかのムンナはふよふよと出口に向かっていく

 

 

 

ムシャーナ「ムシャ?シャーナ」

 

 

 

 

ムンナ「ムナ………」

 

 

 

ムシャーナに遮られて先にいけなくなり、元の場所へ戻される

 

 

 

ムンナ「……………ムムゥ」

 

 

 

夜中、れおん達のテント

 

 

 

ほのか「…………………眠れないや。危ないけど、ちょっとだけ外に出よう」

 

 

 

ほのかはポケモン達のモンスターボールを持って外に出た

 

 

 

ほのか「ハァ……………。ムンナ………」

 

 

 

ポン!

 

 

 

ワカシャモ「シャモ?」

 

 

 

 

ほのか「あ、ヒー君。ごめんね、起こしちゃった?」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ〜……」

 

 

 

ワカシャモはほのかの膝に手を置き、心配そうに見つめている

 

 

 

ほのか「ふふ、心配してくれてるの?ありがとう。ごめんね……こんなトレーナーで」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモシャモ!」

 

 

 

ワカシャモは横に首を振っている

 

 

 

ほのか「あ、こんなって言っちゃったから怒ってる?」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ!」コク

 

 

 

 

ほのか「そっか。ヒー君は優しいね。……………少しだけ、ムンナ達の所にいってみようかな。でも…………暗いの怖いなぁ」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ!シャモー」

 

 

 

ワカシャモは上を向き、口から小さい炎を出している

 

 

 

ほのか「ぷっ………あはははは!!ヒー君、何それ!!面白い!!」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャ………シャモ…」

 

 

 

ワカシャモは照れてやめてしまった

 

 

 

ほのか「アハハハハ!ふう……でも、明かりになろうとしてくれたんだよね?じゃあお願いしてもいい?」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ!!シャモー」

 

 

 

ワカシャモはまた同じように口から小さい炎を出した

 

 

 

ほのか「ぷっ……だ、だめだめ。頑張ってくれてるんだから、笑っちゃだめ、ほのか」

 

 

 

その頃、ムンナ達の家では

 

 

 

ムンナ達「スゥ……スゥ……」

 

 

 

 

ムシャーナ達「zzz……」

 

 

 

全員寝静まっている

 

 

 

しかし

 

 

 

ムンナ「……………ムゥ」

 

 

 

ほのかのムンナは起きてボーッとしていた

 

 

 

その時

 

 

 

ガリガリ……ガリガリ……

 

 

 

ムンナ「ムナ?」

 

 

 

どこからか音が聞こえてきた

 

 

 

ガリガリ……ガリガリ……

 

 

 

ムンナ「ムゥゥ………」

 

 

 

ほのかのムンナは怖がって近くのムシャーナに隠れた

 

 

 

ムンナがそこから覗くと

 

 

 

ヤミラミ達「ヤミー、ヤミヤミ」

 

 

 

真ん中にある大きな黒い石の近くにヤミラミ達がおり、石を削っている

 

 

 

ムンナ「ムナ………ムゥゥ……」

 

 

 

 

ムシャーナ「zz………シャナ?シャナー」

 

 

 

 

ムンナ「ムナ!ムナァ!ムナァ!」

 

 

 

 

ムシャーナ「ムシャ?…………シャナー!!ムシャー!ムシャー!」

 

 

 

ムシャーナは真ん中の石が削られているのを見ると飛び上がり、周りのムシャーナ達を起こす

 

 

 

ムシャーナ達「シャナー!」

 

 

 

 

ヤミラミ達「ヤミ?ヤーミ、ヤミヤミ」

 

 

 

 

ムシャーナ達「シャナ………」

 

 

 

ヤミラミ達に怯えてムシャーナ達は手が出せない

 

 

 

ヤミラミ達「ヤミヤミヤミ!」

 

 

 

ヤミラミ達はニヤニヤしながら削った石を食べている

 

 

 

ムシャーナ「…………シャナー!」

 

 

 

一匹のムシャーナがヤミラミ達に突っ込んだ

 

 

 

ヤミラミ達「ヤミ!」

 

 

 

しかし、ヤミラミ達には当たらなかった

 

 

 

ムシャーナ「ムシャー!」

 

 

 

ムシャーナのさいみんじゅつ

 

 

 

ヤミラミ「ヤミヤミ!」

 

 

 

しかし、ヤミラミには当たらなかった

 

 

 

ヤミラミ達「ヤミー!」

 

 

 

ヤミラミ達のシャドークロー

 

 

 

ムシャーナ「シャナー!」

 

 

 

ドガァン!

 

 

 

ムシャーナは飛ばされて壁に激突する

 

 

 

分かれ道

 

 

 

ほのか「何とかここまでこれたね」

 

 

 

ドガァン!

 

 

 

ほのか「え!?な、何!?怖いよ!!」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ!シャモシャモ」

 

 

 

 

ほのか「え?な、何?何?」

 

 

 

 

ワカシャモ「シャモ!」

 

 

 

ワカシャモはほのかの手を掴み、走り始めた

 

 

 

ほのか「キャアアア!!待って、ヒー君!!和、まだ心の準備がー!!」

 

 

 

 

 

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