フルハベルでセスタスを握りしめ、ロスリックを駆けていく。
挫折したマイネェェェーーム!イズ!ギョブマサタカ!オニワァァァアア!を跡に残して。
いざ、作者の技量的に絶対に勝てないミディール戦へ
あー、EDF5はたのしいなあ。
infernoのマザーシップ戦から目を背きながら。
持ってきた武器のレンジが思ったより短くて、かなり絶望した。
北方棲姫がクルーザーを運転している。
元々、乗っていたのだが、3つの水鬼以上の力を感じて、離れた所に停めていたのだ。
「なぁ、コレ、俺のじゃ無いか?」
六の所持品である。
だが、改造が施され、45ktは軽く出るようになっており、安全のために座席は前向きになっており、シートベルトが付いている。
「本人に無断で改造してあるじゃ無いか」
「総司令官に許可を得て軽巡棲鬼がやった」
「クソ、生意気にやりやがった。ムカムカする。俺に運転を変えろ」
ーーーーー
クルーザーで海上を移動していると目の前に再び、赤目の男達が現れる。器用にドリフトして、少し離れた場所にクルーザーを止めた。
「くそ、ここも人形だらけか」
クルーザーを運転していた六が悪態をつく。
「まず最初に敵対している深海棲艦を潰しておく気らしい。お利口さんだな。狙いはハワイかミッドウェーか」
北方棲姫が推測する。
「私が行く。援護は頼んだ」
シートベルトを外したアルブムが、海上に立った。拳は僅かに震えていた。
「空母棲姫、了解しました。護衛は頼みます」
空母棲姫もアルブムの後を追おうとする。
しかし、クルーザーの縁から水面に降りる瞬間にその必要は無くなった。
アルブムは海の底から一本の剣を取り出す。
その大剣を直剣の様に構える。
否。大柄の彼にとっては直剣なのだろう。
無慈悲な乱撃は火を伴い、破壊をもたらす。
そして、とどめに燃える剣を水面に突き刺し、爆発を起こす。
不意に近づいていれば、死は免れないだろう。
「…うん。流石、器だな」
「やはり、器なだけはある」
「器?貴方達、知ってるの?彼の正体」
「ああ。君の正体も」
「まぁ、君も彼も既に気付いている筈だ。だが、我々が話す訳にはいかない」
「そう。あの力。何か奇妙なものを感じる。貴方達も私の中にも」
空母棲姫は胸の前で祈る様に手を握る。
ここに違和感があるのだろう。
ーーーーー
「ああ。分かった。器だ」
自分を見つけた。
目の前に刀身が螺旋状に捻れた奇妙な剣が現れる。
刀身も柄も鐔も全て一つで出来ている奇妙な剣。
継ぎ目すらもう見えない。
きっと、誰かがその部分を繋げたのだろうのだろうか。
その剣を構える。
ここで欲しいのは守る事。
剣はいつの間にか長く伸び、槍の様になっている。
槍を振り回して攻撃する。
空母棲姫に近づいていた、赤目スキンヘッドの男達をなぎ倒す。
慣れた手つきで槍を振り回し、捌いていく。
余った隙に、大きな白い爆発を起こす。
敵が空母棲姫からある程度の距離まで離れると、槍は曲がった剣になる。
攻撃を叩き込む。流れる様に、乱撃を入れて、盾を崩し
二人の元へ、六と北方棲姫が駆けつける。
「…嵐の王、か」
「あらまぁ。なんだよあの力。こっちは拳しか無いって話なのに」
「まぁ、あいつがおそらく我々が出会って来た中で、最強の存在だろう」
「正体を知ってるのか?アイツの時みたいに」
「神。そう言えば聞こえはいい。詳しくはアイツの口からだ。部外者が語るべきもので無い」
既に、アルブムは二人が討ち逃した二体を倒していた。
驚いた様子で彼を見る空母棲姫。
螺旋剣は、いつの間にか消えている。
彼の背中はとても大きく、何故か見窄らしかった。
ーーーーー
数日後、真夜中。
北方棲姫が船の速度を落として言う。
「起きろ。目的地に着いたぞ」
席に着いたまま寝ていた3人を起こした。
「ここは」
窓の外を見ると、六にとって見慣れた地形の島が見える。
「‘我々’の今の拠点。と言っておこうか」
北方棲姫が説明する。
「?何か問題でも?黒い鳥。困った顔をして」
六が眉をへの字にしている。
「…その名前は出さないでくれ。ちょっと顔を出しにくいというか」
「アルブム?なんだ、不思議そうな顔をして」
「…知っている人が二人いる」
「知り合いですか?」
「いや、こちらが一方的に知っているだけだと思う。相手は気付かない…片方は気付くかもしれない」
「そう。あの人も元気なようね」
クルーザーが港に着岸する。
港では、既に全員が待機していた。
まるで、自分たちが来るのを知っているように。
そこには、彼らにとって懐かしい面々がいた。
オリ設定
深海堕ち(深海棲艦化)
艦娘から深海棲艦になる事。艦娘に憎悪や無念が蓄積されて自らなる場合、艦娘が深海棲艦に沈められてなる場合がある。
だが、その深海棲艦を倒す事に躊躇う事があろうか。
生成り
艦娘から深海棲艦になる途中。心に一時的な静寂が訪れる。
だが、暴走するのは時間の問題である。
進んだ先では戻れない。
それは当たり前の事だろう?
どちらも既に数十回は報告されている。
この事実を元に艦娘は非常に不安定であるとし、艦娘の運用を停止する。
したがって、本日をもち、全鎮守府の権限を大本営に移す。
一ヶ月後、全艦娘の解体を開始する。
今後の対深海棲艦については、新兵器を用いて対応する。
解体
艦娘が人になる唯一の方法。艦である事を棄てる。少しの資材を遺して記憶が消え、見た目が変化する。
人に成るには、同等の価値だろう。
強いられようと、自ら進もうと。