次の日、ハルヤタウン バトルコート
二人は町の中にある公共のバトルコートへやってきて、この後のほのかのジム戦のトレーニングをしようとしていた
れおん「さて、まずはバトル形式だがナブさんのジムはシングルバトル。3vs3で戦い、交代はチャレンジャーのみに認められる」
ほのか「シングルバトルのルールは私も本で調べました。というと、私はムンナもいれないとなんだ。ムンナは相性よくないし、バトルもうまくないから大丈夫かな?」
れおん「まあそうだよな。だが、むしタイプってのは複合タイプである事が多いんだ。スピアーやモルフォンのように、むしタイプ以外にどくタイプを持っていたりする。それならムンナでも弱点をつけるポケモンだ。ムンナの特訓からやってみるか」
ほのか「はい!出てきて、ムンナ!」
ポン!
ムンナ「ムゥ!」
ほのか「よかった、起きてた。ムンナ、今から特訓でバトルやってみよう!」
ムンナ「ムナァ!」
ムンナは嬉しそうに両手をあげた
れおん「やる気は十分みたいだな。なら、俺も出すぞ。カメテテ」
ポン!
カメテテ「テテ!」
小さな岩に二匹の顔がついた爪のようなものが生えたポケモン、カメテテが現れた
ほのか「カメテテだ!可愛い!」
カメテテ「テテ〜」
カメテテは少し嬉しそうにしながら照れている
れおん「さあ、ムンナの特訓開始だ。技を出してごらん」
ほのか「はい!ムンナ、サイコウェーブ!」
ムンナ「ムナ〜!」
ビシュ
ムンナの額から波の形をしたサイコパワーが放出された。しかし、カメテテの方にいかず、見当違いの方向へ向かっていった
カメテテ「??」
ほのか「あれ?どうして当たらないの?」
ムンナ「ム?」
ムンナも当たっていない事に首を傾げている
れおん「今、ムンナは技を出す時に目を瞑っていたんだ。だから、思った通りにいかないんだな。ムンナのサイコパワーがまだ足りないのかもしれないな」
ほのか「そっか。ムンナ、目を瞑ったら見えないよ。ちゃんと当てられるように、目をしっかり開けて相手を見ながら打とうね」
ムンナ「ムナ!」
ほのか「うん!もう一回サイコウェーブ!」
ムンナ「ム…ナァ!」
ムンナは目を閉じそうになるのを堪えて、カメテテを見ながら額からの波状のサイコパワーをぶつけた
ピシュー
カメテテ「テテ!!」
カメテテにサイコウェーブが当たり、少し痛そうにしている
ほのか「ほら!目を開けたら当たったよ!」
ムンナ「ムナ!ム…ナァ…」
ムンナは喜ぶと同時に大きく口を開けた
カメテテ「テテ……」
それを見たカメテテの瞼が下がってきた
れおん「ん!?おい、今のは技のあくびか?」
ほのか「え!?嘘!いつの間に?」
カメテテ「スゥ…スゥ…」
カメテテは眠ってしまった
れおん「あちゃ〜、寝ちまったか」
ほのか「ムンナ、やったよ!新しい技だよ!おめでとう!」
ムンナ「ムナァ!」
ムンナはほのかと一緒に喜んでいるようでクルクル回っている
れおん「起きてくれ、カメテテ。ほら」
カメテテ「テ…テテ!!」
れおんはカメテテを揺らして起こさせた
れおん「さて、もう少しやったら次はムックルだな」
ほのか「はい!」
しばらくして
ほのか「ムックル!電光石火!」
ムックル「クルー!」
ムックルは目にも止まらぬスピードで突っ込んでくる
れおん「カメテテ!やさーしくみずでっぽう!」
カメテテ「テテ〜」
ビシュッ
ムックル「ピピィィー!」ドサ
カメテテのみずでっぽうに当たり、真正面から向かってきていたムックルはそのまま流されて地面に激突した
ほのか「ああ〜!ムックル!」
れおん「お、おい、カメテテ。もっとだ、もっと優しくしろ。ほら、俺の手に打って試してみてくれ」
カメテテ「テテ〜…。テテ!テテ!」
カメテテは少し困った顔をした後、優しくみずでっぽうをれおんの手に打った
ピシャ、パシャ
れおん「そうそう。それくらいにしてくれ」
みずでっぽうというよりはみずかけのレベルだ
ほのか「ムックル、まだいけるよね?」
ムックル「クル…。ピイィ!」
ムックルは起き上がると羽を広げてアピールをしている
れおん「よし、もう一回だな」
ほのか「ムックル!つばさでうつ!」
ムックル「クルー!」
ムックルはそのまま飛び立ち、広げた翼をカメテテに向けていく
れおん「カメテテ、からにこもれ」
カメテテ「テテ!」
カメテテは石の中に引っ込んだ
ガツン!
ムックル「クルー…」
ムックルは勢いよく石にぶつかった
ほのか「あ、こもっちゃった」
れおん「こんな時はあまり刺激しない方がいい。反撃を喰らう可能性があるからな。折角空を飛べるんだから、空中から攻撃して空中に戻る戦法を使うといい」
ほのか「そっか。ムックルに最初に使われたもんね。あれなら避けやすいよね」
ムックル「クルー」
ムックルはまた飛び立ち、ほのか達の頭上をクルクルと旋回している
れおん「どうだ?バトルの感覚は少し掴めてきたか?」
ほのか「はい!まだ技の使い方とか状況によって変えなきゃいけないのはわからないですけど、これがバトルなんですね。とっても楽しいです!」
れおん「いい事だな。ポケモンを信じて戦うんだぞ。そうすれば、ポケモンは必ず言う事を聞いてくれるはずだ」
ほのか「はい!」
そろそろお昼を回ってきた頃
れおん「カメテテ!からにこもれ!」
カメテテ「テテ!」
カメテテは再び石の中に引っ込んだ
ほのか「ヒー君!つっついちゃえ!」
アチャモ「チャモー!チャモ!チャモ!」
カツン!カツン!カツン!
アチャモはそのままくちばしで石を突っついている
れおん「あまり刺激するなと言っただろ?反撃で優しくひっかけ!」
カメテテ「テテ!」
シュ!
アチャモ「ピィ!チャー…」
突然出てきたカメテテが自分の爪で優しくアチャモにひっかいた
ほのか「痛かったね、ごめんね!でも、出てきたよ!ひのこ!」
アチャモ「チャモー!」
アチャモはそのまま小さな炎を口から出した
れおん「やさーしくみずでっぽう!」
カメテテ「テテ〜」
ピシャ!ジュッ!
みずかけは向かってくるひのこだけを消した
ほのか「やっぱり水タイプは不利だわ。なら戻って、ヒー君!お願い、ムンナ!」
ポン!
ムンナ「ムナァ!」
ほのか「サイコウェーブ!」
ムンナ「ムナァ!!」
ビィーー!
ムンナの前から螺旋を描いたような不思議な色をしたサイコパワーが放出された
ほのか「あれ!?何それ!?」
カメテテ「テテ!?」
指示をしたサイコウェーブとは違う技にほのかは驚いている
れおん「ゲッ!サイケ光線!?カメテテ、つじぎり!」
カメテテ「テテ!!」
ザシュ!
カメテテも驚いた様子で、黒く爪を光らせるとそのままサイケ光線を切り裂いた
ほのか「今のってサイケ光線?初めて見た。あれ?サイコウェーブは?」
ムンナ「ムゥ?」
ムンナはほのかの問いに首をかしげている
れおん「ポケモンは四つまでしか技を覚えない。だから、サイケ光線の代わりにサイコウェーブを忘れたんだな。よかったじゃないか!」
ほのか「なるほど!五つ目の時はどうやって忘れてるのか気になったけど、自然に忘れちゃうんだ。指定はできないの?」
れおん「特別な人に頼めばできるぞ。お金もかかるけどな」
ほのか「そっか。綺麗にはできないんだね。っていうか!どうせなら当たってくれてもよかったのに!」
れおん「ハハハ!まあ、そういうわけにはいかないな」
ほのか「しかもつじぎりなんて強い技覚えてたんだね。カメテテ可愛いのに、やるのね」
カメテテ「テテ!」
カメテテはえっへんといったように誇らしげにしている
れおん「俺にはこいつみたいな育て途中のポケモンが多いからな。その子達を使えば、ほのかちゃんの練習相手になると思ってな。まあ、強い技は少し覚えているけど基本的な技はまだ変えてないぞ」
ほのか「という事は、レベルがそれなりに上って事じゃん。当たってもいいじゃん!」
れおん「当たったらかわいそうだろ!」
ほのか「む〜。いじわる!」