誓約アイテムマラソン!
月光大剣を携えて、ブンブン振っています。
おおっと、ここでさらに強力なネタ武器に切り替えた!
物干し竿です。しかも毒派生の!
そこは普通、鋭利や上質か血派生でしょう!
しかし毒派生!なんたる事か!
おおっと敵を襲う前にコインを割るのを忘れてた!
敵の目の前でコインを割っています!
袋叩きにされてあえなく御免。
これは…頭につけた貪欲者の烙印が最後の決めてでしたね。あれのおかげで装備変更した際に、大きくHPが切れてましたし、重ロリになっていましたし。そもそもフルカタリナの頭だけ付け替えるのは無いでしょう。胴体を上級騎士装備に変えるだけでも効果があったんじゃないでしょうか。
成る程、参考になりますね。
以上、ロスリックからでした。
「さて、まるゆ君、ソラール君、ようこそ、我が別荘へ」
「…」
「…」
案内された先に執務室があり、中にヒゲモジャの総司令官が座っていたのならこの反応だろう。
個人の別荘にそんな部屋があるのだから。
「どうしたんだね?」
「なんで総司令官が此方へ?」
髭を触りながら話す。
「いや、お仕事中に、なんか別荘に、現れたって連絡が来てね。君たちイレギュラーが」
ギャハハハハと笑う。
ちゃっかり執務室の提督机に座っている辺り、あの戦いの最中、この別荘に入っていたという事だ。
肝っ玉が大きいにも程がある。
「うちの秘密部隊、なかなか強かったでしょ」
「ええ…ちょっと個性的でしたが」
「うむ。俺の場合ちょっと、そちらの娘のせいもあったり無かったり」
「ガハハハハハ。お灸は添える予定だ」
「?」
「?」
「みっちり二日間、私の秘書兼練習相手になってもらうんだ。もちろん、二人ともな。そうだ!君の鎮守府を用意させてもらうよ」
「え?」
「つまり?」
「ああ、君たちの鎮守府だ。提督はソラール君、君に任せる。まるゆ君はとりあえず彼の元で秘書艦としてサポートしておいてくれ。ああ!まるゆ君には後で話がある。ここに残っていなさい。ほっぽ。彼の案内を頼む」
「了解した」
提督机に隠れて見えなかったが、横からピョコッと顔を出して、そのままソラールの手を引いた。
そして引っ張られるままにソラールが執務室から出て行った。
「さて、まるゆ君。君はあの鎮守府について、どこまで知ってるんだい?」
ーーーーー
「ここが風呂場だ。混浴というやつだな。気にはならないが。まぁ個人の別荘にしては大きいんじゃないか?あと、向こうに露天風呂があるが、酒を飲む時に総司令が使ってたな」
「うむ…、しかし、さっきは入渠施設があったし、大浴場まであるとは…、果たして本当に個人のものなのか?」
「うむ。難しいところだが、私達は総司令官の所有物として扱われている。そうでもしないとバレた時に危ないからな。いろんな意味で諸刃の剣だな」
「成る程」
「まぁ、その分扱いは良いがな。ほら、烈風を沢山くれた」
扉を開けると目の前には山積みになった烈風がある。
そこをせっせと妖精達が動いている。恐らく入渠している戦艦水鬼と軽巡棲鬼の修理で忙しいのだろう。
「ここは工廠だな。普段、軽巡棲鬼はここで何やら弄っている」
「うむ…ここは基地か何かか?」
「うん。まぁ、公式の物ではないけど、色々ある。例えばドックの中が他の鎮守府のものより快適になっていたりな」
「成る程。特殊部隊の秘密基地ってところか」
「そうだな。それだな!」
つい嬉しくなったのか何やら歌を口ずさむ。
「ズイズイーズイズイ!水上戦隊ズイウンジャー!ドカーン」
「?」
「なんだ?ズイウンジャーを知らないのか?」
ここから、2時間。
ソラールは北方棲姫の話に付き合う羽目になるとは知る由もない。
ーーーーー
「ええと」
まるゆはどこか言葉に詰まる。
「いいや、良いんだ。あそこからここへ来たんだ。君には知る権利と義務がある」
目が笑っていない。
覚悟をしている目だ。
「はい」
まるゆもそれに応える。
「まず、謝らせて貰いたい。本当に済まなかった」
提督机から立ち上がり、まるゆの目の前で土下座をした。
「え?どういう」
「それは順次説明する」
そのまま、まるゆの前で正座をしたまま。話を始めた。
まるゆも何かを感じとり、そのまま話を聴くことにした。
総司令官の頭はまるゆよりも低かった。
「あの鎮守府の目的は何か分かるか?」
「若手の艦娘の育成と敵大部隊が本土に近づかないかの監視ですよね」
「ああ、表上そういう事にしている」
「表上…他に何か理由が」
「今から12年前ほど、ちょうど世界で初めての艦娘が発見されてから5年が経った時だ」
「それって、あの第一次本土防衛戦ですか」
「ああ、そうだ。知ってるだろう。天文学的な量の損害を出して、得られたものは雀の涙」
「はい、私はあの時、生まれて無かったので何があったか分からないのですが」
「ああ、あのお陰で沿岸部の地価が大きく下落。元々ダメだった貿易に続き、漁業も行えるような状態でなくなった為、各地の港が次々に閉鎖。放棄される事になった。今まで観光業でなんとか稼いでいた土地にそんな打撃が来るわけだから多くの人が難民として内陸部へ移動。ますます沿岸部の地価が下がるという有り様だった」
「はい。それは士官学校で習いました」
「ああ、そこは基本中の基本だ。そこで、政府の出した答えは、鎮守府の増設だった。目論見は無論、成功した。基地の周りに幾つかの商業施設が戻って来たり、基地で働いている人の家族はとても安くて安全な土地に簡単に引っ越せた。こうして幾つかの地域は鎮守府と連携して漁業をする所も現れる。こうしてなんとか持ち堪えた訳だがひとつ大事な事がある」
「二度と同じ誤ちを犯さない事ですね」
「そうだ。だから、鎮守府を増やした。基地を増やした。だが、あらかじめ深海棲艦の大軍がいる事を知らなければならない。レーダーで観測できればの話だが」
「そんな事は出来ない」
「ああ、言ってしまえば、艦娘も深海棲艦も幽霊のようなものだからな。幽霊同士なら気配を強く察知出来るがそれでも限りがあるだろう」
「まさか…そんな事は無いですよね」
「君が何を思っているかは分からない。大体分かるがな。だが順を追って説明させてもらう」
「分かりました。順番は大事ですよね」
「そうだな。まぁ、続きだ。幽霊には幽霊を。そこで生まれたのが超弩級船舶型第一基地『やまと』、第二基地『むさし』、第三基地『しなの』、第四基地『ひゃくじゅういち』第五『ふそう』、第六『やましろ』、第七『いせ』、第八『ひゅうが』が作られた。これは名前の通り海上を移動する基地だ。まさに島だな。熟練の艦娘と数人のクルーによる観測で大部隊を早期発見する。そんな可能な限りの努力をしたが、第二次本土防衛戦が起こったのだ」
「役割を果たしても、基地が弱かった」
「ああ、貴重な熟練の艦娘や乗組員達を失った。だが、幾つかの要因がある事が判明した。まず、艦娘と艦娘。深海棲艦と艦娘は惹かれ合う。だから、互いを強く認識する。だから、気配を感じ取るのが容易い」
「だから狙われる」
「ああ。お陰で『ひゃくじゅういち』と『いせ』が轟沈、海の底に沈んだ。あとは中破か小破でなんとか近くの造船所に戻ってきたが、被害は免れなかった」
「ええ…、まるゆはその後、生まれたんですよね」
「大量の資材を費やし、総司令本部で大型建造を何度も行った。それほどまでに失った足が大きかった。政府の鎮守府に対する扱いも悪化した。所詮は腹いせだろう。アイツらもそこは分かってると思うが」
「移動基地を縮小するしか無かった」
「そうだ。今じゃあ『やまと』と『むさし』、『ふそう』『やましろ』の四隻だけだ。‘自分達を守る盾を棄てた’訳だ。まぁ、けじめは取らせなければ、示しがつかない。そこは理解している。だが、棄てた盾の代わりを見つけなければならない」
「だから、あの島を。皆んなを。私を」
「囮にした」
ーーーーー
「ここがお前の部屋、隣がまるゆの部屋。アイツにも教えといてくれ」
「分かった。ところで貴公。‘あの鎮守府’について教えてもらう事は出来ないか?」
「生憎だけどほっぽに、その権利はない」
「分かった」
「だが、総司令に聞くといい。何か気付いたのだろう」
「ああ、昔、古い遺跡を無我夢中に調べ過ぎて、知ってはいけないものを見てしまった。それと似たような感覚があの鎮守府にあったからな」
「成る程。眼も良いようだな。立派な提督になれるよ」
「ありがとう」
「禁忌というのは知らなければ、次に進めない」
「…?」
「前の提督。前のまるゆの提督で総司令官の義理の息子の言葉だ。忘れないでおけ」
「分かった。肝に銘じておこう」
ーーーーー
「で、ここか」
「ああ、引き続き君たちにはここで過ごしてもらう。まぁ、別荘から近いから、いざとなったら救援に来れるし」
まるゆのいた鎮守府。あの小島に配属された。
真相を知った身とすれば、少々どころでなく、かなり怖いのだが、こればかりは仕方ないだろう。
堂々と本土を歩けるようになったと考えればまぁ妥当だろうか。機密事項として処理されない分、マシなのだろうか?
ただ、公の鎮守府として扱われるため、そこら辺は心配ないのかもしれない。
この二週間で多岐にわたる事を学んだ。
航海術、海戦術、数学、物理、その他沢山の事だ。
常人ではない速さで理解できたのは、俺の根本が艦娘に近いからだろうか?
だが、より、気になるのはまるゆの方だ。
彼女はこの地にどんな思いを抱くのだろうか。
そして、過去の俺のように溺れないだろうか。
もし、溺れたとして、果たして俺のように浮かんで来れるだろうか。
彼女の覚悟が折れていなければ良いが。
オリ設定
まるゆのいる鎮守府
ソラールが流れ着いた、まるゆのいる鎮守府。
秘密裏に作られ、囮にされて放棄された。
今回、総司令直属『第一要塞鎮守府』として設置された。
この案を提出した総司令官の後ろに疲れ果てた黒髪に白い肌の少女と白髪に白い肌の少女が居たとか。
この鎮守府のお陰で周辺で沖合漁業が再開できるようになった。
『超弩級船舶型基地』
かつての大和型戦艦を彷彿させるようなフォルムの分厚い装甲の超大型の船。その名の通り、中に入渠室や工廠室があり、移動する基地である。
深海棲艦の大軍の早期発見の為に造られた。
船自体に兵器は搭載されておらず、中に乗っている艦娘によって周辺の深海棲艦を探知及び撃退、撃破しながら進む。
第二次本土防衛戦において、敵大部隊の早期発見に成功したが、集中的に狙われ、そのまま轟沈する。もしくは何とか鎮守府周辺に避難する事ができ、中破で済んだ船もあった。
この船が囮になったことで本土での防衛準備が整い、万全な状態で敵軍に挑む事が出来た。
そして‘轟沈しない’囮を造る計画に入る。