西暦2019年。世界に突如として怪人たちが現れた。その恐怖は瞬く間に広がり、人間たちは怪人たちの恐怖に怯えながら日々を過ごしていた。
グロンギ、アンノウン、オルフェノク、アンデッド、
そんなある日、彗星の如く姿を現したのは仮面の戦士。戦士は姿を変えながら怪人たちを次々と倒していき、世界は平和へと向かっていった。
しかし、人間たちは仮面の戦士のことを知っていた。1999年に世界が終わると予言したノストラダムスはもう一つある予言をしていた。
『1999年の7月に世界が終わる確率は限りなく低いだろう。しかしその20年後には必ず世界は破壊される。地球外生命体たちを倒し、いずれ世界を破滅する悪魔が現れるだろう。その悪魔の名は……ディケイド』
人々はディケイドの強さを目の当たりにし、ノストラダムスの予言を信じ始めた。
政府は怪人だけでなく、ディケイドに対抗するために様々な兵器を準備して倒そうと考えていた。
そして怪人たちが現れてから1年後、ついにディケイドは全ての怪人たちを倒した。そして政府はディケイドを倒すべく自衛隊を動かした。全ては世界を破壊から防ぐために。
ところがディケイドは怪人を倒して以降、姿を消した。政府は血眼になってディケイドの消息を調べたが、足取りは掴めなかった。
平和になってから数年が経過してもディケイドは一向に姿を現すことはなかった。そして彼らはまたしてもノストラダムスの予言が真実ではないことを思い知った。
ディケイドは世界の破壊者ではなく、怪人たちを倒すために立ち上がった正義のヒーローであることを。
人々はディケイドへの恐怖を無くし、いつしか彼を救世主と
世界の破壊者から救世主へと呼ばれたディケイドは、今何処にいるのか……。
◇
「綺麗な光景だ……」
二眼レフのトイカメラで街を撮影しているのは、今年で大学生になった青年。彼の名は
勉強やスポーツ、ピアノなどをそつなくこなす少年。写真撮影を趣味として、世界のあちこちを旅行している。最近では中国を度々訪れており、英語だけでなく中国語を読み書きできるほど。その応用として国語の授業で習った漢文もできる。
中学や高校では優等生として知られている彼は、なるべく目立たずに過ごすことを夢見ていた。
何故なら彼こそ怪人から世界を救った救世主、仮面ライダーディケイドだからだ。
怪人が現れる数日前、彼は義理の両親から "ディケイドライバー" と "ライドブッカー" をたくされた。発明好きの両親はノストラダムスの予言をなぜか信じており、怪人たちが現れても対抗できるように作っていたようだ。
司は最初、ノストラダムスの予言を信じておらず、無理矢理託された "ディケイドライバー" と "ライドブッカー" を処分しようと考えていた。
そんなことを考えていると、目の前に謎のオーロラが出現し、それと同時に無数の怪人たちが現れた。
ノストラダムスの予言が本当であると知った司は、世界を救うため仮面ライダーディケイドになることを決意し、怪人たちを次々と
さらに彼はディケイドが世界の破壊者になることも予言で分かっていたため、怪人を倒した後、 "ディケイドライバー" と "ライドブッカー" を両親に返した。
そう、彼は破壊者としてではなく救世主として怪人たちを倒し、世界を救った後はディケイドに変身することなく、幸せな日々を過ごしていた。
世界が平和になってから4年が経ち、
「全く、親父はなんでまた "ディケイドライバー" と "ライドブッカー" を渡してきたんだ? 怪人たちはもう倒したっていうのに……」
この日、司の父親は突然嫌な予感がすると言い出して、中国へ旅行に行こうとしていた彼に再び "ディケイドライバー" と "ライドブッカー" を渡されたのだ。
父親の勘は必ず当たるが、今回ばかりは絶対にないと思っていた。
「さてと、そろそろホテルに戻るか」
そう言って司はトイカメラに付いている紐を首にぶら下げてからその場を後にする。
「そうだ、この先綺麗な滝があるって地元の人が言ってたな。ちょっと行ってるか」
彼は小走りで滝のある場所へと向かう。その途中、霧が出てきて足を止める。
「何も見えないな。これじゃあ道が分からないぞ」
司は周りを見渡すが、霧は濃く何も見えない。しばらくして徐々に霧が晴れていき、道が見えるようになった。
「やっとか……ん?」
再び滝へ向かおうとしていた彼の目の前に、5年前にも現れた謎のオーロラが発生するのを目の当たりにする。
「ちょっ!? 嘘だろ、何でまた……」
「親父の勘はよく当たるな……」
"ライドブッカー" からカードを取り出し、ディケイドに変身できるように構える。すると、オーロラの中から髭を生やした老人が現れた。
「お主がディケイドじゃな」
老人はそう言いながら司に近づく。
「誰だ?」
「儂は神じゃ」
「神だと?」
神と名乗る老人は足を止め、司の持つ "ディケイドライバー" と "ライドブッカー" に目を向ける。
「やはりそうか。そのカードでディケイドになるんじゃな?」
「ああ、言っておくが、カードはあまり好きじゃない。クレジットカードは作らない主義でもある」
「なぜそこでクレジットカードが出てくるんじゃ?」
司は警戒しながら老人に話題を切り出した。
「俺に何か用か?」
「うむ、お主に頼みたいことがあるのじゃ」
そう言うと老人は
「お主にはこれからある世界を救ってほしいのじゃ」
「ある世界だと?」
「そうじゃ。そしてその世界の運命を破壊してほしい」
「破壊だと? 救うのに破壊が必要なのはどういうことだ?」
「その世界は元々、正常に稼働するはずだった。じゃが、お主が倒した怪人たちが姿を現し始めたのじゃ」
「なんだって……」
老人の放った言葉に司は驚愕する。
「その原因となったのが、この男じゃ」
地球に見える球体は、ある男の顔を写し出した。その男はどこか優しそうな雰囲気で、白い制服のようなものを着ていた。
「この男は
「その男が怪人たちを率いているのか?」
「いや、そうではない。少なくとも彼は事故に巻き込まれて偶然やってきただけじゃが、本来はそんなことはあってはならないのだ」
「どういう意味だ?」
「少なくとも、彼に悪意はない。しかし、違う世界に行くには儂のように時間に干渉できる者が制御することで行き来できるのじゃ。しかし彼はさっきも言った通り事故で違う世界に迷い込んだ。そのため、時間軸に影響を及ぼしてお主が倒した怪人たちが復活しだしたのじゃ」
老人は球体を消して、司に再び近づく。
「お主のことは感謝している。世界を救ってくれた救世主としてな。だから頼む。外史の世界を救ってくれ! でないとこの世界もやがて怪人たちが復活してしまうのじゃ!」
必死に頭を下げる老人を見た司は既に世界を救う決意をしていた。それが力を持つ者としての役割だということを分かっていたからだ。
「分かった。その外史とやらの世界を救ってやる」
「感謝する。それともう一つ、問題があるのじゃ」
「なんだ」
「それは……いや、今はまだ起きてはいないが、いずれお主がその世界で生活しつづけると分かる。とりあえず、ある物を渡そう」
老人は再び
「これは "マシンディケイダー" 。これに乗れば陸でも海でも空でも乗ることができる。お主に渡そう」
「いいのか? 一応免許は取ってるが、これから行く世界はそんな物を持ってても大丈夫なのか?」
「構わぬ。何か聞かれれば
「それで納得する世界なんてあるのか」
老人は司が言い終わる前にオーロラを発生させる。
「では、頼んだぞ」
オーロラは司を包みこみ、その場から姿を消した。
「貂蝉や卑弥呼には敵として認識されるじゃろうが、お主なら外史を救ってくれると信じている。全てを破壊し、全てを繋いでくれ!」
主人公設定
身長 180cm
趣味 写真撮影 特技 スポーツ全般、ピアノなど
かつて世界を救ったヒーロー。仮面ライダーディケイドの主人公 門矢士 と少し似ている。将来の夢はカメラマンになることで、世界の全てをカメラに収めたいといろんな国(今は中国を中心)に旅行している。幼いころからなんでもそつなくこなせる。友人は多いが、彼女は一人もいない。女性関係には鈍感で、周りから呆れてしまうほど。
いかがでしたか? 最初はこんな感じです。主人公の容姿はご自由にどうぞ。次回もお楽しみください。