原作の主人公達!!
別の世界からやって来ては、その世界の主軸となる“主人公”の運命力を奪い、そして“ヒロイン”と呼ばれる見目麗しい女達を奪っていく存在“HACHIMAN”。
HACHIMANに頭を悩ませた幾多の世界の主人公達は、この現状を打破する事にした。
その為に“ワールドトリガー”の世界の“主人公”空閑 遊真と三雲 修は、どういう手段でHACHIMANが今の状態を引き起こしているかを調査した結果、ある事実が判明した。
HACHIMANは、“上位世界人”=“神”によって、“チート”と“クロスオーバー”の権利を与えられたと言う事だった。
「なる程、俺たちから見た仮想世界が、“神”にとっての現実世界ってことか。
ならば、現実世界にハッキングしてアバターとしてHACHIMANを送り込む事くらいは難しい話でもないか」
“ソードアートオンライン”の世界の“主人公”であるキリトはそう仮定した。
「ならば話は簡単だ。
人間にも強者と弱者がいるように、“神”にも強者と弱者がいるはずだ。
そのHACHIMAN使いの“神”より強い“神”にHACHIMANを排除させる手段を貰い受けるだけ」
“ようこそ実力至上主義の教室へ”の世界の“主人公”である綾小路 清隆はそう結論付けた。
「何処かで見ているんだろう?
HACHIMANから俺たちに
世界の嘆きに――――――――――――神は応えた。
神は告げた。
一部の神がHACHIMANというアバターを使い、下位世界を蹂躙しているのは事実だと。
その神達はHACHIMANのアバターこそ気に入っているが、HACHIMANの素体である本来の比企谷 八幡が主人公として存在する“やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。”世界そのものには愛着を持っていないものも多いと。
何故なら比企谷 八幡は卑屈なだけの普通の人間であり、当然ヒロイン達も普通の人間でしかない。
神話や伝説の様に憧れられるヒーローにもなれず、そんな特別過ぎるヒーローに相応しい女神の如き美しさのヒロインもいない。
普通の人間の範疇に過ぎないヒロインよりも、特別な主人公が存在する世界にふさわしい、特別なヒロインを手に入れるべきだと考えているのだと。
しかし、そんな神ばかりではないのだと。
「御託はいい。
どうにかさせろ」
遊真はそう告げた。
神は喜んだ。
それでこそ主人公だと。
故に、神は力を貸した。
それはチートを与えたのではない。
そんなことをしなくても、彼等は元々特別なのだから。
世界が切り替わった。
HACHIMANの一人がそこにいた。
一人ぼっちでそこにいた。
そして――――――HACHIMANに主人公を奪われた多くの元主人公達がいつの間にか揃っていた。
原作主人公達が全員揃って同じ陣営にいるのだ。
神に強化された程度のHACHIMAN一人、一瞬でひねり潰せた。
結局最後に物を言うのは主人公らしい《絆の力》であり、一人の《ボッチ》がそれに叶う道理は存在しない。
【僕のヒーローアカデミアの世界がHACHIMANから解放されました】
そして世界が切り替わる。
主人公達は、やはりその世界においても一人ぼっちのHACHIMANを倒す。
【アイドルマスターの世界がHACHIMANから解放されました】
そして世界が切り替わる。
主人公達は、やはりその世界においても一人ぼっちのHACHIMANを倒す。
【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかの世界がHACHIMANから解放されました】
【ハイスクール・フリートの世界がHACHIMANから解放されました】
【艦隊これくしょんの世界がHACHIMANから解放されました】
【問題児たちが異世界から来るそうですよ?の世界がHACHIMANから解放されました】
【魔法科高校の劣等生の世界がHACHIMANから解放されました】
【とある魔術の禁書目録の世界がHACHIMANから解放されました】
・・・
・・
・
それは、気の遠くなるような戦いの終結だった。
【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。の世界がHACHIMANから解放されました】
ついに、HACHIMANの元になった世界が解放された。
長い戦いだった。
そして、比企谷 八幡が解放された事で、己を保てなくなった“神”たちは直接襲いかかろうとする者や、新しい
だが――――――
「ダセえ」
そう言ったのは比企谷 八幡であった。
己を操って
彼もまた主人公。
自分がスペック上では絶対に勝てない相手にも、気持ちだけは負けない男だった。
「お前はボッチかも知れないが、あっちのボッチたちより余程マシなボッチだぜ」
誰かが八幡にそう言った。
元HACHIMANである神達はそれに耐えきれなくなって、何かを叩きつける音をさせて消え去った。
こうして、世界に平和が訪れた。
決まり手
【キーボードクラッシャー】