ソラール提督がいく(改修中)   作:タータ/タンタル

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やっぱり、ダクソだよな。

久しぶりの月光大剣は楽しかった。




圧倒的浪漫力




第二十二話

「ソラールさん。本当に、大丈夫なんですか?」

「だから、始めからそうだと言っている」

目の前には数十を超えるほどの赤目の大軍がいる。

「やはり、一対多は面倒だ」

だが、そのまま前進する。

 

ーーーーー

 

「作戦の説明だ。ソラールを囮に俺たちが後ろから叩く、以上」

六がそう言うと、春雨から声が漏れる。

「…そんなので、出来るんですか?」

「…知らない。だからこそ、ここにいる。作戦の変更など容易い。戦いに、決まりは存在しないんだ」

パッチはただ、目の前の男を見つめる。

「まぁ、こいつが無茶苦茶なのは、前からだ。このご時世に轟沈させた艦など一つもないのは珍しい。それに、俺たちは全員が数十メートルの近接戦しか出来ない。近付かれると砲撃や魚雷を出しにくくなるのであって、効かない訳じゃない。そうだろう?」

「ああ、さすが八だな」

「へへっ。あんたに言われたくないね」

ソラールが質問する。

「…何で、俺を選んだ?」

「硬いから。出来るだろう?敵を纏めて、自分は避けるのに集中すれば良い。それにその力があるんだろう」

「…そうだな」

どうやら納得した様だ。

「取り敢えず、敵は目の前だ。失敗するなよ。お前達五人にかかってるからな」

「よし、まだまだ負けないさ」

「大和、頑張ります」

「ゴリ押しスナイパー部隊、行きます」

「私も?」

「無論、空母棲姫、お前もだ」

 

ーーーーー

 

ここを叩くのは明白だった。

総司令官直轄の鎮守府であり、第二次本土防衛戦の英雄とその艦娘、『phantasma』のオリジナルに極秘の特殊艦隊。

多くの艦娘や提督が消息を絶った今、所在が明らかな場所を狙うのが必然だ。

解体令から二週間しか経っていないが、やはり、あらかじめ叩いておかねば危険と判断したのだろう。

今現在、相手方の戦力が明確でない以上、こちらは戦うべきではないが、ここを攻められたら終わりだ。

 

「…さて、進むべきは」

北方棲姫はただ、作戦の動向を窺っていた。

 

ーーーーー

 

「…『太陽の光の槍』」

緋色の雷が発生し、それを放つ。

雷が水面に当り、集団にダメージを与える。

「こっちだ。いいぞ」

ターゲットを定めた十数体がソラールに向かって来る。

「やっぱり、俺の戦いはこうでなければ」

ソラールの装備は基本的に弱い。

太陽のタリスマンはやはり、威力に乏しい。

装備は鎧の中では軽く、故に弱く。

故に盾を使いこなし、素早く動く。

確実に、堅実にこなしていく。

仲間と共にあって、真価を発揮する。

太陽。

正にその名の通りである。

ソラールに向かっていた十数体に砲弾が当り、吹き飛んだ。

フッと鎧の中で笑みが溢れる。

再び、自分の世界とは違う事を噛み締めた。

「あいつみたいに頼れる仲間だらけだな」

 

ーーーーー

 

「…それで、この『Gwyn』の学習具合はどうだ?」

「50%ぐらいです」

「ふむ、『Solaire』が110%だから少し遅いな」

「やっぱり、『Gwen』は手に余る力なんじゃ」

「そりゃない。こうして自壊機能も付いているんだ。万が一にもあり得ない」

「そうですか」

「既に設備を全国に増設しているんだ。それに、二重にも三重にも保険を巡らせてある」

「…流石に、出来る訳ないですよね」

「ああ、私の信念は揺るがない。艦の亡霊を全て消す。確実に」

 

ーーーーー

 

湯気が心細く揺らめく。

コーヒーの香りが揺らめきながら吹き飛んだ。

「…騒がしいな」

前方では、長門、大和、武蔵が主砲を構え、ソラールから離れた相手を各個撃破している。

空母棲姫も艦載機を飛ばし、敵を撹乱し、撃破している。

一方、北方棲姫はただ、偵察だけをしていた。

「ふむ。ターゲット確認。爆雷、投下」

そう、狙いは海中に潜む、次の大軍である。

水中では衝撃波は大きく伝わり易い。

生態系に支障が出る事は否めないが、仕方ない。

「…流石に全員を引きずり上げるとなると、ソラールの身が持たないからな」

自分の隣にいつの間にか立っていた六が双眼鏡を覗きながら呟く。

「やはり、その程度の事は察せると」

「海で見たでしょう?先生も」

「先生はよせ。せめて北方棲姫とよべ」

 




オリ設定

『Gwen』
大王らしき者。古い竜を狩り一世代で大国を築いたが、最後は自ら火に飛び込んだらしい。
近距離特化であり、火の灯った剣を持つ。

『Solaire』
断固たる信仰の持ち主らしき者。太陽を崇めていたが、遂に気を悪くしたらしい。終に、彼は大王を狩るか仲間を殺す事にした様だ。
近中距離で能力を発揮し、回復も卒なくこなす。

『Patches』
愚かな盗人らしき者。多くの相手を崖付近に誘っては蹴り落としてきたらしい。彼は不死の中では、より人に近かっただろう。
近距離で能力を発揮し、大盾により硬い。
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