S09地区のとある指揮官と戦術人形達の和やかな日常と殺伐とした日常   作:フォルカー・シュッツェン

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今回で座学の1日目は終了ですね
それと後半に大事なことが書かれているので最後までお読みいただければ幸いですm(__)m

では、どうぞ!


座学1日目 五時間目

 

 昼休憩を終えて教室で復習をしていたFN49とモシン・ナガンの元へWA2000がやって来た

 

「さ、午後の授業を始めるわよ。とは言えこの5時間目で今日の授業は終わりだけれどね」

 

「え、もう6時間目はないんですか?」

 

「ええ。この座学は最初に言った通り貴女達が1日で覚えられる量の授業しか行わないわ、それを考えると今日はこれくらいで終わりにする方がいいのよ。勿論、復習をしっかりやらないと覚えきれないでしょうけどね」

 

「なるほどね、確かに今日の内容だけでもかなり煩雑だものね…」

 

「そういうこと、さぁ始めるわよ」

 

 WA2000はホワイトボードに向かうと板書を書きながら話し始めた

 

「今回やるのは『距離目測(Estime Range)』についてよ。スナイパーに限らず、歩兵は監視対象や攻撃対象との距離を一切の電子機器を使用することなく見極める必要があるわ。双眼鏡は使っても良いけれど、ある程度は肉眼だけで測れるようになりなさい」

 

「…それって見ただけで距離を測るってことですよね?」

 

「そうよ」

 

「そんなの可能なのかしら?」

 

 モシン・ナガンの疑問も尤もだろう

パっと見ただけで対象との距離を弾き出すなど、普通に考えれば出来るとは思えないだろう

しかしそれは十分に可能であり、当然WA2000含めてこの基地に所属するほぼ全員が習得している技量である

 

「出来るわよ、私だって出来るし指揮官も当然出来る。そもそも距離目測はスナイパーどころかその前過程のEIB(優秀歩兵過程)の課題の1つよ、歩兵としての基本に過ぎないの。因みにEIBでの距離目測試験は距離100m~1500mの間に人型標的や車両標的が複数配置されていて、それぞれとの距離を各標的につき1分以内に前後誤差2割の中で判別出来れば合格になるわ。つまり800mの位置にある標的なら640m~960mの範囲で判別出来ればOKってことね」

 

「なんか、かなり開きが大きくないかしら」

 

「確かにね…でも距離目測はあくまでも補助的なものとして扱われることが多いわ、細かいところはそれこそスコープやIRFなんかを使って測るしね。けれど、ここではもっと厳しく誤差1割までとするわよ」

 

「つまり800mなら720m~880mまでってことですか」

 

「そういうことよ。方法を知りさえすれば簡単なように見えるかもしれないけど、実際の戦場でやることを想定して試験もハイストレスな状況下で行うわ。貴女達も一発での合格はまずないと思ってなさい」

 

「…はい」

 

「それと、歩兵は自分が100mを何歩で歩くのかを把握する必要があるわ。左右で1歩としてカウントして、私の場合は67歩ね。因みに指揮官は56歩よ」

 

「え、そんなことまでするの?」

 

「そうなの。北へ〇〇m進めって指示を受けた際に態々計測器を取り出したりなんてしてたら手間でしょう?だから歩くだけでどれだけの距離を歩いたのかが分かると色々と便利なのよ」

 

「なるほど…」

 

「これに関しては後で測ってあげるから、今日から常に意識して歩きようになさい。さて、この話はこれくらいにして距離目測の話をしましょうか」

 

 WA2000はそう言うと幾つかの項目をホワイトボードに書き込んでいく

 

「まず距離目測の仕方を学ぶ前に肉眼で見た際の錯覚しやすい地形や状況について教えていくわ。まず1つ目は『輪郭がハッキリした物体は近くに見える』ことよ。例えば基本的に四角形をしてるビルなんかがこれに該当するわね。こういった物は藪のような輪郭が不鮮明なものより近くにあるように見えるわ。更に太陽光下でハッキリ見える時は近く、薄明り・雨天・霧・煙幕下では遠くにあるように見えることにも注意しなさい。次は『平坦な地形では近くに見える』、ね。砂漠・雪原・水面のような平坦な地形では対象物が近くにあるように見えるの。対象との間に何もないせいで目が錯覚するのよ。同様に窪地越しに見た時も近くに見えるわね。3つ目は『見上げた時は近くに、見下ろした時は近くに見える』点ね。これは文字通り高い位置にある対象物を見上げると近くに見え、低い位置にある対象物を見下ろすと遠くに見える現象よ。最後に『目標の後ろに太陽があると遠くに、観測者の後ろに太陽があると近くに見える』ことにも注意しなさい。観測者から見て逆行だと対象物は遠くに見えて順光だと近くに見える、これらを踏まえて『距離目測』について学びなさい」

 

「目の錯覚…私達にそんなのあったかしら」

 

「それがあるのよね…私達は可能な限り人間に似せて作られてる、その弊害みたいなものね。それじゃあ距離目測について説明していくわよ。まず距離目測というものを論理的に言うと『射手と目標となる地物・物体との2点間の距離を見積もる能力』となるわね。これは既に理解してるでしょうけど発射された弾頭は重力や空気抵抗などの影響から長距離になるほど弾着が大きく変わるわ。つまり正確な距離を見積もる能力は即ち正確な狙撃をすう能力に直結すると言えるわね。更に私達スナイパーは単に距離を目測するだけじゃなくて『自分の使用する狙撃銃の弾道』に基づいた距離を目測出来ることが重要になってくるわ。最大弾道高となる地点の距離・有効射程といった具合に区切って目測することが推奨されるわね」

 

「最大弾道高?」

 

「…そう言えばそこら辺も私達には初期インストールされてなかったわね。感覚で理解そのものはしてるでしょうけれど、弾頭は放物線を描いて飛翔するでしょう?その放物線の頂点を指す言葉よ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ああ、なるほど。それなら分かりますね」

 

「言葉で知らなかっただけでそれそのものは最初から知っていたわ」

 

「そうね、出来ればそこら辺の用語も入れといて欲しいものだけど…まぁ良いわ。ここからは実際に距離目測をする際のテクニックを話していくから全力で覚えなさい、行くわよ?」

 

 WA2000の言葉に2人は気を引き締めると彼女の書く板書をメモに写していく

 

 

(1)100m単位法

(2)目標の見え方による判別法

(3)紙切れと地図による判別法

(4)ミル測距離法

(5)レンジカード法

 

「まずは1つ目の『100m単位法』ね。これは観測者が100mの距離を感覚的にマスターしていることが前提条件となるわ。そのマスターした感覚を使って100m刻みで目標との距離を測定する方法よ。細かく言うとまず観測位置から100m地点の基準となるもの、例えば樹木や標識などね、これを設定するわ。その100mのを2倍、3倍…てしていって、目標までの距離を算出するの。もしも目標がかなり遠い場合には観測地点と目標との間に中間地点を設けて、その中間地点までの距離を倍にして目標の距離を割り出すわ。個人的な感覚としては、中空に100m物差しを空想してそれをいくつも並べて対象物との距離を測る感じね。2つ目の『目標の見え方による判別法』は文字通り‘自分にとってどう見えるのか’を基準として距離を割り出す手法よ。この方法を用いる場合は予め色んなものが距離によって自分にどう見えるのかを理解しておかなくちゃいけないの。例えば『人間の腕の動きは300mまで判別出来る』とか『道路標識の文字は200mまで読める』とかね。文字がハッキリ見える場合は100m圏内、ギリギリ読める場合は200m圏内っていう風に比較的近距離に於けるざっくりとした距離測定に用いることが多いわ。私は距離目測をする時最初にこれで大体の見切りをつけるわね。3つ目の『紙切れと地図による判別法』は目視ではないんだけど、1000m以上離れた場所の距離測定に用いるわ。地図上で観測位置と目標位置に短冊状の紙切れを添えて2点間の幅をマークしたら、その幅を地図下部に記載されてる縮尺スケールと照らし合わせて距離を計測するのよ。当然、観測位置と目標位置が地図上で何処にあるのかを理解していることが前提ね。場合によっては敵地の地図が入手出来ない可能性もあるから使えないこともあるし、次に説明する方法を用いればこの方法を使うまでもないから実際に使うことは少ないわ。でも一応知っておきなさい。そして4つ目の『ミル測距離法』はざっくり言うとスコープのレティクルを用いて距離を測定する方法よ。スコープのレティクルは基本的にミルスケール(ミル単位)でドットや線がついてるから、それを利用するわけね。細かい説明は後々に行うスコープに関する授業でするからここではかなり簡潔にいくわよ。スコープで対象物を見た際にそれがミルドット何個分の大きさに見えるかで距離を測るの。計算式は『対象物の大きさ(m)×1000(定数)÷ミル数=距離(m)』よ。例えばそうね…一般的に軍人は170㎝以上のことが多いから仮に1.8mとしてそれが4ミル幅に綺麗に収まったと仮定するわ。この場合『1.8×1000÷4=450』となって対象との距離が450mであることが分かるわね。当然人物は個人によって身長が違うから距離測定に用いるのは得策ではないわ、だからこの方法を用いる場合は様々な物の大きさを予め知っておく必要があるの。これは電子機器を使わない距離測定法の中で最も信頼性の高い方法になるから完璧にマスターしなさい。ミルドットマスター

【挿絵表示】

を使っても良いけど出来ればスコープから目を離すことなく暗算で距離を出せるようにした方がいいわ。5つ目の『レンジカード法』は仲間の書いたレンジカードを使って対象との距離を知る方法ね。さっきの授業で習ったと思うけどレンジカードには様々な地点への距離が記載されてるから、対象物の位置をレンジカード上の位置と照らし合わせることで距離を概算するのよ。大体はこんなところかしら、最終的にはLRFを使って正確な距離を算定するけれどだからと言って肉眼での測定を疎かにしちゃダメ。LRFが故障したりした際に『LRFがないので距離が分かりません』なんて抜かしたら蹴り抜くわよ」

 

「ひぇっ…」

 

「まぁ肉眼による距離目測をしろって言うのはなにも故障に備えてだけじゃないわ。勿論切迫した状況で時間がない時にはLRFだけで距離を測っても良いけど、LRFも万能じゃないから出来る限り目測と併用しなさい。雨や霧、煙幕下では使用に制限を受けることがあるからね。それに大きくて明確な対象物に指向しないと正確な距離を測れないことにも注意しなさい。戦場の環境は毎回違っていて最適な目測方法やLRFの使用状況もその時々で異なるわ、だから私達は様々な目測方法を習得して環境に合わせて2個以上の方法を組み合わせることでより正確な距離を算出出来るようにならなきゃいけないのよ」

 

「なるほど…全部出来るようになっておかないといざという時に困る、ということですね」

 

「その通りよ。とは言ってもこうやって説明しただけじゃ知識としても定着しにくいわよね?」

 

「そうね…ってまさか」

 

「そのまさかよ。実践編とは比べ物にならないけど、ちょっとだけ経験してみましょ。そうした方がより理解が深まるしね。さぁ、屋上に行くわよ」

 

「は、はい!」

 

 FN49とモシン・ナガンはWA2000に連れられて資料棟の屋上へと向かい、そこから遠くに見える様々なものに対して今教わったばかりの目測法を用いて距離を算出する練習をする

2人が距離を言った後にWA2000が正しい距離を伝え、正解したり間違えたりに一喜一憂するのであった

残りの授業時間全てを使って何度も何度も目測し、慣れていく

やがて終了時間が来るとWA2000は彼女達を宿舎へと帰してから教室の後片付けを行う

途中で手伝いに来たM200と共に片付けを終わらせると自分達も宿舎へと向かった

そのまま夕食を摂って明日からの授業計画を立てようとしたのだが、WA2000がスカーレットに呼び出され、執務室へ来いとのこと

突然のことで何のことかと思うもすぐに思い当たる節があるのか納得顔になって呼び出しに応じると執務室へと向かった

執務室に入室するとスカーレットとジェリコの姿があり、通信をしているのかヘリアントスのホログラムが表示されている

 

「来たわよ、指揮官」

 

「待ってたぞ、WA2000。急に呼び出して悪いな」

 

「構わないわ。それで、どうなったの?」

 

「…相変わらず勘の鋭い奴だな。ヘリアン、すまねえがもう一度話してくれるか?」

 

『良いだろう、では…』

 

 その後ヘリアントスによって事の説明が始まった

何でもスヴァールバル世界種子貯蔵庫に関してG&Kと正規軍との話し合いが終わり、どう対処するのかが決まったとのこと

内容を纏めると正規軍はELIDの対処に追われて助力する余裕がなく、その為この件はG&Kに一任することになった

そしてクルーガー社長を始めとしてG&K本社の重鎮達での話し合いが行われた結果、S09H基地を中心として複数の基地から戦力を集めての作戦行動を行うことが決定した

これは1つの基地だけで作戦を行った場合、その実績からG&K内でのパワーバランスが偏るのではないかという疑念があったためである

複数の基地での合同作戦とすれば『あの基地が』ではなく『G&Kが』という風に世間に認知され、世論的にも会社にとって利が大きいだろう

そして今ヘリアントスがその旨をスカーレットへと説明し、具体的な内容を決めていたのだ

 

「なるほどね…小心者だけど確かに理にかなってはいるわね」

 

「ああ。それにこれを通して他の基地との繋がりを持てればいざという時役立つかもしれん」

 

「貴女に限ってそれはないと思いますが…戦場では何が起こるか分かりませんしね」

 

「そういうこった」

 

『それで、どうするんだ?この内容で受けるか、それとも突っ撥ねるか?』

 

「受けるさ。確かに私の基地だけでやった方がこっちとしては得る物は大きい、だがその条件を呑んだ方がクルーガーにとっては都合が良いんだろ?なら私はそうするさ」

 

『ありがたい限りだ。ではこれより具体的な内容を決めようか』

 

「それなんだがな、今回の作戦は取り敢えず先遣隊の回収と幾つかの種子の持ち出し。そして可能なら次回以降の持ち出しを便利にする為のルートの構築だったな?」

 

『ああ、そうだな』

 

「…そうなるとあまり大人数では行けないわね」

 

「だな」

 

『ん?ああ、なるほど…君の基地と北極を往復出来るヘリの都合か』

 

「そういうことだ」

 

 そう、人類は一度世界種子貯蔵庫を諦めている

その理由は主に北極までの移動手段にあった

海を渡るのは崩壊液の影響で超危険、空路は距離や気温といった気象状況や核のEMPによる影響で難しい…そういった条件が重なった結果諦めざるを得なかったのである

その状況の中でこの基地が貯蔵庫を発見出来たのは北極を往復出来るだけのヘリを開発したことによる

これはエーテルを利用して作成したヘリであり、様々な悪影響を無効化した上で燃費の改善に成功した

だが作るのが非常に難しく、高額であるために量産は不可能

その都合上少数しかないために大部隊の輸送は出来ないし、その上で種子を持ち出したりルート構築の為の物資を持って行くとなると更に人数は減るだろう

一応輸送ヘリという体を取っているために大容量ではあるから複数の部隊を展開することは出来るだろう、しかしそれが限界だ

色々な物資を持って行く関係上ダミーを連れて行くのも憚られる

つまりは最小限の部隊を展開して作戦を遂行する必要があるのだ

 

「私達の所持しているヘリの都合上、輸送出来る部隊はダミーリンクなしの三部隊。こちらから一部隊出すとして他の基地から募集出来るのは2ヶ所のみですか…あまり大規模という訳にもいきませんね」

 

「そうだな。ま、1つの基地だけじゃないって事実さえありゃあ十分だろ。私だって他の基地との繋がりは欲しいし、丁度良い機会だ…だが先遣隊からの報告によれば少数ながらもELIDとの交戦があり得る。現行の小口径弾では撃破は難しいだろうな」

 

『そうなると…大口径弾を使用する人形のみとなるか』

 

「普通なら、な」

 

『…何を企んでいる、スカーレット指揮官』

 

 ヘリアントスの言葉に何やら不穏な言葉を放つスカーレットに彼女は顔を顰める

WA2000とジェリコはスカーレットの思惑を察したのか少し驚いた顔をしていた

そんな様子を見てニヤリと笑みを浮かべたスカーレットはある提案を言い放った

 

「小口径弾を使う人形の場合、うちで作成している新型弾薬に対応するよう改装した得物を用意する。そいつらにはそれを使ってもらうってのはどうだ?」

 

『…なるほどな。それならほぼ全ての人形がELIDとの交戦能力を獲得するというわけか』

 

「ああ。そしてこれを機にこの弾薬が広まりゃあゆくゆくはG&Kも正規軍と共にELIDの対処を行えるようになるだろう。そうなりゃ鉄血との決着が着いた後でもこの会社の仕事がなくなる、なんてことにはならねえだろうさ」

 

『少なくとも規模縮小を抑えることが可能、というわけか。良いだろう、社長に打診しておく』

 

「頼んだぞ。それと弾薬が変わることで慣れないだろうからまずうちの基地で1週間の訓練期間を設ける、そこで新型弾薬の扱いに慣れてもらうぜ。希望するならどんな訓練施設でも使用許可を出すからどうにかなるだろ。あ、それとこっちで用意する得物だがアタッチメント等の希望があれば全部受け付けることも言っておいてくれ」

 

「でもそうなると結構な期間他所からその部隊が離れることになるわよね…その所為で問題が生じたりするかもしれないけど、そこら辺はどうするの?」

 

「そうだな…よし、決めた!協力してくれた基地には補填としてミレニアム8の面々をダミーフルで向かわせる、これで良いだろ」

 

「…私は良いけど他の子達が了承するの、それ?」

 

「それに皆の訓練はどうするのですか?」

 

「別にあいつらがいないくらいで訓練が出来なくなるほどここの連中は落ちぶれちゃいねえよ。No.2達もいるしな。他の奴らも困惑はしても断ることはしねえと思うぞ」

 

「ま、それもそうね」

 

『随分と大判振る舞いなんだな。本当に良いのか?』

 

「構わん。この件に関しちゃ人類の希望に繋がるんだ、最大限の援助はして然るべきだろ。ただ特別性のヘリを後一機作るのに一ヶ月程の期間が欲しい、それだけありゃルート構築用の物資を運ぶのにも余裕が出て作戦の遂行がし易くなるからな」

 

『私としては構わないが、先遣隊は大丈夫なのか?聞くところによれば半年も前から向かっているそうだが…』

 

「問題ねぇ、あいつらには改造を施してるし2年は活動出来るだけの予備バッテリーと食料は持って行ってるからな」

 

『今サラッととんでもない発言が聞こえたが…聞かなかったことにするぞ。ともかく了解した、内容を纏めるぞ。協力するのは2ヶ所の基地から一部隊ずつ、ダミーリンクはなし。使用武器はそちらの基地から支給され、アタッチメントや仕様上の要望があれば全て受け付ける。それに合わせて弾薬を変更する者もいるためそれに慣れるため1週間の訓練期間を設ける。部隊が抜けたことによる穴埋めとしてそちらの基地の最高戦力であるミレニアム8のメンバーを作戦期間中それぞれの基地へ一時的に転属扱いとする、といったところか』

 

「そんな感じだな。もし変更を加える必要があるなら言ってくれ、出来るだけ対応する」

 

『分かった。では失礼する』

 

 その言葉を最後にヘリアントスとの通信は切断され、ホログラムも消滅した

ちょっとした会議のようなものを終えたスカーレットは座っていた椅子に身体を投げ出し、息を吐き出した

 

「相変わらず堅苦しいのが苦手なのね」

 

「しょうがねえだろ、性分なんだから…ま、今回のはそこまで疲れるものじゃないけどな」

 

「全く…そうだ、指揮官。先の作戦ですが貴女も北極に向かうのですか?」

 

「たりめぇだ、私が行かなくてどうする。だから…その間この基地のことは頼んだぜ、ジェリコ」

 

「ハッ!了解です!」

 

 スカーレットが立ち上がりジェリコの方に手を置きながら言うと、ジェリコは敬礼と共に返礼をした

その様子を見ていたWA2000は「貴女も相変わらずね…」と呆れながらも微笑みを湛えていた

その後この作戦はクルーガーの許可が下り、正式に発令された

そしてこの基地内でも大々的に発表され、全員の了承も得たことで1ヶ月後に今回の作戦…『希望の欠片(Fragment of hope)作戦』が行われることが決定したのだった

 




はい、というわけでコラボ回の前振りです
とは言え本文中にもある通りまだ先のこととなりますし、募集数も少ないですが良ければご参加くださいm(__)m
募集数が少ないのは私にとって初めてのコラボでありここまで見て頂いている方は察しているかもしれませんが私にはあまり文才もないので数を多くすると確実に描写出来なくなる問題が出るためです(少ないからって上手く出来るとは限らないですが)
本文中にあったりなかったりするコラボ先様への対応をここへ箇条書きにしますね

・募集数は2件でありダミーなしの一部隊(5名)
・ELIDとの交戦があるため武器はこちらから有効打となるものを支給
・武装に関する要望は全て聞き入れます
・弾薬が変わることもあるため慣れる為に1週間の訓練期間を設けます
・基本的に訓練機関の様子を私の方では書きませんが、コラボ先様の方では自由に書いていただいて大丈夫です(他所様のキャラを勝手に強化なんて出来んし…)
・例外として「こういう訓練をして欲しい」といった要望や専門性の高い理論詰めでの座学を含めた訓練の描写をして欲しいという声があればこちらでも書きます(弾丸が与える傷のあれこれとか切断の理屈とか)。要するに書いて欲しいというお声があれば書きます
・コラボ先様のところから部隊が抜けたことによる穴埋めはこちらのミレニアム8が行います(希望するキャラがいれば要望に沿って派遣します)。ミレニアム8の戦術人形メンバーは6人なので3人ずつになります

以上となります
色々と細かいと思いますがどうかご協力お願いします!
もしコラボして下さる方がいましたらこちらに送っていただければ幸いですm(__)m
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=249281&uid=246296

最後に何故このタイミングでコラボ回の前振りを出したのかということを記述したいと思います
その最も大きな理由はこのスナイパースクール編、思ってたよりも早く終わりそうということです
座学が2日か3日くらいで終わるかと…1回の授業で複数の項目を取り扱ってたのがここに来て効きましたね(-_-;)
その後は実践編になるわけですが…ぶっちゃけ座学パートで書いたことを2人にやらせるという内容になるのでそこまで膨らまないというね……上手くいかない2人の心理描写とか実際にやってみて初めて分かる難しさとかそういうので伸ばすのにも限界がありますしね(´・ω・`)
ですので想定としては今のところ再来月辺り(2月頃)にはこのコラボ回が書けるのではないかと思います
もしかしたら来月に書き始めるかもしれません
そういうわけでコラボの前振りをしたわけですね

ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます
今後とも当SSをよろしくお願いいたします!
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