ポケットモンスター 青いアヒルと燃えるヒヨコ   作:サムハル

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8.初めてのジム戦

 

次の日、ハルヤジム内

 

 

 

 

ほのか「すみませーん、ジムに挑戦しに来ました!」

 

 

 

ほのかがジムに入ると、そこには受付の人がいた

 

 

 

案内「はーい。ようこそ、ハルヤジムへ。ここが初めてですか?」

 

 

ほのか「はい」

 

 

案内「わかりました。それでは、このまま奥に進んでください。ナブさんが待っていますよ。あ、お連れの方は二階の観客席で見ていてくださいね」

 

 

ほのか「わかりました。れおんさん、行ってきます!」

 

 

れおん「おう!焦るなよ。戦況をよーく見て、自分なりに判断してみるんだ」

 

 

 

その後

 

 

 

ナブ「やはり来てくれたか。ほのかちゃん」

 

 

 

ほのかが進んだ先には植物園のような広い空間と暖かい気温が包むバトルコートが広がっていた。地面も草や苔が生えて緑一色となっている。その先でナブが立っている

 

 

 

ほのか「はい!頑張ります!」

 

 

ナブ「ほっほ。元気でええのう。そして、初めてのジムなんだね。なら、少し説明しよう。ここ、ハルヤジムは虫タイプのジムじゃ。わしがこれから使うポケモン達も皆、虫タイプとなっておる。

 

 

お主の判断力、ポケモンへの信頼、どちらもバトルを通して試させてもらう。バトル形式はシングルバトルの3vs3じゃ。交代はほのかちゃんだけ認められる。ポケモンは3匹持っているかな?」

 

 

 

ほのか「はい!大丈夫です!」

 

 

 

審判「それでは、戦闘不能等の判断は私がさせていただきます!」

 

 

 

ナブとほのかの間に公式の服を着た審判員がついた

 

 

 

ナブ「それでは、ほのかちゃん。虫とは小さく、弱い生物。じゃが、その命はとても強く、大きく輝いておる。その命の力、わしのポケモン達が見せてあげよう!」

 

 

審判「バトル開始です!」

 

 

 

壁にある電子モニターにナブとほのかの写真が並び、VSと映し出されている。出したポケモンもわかるようになっている

 

 

 

ナブ「ゆくんじゃ、シズクモ!」

 

 

シズクモ「クー」

 

 

 

ナブのモンスターボールから小さな水蜘蛛のようなポケモン、シズクモが出てきた

 

 

 

ほのか「(シズクモ、確か水、虫タイプ。なら、ヒー君は出せない。それなら)頑張るよ、ムックル!」

 

 

ムックル「ピピィィー!!」

 

 

 

ムックルは出てくるやいなややる気十分のようで、空を飛んでいる

 

 

 

ナブ「ふむ。弱点はわかっておるようじゃな」

 

 

ほのか「はい!ムックル、飛びまわって!」

 

 

ムックル「クルー!」

 

 

 

ムックルはそのままバトルコートの上空を飛んでいる

 

 

 

ナブ「ほう、何か作戦があるのかのう。なら、こちらも作戦をしようかの。ネバネバネットじゃ」

 

 

シズクモ「クー!」

 

 

 

シズクモは口からクモの糸を吐き出して、バトルコート周辺はクモの糸だらけになった

 

 

 

ほのか「な、何これ!ムックル!翼でうつ!」

 

 

ムックル「クルー!!」

 

 

 

ムックルはそのままシズクモに向かって翼を広げて突っ込んでいく

 

 

 

ナブ「シズクモ、避けなさい」

 

 

ほのか「なら、こっちも狙いをギリギリまで定めて!」

 

 

ムックル「クルー!」

 

 

 

後ろに跳んだり、左右に動くシズクモに合わせてムックルも狙いを定めていく

 

 

 

シズクモ「ズー!!」

 

 

 

ムックルの翼でうつがシズクモに当たり、奥へと飛ばされる。ムックルはそのまま着地せずに空へと戻っていった

 

 

 

ナブ「ほう、しっかり狙ってくるのう。しかもそのまま空へ向かうか。なるほど、ポケモンのいいところを利用しているね。アクアリング」

 

 

シズクモ「クー」

 

 

 

シズクモは冷静に水で大きな輪っかを作ると、シズクモの周りを回り始めた

 

 

 

ほのか「もう一度翼でうつ!」

 

 

ムックル「クルー!」

 

 

 

ムックルはもう一度翼を広げて突っ込んでいく

 

 

 

ナブ「これは厄介だね。バブル光線」

 

 

シズクモ「シズー!!」

 

 

 

シズクモの吐く泡の光線がムックルに向かう

 

 

 

ほのか「空に避難して!」

 

 

ムックル「クルー!」

 

 

 

ムックルは翼を仕舞い、再び上昇してバブルこうせんを避けた

 

 

 

ナブ「いい戦い方をするね、ほのかちゃん。ムックルは空中戦が得意なんじゃ。そこを上手く使うのはとてもいい事だよ。バブル光線を辺りに撒き散らすんじゃ」

 

 

シズクモ「シズー!!」

 

 

 

シズクモはくるくると回りながらバブルこうせんを打ち続ける。それはどんどん高い場所を狙い始め、ムックルの飛ぶ高さまで狙い始めた

 

 

 

ほのか「ムックル!頑張って避けて!」

 

 

ムックル「クルー!!」

 

 

 

ムックルは後ろから迫るバブルこうせんを避けていく

 

 

 

ほのか「(どうしよう、バブル光線が激しくて近づけない。近づく……。!!そっか!)今だよ、電光石火で急接近!」

 

 

ムックル「クルー!」

 

 

 

ムックルは目にも止まらぬスピードでシズクモへと向かう

 

 

 

ナブ「まずいぞ。シズクモ!バックするんじゃ」

 

 

シズクモ「ク……」

 

 

ほのか「そのまま地上に降りて!」

 

 

ムックル「クルー」

 

 

 

ムックルはシズクモの目の前で降りた

 

 

 

ほのか「翼でうつ!」

 

 

ムックル「クルー!!」

 

 

 

ムックルはそこからシズクモを翼で叩きつけた

 

 

 

シズクモ「クー!!」ドサ

 

 

 

シズクモはそのまま倒れて目を回している

 

 

 

ナブ「何と!」

 

 

審判「シズクモ戦闘不能!ムックルの勝ち」

 

 

 

電子モニターでナブのシズクモが黒くなった。ナブ、残り二匹と表示されている

 

 

 

ほのか「やった!まずは一匹だよ、ムックル!もう飛んでていいよ」

 

 

ムックル「クル〜」

 

 

ナブ「ふむ、やるようじゃな。次はどうかな?ツボツボ」

 

 

ツボツボ「ツボ!」

 

 

 

ナブは赤いコロコロした岩から黄色い蛇のような姿が出てきているポケモン、ツボツボを出した

 

 

 

審判「交代もできますが、どうしますか?」

 

 

ほのか「交代します!お願い、ムンナ!」

 

 

ムンナ「ムンナ!」

 

 

ナブ「ほう。弱点がわからなくなったわけでもないだろうに、まさか弱点をぶつけてくるとは」

 

 

ほのか「私の手持ちは3匹しかいないので仕方ないんです。でも、負けません!ムンナ!絶対頑張るよ!」

 

 

ムンナ「ムナァ!」

 

 

審判「戦闘開始です!」

 

 

ほのか「ムンナ!サイケ光線!」

 

 

ムンナ「ムナァ!!」

 

 

 

ビシュー!

 

 

 

ムンナの前から出た波状のサイコパワーがツボツボに向かう

 

 

 

ツボツボ「ツボ!」

 

 

 

ツボツボは避けずに喰らうが、ビクともしていない

 

 

 

ムンナ「ム!?」

 

 

ほのか「あれ!?全然効いてない!」

 

 

ナブ「ツボツボはこの固さが自慢でのう。さあ、どうやって倒してくるかの。虫のていこう」

 

 

ツボツボ「ツーボー」

 

 

 

ツボツボが不思議な声をあげると、ムンナの周りに虫が寄ってきてムンナを取り囲んだ

 

 

 

ムンナ「ムン〜……」

 

 

ほのか「わ!虫がやってきた!ムンナ、耐えて!あくび!」

 

 

ムンナ「ム…ナァ…」

 

 

 

ムンナはツボツボに向かって大きな口を開けた

 

 

 

ナブ「ほう。厄介な技じゃな。虫のていこう」

 

 

ツボツボ「ツーボー」

 

 

 

ムンナに再び虫が寄ってくる

 

 

 

ムンナ「ムゥ」

 

 

ほのか「頑張って、ムンナ!サイケ光線!」

 

 

ムンナ「ムナァ!」

 

 

 

ビシュー!

 

 

 

ツボツボ「スゥ…」

 

 

 

ツボツボに当たるが、特に気にした様子もないがそのままツボツボは眠ってしまった

 

 

 

ナブ「寝てしまったかの」

 

 

ほのか「ムンナ!サイケ光線をずっと打つよ!」

 

 

ムンナ「ムナァ!」

 

 

 

少しして

 

 

 

ツボツボ「ツボ!?ツボ!」

 

 

 

ツボは目を覚ました様子で周りをキョロキョロしている。まだ元気な様子に見える

 

 

 

ナブ「おお、起きたかツボツボ。どれ、岩落とし」

 

 

ツボツボ「ツボ!」

 

 

 

ツボツボは足で地面にある岩を砕いてムンナへ投げてきた

 

 

 

ほのか「避けて、ムンナ!(あんなに打っても倒れないなんて!でも、打つしかないよね!)」

 

 

ムンナ「ムゥ!」

 

 

 

ムンナはヒョイと簡単に避けた

 

 

 

ナブ「虫のていこう」

 

 

ツボツボ「ツーボー」

 

 

 

ムンナへ再び虫が寄ってくる

 

 

 

ほのか「サイケ光線!」

 

 

ムンナ「ムナァ!」

 

 

 

ムンナも再び波状のサイコパワーをツボツボへ繰り出した

 

 

 

ドサ

 

 

 

審判「ムンナ戦闘不能!」

 

 

ほのか「あ、ムンナ!!やっぱり相性よくなかったね。でも、頑張ってくれてありがとう。ゆっくり休んで」

 

 

 

電子モニターにほのかのムンナの写真が黒くなった

 

 

 

ナブ「あくびは厄介じゃったのう。じゃが、技をしっかりと理解して使いこなすのもまたトレーナーの役目。よかったぞ、ほのかちゃん」

 

 

ほのか「ありがとうございます!もう一回お願い、ムックル!」

 

 

ムックル「クルー!」

 

 

審判「それではバトル再開です!」

 

 

ほのか「ムックル、飛んでくる岩に気をつけて!でんこうせっか!」

 

 

ムックル「クルー!」

 

 

 

ムックルは目にも止まらぬスピードでツボツボへ向かっていく

 

 

 

ナブ「ツボツボ、岩に隠れなさい」

 

 

ツボツボ「ツボ!」

 

 

 

ガン!

 

 

 

ムックルはツボツボの岩に勢いよく当たってしまった

 

 

 

ムックル「ク……クル〜」

 

 

 

ドサ

 

 

 

ムックルはそのまま地面に落ちてしまった

 

 

 

ほのか「あ!ムックル!大丈夫!?また飛んで!」

 

 

ムックル「クルー!」

 

 

 

ムックルは何とか立ち上がって空へ飛ぶが、少しヨロヨロしている

 

 

 

ほのか「あ、あれ?どうしたの、ムックル。疲れちゃった?」

 

 

ナブ「いんや、そうじゃないぞ。ほのかちゃんは覚えておるかな?わしのシズクモのネバネバネットを」

 

 

ほのか「え?……あ、さっきのやつですか?」

 

 

ナブ「うむ。あの糸は特別性での。地面にしばらく残り続けて、糸に触れたものにくっ付くのじゃ。今、ムックルの体にはそのネバネバしているクモの糸が絡まって動きにくくなっておるのじゃ」

 

 

ほのか「ええ!?そ、そんな本当に蜘蛛の罠みたいな技なんですね!ムックル、頑張ってー!」

 

 

ムックル「クルー!」

 

 

ナブ「ツボツボ、いわおとし」

 

 

ツボツボ「ツボ!」

 

 

ツボツボが岩から出てくると、そのまま岩を砕いてムックルに岩を投げてきた

 

 

ほのか「(!!今、あの赤い岩の穴から出てきた。いくつか空いてるみたいだけど………)」

 

 

ムックル「クルー」

 

 

 

ムックルは旋回して岩を避けていく

 

 

 

ナブ「うぅむ、このムックル、かなり飛ぶのが上手いのう」

 

 

ほのか「(試してみる!)ムックル、ツボツボのあの穴を脚で掴んで持ち上げて!」

 

 

ナブ「む!?」

 

 

ムックル「クルー!」

 

 

 

ガシ

 

 

 

ムックルはツボツボの穴の空いた岩の穴に脚の爪を食い入れて掴んだ

 

 

 

バサバサバサ

 

 

 

ムックルはなんとか持とうと必死に羽を羽ばたかせている

 

 

 

ほのか「頑張って、ムックル!」

 

 

ナブ「そんな事はさせんぞい。ツボツボ、まきつくんじゃ!」

 

 

ツボツボ「ツボ!」

 

 

 

ぎゅううう

 

 

 

ムックル「クル〜」

 

 

 

ムックルの体にツボツボの体が巻きついて締め付ける

 

 

 

ほのか「ああ!ムックル!」

 

 

ムックル「クル………」

 

 

ナブ「離すでないぞ、ツボツボ!」

 

 

ほのか「持ち上げられる!?ムックル!」

 

 

ムックル「クルー!!!」

 

 

 

ムックルはなんとか飛び立ってツボツボはそのまま空へと持ち上げられた

 

 

 

ナブ「ぬう!!」

 

 

ほのか「やった!!ムックル、投げ落としちゃえ!」

 

 

ムックル「クルー!!」

 

 

ドスン!

 

 

ツボツボ「ツボ……」

 

 

 

ツボツボはそのまま目を回した

 

 

 

審判「ツボツボ、戦闘不能!」

 

 

 

電子モニターにナブのツボツボが黒くなった。残り一匹と映し出された

 

 

 

ほのか「よかった…。倒せた。ムンナ、ムックル、ありがとう」

 

 

 

ナブ「まさかツボツボを持ち上げてしまうとはのう。ムックルのパワーを舐めておった。お疲れじゃな、ツボツボ。初めてにしては落ち着いておるのう、ほのかちゃん。次がラストじゃ。気を抜くでないぞ」

 

 

ほのか「はい!」

 

 

 

 

 

 

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