モテる為に異世界転生してヒーロー目指すわ‼   作:自己顕示欲MAXマン

6 / 20
怖かったよぉおおお!!
お気に入りが40から150越えた時は正直何かの不正でアカBANされると思ったよぉおお!
あ、コメントを未登録者でもできるようにしたんで!
俺のHNで主張してるもの見ればわかるな?そういう事だよ!


ストーリーには、ユーモアとほんの少しの影を混ぜて

 昼休みの始まりを告げるチャイムが鳴る。

 授業が終わるたびに机に顔を突っ伏して誤魔化してきたが、さすがに昼食は食べたい。喉も乾いた。あとトイレ行きたい……漏っちゃう。

 

 授業中も休み時間もトガヒミコの発言の意味を考えていたが分かる訳も無く、時間だけが過ぎて腹をくくらなければならない状況だ……。

 ゆっくりと顔を上げると摩花が俺の眼前で細い眼をさらに細め、ニコニコと待機していた。お前、休み時間の度にその体勢で待機してたんじゃないだろうな?

 

 「もちろん待っていたさ。君が動揺すれば僕の個性が通用するかと思ってね。……ただ、今の君を見れば無駄だったようだ」

 

 やはり君には通じないようだ。と、大げさにヤレヤレポーズを決める。いちいち芝居がかった動きをする奴だ。

 

 「んなことより、トガヒミコはまだ席にいるのか?」

 

 コソリと周りに聞こえないように尋ねてみる。

 摩花はスゥッと薄目を開けた後、先ほどと同じような笑顔に戻り―――。

 

 「あぁ、彼女なら席にはいないよ」

 

 と、言う。

 他の女子と一緒に食事に行ったのなら僥倖!今のうちに飯を済ませて、トイレにも行って、今日の所は接触せずに戦略的撤退をするべきだ!

 

 勢いよく上体を上げた所で俺の視界が真っ暗になる。敵襲!?敵襲ー!!

 

 「ンフフ……だーれだ?」

 

 アッ(心停止)

 声の主はお察しだろう、トガヒミコだ…。だが、今はそんな事は問題じゃない!!

 生まれてこの方女子と触れ合ったこともない俺が触れられている!?しかも世の男性が可愛い女の子にやられたい事TOP10にランクインしてそうな『だ~れだ?』までセットでついてきている。このプレイおいくらです?

 ちなみに、その他の上位には膝枕、耳かき、抱き着かれて頭グリグリ、添い寝、よしよし等があるぞ!

 

 『最後の二つはバブみ感じたいだけじゃろ』

 

 シャラップ!!誰が『頑張れ頑張れ』されたいマンじゃい!されたいわ!!

 しかし、これはどうしたもんだ…。今日一日は接触を図らない予定が向こうからアクションを起こしてきた。手が柔らかい。こうなってくると無視するのもおかしな話だが手がちょっと冷たいのは冷え性なのだろうか?……やばい思考が阻害されている。女の子特有のプニプニ感で何か恐怖とか割とどうでも良くなって来てるし、なんだったらちょっといい匂いするけどよくよく思い出したらこれ摩花の匂いだわ。

 ここまでにかかった思考は約0.4秒。さすが異世界転生者、思考力が伊達じゃない!

 

 「……導君、固まって動かなくなってしまいました」

 

 「本当に微動だにしないね。もう10秒は経ちそうだけれど」

 

 10秒経ってんじゃねぇかバーカ!!俺のバーカ!!

 このままじゃ話が進まないし、名残惜しい……事もないけれど返事を返そう。

 

 「あ~、トガヒミコ…ちゃんだっけ?」

 

 「正解です!!覚えててくれて嬉しいです!!」

 

 「あっ……」

 

 パッと手を離すと、軽くステップを踏むように空いている俺の隣の席へと座る。思わず切ない声が出たけど気のせいだゾ!!しかしやべぇ……近くで見るとマジで可愛い。トガヒミコでこの可愛さだと雄英高校に入学したら俺はどうなるんだ…。

 入学できるかも分からない未来に思いを馳せていると、摩花が立ち上がり大げさに腕を広げる。

 

 「君の事が気になる男女が集まったんだ!ここはひとつ、親睦もかねて一緒に昼食なんてどうだい?もちろん拒否権はあるよ?僕は全力でついていくけどね」

 

 見たらわかる、滅茶苦茶めんどくさい奴やん!

 

 「賛成です!ワタシも導君の事が知りたいです!」

 

 右手を上げて、賛成の意を表明するトガヒミコ。

 見たらわかる、滅茶苦茶可愛いヤツやん!!いや待て、ここで冷静にならないで何時なるんだ!?別に焦って初日からコンタクトを密にとる必要なんて―――。

 

 「二人の昼食代は僕が出そうじゃないか」

 

 「何してんだ早く飯食いに行こうぜ!席がなくなっちまうよ!」

 

 金には困ってないが、他人の金で食べる飯が美味い事だけは知ってる。

 俺が立ち上がり教室から出ようとすると、一足先にトガヒミコが「じゃあ、先に行ってますね!」と軽い足取りで食堂へと向かっていった。

 その無邪気な後姿を見ていると、後ろから摩花が静かに話しかけてくる。

 

 「君は現金だねぇ…。だけど、裏表のない人物だという事は容易に想像できたよ。余談だけど、彼女が君の目元を抑えていた時に首筋とうなじ辺りを見ていたんだ。つまり、彼女はうなじフェチか鎖骨フェチの可能性が高いとみた」

 

 んなわけねーだろ。あいつは血液フェチだよ。

 なんて言える訳も無く、摩花に「そんなに魅力的に見えるか?」と冗談交じりに聞くとまじまじと首筋を観察された後で「あぁ、男の僕から見てもとても美しいと思うよ?」と言われる。

 トガヒミコとはまた別の鳥肌が立った。命と貞操の危機とか笑えねぇよ……。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 「では、運命的な出会いにカンパーイ!」

 「カンパーイ!!」

 「……うぃ~」

 

 どうしてこうなった!!どうしてこうなった!!

 トガヒミコが居るだけでも相当なイレギュラーなのに、原作と全く関係のないオリジナルのキャラクターにまで好かれてしまうなんて……。テコ入れにしては早すぎるだろ!のちの展開考えてるのか!?

 

 『私にもわからん』

 

 使えねぇ…。まるでダメなおじいさん。略してマダオだな。

 

 『お?神に喧嘩売るとか正気か?天罰っちゃう?』

 

 ごめんなさい許してくださいなんでも島村!!ダブルピース!!

 いつもの脳内やり取りをしている間にもトガヒミコはパスタを、摩花はサラダと皿うどんが混ざった何かお洒落なヤツを食べ始める。

 俺?俺はサーロインステーキ定食。1800円。摩花が目元ヒクヒクさせてたけど、奢るって言ったのはあいつだから……俺は悪くねぇ!!

 

 「さて……1800円なんて言う学生には痛い出費をさせたんだ、今回は避けないでおくれよ?」

 

 ちらりと自分の財布の中を覗くような仕草をする。いやらしい動きしやがる。

 へいへい、何なりとお聞きください。

 

 「じゃあ、改めて聞くけれど……本当に僕の個性が効いていないのかい?トガさんは見えてるよね?」

 

 「はい!お花がいっぱいでキレイです!!」

 

 そういいながらトガヒミコは花畑から花を掬う様な動作をする。そうは言われても見えてないものは仕方がないし、反応のしようもない。そもそもお前の個性がどんなモノなのかも理解できてないぞ。

 俺の返事を聞くと、顎に手を当て考え込むように唸る。隣ではトガヒミコも摩花の真似をする様に「う~ん」と考える動作をすうわぁ可愛い!

 

 「どうやら本当の本当に見えないようだね。じゃあ簡単に言わせてもらうと、自分の認識できる範囲に幻を見せるのさ。今は君とトガさんだけを意識して使用しているから、花と戯れているトガさんは変わった女の子と思われているだろうね」

 

 摩花の真似をするだけして、再び花を宙に投げるような動作をしていたトガヒミコがピタリと動きを止めた。その後、ゆっくりと両手を膝の上に置くと無言で摩花を恨めしそうに見るが、そんなことお構いなしに話を続けていく。

 

 「僕の目標はご多分に漏れず、ヒーローになることだ。しかし、如何せん戦闘が得意じゃない。だからこそ僕の個性の範囲に入っても影響を受けない君の力が必要なんだ!一緒に雄英高校を目指さないか!?」

 

 大げさにパン!と両手を合わせ懇願してくる。時折ちらりと俺の顔色を窺うように片目を開けて様子を伺いながら……。

 

 「お前なぁ……。そんなこと言われても今日会ったばかりだぞ?それに、俺の個性を知らない状態で―――」

 

 「おぉその通りだ!君の個性を知らないとコンビを組む際に支障が出てしまうかもしれない!!さぁ!ぜひ個性を教えてくれ!!」

 

 俺が言い終わる前に待ってましたと言わんばかりに言葉を遮ってくる。身振り手振りを付けて。ぶっ飛ばしてぇ……。

 

 「導君の個性、ワタシも気になります!!」

 

 しかし、俺の話になると退屈そうにしてた雰囲気から一転して、トガヒミコも身を乗り出さん勢いで食いついてきた。

 なんでぇ?もうこの際だし無個性って嘘ついてもいいんだよな―――。

 

 

 

×   ×   ×

 

「お前は仲間に入れてやらねー!!」

 

「グズ!ノロマ!」

 

「何ニヤニヤしてるの?マジでキモイ……」

 

「さっさと○ねよ」

 

×   ×   ×

 

 

 

 駄目だ!こんなに好意的に俺を受け入れようとしてくれているのに嘘なんてつけない!ついちゃ駄目だ!

 

 「あ~、まぁ、変身の個性だよ。つっても全然戦闘向きじゃないんだけどな」

 

 声が震えた。一瞬、過去の自分がフラッシュバックした。

 今の俺とは違う容姿、体型、知能。周りの目線が常に冷たかった。

 

 「変身ですか?ステキですね!!」 

 

 「戦闘向きではないか…。言いにくそうだし今回はその回答で満足しておくよ。親しくなったら教えておくれよ?」

 

 しかし、今の俺に向けられている視線はとても暖かく感じた。

 純真無垢に無邪気な笑顔を見せるトガちゃん。相変わらず芝居がかった動作で人差し指を俺に向けてウィンクする摩花。

 この瞬間、俺はこの為に生まれ変わったんだと直感した。この世界では俺に好意的な人は緑谷しかいなかった。何せ小学校時には虐められかけた訳だから。

 これが人によっては当たり前の友達の作り方なのかもしれない。しかし、俺にとってはこの普通のやり取りがどれだけ遠かった事か……。

 

 「…あぁ、よろしくお願いします」

 

 「えっ?泣いてるんですか?大丈夫ですか?ヨシヨシします?」

 

 「そんなに僕と親しくなれるのが嬉しいのかい?仕方がないなぁ!今回は特別に胸を貸してあげるよ!!」

 

 ちげーよ、これは1800円の油が目元から出てきてんだよ。

 俺の返答を聞いた摩花が「じゃあ、今度からは身の丈に合った値段の物を頼むんだね」と嫌味たらしくいってくるが、今はそれすらも心地よい。

 

 

 

 何にも縛られない俺の中学校生活のやり直しが始まった気がした。

 

 




今回ちょっと短いですけどユルシテユルシテ…



いつもの元ネタコーナー
抜けてたら乳首ドリルしません!


『今はそんなことは~』
スパロボのキャラで居た気がする…

『バブみ』
トガヒミコは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!!

『頑張れ(はぁと)頑張れ(はぁと)』
伊  東  ラ  イ  フ

『見たらわかる滅茶苦茶○○なヤツやん!』
宮川大輔(お祭り男)

『マダオ』
銀魂

『なんでも島村!ダブルピース!!』
アイドルマスターシンデレラガールズの島村卯月
俺は星輝子と夢見りあむ推しです。すこれ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。