モテる為に異世界転生してヒーロー目指すわ‼ 作:自己顕示欲MAXマン
着地点なし
モテたい
俺ツエーしたい
2020/11/13 編集
『おぉ、人間よ。死んでしまうとは情けない』
唐突すぎる…。
俺はついさっきまで通勤の道を歩いていたはずだ。なのに『ワシ神じゃよ☆』とテヘペロウィンクをするおっさんと文字通り何もない空間でなんで向かい合ってるんだ?
…やめろ、萌袖でぶりっ子ポーズをするな。うわきつレベルじゃねぇ。
『仕方ないのぅ。今北産業で説明してやるわい』
『通勤中
不幸なことに
鉄骨が
アスファルトに咲く
一輪の花』
もう三行じゃないし、短歌だし、きれいな表現してるけどそれってYO!!
『勘が鋭くて神様うれしい。もちろん、君の潰れた頭部の事だゾ!』
もうホントこのおっさんなんなの…。自由すぎない?
『神様は自由なもんじゃ。居るか居ないかも信じる人しだい。ただし、君は今から信じざるを得なくなるんじゃがな』
おっさんが正面に手を掲げると、球体状の光が水晶のように何かを映し出す。
ファンタジーじゃん!
『お前を異世界転生させてやる。なに、神様の気まぐれ・血まみれ・ボンバイエみたいなもんじゃ!』
どんなもんじゃ?
異世界転生の前に俺は死んだことすらも実感できてないんですけど!?
『自分が死んだことに気づく方が稀じゃろ。椅子から落ちただけで死ぬこともあれば、雷が直撃しても死なんやつもおる。要は君が信じるか信じないかじゃ。信じる者は救われるっていうじゃろ?…まぁ、気まぐれなんじゃがな!』
ワハハ!と豪快に笑う自称・神。
いや、言われてしまえばそうなんですけどね。
「じゃあ、俺の転生する世界とかは神様が決める感じですか?」
『それがなぁ、ワシって現代人と考えが違うみたいでな?流行りも常識も全然噛み合わないから転生させても死んだ後に苦情が殺到してなぁ…。しまいには地獄の閻魔様…ワシはえっちゃんと呼んどるんだが、ソイツから「貴様!私の仕事を増やすのも大概にしろ!」と折檻くらってな…』
腕を組み文字通り(´・ω・`)顔になる。いや、どうやってんだそれ。
『で、今回からは要望を聞くことにした。要望を言ったからには自己責任じゃからな!あ、日常系とエ○ゲとハーレム系は却下な。ワシ、楽してイチャラブしてる奴見ると天罰落としたくなるから』
えらい安い天罰だな。…アニメの世界とかも行けるんですか?
『余裕余裕!むしろ異世界転生とかオタク君しかわからんじゃろ?順応できる奴はみんなアニメや漫画の世界に行きたがるからな。君の前の奴はGA○TZ。その前がバトル○ワイヤル。その前がベル○ルクだったかな?その前の社畜は迷宮○ラックカンパニーじゃ!』
バカやめろお前ホントふざけんな。
なんで転生してベリーハードを凌駕して難易度デスになってんだ!せめて王道のドラ○ンボールとかにしてやれよ!一般人だったとしても、死んでも生き返らせてくれるし。
『いやワシ、ドゥラグォンボゥル(流暢な発音)なんて知らんし。パンちゃん最高に可愛いとか思ってないし』
駄目だこのロリコンもう手遅れだ。疲れてきたしさっさと転生先の候補でもあげよう。
「エイ○ン」
『奇乳小学生のうどん踏み回がネットで話題になって人気になった漫画じゃろ?ハーレムじゃん。却下』
「天然格闘少女ち○ろちゃん」
『完全にエロ目的。観客で楽しむつもりじゃろ?却下』
「…い、異種族○ビュアーズ」
『お前ホントにスケベじゃな。これだから童貞は』
どどどどど童貞ちゃうわ!!社会人になってから先輩にそういうお店に連れて行ってもらったわ!!え?今何歳って…に、21歳!(28)
『ワシこれからえっちゃんと飲みに行く約束しとるからさっさと終わらせたいんじゃけど。なんか適当に少年誌系統でいい感じの無いの?海賊とか世紀末とかオススメじゃぞ!』
世紀末は(ありえ)ないです。
しかし、このままダラダラしてたらこのおっさんのことだからヤベー世界に飛ばされる事間違いなし!コーラ飲んだらゲップ出るくらいに明らか。なら、せめて好きなキャラのいる世界に…
「ゼ…ゼロつか」
『君はルイズの事好きでも、ルイズはサイトしか見ないよ?』
「貴様!俺の願望を速攻で折るんじゃねぇええええ!!」
全力で四つん這いからの地面に拳を叩きつける。ルイズルイズうわあぁああああ!!
ハッ!我を忘れてる場合じゃない!…いや、あるじゃないか!ハーレム狙えそうだけどそういった描写が少なく、学生で、夢いっぱいの漫画が!
「僕のヒーローアカデミア」
ぽつりと呟いた俺の言葉を聞いた瞬間、神の肩がピクッと動いた。
満面の笑みで俺の顔を見ると、一枚の用紙を光から取り出し俺に投げ渡す。
はよ拾えとか言うな。一応神様だろお前。
『そうそう、そういうのが聞きたかったんじゃ。やっぱり戦闘シーンがないと見てて面白くないからな。そこに要望と能力書いてね。1分以内』
ハァ!!?1分って!!
驚愕する前にさっさと書いちまおう!要望は精神面を漫画基準にしてくれ。一般人の俺が戦闘とか出来るわけないからな!で、顔を人並みに…人並み以上『あんまり欲張ったら天罰な』人並みで!
こ、個性…個性って急に言われても…
『あと10秒~』
ホワアアアァァァァ!!!?
もうええわ!「カッコよくて強いやつ!」これでフィニッシュ!!
『ほいほい、内容確認。……精神面を漫画基準って草wチキンすぎじゃろw』
草に草生やすな。舌足らずな悪魔に怒られるぞ。
…しかし、これで俺も異世界転生者か。出来の悪いSSみたいな流れだが、今はそんな事は重要じゃない!重要なのは原作キャラと会える事だ。麗日、蛙吹、八百万、芦戸、耳郎、ケミィ、トガちゃん…。魅力的なキャラクターがたくさんいるんだ!誰か一人とは絶対いい感じになってやる!
『確認オワタ。じゃ、今から転送するからな』
唐突に体が光に包まれていく。王道な流れに感動すら感じていたその時、ヒョコリと神様の背後から一人の少女が現れた。
『かっちゃん遅い!何時まで閻魔様を待たせる気!?』
ゲェー!!褐色ロリ!?…悪魔超人みたいな声出たわ。
おっさんあんたマジのロリコンじゃねぇか!っていうか鼻の下デロデロじゃねぇか!やめろこっち見んな!羨ましいからこっち見んな!!しかもかっちゃんって今から行く世界のキャラと被ってんだけど!!
『じゃ、ワシも今からデェト☆じゃから。第2の人生謳歌すんじゃぞ!…あと、言い忘れたがイレギュラーが入るわけじゃから、多少のバグとか歪みは大目に見てくれよな!』
ちょ!?最後に不穏な言葉聞こえたんですけどーーーー!?
俺のツッコミが虚しく響くこともなく、俺の意識は光の中に飲み込まれていった。
エイケンとちひろちゃんはエッチなのでお勧めですよ。
もちろん少年誌ですよ!
…れ、レビュアーズはアニメ化されてるし…(震え声