モテる為に異世界転生してヒーロー目指すわ‼   作:自己顕示欲MAXマン

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もうめっちゃ悩んだ。
でも、SSやし好きにしたろ思いました。プロット壊れた。

はよ雄英高校行きたい……
緑谷VSトガちゃんイチャイチャ大合戦やりたい…見たくない?


ラブ&ピース。は良いんですが、地雷増えてません?

 どうも導凌空です。

 職業選択をミスった事により、メインコンテンツである戦闘はトガちゃんと摩花で行っているのですが……。

 

 「ちょちょちょ!タンマタンマ!!魔法使いに近距離戦のスキルはないんだって!」

 

 「そんなの知りません!はい、オシマイです!」

 

 「ぐああああぁぁぁ!!?」

 

 俺の目の前では障害物を巧みに使い、摩花を翻弄するトガちゃんの姿があった。凄くイキイキとした表情で文字通り摩花をなぶり殺……ンン!弄んでいる。言い方変えても駄目だな。

 う~ん、トガちゃんって原作では警察とかから逃げているうちに気配の消し方?を身に着けたんじゃなかったか?見てる限り、気配を消してるかはわからないけど動きは素人っぽくないけどなぁ。

 

 「ううぅぅ……僕が作ったゲームなのに。僕が世界で一番やりこんでるはずなのに……」

 

 完全に心を折られてしまった摩花はうずくまる様に地面に伏せて、ブツブツと独り言を言う機械になってしまった。しかも脳波コントロールできる!

 しかし、よくできてるよな。空も緑も水もリアルだし。戦闘ゲームじゃなくて、もっと色んな用途で発展していけば間違いなく世界の役に立つぞ。……摩花は将来安泰だな。

 

 「どうしたんですか?」

 

 俺が優雅に空を飛ぶ鳥に目を奪われていると、トガちゃんが声をかけてきた。えぇ、返り血のエフェクトで血まみれじゃないですか……。似合ってるね。

 

 「……女の子に血が似合うなんて冗談でも言っちゃ駄目ですよ」

 

 ん?予想してた反応と違う。なんかこう「そうですか!?とってもウレシイです!!」って満面の笑みを見せるかと思えば凄く微妙な表情をされた。

 

 「そんな事より、何を考えていたんですか?」

 

 俺が腰かけている切り株に同じように腰を下ろす。近いっす。ってか、もうお尻密着してるし、顔めちゃくちゃ近いし、あぁぁ!これがヴァーチャルじゃなければどれほどよかったことか!!全力で鼻呼吸したら匂いかげないか!?

 

 「スーハースーハー!!ウエッホエホ、ウホウホ!!流石に大自然の空気は吸えないんだなぁ…って思ってたところだよ」

 

 「んふふ、凌空君はやっぱり変わった人ですね!」

 

 いやいや、君も結構変わってると思うけど。と、言った瞬間に足を踏まれるであろう発言はやめておく。

 しかし、トガちゃん何か戦い慣れしてない?動きがすごくスムーズだったんだけど。

 俺の疑問に対してピクリとトガちゃんの眉が動く。それと同時に、普段の天真爛漫さからは想像できないような瞳の揺れも感じた。……えっ?なにかあるの?

 

 「……凌空君の個性の変身ってどんなやつなんですか?」

 

 えー、唐突やん。今の所は珍獣だけど?

 クスリと笑うと「能力とか発動の条件はあるんですか?」と詳しく聞かれる。今更減るもんでもないし、恥ずかしいけど説明するか。

 

 「ウサギとヒヨコを足して、背中から翼の出る珍獣になれる。ただし手が短くて背中はかけないし、運動能力も劇的に上がる訳でもないし、誰かさんのせいで頭頂部がややハゲかけてる」

 

 流石のよわよわ個性っぷりにトガちゃんも噴出してしまう。いや、別にいいんだけどね?こんな奴が雄英目指すなんてやっぱ無理だよなぁ……。

 

 「そんな事ないですよ。ヒーローを目指すことにご両親からは何も言われないんですか?個性についても」

 

 「つってもなぁ……。親は仕事が一番で俺の事は幼い時からほったらかしだし、雄英の話をした時も『迷惑をかけないなら好きにしなさい』って言われた程度だから。場合によったら理解のあるいい親って聞こえるかもしれないけど、俺の場合は単純に興味がないんだろうな」

 

 俺が生まれてから5歳までの間は普通の親だったんだが、急に仕事一辺倒になってしまった。あそこまで来るとワーカーホリックってレベルじゃない気がする。そのおかげで好きにやってはいるけどな。

 

 「……ワタシもヒーローに憧れてたんです」

 

 ……ファッ!?えっ!?この世界のトガちゃんヒーロー志望なの!?

 俺の驚きを置いていくように、トガちゃんは淡々と語りだす。

 

 「ワタシの個性は人の血を使うんです。それで、自分の個性を知ろうと思って、小学生の時に友達の血を少し分けて貰ってたんです。あっ!傷つけたりしてないですよ!?ちゃんと事情を説明して、指先に針を刺して、少し出た血を分けて貰ってたんです!……それでも変な事をしてるって自覚はありました。ある日、血を貰っている話が両親の耳に入ってしまって……それからはヒーローに関係する物全てを捨てられて、見ることも禁止されてしまいました」

 

 ……マトモやん?このトガちゃん今の所は個性が不憫なだけで普通のヒーローに憧れて、個性を研究をしようとしてた女の子やん?

 

 「……自分の憧れのヒーローも見れなくて、血を貰っていた話が周りにも広まってしまって同級生も寄り付かなくなってしまって……。本当に辛かったです。そんな時に中学校で知らない顔の人を見つけました。それが凌空君でした!」

 

 あの笑顔と気になるっていうのは単純に知った顔じゃなかったからってことなのか?それはそれで寂しい!あの時は命の危機と同時に可愛い女の子からの猛烈アピールを受けれると思ってワクワクしてたのに!!いや、それでも女の子と一緒に遊べるのは前世からは考えられない進歩なんだけどね。

 

 「凌空君がワタシの事情を知らなくて、都合が良いから話しかけただけなんです」

 

 って言っても、今は仲いいからいいじゃん?気にしなくてよくね?

 トガちゃんはキョトンとした顔で俺の顔を見る。いやいや、許して貰えると思ったから話したんでしょ?

 

 「そ、そうですけど……拍子抜けと言いますか」

 

 うわ~、豆鉄砲食らったみたいな表情のすごくらしくないトガちゃん新鮮だわ。でも、トガちゃんも雄英高校に来たら絶対楽しいよな。前衛トガちゃん、後衛摩花、応援が俺。完璧な布陣じゃん?

 

 「今はヒーローになりたいって思わないの?」

 

 「なりたいです!!……でも、両親が許してくれないだろうし」

 

 「ちゃんと話し合っていないんだろ?きっとあの時は両親もびっくりしたんだろ。自分の可愛い娘が他人の血を飲んでるなんて知ったら、誰だって驚くだろうし。今日会った感じだと、今なら話くらいは聞いてもらえるんじゃないか?」

 

 トガちゃんの目を真っ直ぐに見つめてゆっくりと話す。いいじゃん、ちゃんと思ってくれてる両親なんだから。きっとわかってくれるよ。俺みたいに一か月に3回顔を合わせれば運がいいレベルにまで疎遠になってしまった両親に比べれば全然いいさ。

 

 「……ホントですか?」

 

 「不安だったら俺も一緒に行くからさ。大丈夫だよ」

 

 トガちゃんの手をドサクサに紛れて握る。へへっ、ヴァーチャルだから流石に体温は感じねぇぜ。妄想力でカバーするしかねぇ!!

 ただ、表情だけはわかる。ものっそいはにかんでるのだけはわかる。さすが摩花、細かい表情の変化に対するこだわりだけはプラス点入れとくわ。

 

 「……凌空君って、他の人にもそんな事言ってませんか?」

 

 俺の手を振りほどくと、照れ隠しなのかそっぽを向かれる。あー、似たようなこと言ったような記憶もあるけど……。

 

 「……女の子ですか?」

 

 「うん」

 

 「は?」

 

 そんな瞳孔開いた眼で見ないでください死んでしまいます。細かい表情の作りこみやっぱマイナス点にしとくわ。手のひらドリルで本当にすまない。

 

 「ゲームしてる場合じゃなくなりました。今すぐ直でお話ししましょう。すいません、ログアウトお願いします」

 

 言うや否や、トガちゃんの姿が消える。えっ、俺また何かやっちゃいました?

 摩花の方を見ると物凄いジト目で見られていた。えっ、俺が悪いの?

 

 「君は良い奴だとは思うけど、女性の扱い方はきちんと学んだ方がいいと思うよ?」

 

 お前に言われるとクッソむかつく。

 

 『凌空君。早く来てください』

 

 ……俺は静かにログアウトボタンをオプションから選んで入力した。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 場所は移って俺たちが待ち合わせで合流した公園。

 気づけば時間も結構立っていたようで、昼間の温度に比べれば幾分か過ごしやすい気温には変わっていた。決して俺の正面で無表情ハイライトの消えたトガちゃんに恐怖して体感温度が下がっているわけでは無いと信じたい。あれ?このハイライト消えてるのデジャヴを感じる。

 

 「あの……何かお気に障りましたでしょうか?」

 

 「本気で言ってるんですか?」

 

 ……本気じゃなかったら聞かないダルルォ!!?と、逆切れしたら二度と口きいてもらえそうにないので「ハイ、ワカリマセン」と答える。摩花がスマホで俺のこの姿を録画しているが本当にアイツ何なの?

 

 「ワタシと二人で遊びに行った回数と場所、覚えてますか?」

 

 二人きり?基本は摩花も入れた三人だったじゃん。俺がそう答えると、摩花から「僕がドタキャンした日は含まないよ」と言われる。そうだ!お前ドタキャン滅茶苦茶してたわ!それだと……一回目のショッピングと、二回目の映画館、三回目が水族館だっけ?

 

 「ちゃんと覚えてて嬉しいです」

 

 そりゃあ、トガちゃんと一緒だったから覚えてるけど。なんで摩花「あっ、こいつ駄目だ」って顔してんの?トガちゃんもあきれてない?

 

 「トガさん、これは計画失敗だよ。まさかここまで唐変木だとは思っていなかったよ」

 

 「気が合いますね。ワタシも理解しました」

 

 なんなん?俺が悪者なの?んな事ないよな!?俺、変な事言ってないよな!?

 ……神様来てくれねぇ!?いつもは俺の問いかけにすぐに来てくれるのに今回は出るまでもなく俺が悪いってか!?

 

 「……決めました。ワタシも雄英高校に行きます。(そして、凌空君を独り占めしてた女を…)」

 

 なんか最後の方ブツブツ言ってるけど……トガちゃんが前を向いてくれるなら嬉しいよ!(現実逃避)

 とんでもない爆弾をセットしたような気がしないでもないけど、大丈夫大丈夫。雄英に入学する頃になったら収まってるって!

 

 

 「おい!誰かあの子を止めろ!!」

 

 

 ほにゅ?

 男性の切羽詰まった声の方を向くと、8階ほどある高さのビルから女の子が飛び降りようとしていた。えぇぇ、超展開スギィ!!

 

 「トガちゃん!とりあえずヒーローに連絡してくれ!」

 

 「わ、わかりました!」

 

 俺と摩花は現場の近くまで走っていく。気づいた人間が少ないのか人は疎らで、今すぐに飛び降りてしまうとヒーローが間に合わない可能性もある。下では個性を使って作り出したのか、シーツを数人で引っ張って構えているが安全かはわからない……。時間を稼ぐことができれば―――。

 そんな俺の思考とは裏腹に、迷いなく少女が身を投げた。小柄な体の腰ほどもあるオレンジの長髪が風で揺れる。

 

 「私が助けるさ!!」

 

 そういいながら一人の男が大きく跳躍し飛びだした。姿から見てヒーローでは無さそうだ。空中を跳ねるように飛んでいき、少女を自身の個性で弾く。そう、弾いたのだ。少女の体は大きく跳ねて、スピードを増し、元々の落下点であったシーツを大きく離れていく。

 その時、身投げした少女と目があった気がした。まるで絶望しているような、何も信じられないと訴えるような光の無い瞳。夢が叶わないと思っていた時のあの女の子、緑谷と被る。

 ドクンと心臓が跳ねた。それと同時に俺の中の何かが強く訴える。『俺を使え』と。

 

 「摩花ァ!!飛ぶから肩貸せぇ!!」

 

 「このシャツ結構高いんだけど、しかたないね」

 

 摩花が中腰になったのを確認し、左足で背中を踏み、右足で肩を踏み込み跳躍する。摩花も動きを合わせてくれたおかげで思ったよりも飛べた。そして、久しぶりに俺は個性を使い珍獣の姿へと変身する。

 翼を生やし、滑空する。少女が小柄な事もあり、しっかりと抱き留めた所で俺は体の異変を感じた。確実に体がでかくなっている。それどころか、全体的な能力も上がっている気がする。

 

 「……これは降りた後で検証だな」

 

 ゆっくりと地上へ降りた所で少女の全体を見る。可愛らしい整った顔立ちだが、両目には大きなクマがある。そして、小柄な体だけど……その、お胸が大きいでございます。

 個性を解除して、今も何が起きたかわからないといった表情の少女に目線を合わせるようにしゃがみ込む。

 

 「あー、大丈夫?君の一大決心を無駄にした事は申し訳ないけど、さすがに見て見ぬふりはできなかった」

 

 人を助けた経験、ましてや、自殺しようとした人間に声をなんてかければいいんだよ!わかんねぇよ!!

 しかし、俺の内面の困惑とは裏腹に少女が次に取った行動は俺にハグをすることだった。

 

 「あぁ、これが運命ね!もう何も信じられなくて死のうと思っていた矢先にヒーローでもない人に助けてもらえるなんて!!」

 

 アワワワワ!!お山がお山が二つのお山が僕の体にふんぐるいふたぐんそわかそわか。

 今まで受けた事のなかった破壊力ばつ牛ン!な、お胸の暴力にやや放心していると前髪を上げられ、まじまじと顔を見られた。ちょ、恥ずかしいんでやめてもらっていいっすかね?

 

 「いつかお礼に伺います。ありがとう!」

 

 そう言って俺の頬にキスをすると走り去っていってしまった。いやまてぃ!(江戸っ子)

 お前これだけ周りを騒がせながら二人は幸せなキスをして終了ちゃうぞ!(俺はしてない)。一番に助けに行ってた人は警察に連行されてるのに、お前も事情聴取とかあるやろがい!!

 

 生まれて初めての頬チュッチュに心臓バックバクの謎テンション。だから気づかなかったんだ。女の子を見送る俺の後ろでトガちゃんがゴミを見るような目をしてたの。果たして、見てたのは俺の方なのか走り去っていった女の子のほうなのか。

 教えてくれた摩花はただただ「どちらにしても、知る必要はないと思わないかい?触らぬ乙女になんとやらだよ」と頑なに教えてくれなかった。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 「はぁぁぁ~、リード今頃どうしてるのかなぁ」

 

 中学生になって夏休みになった。その間もリードを探して東京に足を運んでいるけれども、全然見つけることが出来ない。あまりにも遠出をするせいでお母さんからも夏休み中は行かないようにと禁止令を出されてしまった。……ううぅぅぅ!リード分が足りない足りない!!

 

 そして、こんな気分になった時はリードから貸してもらっているボイスレコーダーの音声を聞く。入っているのは一言、二言で「頑張れ」と「気負いすぎるなよ」だけである。なんだか励ます言葉だけじゃなく、休ませるような言葉を入れているのが彼らしくて少し笑ってしまう。

 

 「……よし!元気も出てきたし、いつもの動画サイトでヒーローの研究でもしようかな!」

 

 パソコンのお気に入りサイトから無料動画サイトを開くとTOPに『一般人が飛び降り自殺の少女を助けた!』との動画タイトルが目に入った。

 

 「へ~!ヒーローでも無いのにすごい人もいるんだなぁ。僕も負けてられないな」

 

 そう言葉に出しながらも少し複雑な気分は拭えない。「個性があるから出来るんじゃないか」と言う黒い感情を、先程聞いたリードの声で押し込み、どんな個性の人が救出したのか確認するために動画を再生する。

 動画は監視カメラの映像のようだった。それでも画質は良い為、誰がどんな個性で助けたのかわかりそうだ。

 

 少女がビルから身を投げる。そして、真っ先に空中を跳ねるように跳躍し上昇していく男性。空気を固定する個性なのか?空気を蹴れる個性なのか?……と、考察を重ねていると、男性が少女を抱きとめるわけでもなく弾いた。

 

 「えっ!?」

 

 てっきりあの人が助けるものだと思っていた僕は声を漏らしてしまう。彼の個性は空気中に弾性のある何かを設置する個性なのか!?ならなぜ、抱きとめて一緒に降りないんだ!!

 

 「摩花ァ!!飛ぶから肩貸せぇ!!」

 

 何故か心臓が高鳴った。聞いたことのない声なのに、何故か知っている気がした。そして、僕が知っているよりも大きく、真っ白な体毛で、翼を羽ばたかせて力強く飛ぶ生物が映った。根拠はないけど確信があった。絶対にこれはリードだと。

 

 少女を地面に下ろすと頭頂部が見えた。……うん、ごめんねリード。毟るのもうやめるよ。

 そして、個性を解除すると僕の想像していたよりも小柄な少年が映る。後ろ姿だから顔がわからないけれど、それだけでも僕には十分感動的だった。

 

 「早く会いたいよ、リード」

 

 胸の鼓動が高まり、顔が熱くなる。きっと、今の僕は恋する乙女の表情をしているのだろう。が、次の瞬間その高まりは一瞬で冷たいものへと変化する。

 助けた少女がリードの頬へキスをした。

 

 

 「は?」

 

 放心。

 

 「……い、いいいいや、落ち着くんだ僕!命を助けられて気分が高まって……って事も全然考えられる!自殺しようとしてたって書いてたけど、ネットの見出しだしホントかどうかわからないし!あれくらいは許さないと彼女(予定)としての度量が小さいと思われるかもしれないし―――」

 

 ブツブツと独り言を言っている間にリードの後ろに二人の影が映る。一人は長髪の中性的な顔立ちの人。もう一人は髪をお団子にした服装から見ても明らかに女の子。少ししてリードが立ち上がると……。

 その女の子がリードの腕に抱きついた。

 

 「は?」

 

 ふ……ふふふふふふ。

 僕が居ない間に随分楽しい事になっていそうだね、リード。

 雄英高校が今から楽しみだよ。それまでに絶対に見つけてみせる。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 「○○中学校の……導凌空さん」

 

 監視カメラの映像をハッキングして、見やすいように画像処理もかけた私の動画の再生数がドンドンと伸びていく。アンチコメントはすぐに消去していく。

 それとは別に、助けてくれた彼の情報を集めながら今日の温もりを思い出す。

 助けられた時は力強く、初めて声をかけられた時は困惑したような、髪を上げて見た表情は童顔気味な少年。思い出すだけでキュンキュンしてしまう。

 

 「導さん、待ってて下さいね」

 

 募る思いを原動力に、私は生きている喜びを噛み締めていた。

 




なんか、原作知ってる身からすると出会い方は違えど最高のパートナー同士を引き裂いたみたいでちょっと興奮しますね(ゲス)

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