とある少女の行く先 お散歩日和 作:打ち止めレクイエム!
次回からは一話よりは短いですが、長くなると思います
※上条の記憶も消すことにしました
少女は住人を引摺りながら、目的の家のインターフォンを鳴らす
少女の能力が狂っていなければ、ここに今朝のシスターが居るのは間違いない
息は途切れ途切れになり少女は額に脂汗をかいている
体調が悪いのは目に見えて明らかである
早く中の住人に出てきて欲しいと思う少女は一向に出てこないことにしびれを切らし、ドアを破壊して中に入ろうかとも考える
流石にこれ以上の能力を使うことは少女にとっては致命的であるため些細なことに使うには憚れる
「はいは~い。今出ますよ~」
ようやく、中の住人がドアを開け顔を覗かせる
少女は出てきたその顔に少しながら驚愕するが、引きずっている住人の足を出てきた女性に手渡し、その意識を途絶えさせた
「えっ?だ、大丈夫ですかぁっ!?」
出てきた女性は急に倒れた少女を自身の小さな体で受け止める
急なことだったために、住人の足を落としてしまう
「大丈夫、そうには見えませんね……能力の使いすぎ…?いえ、そんなことを考えてる暇はありませんか……」
少女はそのまま家の中へと招き込まれた
△▼△▼
目を覚ますと 知らない天井だった
どこだろう ここ
妙に騒がしい なんか光とか飛んでるし
なに これ
本当に なに?
ぐたりとしてる自分の体を必死に横に向けようと頑張る
これだから 使いすぎは よくない て
言われた のに
ようやく 体全部とは言えないけど横を向くことができ あれぇ?
私の能力みたいに 頭や目がおかしくなかったらシスターが宙に浮かんでビームとか出してるように見えるんだけど
羽とか翔んできたし
私が戦ってた変態なお姉さんも一緒にいるし、不幸お兄さんも一緒……赤い髪の人も居る
なんだろう この状況全くわからないよ
うん、うんうん。変なものを見ちゃったせいで頭もくっきりしてきちゃった
それで、なにあれ?
意味がわからない……うん、どう考えてもわかんないや
……寝よ
「…おや……すみ…」
△▼△▼
「ッ!?インデックスの動きが止まった!?」
「戸惑うな!!今だ、能力者!!」
「あ、あぁっ!!」
何かが割れたような音と共に戦いは終結した
少女が放った 些細な言葉で奇しくもシスターは〝眠った〟
そうして、シスターは救われたのだった。
二人を生贄として……。
少女が次に目を覚ましたのは ベットの上だった
△▼△▼
ここ どこ?
それで 私は誰?
あーーーっ、何だろう。記憶喪失っていうやつなのかな
うむ、うむむむ何も思い出せない……昨日クレープを食べた気がするのは覚えてる
甘かったんだろうなぁ……それで何で私はここに?
誰か教えて偉いひと