モテる為に異世界転生してヒーロー目指すわ‼   作:自己顕示欲MAXマン

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ちょっとの間は日常回が続きます。
中学校編は更新がちょっと長くなるかも……是非もないね!
なんか読んでみたい日常編のリクエストあったら前向きに検討して善処します。(書くとは言ってない)
そう、ネタが………


ゲームとテストとお前と俺と……プラス1。

 俺達が出会って約二ヶ月。五月の終わりには最初の試練である中間テストが待ち受けているという事もあり、五月に入ってからは勉強会を行っていた……俺の家で。

 まぁ分かるよ?俺の家は両親が基本的に仕事で居ないから門限が許す限りは居ても良い。何なら泊まってくれても構わないさ!ただし摩花、テメーは駄目だ。

 そして、部屋が広い。俺の部屋は恐らく二十畳……ってどれくらい?

 

 『ググったら5.69m×5.69mって出てきたぞい』

 

 全く実感の湧かない数値をありがとう。とにかく、男二人と女の子一人で勉強するくらいは余裕ってことだ。

 最初こそ遠慮気味に、真面目に勉強に励んでいた摩花とトガちゃんだったが、今となっては―――。

 

 

 フウウゥゥゥゥゥゥッイヤッフウウウゥゥゥゥゥ!!

 

 

 「あぁ!ズルイです反則です!!時間差でコウラを投げるなんて条約違反です!!」

 

 「僕はこう見えても負けず嫌いでね。負けたほうがオヤツを買いに行く……なんて罰ゲームは避けたいのさ!」

 

 お前らは本当に遠慮しなくなったな。家の主を放ったらかしにしてマ○オカートするとか神経疑うわ。しかもこれ二日目だからな?坊主でも三日は保つんだぞ?

 

 「ぐぬぬぬぬ!!えいえいえい!!」

 

 「あっ、こら…直接攻撃するのこそ反則だろう!?いてて、的確にスネを蹴るのはやめたまえ!」

 

 ラストラップに差し掛かった辺りから、トガちゃんは実力で勝てないことを悟ったのか強硬手段に出る。……スカートからチラリチラリと見える健康的な太ももが俺の目線を釘付けにする。

 俺が抗えぬ(美)脚に目を奪われている間に勝負の決着がついていた。俺の眼前では両手を上げて誇らしげにガッツポーズをするトガちゃんと、完全にorz状態になっている摩花の姿だった。えぇ……そんな落ち込まんでも。

 

 「く…くそぅ。見てくれ凌空君!スネに青タンできる威力で容赦なく蹴ってくるなんて、女性としての恥じらいが足りない証拠だと思わないか?」

 

 普通に失礼だろそれ。

 トガちゃんが無表情でスクッと立ち上がった瞬間、目にもとまらぬ速さで自身の鞄を引っ掴み玄関へとダッシュする摩花。普段のにこやかな表情は、どこか切羽詰まった雰囲気を帯びていたのは気のせいではないだろう。

 

 「今から急いで買ってくるから!!オートロック開けないで締め出しにするとか無しだからね!?」

 

 一か月も付き合うとお互いに砕けては来るが、あいつは第一印象よりも砕けすぎでは?俺の中では某超能力者のふんもっふ!をイメージしてたが、それにしてはユニークすぎる。表情は常にニコニコしてるからあんな感じなんだがなぁ。

 摩花が無事に玄関から出て行ったのを見送ると、服の裾がチョイチョイと引かれる。そちらを見れば、トガちゃんが笑顔でコントローラーを俺に差し出していた。

 

 「一緒にやりませんか?」

 

 笑顔の際、口から覗く八重歯が最高にキュートなトガちゃんだが、俺は鋼の意思を持った男だ。入学して最初のテストがどれほど大切かも理解している。よって、俺の答えはすでに決まっているのだ。

 

 「やる~~~~!」

 

 鋼の意思(笑)

 言い訳させてくれ。お前らも目を瞑って想像してくれ……。

 お前の目の前にはトガヒミコが居るんだ。制服だ。座り方は女の子座りで、右手に持ったコントローラーを俺に差し出してくる。袖は勿論、萌え袖だ。で、満面の笑顔じゃなくて、少しはにかんだ感じで、八重歯がちょろっと見えるくらいの表情で首をかしげながら言うんだ―――。

 

 『ワタシに勝ったら……好きにしていいよ?』

 

 はい勝った~~~!俺の優勝~~~!!(?)

 失礼しました、記憶を捏造してしまいました。あぁ、なんで俺は気づけばコントローラー握ってるの……やるって言ったからか。

 そもそも俺はゲームが苦手なんだ。カードゲームやボードゲームならできるが、グリグリ動くアクションとかレースゲームなんて体が左右に動くくらいにはぶきっちょなのに…。ジャンプしたら両手上げます。

 

 「じゃあ始めますね!」

 

 ふわっとした感触が俺の右肩に触れる。視界の端で確認すると、トガちゃんが俺の真横に座っている。この時点で大いに動揺する俺。もちろんスタートダッシュなんて出来る訳も無く、盛大にその場でケツを振る俺のキャラクター。対してトガちゃんは、もうコツは掴んだと言わんばかりにスタートダッシュを決めていた―――。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 「ワタシの勝ちです!」

 

 駄目だ……ゲームに集中するどころか、触れ合ってる肩にばかり意識がいってまともにプレイすらできてない。カーブの時に体が傾くと密着度が上がるから、反射的に反対に傾けたらコントローラーも反対に入れちゃってるっていうね……。

 トガちゃん、めちゃめちゃ満足そうな笑顔でこっち見ますね!もう一回?一回で十分わかったでしょ?勝てないって……。

 

 「次、負けたらバツゲームです!凌空君が勝ったらゴホウビあげちゃいます!」

 

 「どうやら封印されたこの目を使う時が来たようだな……」

 

 「個性は反則ですよ?」

 

 「脳内設定だから無問題だね」

 

 男には、負けるとわかっていても戦わなければならない場面があるんだ。

 自然とコントローラーを握る手にも力が入る。ステージ選択のランダムが動き出す……カーブの多いところは嫌だ!カーブの多いところは嫌だ!……おぉうふ。

 

 「んふふ……これは勝ちましたね」

 

 「まだだ……まだ終わらんよ!」

 

 勝負は始まってすらないんだ!凌空先生の次回作にご期待ください!!

 スタートの合図を示すシグナルへ画面が移る。一つ、二つ……コントローラーを持つ手が緊張で震えるが、全神経をシグナルのタイミングへと集中させる。

 

 「今だ!!」

 

 俺のキャラが優雅にケツを振る。……気合だけで技術をカバー出来たら苦労しねぇんだよ!!

 隣でトガちゃんがクスクスと笑っているのが聞こえるが、試合はまだ始まったばかりである。しかし、如実にゲームセンスの差が出ている。俺とトガちゃんは段々と離されていく……せめて落ちないようにカーブくらいは曲がり切らないと!

 

 「んにににににに!!」

 

 「ちょ、ちょっと凌空君!体がスッゴク傾いてます!重たいで……きゃあ!」

 

 「ホワッタァ!!?」

 

 曲がるのに夢中になりすぎた為、バランスを崩してトガちゃんの方へと倒れこんでしまう。え?普通に考えてそんな事にはならないだろうって?……なっとるやろがい!!

 トガちゃんを床ドンする形で俺が覆いかぶさってしまう。トガちゃんとも目が合い、お互いに何を言う訳でもなく沈黙の中で見つめあう。

 手入れの行き届いた細い眉毛、艶やかな長いまつ毛、ほんの少し朱が差している頬、際立つ白い肌、そして吸い込まれそうな瞳。少なくとも、まじまじと見つめてしまえる程の時間そのままの体勢だった。

 

 「凌空君?駄目ですよ、女の子の顔をそんなに近くでジーっと見つめたら」

 

 そんな俺の行動に対して、特に動揺している様子もなく、トガちゃんは答える。俺はハッとして飛びのくように離れ、背を向けるように正座する。顔は自分でもわかるくらいに熱くなっているが、気分は無礼を働いた侍が打ち首を待つような心境である。……お許しくだせぇ。

 

 ヒタリ……と、首に何か冷たい物が触れる。右の首筋をスーッと撫でるように上下に動く。時折、緩く押し付けるように動かしながら。

 

 「……これは、ワタシの不戦勝ですよね?」

 

 「お代官様!そんなご無体な。あれは事故ですぜ!?」

 

 「ダメです」

 

 少しでも和むように時代劇調に言ってみたが、俺の命運もここまでのようだ。……そもそも、この首に当たってるものは何なのか……。

 

 

 ピンポーン!!ピンピンピンピンポーン!!

 ピピピン、ピピピン、ピンピンポーン!!

 

 「うるせぇなアイツ!!」

 

 唐突なチャイム連打。一瞬で誰の仕業か理解し、俺の怒りが有頂天になる。

 オートロックの開錠ボタンを乱雑に押すと、玄関の外から走るような足音が聞こえ、靴を脱ぎ損ねて前のめりに転倒しながら摩花が突っ込んできた。

 霊長類最強程は行かないが、鋭いタックルで見事に押し倒される俺。

 

 「おぉっと!ナイスキャッチ。助かるよ凌空君!やはり持つべきものは友人だね」

 

 「キャッチしたつもりもないし、何なら俺がキャッチされてんだよ!!さっさと退け!熱いし重いしお前の髪の毛長いから口に入りそうなんだよ!!」

 

 「そう言った趣向は女子のいない場所でするものだと思うが……君の頼みなら仕方がない」

 

 「お前話聞いてる!!?どけって言ってんだルルォオ!?」

 

 じゃれてくる摩花を退かせようと奮起していると、唐突に放ったトガちゃんの蹴りが摩花の脇腹にヒットする。「んぐぅ!?」と情けない声を出しながら横へ倒れたのを確認して、ついでに俺も一発蹴りを入れてから離脱する。

 

 「蹴る事はないだろぅ!?」

 

 「バツゲームを邪魔したからです。あと、チャイムは一回鳴らせばいいって教わりませんでしたか?」

 

 冷めた目で摩花を見下ろすトガちゃん。な、なんて冷たい目をしてるんだ……まるで養豚場の豚を見るような明日には出荷されちゃうのね……って目つきだ。

 そんなトガちゃんが俺の方にクルリと向き直ると、俺の手を取り、手首にピシャっとおおぉぉっぉ!!?

 

 「痛いんですけど!?」

 

 左手に持っていた定規でしっぺをしてきた。そこそこ強い力で。

 首筋に当てていたのは定規だったのか……ってか、首にしっぺしようとしてたとか実は結構おこです?

 

 「当たり前です!むしろこれくらいで済んでカンシャしてほしいです!」

 

 「申し訳ございませんでした」

 

 華麗なジャパニージ土下座を披露する。

 すると、先ほどの会話を聞いていた摩花がダメージから復帰すると―――。

 

 「あ、あんな事って!?僕がいない間に何をしていたんだい!?会ってまだ二か月ほどだっていうのに節操がないんじゃないかい!?」

 

 「何をカンチガイしてるか知りませんが、摩花君は帰って来て早々ウルサイです」

 

 「な、なにおぅ!?」

 

 気づけばトガちゃんと摩花が言い争いを始めた……が、ものの数十秒で買ってきたお菓子をお互いに吟味しながら、再びゲームのコントローラーを握りキャッキャし始めた。君達は何なのマジで……当初の目的忘れてない?

 そんなテスト前の風景だが、猶予があってもほぼ毎日こんな感じだったからテストの結果は言わなくてもわかるだろう。

 

 トガちゃんは赤点ギリギリだった。何だかんだでゲームする前の勉強時間は無駄ではなかったようだ。俺は中の上くらいだった。歴史や理科が俺のいた世界と微妙にズレてる事もあってミスが目立ってしまった。

 

 摩花は学年10位以内だった。なんで?

 




いつもの元ネタコーナー
抜けてたら亀ラップしません!!

『ただし摩花、テメーは駄目だ』
ボボボーボ・ボーボボの「ただし漬物、テメーは駄目だ」

『20畳』
20畳はベッドが二つ入ってるビジネスホテルの部屋くらいの大きさです。

『マ○オカート』
答えやん…。

『orz』
今の世代はもう使わないだろうなぁ。
人が落ち込んでるみたいに見えるやつ。OTLもある。

『どうやら封印された~』
中二病。闇に飲まれよ!!

『まだだ……まだ終わらんよ!』
Zガンダム。クワトロバジーナ。
いったい、何アズナブルなんだ……。

『霊長類最強』
言わずもがな。多分ワンパンマンとタメ張れると思う。

『な、なんて冷たい目をしてるんだ……まるで養豚場の豚を~』
ジョジョの奇妙な冒険2部だったかな?私は2部がお気に入り派。ジョセフみたいな主人公が最高にすこだぁ……。
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