モテる為に異世界転生してヒーロー目指すわ‼   作:自己顕示欲MAXマン

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この物語は作者のご都合主義と適当さでできてます。


2020/11/13 編集


幼少期〜小学生
嘘!?私の個性珍獣!?


 早くも俺がヒロアカの世界に生まれ落ちて4年が経った。

 それまでの経緯は割愛する。なんでかって?中身28歳の男が母親のおっぱい吸う描写とか、オムツ替えられてる時の心境とか聞きたいのか?あと、うんこ漏らす時の不快感。そういうのは、そういったお店に行って自分で体験してきてくれ。

 俺の心はボロボロだ…。

 

 家庭環境くらいは説明するが、異世界転生者に都合の良いように両親は多忙で、家の事は訪問家事を行ってくれる的な人を雇ってる感じだ。つまりそれなりに高収入な家庭に生まれたってわけ。

 日中は保育園、送迎バスで帰宅してからはその人が炊事・洗濯・家事を行ってくれて定時退社。

 俺はその後一人ぼっちになる。…いや、これ普通の子供なら耐えられないな。

 

 そして、明日はいよいよ個性診断の日なわけだ。誰に説明してるかって?恐らく、俺の成長を片手間に監視してるロリコン神様にだよ。

 

「強くて格好いい個性…と、お願いしたは良いけどどうなる事やら」

 

 

 母親の個性は『突然変異種(アルビノ)』

 アルビノ自体は動物でも人間でも起こるわけだが、母親の場合は個性で発現した。自分の成長を思ったように変えれてしまう。ただし、進化であるから戻ることが出来ない。大人になってからは使うことのない個性だな。今はその個性をふんだんに使って手に入れた美貌と知力と体力で仕事をしてるらしい。

 

 父親の個性は『ワニ』

 ワニって言っても体格が大きいわけじゃないから、恐らくカイマン種じゃないかな。なんで分かるのかって?適当だ適当。

 

 

 しかし、正直言うと嫌な予感がビンビンしてるわけよ。

 個性が突然変異とワニでしょ?フラグじゃん。絶対白亜紀まで遡って恐竜デビューじゃん。いや、格好いいから良いんだけど。でもなぁ…あの感性がズレてしまっている神様が選んだ個性だろ?

 明日が不安だなぁ…

 

 良いのか悪いのか、俺の予感は的中するのだった。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 病院の待合室。周りにはキャッキャッとこれから診断されることを心待ちにしているような子供達。そんな中、俺は気づいてしまった。

 祈るように待合室の椅子に座る緑谷インコの姿があった。漫画ではそういった描写はなかったハズだ。もしかすると、個性がないって事が信じられなくて今回のような大型の病院に診察を受けに来たのか?早速バグ出てんじゃねーか、神様しっかりしろよ。

 もちろんその隣にはこの世界の主人公である緑谷出久が座ってる訳で…これはちょっとした感動ですよ!

 じわじわと異世界転生したって実感がわいてくる感じ。原作のキャラを目の当たりにして、心臓もバックンバックンと高鳴っている。後は俺の個性だけだ。

 

 「導 凌空君。診察室までどうぞー」

 

 来ちまったか俺の時代。マッマとパッパに手を引かれ、俺は診察室へと入った。

 

 

 

 

 

 数分後、鏡の前で立ち尽くす俺と「可愛い!!」やら「何とも興味深い…」やら両親と医者の三者三様の感想を聞き流しながら、俺は自分の姿に絶句する。

 

 まずは二足歩行ができる。これはいい。

 次に、瞳が赤く鋭い。これもカッコいい。プラス点。

 そして、ウサギのような耳が生えており、体毛が白く、ウサギとヒヨコを足したような60cm台の姿である。

 

 えっ、未確認生命体じゃん。

 

「恐らく、奥様の個性がお父様の個性に何らかの影響を及ぼした結果だとは思いますが…。爬虫類ですらないとは私も驚きです。過去の遺伝子なども関係しているかもしれません」

 

 遺伝で爬虫類からこんな生物生まれますかねぇ!?

 両親は特に気にも留めず「ありがとうございました」と一礼すると、俺の手を引いてその場を後にしようとする。

 てやんでい(江戸っ子)。俺の言いたい事は終わってねぇ!

 

 宇宙人捕獲の様に両腕を持ち上げられ、足を床と擦る様に運ばれていく俺はまんまUMAであっただろう。ふと、すれ違い様に緑谷出久と目が合った。

 希望にすがるような、不安に揺れている目。自分の憧れていた人物に、目標に、子供が平等に持っているであろう夢を見る権利、それが揺らいでいる。

 

 ま、安心しろ。今は絶望かもしれんけど、将来的にはオールマイトの個性を引き継いで立派に主人公するんだから!

 次逢うときは恐らく雄英高校だろ。…まぁ、俺が入れなくなった可能性が否めないんだがな…。

 やってらんねぇよなぁ!!

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 数日後。ちょっと考えればわかることだったんだ…。

 個性の診断が終われば保育園の振り分けが変わる。個性の相性とかもあるからな。磁石の個性の奴と砂鉄の個性の奴が一緒にいたらもうめんどくさそうじゃん?ガスと火とか、電気とアルマイトとか。

 もうここまで言えば分るよな?いるんだよ…爆豪勝己と緑谷出久が…。

 爆豪は元気に個性自慢。緑谷は教室の隅の方で放心状態。仕方ないとは言え見てて辛いな。

 いや、他人事じゃねぇよ俺の個性も辛いよ!なんだウサギとヒヨコって!自宅帰ってから俺も放心状態で30分くらい自分の姿眺めてたわ!不幸中の幸いとして、この個性が『変形型』であること。自分から発動することで姿を変えられる。Mt.レディみたいなもんだ。

 俺の希望は母親の個性『突然変異種』がいい方向に転がることだが…もうどう足掻いてもマスコットキャラへ進化するかキモカワになるかの二択だろ…タスケテ。

 

 

 昼食終わりに昼寝組と遊ぶ組に分かれるわけだが、今日から俺は昼休憩は個性発動の時間にする。

 理由?ちょっとでも進化の可能性を上げるために、この姿で動く!ただし、見られたら恥ずかしいから隠れて行動する。幸いにも前世の保育園に比べれば個性の問題などで校庭は大きく作られてる。先生方の監視はあるだろうけど、子供達(俺も子供だが)に見つかって愛玩道具にされるよりは数倍いいだろう。

 

「しかし、身体能力自体は割と高いのでは?」

 

 木から木へ静かに飛び移りながら自身の能力を推察する。でもなぁ~、これが最終形態だとしたらもうどうしようもないよな。最悪、美人なお姉さんのペットとして生きるしかないか?ミッドナイトは猫好きだからワンチャンあるんでは?夢が広がるな。

 

「はー、つらたん。ぶべぇ!?」

 

 やっぱ、自分の体じゃないって制御が利かないのね…。

 強かに顔面を木に打ち付け落下していく体。しかし、そんな俺を地面と衝突する前に誰かの手が抱き留めた。顔を両手でクシクシと拭った後に目を開けると、珍しい物を見たと驚いた表情の主人公・緑谷出久がいた。

 

「え、えっと、大丈夫?」

「おう、助かったわ。サンキュー」

「シャベッタアアァアァァァ!??」

 

 失礼な!中身は人間だぞ。驚いて俺を放り投げた緑谷はそのまま地面に尻もちをつく。俺は投げ出された体を華麗に回転させながら地面に顔から着地する。

 ぐおおおおおお!!

 

「あ、ごめ、ごめんね」

 

 心配しながら駆け寄って来る。緑谷の顔を見れば目が赤くなっており、涙の跡も見える。そうだよなぁ、受け入れられないよな。ましてや、個性診断後に皆が自慢げに個性の話をしてる所に一人だけ入れないなんてのも酷な話だ。

 

「気にすんな。で、お前はどうしてここに一人でいるんだ?」

「えっ…。その、一人で居たくて」

 

 しどろもどろになりながら、顔を背ける。よくよく見ればオールマイトのぬいぐるみが近くに落ちていた。俺はそこまでテチテチと移動し、それを緑谷へ渡す。

 

「オールマイト好きなのか?」

「う、うん!すっごくカッコいいんだよ!!笑顔で皆を助ける最高のヒーローなんだ!!」

「ほ~ん。俺は美人のヒーローにしか興味ねぇなぁ」

 

 オールマイトの話を振ると、暗く落ち込んでいた顔が一瞬でパッと明るくなる。さすが偉大なる抑止力様やでぇ…。

 適当に相槌を打っていると延々と話を続けていく。もうこの頃からヒーローオタクの片鱗を見せるのね。4歳やで?早すぎない?

 

「で、将来はヒーロー志望って事か」

 

 俺のこの一言にビクッ肩を震わせた後、会話が止まる。そして、ジワジワと目元に涙が溜まっていく。いや、別に意地悪をしたいわけじゃないんだよ?でもさ、将来的にワンフォーオールの力を手に入れるなら、意識だけでも早めに前向かせてる方がいいでしょ。たぶん。

 

「無理だよ。だって、僕、無個性って言われたもん」

「そうか。じゃあ無理だな!」

 

 俺の心無い一言に耐え切れなくなったのか、大粒の涙をボロボロと零す。大声で泣きたいだろうに、嗚咽を噛み殺そうと必死になりながらじっと俺の瞳を睨むように見続けている。

 真っ直ぐで奇麗な目をしてるなぁ。やっぱり、主人公はこう言う真っ直ぐな目がいいよね!今、泣かせてるんですけどね!

 

「で、諦めて何もしないのか?」

「き、君に何がわかるの!?個性がある人に僕の気持ちなんてわからないよ!」

 

 っていうか、4歳なのにかなりしっかりしてるな。この辺も何かご都合主義的神様バグが発生してるのか?なんにせよ会話が成り立つ分には最高に都合がいいけどな。

 

「なんて言ってほしいんだ?無個性でもヒーローになれる。って、今日会ったばかりの妙ちくりんな生命体に言われて、それで満足できるのか?前に進めるのか?」

「……そんなのわかんないよ。どうすればいいのかも、何をしたらいいのかもわかんないよ!!」

「なら笑って前見るしかないだろ。お前の憧れのヒーローはどんな相手にも負けないんだろ?」

「そう…だけど。でも、個性がないんだよ?」

「無いからって何もしないよりはマシだろ。個性の研究だって完璧じゃないんだ。手違いとか、個性を渡す個性だってあるかもしれないだろ?」

 

 大丈夫ですよね!?ネタバレしてますけどセーフですよね?神様!!

 

『う~ん。セウト!!』

 

 どっち!!?

 

「それに、暗い顔で落ち込んでるより笑顔の方がいい。俺も出来るだけ一緒にいてやるからさ」

「ほ、ホントに?無個性だけどいいの?」

「無個性は関係ないだろ。そんなこと言いだしたら俺なんか珍獣だぞ。下手したら新種の生物ってことで捕まるぞ」

 

 冗談めかして言うと、涙を拭いながらも歯を見せて笑う。うんうん、二人なら不可能なんてないさ~♪ってやつだな。この歌知ってる?

 

「知らない。僕の名前は緑谷出久」

「もうちょっと興味持てよ。名前か…」

 

 握手をしようと手を差し出してきたが、俺の動きが止まる。正直、一緒に居るとは言ったけどメインストーリーには絡みたくないんだよなぁ。強い個性なら全然本名を名乗るんだが、雄英入りが怪しくなった今となっては雄英入学まではアドバイザー的な立ち位置がいい。適当に名乗っとくか。

 

「リードだ。やっぱ男の子は笑って元気なのが一番だな」

 

 そう言いつつ、握手をしようと手を差し出したら緑谷が手をよけた。

 あぁん!?このクソガキ自分から握手しようと手を出して置きながら避けるってどういうこっちゃ!!俺の珍獣ハンドが気に入らないってか!?自慢じゃないがフワフワのサラサラやぞ!

 しかし、どうもそう言う訳では無さそうだ。表情を見ればさっきまでニコニコしていたはずなのに、今は頬を膨らませている。例えるなら拗ねた女の子がやるような…やるような……うせやろ?

 

「僕、女の子なんだけど。…バイバイ!!」

 

 …ごめん。

 

 

 

 

 これが俺と、何故か女の子になっている緑谷出久との出会いだった。

 

「神様。これってリセマラとか出来ます?」

『ガチャか?今はベル○ルクピックアップじゃけどやるか?』

「おとなしくこの世界で頑張ります…」

 

 前途多難だなぁ…。




導くを英語にすれば偽名の意味がわかります。
女の子って精神的な成長男の子より早いよねっていう。
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