とある少女の行く先 お散歩日和   作:火桜

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第2巻 少女と日記

ある一室の病室にひっきりなしに人が入りは出てを繰り返していた。

小さな少女が入っていったと思えば

高校生ほどの男も入っていく。

 

年齢も見た目も性別も 何もかもがバラバラであるのに病室に入っていく者たちに共通しているのは……その悲痛そうな顔だ。

 

出てきたと思えば今度は その眼を涙で薄く濡らし 顔をうつむかせ病院内を歩いて出ていく。

 

その病室には誰がいるのか、それは魔術師を名乗る人間に奇襲を仕掛け。

一番大事なところで眠りこけていた レベル5の1人 超能力者の少女だった。

 

運が悪くも、部屋に寝かされていたままだった少女は光の羽により脳の細胞を損傷……記憶が消えてしまった。

 

本来ならば、この役割は少女のものではなかったはずなのだが、奇しくも少女はその役割を受け持ってしまった。

 

本来の記憶を失うはずであった住人は、記憶が消えることはなく、また住人自身も少女の病室へと足を運んでいた。

 

 

 

「本当にすまねぇって思うよ。あそこで俺がもっと他のことにも気を配られていたら……」

 

顔をくしゃりと破顔させて、怒りと涙で顔を塗らす。

少女はそれに慌て、オロオロとどうしたものかと内心騒いでいる。

少女自身も別に困ったことはなにもない。それは確かに人間関係が分からなくなってしまっているのは困ったことだが、この数日間で ある程度の人間関係は知れている。

生憎と少女自身が紙にメモすることなど出来なかった為に、代わりの人間にメモしてもらっていた。

 

勿論能力についても、少女も把握済みだ

能力名は『クリエーター』創造の名を関する通り強力な能力であり、危険性も秘めている。

因みに能力名は昔の少女自身が名付けているとのこと。

前の少女は能力 使用の際に言葉と文字をキーとして能力を扱っていた。

それだと単純なものしか扱えないが、脳への負担は下がる。

 

 

それはそれとして……住人は未だに自身を攻めており 少女も慌てているままだった。

少女は自身は大丈夫だという、意思を身振り手振りで伝え病室から帰ってもらうことにした。

 

 

△▼△▼

 

私はそれから誰も来なくなったあと、ぼー、と窓から外を見つめている

少しだけ、記憶の整理をしている……

 

この数日間で病室に来た中で重要人物は…… ミサカさん シライさん カミジョウさん アクセラレータさん ショクホウさん

ムギノさん キヌハタさん インデックスさん ……とかでしょうか?

 

この他にも、私が通っているという学校の同級生とかも来てましたけど……関係ないですね 1人だけ仲の良さそうな女の子が居ましたが他の人達は別にって感じです。

 

しかし、いくら私がレベル5の一員だからって、その中の四人が御見舞いに来るとは思いませんでしたねこれは。

 

そのお陰で私の能力も詳しく知れたりしたのでとても助かりましたが……

もう少ししたら退院しますし一度 顔を会わせに行きましょうか…?

 

 

 

数日後 私は何も難もなく退院することとなった。

 

△▼△▼

 

自室を見れば持ち主のことは分かる……と思っていたのですが…何でしょうコレ。

 

モフモフで一杯です、ぬいぐるみも多いですね。

もふりもふり ……ふわぁぁあっ

こ、これはなんて恐ろしい 触れるだけで体がフワフワしてふにゃふにゃに力が抜けてしまっています…。

 

あぁっ、床に座り込んでいる暇はありませんでした。

一応、身の回りの……というか家内の様子を確認…基 探索せねばっ…!!

 

その後 一時間という時間を得て使い 家内の探索は終わった。

 

今日は一旦 これで良いでしょう。

それにしても、料理はどうしていたんでしょうか……生ゴミもありませんし あったとてもお菓子のゴミばかり 前の私は自堕落な生活を送っていた…?

近くのファミレスとかで食事を終えていたんでしょうか? この場合は……なんと不摂生な…。

ま、まぁ料理が出来ないことは仕方ないですからね うんうん この場合はファミレスに行っていたとしても仕方がないと私は思うんですよ……思うんですよ。

 

1人でぶつくさと考えていても仕方ないですね……今日はもう遅いですしお風呂に入って寝ましょう 色々と疲れましたしね。

 

 

△▼△▼

 

 

おはようございます、今日も私は元気ですよっ……記憶がないので色々と困ることもあるんじゃないかと心配はしましたが別にそこまで考えるほど困りませんでした。

ということで今、私が居るのは外です

あっついです、死にそうです。正直、この小さな貧弱な体でアスファルトと人混みからのダブル熱気には勝てません、死にますとも、えぇ…。

 

死んでしまいますが、駄目ですねレベル5の超能力者らしい私でもこのウザイ程の暑さをどうこう出来る訳じゃないでしょうし…第一位なら別でしょうが、力の向きを操るベクトル変換 これが本当なら凄い力かもです……どれほど凄いの?って言われましても何とも言えないのが現状ですが……そこまで頭は良くないです、最下位ですし。

 

いや、本当に暑いですね……どこかで涼める場所か、冷たいものでも食べられる場所はないですかね……アイス、そうですアイスクリームですっ あれを食べに行きましょうっ!!

そうと決まれば近くのアイスクリーム屋さんを調べましょう。え~と、近くのアイスクリーム屋 っと、出ましたね。案外ここから近いところにありますっ!!

これは運命、好機ですね是非に向かわなければぁっ!!

 

そうして暑さも忘れて私はダッシュでアイスクリーム屋さんに向かったのであった……あったのですが…。

 

どうしてアイスクリーム屋さんの前にこの人たちが、いえ1人は知らない人ですが……青髪とか存在するんですね地毛でしょうか?それとも染めてる?少しだけ気になります……

 

それはそれとして……あれは確か、え~とシスターさんのインデックスさんと保護者のカミジョウさんでしたよね…?

なんで二人がこんなところに?

いやまぁ、同じ都市に住んでいるのですから会うこともあるでしょうけど、流石に今は駄目でしょう気まずいにも程がありますよ……

 

声をかけるにしても、無理ですね。帰りましょうか……アイスは…コンビニででも買ってくるとしましょう。

 

△▼△▼

 

◯月△日

 

今日は記憶を無くしてからの初めての都市の探検でした。

見るもの全てが、見たことある馴染みがある感じがしたけれど、それでも今の私には見たことない景色だったからとてもワクワクした。

途中で自動販売機を使ったりして、美味しくないジュースを飲みました。これはちゃんと覚えておこうと思います……

 

ふと、目を覚ましたのでいけないことだと分かってても 家の外を歩いてきました。

夜風が冷たくて少し肌寒かったけど、それも 綺麗な星空が見れたことに比べれば大したことではないと思えました。

 

1つビックリしたのは、遠くから戦闘音が聞こえたことです。

最初は執拗に幻聴だと思い込んでたけど、そんなことはなくて 古いビルから音がしてました。

気になって中を覗くと、これもまたビックリ 学生が倒れてたりしてました。

どうでもいいので放って上へと昇っていけば、少しずつ音が大きくなってビックリ

そこにはカミジョウさんと赤髪の神父が居ました。

青に赤と、少し頭皮がおかしいんじゃ?

 

相手は金髪の男で、私の能力と似た力を使っていました。

少し興味深かったので、物陰からコッソリと覗きこんで様子を見ました。

とてもドキドキしました。楽しかったです。

 

正直、見ていても理解出来ませんでした。

やっぱり私の頭はポンコツなのでしょうか?辛いです……

 

戦いはカミジョウさんが勝ちました。何か手からぐぅわぁっ てドラゴンの顔が出てきてビックリしました。別にカッコよくはなかったです。

 

今日はビックリの連続、外には沢山出るようにしたいです。

 

◯月△日 終わり 次の日へ

 

 


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