ソラール提督がいく(改修中)   作:タータ/タンタル

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僕ね。思ったのよ。


ダクソでマイネェェェーーム!イズ!ギョブマサタカ!オニワァァァアア!やりたい。


兜がない?

俺がマイネェェェーーム!イズ!ギョブマサタカ!オニワァァァアア!と思ったのならば、それはマイネェェェーーム!イズ!ギョブマサタカ!オニワァァァアア!なんだ。
俺が、俺たちがマイネェェェーーム!イズ!ギョブマサタカ!オニワァァァアア!だ!

いつもの過去編ね。


第十三話

金剛が外にテーブルを出して、紅茶を飲んでいる。

隣には氷をガリガリする雪風。顔は真っ赤ですごい汗だ。先程の指導でとても疲れたらしい。

金剛は、観るものが無くなった為、ずっと海を眺めている。

薄らと、水平線の境目辺りが紅く色づいている。

「あ、紅く」

「え、うそ」

『全員直ちに執務室へ来る様に、そうでなければ私でも命の保証は出来かねない』

慌てて走る金剛と雪風。

緊急事態である事は確かだ。

 

ーーーーー

 

執務室に既に全員が揃っていた。

「全員、揃ったな。ふむ。長門、状況の説明を」

「ああ、色々と疑問があると思うが、取り敢えず話を聞いて欲しい。知っているだろうが、紅い海は深海棲艦に完全に制圧された箇所だ。それがこの島の近海に観測された」

「そこで我々の目的が出てくる」

金剛が手を上げる

「目的って何デース?私たち聞いてないネ」

「言ったらお前たちがお構い無しに逃げる可能性が高かったからだ」

「そんな事…もぐもぐ」

誰かが、金剛の口を塞ぐ。

「提督はまるゆ達の覚悟を知らないんですか?」

「いや、今なら大丈夫だろう。逃げるか逃げないかを君たちに委ねる」

全員が息を飲む。最弱の中で提督から声が出る。

「この鎮守府の本来の目的は囮。我々は囮だ。本土に対して警笛を鳴らし、時間を稼ぐ囮だ」

「え?それって」

どよめきが起こる。雪風はポカーンとし、島風は雪風を揺らし、金剛の目からハイライトが消えてぶつぶつと何かをとなえ、まるゆはただ隊長の目を見つめた。

「静粛に」

長門が怒鳴った。雪風の魂が舞い戻り、島風は戻ってきた雪風に抱きつき、金剛は瞳に光が戻り念仏を唱えるのを止め、まるゆは長門の目を見つめた。

「今から、作戦を、説明する。目的は囮になって本土が準備するまでの時間を稼ぐ。そして、全員での帰還だ」

 

ーーーーー

 

「これで良いのかな?」

「長門さんとまるゆ、そして提督の作戦にかけるしかないデース。後は自分たちの運ネ」

「雪風、運には自信があります!」

「でも、こんな施設があるとはネ」

エレベーターで下に降りる。緊急事態に備えて作られた脱出路だ。

「タイミングは長門さんの砲撃が聞こえた瞬間ネ」

「雪風、緊張するです」

「私、帰れたら、いっぱいレベリングするんだ」

「島風!それは言ってはノー。帰れたらなんて、必ず帰るデース」

「そうだね。マイナスの事は考えたらダメだね」

「雪風!了解しました!」

「元気ネ。グッドデース」

リフトから降りて、洞窟に出る。

 

ーーーーー

 

「さて、俺達は少しばかり覚悟を決めないとな」

「まるゆ、がんばります」

「ああ、頼むぞ。お前が鍵だからな」

「いくぞ、まるゆ」

長門が海の上を走り出す。長門の腰に巻いたロープに繋がっているボートに提督とまるゆが乗っている。

小舟の両縁を掴みながら紅い海に慄く。

例えこの高レベルの長門がいるとしても、果たして、超低レベルの自分に役目が果たせるのだろうか。

そう考える暇もなく、長門が砲撃を開始した。

提督が深海棲艦の位置を知らせ、長門が確認して砲撃。

瞬く間に多くの深海棲艦が沈んで行く。

まるゆはただ唖然と2人の域を眺めているしかなかった。

 

ーーーーー

 

ホワイトボードに図形を書いていく。

この島の形だ。

「先ず、長門と私、そしてまるゆが此方で出撃。後に敵の中枢を撃破、そのまま本土の知り合いの別荘へ向かう。緊急事態である事は既に伝えてある。きっと援軍が来てくれるだろう。そして、金剛、雪風、島風はこの建物の地下、緊急時用の脱出路にて待機。長門の砲撃が聞こえたら真っ直ぐ本土へ向かえ、西に進めばあるはずだ。そして援軍の指示を受けろ。もしも援軍が見つからなかったら…」

「逃げろ。深海棲艦から、鎮守府の人間から」

「だ、そうだ。吉と出るか凶と出るかの賭けに過ぎない。ただ凶の割合が随分と多いが、まぁ、全員、死ぬな。以上」

「装備は出来るだけ高速になる様に積め。極力、戦闘は避けろ」

 

ーーーーー

 

「雪風!砲撃が聞こえました!」

「私も聞こえたよ」

「了解。作戦開始デース」

洞窟の陰から海に出る、手に持ったコンパスを頼りに西に進む。

紅い海原をかき分けて進む。

暗く深くなった空は道標を示さない。

 

ーーーーー

 

「ふむ。提督。元気で」

「ああ、頼んだ」

「こっちのセリフだ」

提督は小舟の後ろに移動してエンジンをかける。

長門はそのまま敵の中枢へ向かい、逆にボートは反転して敵艦隊の攻撃可能範囲をなぞる様に進む。

「…提督?あの、もしかして」

「…お前は黙っていろ」

「はい」

「いや、口が悪かった。こっちは元から覚悟は決まってるんだ」

提督は帽子を深く被った。

目は鋭く光っている。

突然、近くに水柱が上がる。

「近くに来たか。しっかりと両端をつかんでいろ」

ボートは素早く動き回り、敵の攻撃を物ともせず、翻弄していく。

 

まるゆは気づいた。

なぜ長門に牽引させていたのか。

だけど黙っている事にした。

覚悟が足りない。

そうなってはいけないからだ。

 

ーーーーー

 

「…お前がこの艦隊のボスかな?」

目の前には1人の女性が立っている。

黒い髪、白い肌、突き出た角、後ろにいる二つの頭の怪物。

戦艦水鬼だ。

「ヤクニタタヌ…イマイマシイ……ガラクタドモメッ!!」

「そうか、ガラクタね。お前も私と同じさ」

距離を開けながら少しずつ砲撃していく。

確実に一発を当てていく。

「志は違うがな」

「ナカナカ…ヤルジャナイカ……」

 

ーーーーー

 

 

『project dark』のファイルの一番後ろには、こう書かれている。

『緊急連絡の後、六提督からの連絡は途絶えた。これを持って『project dark』を終わりにする』

 

 

 

 

 

行方不明 1人、艦娘四隻

生存 艦娘一隻

 

 

『project dark』

 

作戦目標、達成。




オリ設定

ボート
少し速く、小回りが効く少し厚めの装甲を持っている特別仕様。一発でお釈迦になるのは変わらない。

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