とある少女の行く先 お散歩日和 作:打ち止めレクイエム!
それだけです!本編どうぞ!
オリキャラ出ます!
季節は夏、この学園が集まりに集まっている学園都市では勿論学生達の夏休みが始まっていた。
本来なら、小学生の子らは外で遊んだり、家の中で友達と遊んだり、とにかく遊んだり遊んだり遊んだりしている頃でしょう。
そんななか、私が何をしているのかと言うと……。
宿題です。
お前、文字書けねぇじゃんって思ったそこの貴方……鋭い。
文字が書けない喋れない私は、どうやって宿題をするかというと。
普通に電子端末を使いますよ。文字を打つことは大丈夫っぽいので……これで文字を打つことも出来ないんだったら大変でした。
いやでもね? 記憶喪失ですよ、私? そんななかでお勉強しなさいとか、ほんと酷いですよね学校も!
私ね、頭が悪いんですよ。レベル5なのに、レベル5なのにっ!
最も大事なことなので2回ね2回言いましたよ。
というかそもそも記憶がなくなっても能力ずっと続いてるんですが……普通こういうなんというか、設定した的なのは一度消えるはずでしょ? いや、わかりませんけど。
この能力の解き方もわからないものだから、ずっと喋れないし文字も書けないんですよ?
普通に辛いのですよね。昔の私、こんなのずっと耐えてたのかな…………頭可笑しいんじゃないですかね?
ずっと喋れないって、少し気が狂いそうなんですよね。
というか、いつから喋ってないのかわかりませんけど、絶対に能力使うために喋るときってちゃんと喋ること出来なさそうなんですが。
声が掠れてそうです、まぁはい。宿題からの現実逃避です。
うぅ、それにしても今日はあっついですね。喉も乾いてきましたし、集中力も切れてきたので一旦ここで休憩をーと……あれ? お茶が……ない?
買いにいきますか……。
おっと、電子端末電子端末~と。
外に出てきてみれば、なんですかこれは……。
自動販売機に向かって電撃を放っている女子中学生、その横に居るのは髪の毛がツンツンな男子高校生。
えーと、そうです。どっかで見覚えがー
虚空で指をグルグルと回しながら、もう片方の手で額を抑える。目を力強く瞑って必死に思い出そうと頑張ってみる。
この少ない期間での、見覚えがある人物となると『あの日』に病室に来た誰かのはず……あー! 思い出しました。
私と同じ記憶喪失のカミジョウさんと、これまた同じのレベル5ミサカミコトさんです!
いやー、私ったらスゴいなぁ。ちゃんと思い出せるんですからー、しかしはて? なぜ、自販機に電撃など?
そんなことをすれば警備ロボットが……警備……ロボットが。
あぁぁぁっ!? ちょっ! 私も巻き込まれそうなんですけど! 待って! そこの二人まっ……待てやこらァッ!!
△▼△▼
息も絶え絶えになりながら、ベンチに座り身体を休ませている。
その手のなかには幾つかの冷たい飲み物が握られており、火照った身体には丁度いい冷たさです。
「……ところで、なんでアンタがここに居るのよ」
この電撃娘、何を事欠いてそんなことを言いやがりますかねぇ……
若干の苛立ちとともに電子端末を取り出し、この期間で上達したタイピング力で文字を打つ。
横でカミジョウさんが、すげぇとか言いながら見てますが、気にしない気にしない。
打ちおわった文章を、電子端末の画面に表示させて電撃娘にグイッと見せつける。
『どっかの誰かさんのせいで、酷い目にあった。責任をとれバカ』
「ば、バカって……まぁ巻き込んだのは悪かったですけどー? そもそもあんなところに居るのが悪いのよ」
な、なんて暴論で横暴な言い種だ! 酷い! レベル5なんてロクなもんじゃない! 私もそうだけど! レベル5だけど!
レベル5なんてもののせいでね……学校の人からなんか憧れの目で見られたりしてますけどもね?
悪い気はしませんけど……なんというか、ねぇ?
私が学校でなんて言われてるか知ってます? それは……
「お姉様?」「お姉ちゃん?」
ビクッと、身体を震わせてギギギと錆がまわったような動作でゆっくりと後ろを向く私と、驚き故か全力で後ろを振り返るカミジョウさん。
お、終わった……見つかった。ヤバい……
ミサカミコトさんの方は、ミサカミコトさんのほうでワイナワイナとしていますが、私はそんなことをしている暇なんてなかった。
ゆっくりと立ち上がって、そのまま全力でダッシュ!
一刻も早くここから逃げ出したぁっ……!
あっ……さっきの疲労で足が……。
ズデンと顔からモロに地面へキスした私、もう逃げられないよぉ……
ゆっくりと後ろから足音を鳴らせながら、近づいてくるのがわかる。
そうして不意に音が止むのと同時に、私の身体がピクリと一跳ね。
いいですか、レベル5にだって……恐いものはあるんです。
「ねぇ、お姉ちゃん? なんでこんなところにいるの? ねぇ? わかんないよ? わたしが居るのになんで他の男や女と一緒に居るの? ねぇ? ねぇねぇねぇなんで? なんでなんで? お姉ちゃんはわたしが居ればわたしだけが居ればいいって言ってくれたよね? ねぇわたしは要らないの? もう必要ないの? お姉ちゃん? わたしはお姉ちゃんの記憶がなくなってもずっと一緒にいるよ? 思い出がなくなっちゃったのは辛いけどこれからまた一緒に作っていけばいいもんね? ねぇ? お姉ちゃん?」
ここまで全て一息、息継ぎなしでのセリフ。
全て言い終える頃にはガタガタと身体が震えが震えてあばばばばば……っ!
た、助けを呼ばなければ……ベンチの方を向くももうそこには誰も居なかった。先程まで私が抱えていたジュース達を置いて……この薄情者共!
「せっかく二人で食べようと思ってケーキ……持ってきたのに」
えっ!? ケーキですか!? 今すぐ帰りましょう!
私はチョロかった。
△▼△▼
ふぅー、ケーキ美味しかったです。
あの甘い生クリームに少し酸っぱいイチゴがなんとも言えません……ふわふわのスポンジケーキは口のなかを一杯にして満足させてくれます……ほぅぁー、し、しかしあんなに大きなケーキをぺろりと食べてしまえるとは……。この身体はスゴいですね。
「お姉ちゃん? ほっぺにクリーム付いてるよ、取ってあげるね」
おぉー、ありがとー取ってくれ……ひゃいっ!
な、なななななっ!? 何をするかぁ!?
「えー? クリーム取ってあげただけなのにー」
と、取り方というものがあるでしょ……。こともあろうに舐めてとる必要ないでしょ……んー! もうバッチィ……
ティッシュを取って舐められたところを素早く拭き取る。
普通舐めますかね……汚いですよ私、汗かいてるし。
「んーん、お姉ちゃんは綺麗だよ? お姉ちゃんの汗なら私、いくらでも舐めても舐めたりないよぉ~?」
ひぃっ! こ、これが変態……!
ケーキに釣られたからといって軽率に家に入れるべきじゃなかったっ!
「変態だなんて心外だよー。わたしはお姉ちゃんのことが大好きで大好きで大好きで大好きなだけなんだから……ね?」
本能的に壁側へと後ずさる。
クッ! 流石のレベル5(自覚はないけど)でも変態には敵わないというのですね!
そもそも、この子。私をお姉ちゃんなどと言ってるが血の繋がってる妹などではない。
記憶喪失後は、本当に妹なの? などと思っていたので医師に調べてもらったが、勿論そんな訳はなかった。
ただただ同じ学校の後輩ってだけだったし
私が四年生で、この子が三年生。顔も将来は絶対に美人さんになるでしょうし、性格も優しいところもあるから絶対にモテる。まだ周りの小童共が子供だからその魅力に気づいてないだけで……。
しかし、この少女。1つ更に凄いところがある、この歳にして能力の発現に更にレベル4なのだ。
いや、私も大概ですけど私の場合は能力の都合上レベル5の枠組みに居るだけだと思いますし。
そんな彼女の能力とは! ……まぁわかってる人も要るでしょう『精神系能力』です。
いやまぁ、それだけしかわかってないの? って訳じゃないです。全部事細かに全て話してくれてます……。
彼女の能力名は『心理吸出』別名:オーバーライト。
人の心の声や精神を読み、それを他人に植え付け上書きすることが出来る能力。
勿論、自身の精神を他人に移らせたり逆に自身に統合させることも出来る。
レベル5並にヤバそうな能力ですけど、まぁ普通に精神力が強かったりする人だと弾かれるし、逆に飲み込まれることもあるそう。
まぁだから、喋れない私の内心が全て彼女に筒抜けなんですけど。
なんでそもそも、姉と呼ばれてるのかもわかんないし。
「それはお姉ちゃん、わたしがお姉ちゃんの妹であるからお姉ちゃんはお姉ちゃんなんだよ」
全く理解ができませんが?
「うんうん。レベル5なのにおバカなお姉ちゃんも可愛い」
バカにされてるんですね? そうなんですね? よし! 表に出ろや!
「前までのお姉ちゃんなら負けちゃうけど、でも今の能力を使いこなせれてないお姉ちゃんには負けないかな?」
ぐぅの音も出ない。何も出来ないのは確かですけどね。
はぁ……能力早く使いこなせるようにしたいです。
「大丈夫だよ、お姉ちゃん。お姉ちゃんがもしレベル5じゃなくなってもわたしが側にいるからね?」
もうやだ! このへんたぁぁぁぁい!!
私は自身の口で叫べない代わりに心の中で叫ぶのでした。
彼女は頭をふらふらとさせていたので、少しいい気味だなんて思いました。
そんなこと思ってたら押し倒されましたが! ちくせう!
△▼△▼
夜になった。学園都市とは言え、夜になれば明かりは減り暗く暗闇を映すところも多い。
自身が寝ていたらしいベットの横をみれば、未だに帰らず一緒に寝ているレベル4の女の子。
寝ていれば、可愛いものだなと頭を撫でる。
どうしてだろうか、記憶を失ったあとでも夜は何故か妙に心がざわつく。
いつも落ち着かない。夜になれば暗い闇が見えるのと同時に学園都市の闇も垣間見えるからだろうか。
記憶を失ったとて腐ってもレベル5。学園都市のアレコレは嫌でも目に耳につく。
いま、なにかしら起こっては要るようだ。
それは流石に知り得ないが、レベル5が関わっている様子。
それがレベル6の育成計画の……まぁ私には関係ない話ではある。
なんだか、落ち着かないなぁとベットから抜け出す。
そうして初めて自身が裸体であることに気づく。
おい、いやまて。何故、全裸なんだ。ヤッたのか? ヤッたんだろう? 人が気絶している間にアレコレしたりしているんじゃないか? どうなんだ?
元凶が眠りこけてしまってる現状、なにも問いただすことは出来ない……。
起きたら問い詰めようと心に刻む。
しかし、うむ。まぁ気にならないって言ったら嘘になるし? うん。レベル5の誰が関わってるのかは知らないけど、まぁ、まぁまぁ見に行ってみようかな?
早々に動きやすそうな服を選んで掴み取り着替える。
準備万端だ。寝ている彼女を起こさないようにゆっくりとドアを閉めて外に駆け出していった。
なにやら轟音が聞こえる。雷が落ちているかのような音だ。
ピカピカと光も見える。ふむ、ミサカミコトさんかな?
それとも別の……うーん、夜は頭が冴える気がするなぁ
なんというか、寒気がするけどそれと同時にワクワクする。
首を突っ込んじゃいけない、見てはいけない触ってはいけない。でも、そこはきっと楽しいことがある。そう確信している。
口許が不意につり上がる。自身が覚えている限りの中で一番悪どい顔をしている自信がある。
このままでは高笑いでも出てしまいそう……逸る気持ちを抑えて確実にそれでと素早く勘に従って前に進む。
△▼△▼
音が大きくなっていく、周りの景色もどんどんと酷い有り様に変わっていく。
レベル5でもなければ、こんな状態は作り出せない。
私にそれが出切るのかはわかりませんが。
恐らく戦闘地中心、おぉーこれはスゴい。プラズマ……ですかね、授業で習ったことがある気がします。
しかしー、こんなものを作り上げるとなるとやはり、一位さんですかね。ここに居るのは、あれが一位さん。
おっと、カミジョウさんとミサカミコトさんまで……これは驚愕!
こんなところで、何してるんですかね? 喧嘩?
喧嘩は良くないですよー、痛いですし。
いやしかし、ここに突撃していくのは流石に野暮ですよねぇ。
こっそり後ろから見守りますかねー、おっとー! プラズマが消えたー! 頭の悪い私には原理がわからないー!
おっと! おっとー!? カミジョウさん立ち上がるぅ!
そのまま一位さん突っ込んでからのー? カミジョウさんの右ストレェ────ーット!! 一位さんにモロに入るぅ!
一位さん沈むぅ! レベル5一位なのに! レベル5一位なのにレベル0に負けてますー!
わぁー!! ……えっ、ヤバくね?
△▼△▼
さて、どうしよう。
あのあと、ミサカミコトさんに見つかった私であります。
カミジョウさんは連れていこうとしているのに一位さんは放置なの!? と驚きました。
流石にカミジョウさんよりは軽傷も軽傷ですが、モヤシっ子一位さんには堪えたろう一撃に情けをかけて家で寝ている彼女には悪いのですが家まで引っ張ってきたんですが。
この人、目を覚ましませんね……うーん、あんまり汚い格好で家に居させるのも嫌なんですが仕方ないですか。
確か来客用に布団があったはずなのでそれでも貸し与えましょうか。
彼女には服を着てもらいましたし、というか私が着せました。
うー、流石に夜に起きて外に出るのは頂けませんでした。
眠いです……うゆ、布団も敷いてそのなかに一位さん突っ込んだし充分でしょ……私は……もう……ねま……ぐぅ