戦姫絶唱シンフォギアZERONOS〜歌姫達と時の守護者〜 作:ルオン
イマジン
それは、未来から来た精神体の人間が取り憑いた人間のイメージで体を形成。
契約した人間の願いをどんな形であろうと叶えた後に、その人間の1番大切な時間に飛び、過去を自分たちの都合の良いように改変しようとする者達のことを示す総称
イマジン達は過去を改変するにあたり、建物が破壊されようと、人が傷つこうと気にしない。
しかし、例外のイマジンも存在する。
偶然か必然か、過去に行き暴れるイマジンとは違い、過去の改変を防ぎ目的は各々違うが世界の平和の為に戦うイマジン達もいる。
そしてそのイマジン達と協力し、自由と平和、時の運行を守る為に戦う2人の戦士がいた。
1人は、自身の意志で戦う事もあれば、信頼し体をイマジン達に預け戦う時の戦士、仮面ライダー電王
1人は、自身に関わった人々の記憶から自身に関する記憶を犠牲にし、契約――いや、約束したイマジンと共に戦う時の戦士、仮面ライダーゼロノス
その仮面ライダーゼロノスとして戦っていた青年、
生前の彼は普通の大学生だったが、車に轢かれそうになっていた子供を庇い死んでしまった。
死んでしまった彼は、死後の世界で目を覚まし神と名乗る人物から自身の死が本来なら起きなかったこと、原因を作ってしまったのが見習い天使によるミスであることを知らされた。
その後、侑騎は神の提案により転生し、仮面ライダーゼロノスとして戦っていた。
イマジンとの戦いが終わった後、イマジンとは違う方法であらゆる時代へ行く者、あらゆる平行世界へ行き平和を脅かす者を追う為、自身が乗る時を越え世界の壁すら越える事ができるようになった列車型マシン【ゼロライナー】に乗り、あらゆる時代、あらゆる異世界へ行きその時代や異世界の戦士達と協力し、時代や異世界の脅威となる者達を倒してきた。
自身の生きる世界へ戻り、一時の平和を楽しんでいた侑騎。
しかしその平和は、突如出現した怪人により壊された。
「がぁっ!?」
「侑騎!?」
『ふん!!時の戦士の1人と聞いていたが、弱くてガッカリだぜ』
突然街に出現した謎の怪人と大量のイマジン。
侑騎は即座にゼロノスへ変身し、相棒であるイマジンである【デネブ】と共に大量に出現したイマジン達を倒していくが、別のエリアで暴れていた謎の怪人の不意打ちを喰らい、そこから防戦一方となってしまっていた。
「くっ!?なんなんだコイツの強さは!?」
『まぁ驚くだろうな?何せ俺は改造された怪人だからな』
「改造・・・・・・・・・・・・・・だと?」
『もういいや。テメエを殺したら、もう1人の時の戦士を殺るだけだからよ』
「ッ!?アイツの元には行かせない・・・・・・!!お前はここで・・・・・・俺が倒す!!」
そう言った途端、侑騎は一枚のカードを取り出し腰部にあるベルト――【ゼロノスベルト】へ挿入する。
すると、侑騎の体に赤い装甲が装着されていき背部から赤・青・茶・緑・黄・水・白の七色に輝く翼が出現した。
『なんだそれ!?こんな姿、データになかったぞ!!何をしやがったテメエ!!』
「教える気はない。いくぞ!!」
侑騎はそう言うと、1つの剣を取り出しエネルギーを蓄積しながら謎の怪人に向かって飛んで行く。
『小癪な真似を!!これで―――ガァッ!?』
「侑騎の邪魔はさせない!!」
「ナイスだデネブ!!」
侑騎に攻撃しようとした謎の怪人だったが、デネブの射撃により妨害される。
その隙をつき、侑騎は一気に謎の怪人との距離をつめる。
『なっ!?』
「終いだぁああああああ!!」
『がぁああああああああああ!?』
侑騎は目にも止まらぬ速さで謎の怪人を斬りつけていき、謎の怪人は耐えきれずその場に倒れ込んだ。
『ば、バカ・・・・・・な・・・・ゼロノスに・・・・・こんな力・・・・・が・・・・・!!』
「テメエらのデータがいつのかは知らないが、俺を・・・・・俺達仮面ライダーの力を嘗めるな」
『クソがぁああああああああああ!!』
―ドガァアアアアアアン―
謎の怪人はダメージが限界を超えた為、爆発した。
「終わった・・・・な・・・・・・ゴフ」
「侑騎!?」
謎の怪人が倒された事を確認した侑騎は変身解除後、口から血を吐き倒れる。
心配したデネブは急いで侑騎へと駆け寄り、状態を確認すると侑騎は口からだけでなく、耳や目、頭部から血を流していた。
「侑騎!?」
「はぁ・・・・はぁ・・・・攻撃受ける度に
「何言ってるんだ!!侑騎!!そんな弱気な事言うな!」
必死に声をかけ続けるデネブ。
するとそこへ、仮面ライダー電王の変身者、
「侑騎!!デネブ!!」
「野上!!侑騎が!!」
「ッ!?侑騎!!」
侑騎の側に駆け寄り、侑騎を抱き起こす。
「侑騎!!しっかり!」
「野上・・・・・・・他のイマジンは?」
「全部倒したよ!!今、
「そう・・・・・か・・・これで・・・・・・安心して逝ける」
「何をバカなこと言ってるの!?」
「もう無理だ・・・・・体の感覚が・・・・・ない」
「そんな・・・・!?」
そう言われ、顔が青ざめていく優太朗。
「なぁ・・・・野上・・・・・・」
「・・・・・・何?」
「デネブを・・・・・ゾディアックを・・・・・セルペンスを・・・・・頼む・・・・・・・」
「・・・・・・・・うん」
「それと・・・・・・コレを・・・・」
そう言った侑騎は、懐から1つの端末を取り出し優太朗へと渡す。
「コレは?」
「俺が·······デネブ達と旅した世界の········記録がある·····端末だ········いつか行って·········俺のこと······」
「うん・・・・うん・・・・・・!!」
「頼ん・・・・・・だ・・・・」
「・・・・・・侑騎?」
「・・・・・・・・・・・・」
「侑騎・・・・・侑騎・・・・・・」
「侑騎ぃいいいいいいいい!!」
この日、1人の戦士の命の犠牲で1つの世界が守られた。
そして仮面ライダーゼロノス、桜井 侑騎の物語が終わりを告げた。
だがそれは、
「ん・・・・・ここは・・・・・・?」
謎のイマジンとの戦いで力尽き、死んでしまった桜井 侑騎は辺り一面が真っ白な不思議な空間で目を覚ます。
侑騎は体を起こし、辺りを見渡す。
すると
「死んだというのに、あまり驚かれていませんね?」
「流石は我が友、サ・クラーイン!どんな状況であっても、動じないな!」
「動じないというよりは、状況がまだ理解しきれてないだけだと思うよ?」
「この声は!?」
侑騎の背後から3人の人物の声が聞こえてきた。
声に聞き覚えがあった侑騎は直ぐ様振り返る。
「ゼインに剣!?それにアルマ!?」
「お久しぶりです、桜井 侑騎」
「久しいな!サ・クラーイン!」
「久しぶりだね、侑騎」
そこにいたのは、侑騎が生前旅した世界で一時的に変身する事になった戦士【仮面ライダーゼイン】の姿をした、腰に巻き付けているベルト【ゼインドライバー】に搭載された人工知能【ゼイン】と、イマジンを追って向かった時代で出会った仮面ライダーの1人で共にイマジンとその時代に蔓延っていた怪人【ワーム】を倒した戦士、【仮面ライダーサソード】こと
「アルマがいるという事は、ここは死後の世界か?」
「正確には、僕達神が住む天界にある部屋の一室だよ。君にお願いしたい事があってね」
「お願い?」
アルマの話を聞き首を傾げる侑騎。
そんな侑騎を見ながらアルマが指を鳴らすと、侑騎達の前に1つの地球が出てきた。
「この世界は【戦姫絶唱シンフォギア】と呼ばれる世界の、平行世界の1つなんだけど、天界にある演算システムが世界が滅びる危険があると予測したんだ」
「滅びる危険って·······原因は分からないのか?」
「分からない。いつ、どこで、何が滅びる原因か分からないんだ。あらゆる時代や数多の世界で戦って来た君に、この世界へ転生し対処してほしいんだ」
「························」
アルマの話を聞き、目を閉じて考える侑騎。
「分かった。その件、引き受ける」
「良く言った!流石は我が友、サ・クラーイン!餞別だ、受け取れ!」
剣はそう言うと、彼が変身兼武器として使用している【サソードヤイバー】と【サソードゼクター】を侑騎へ手渡した。
「コレはお前の······」
「あぁ。このサソードヤイバーとゼクターをお前に託す。サソードへの変身の代わりに、お前が変身するゼロノスを強化できるよう、ゼ・イーンに改良してもらった」
「ゼインが?」
「はい。それと私も貴方と一緒に行きます」
「ゼインも?」
「はい。私も貴方に同行しゼロノスの強化にあたります。アルマ殿から新たに力を授かったので、調整に時間がかかりますが」
「いいのか?」
「構いません。貴方には返しきれない恩がありますので」
「分かった。アルマ頼む」
「OK。転生の準備」
アルマはそう言うとタブレットを取り出し、操作し始める。
すると侑騎とゼインの足下に、魔法陣のような物が展開される。
「君が行く世界には元々特殊な敵がいるけど、君が使う魔力やエネルギーは通用するから、安心して戦って」
「分かった」
「それから1つ、言っておきたい事が」
「なんだ?」
「今度は幸せに生きてね」
「········努力はする」
「達者でな!サ・クラーイン!ゼ・イーン!」
「あぁ。元気でな剣」
「ではお2人とも、またいつか」
2人に見送られながら、侑騎とゼインは魔法陣から出た光に包まれその場から姿を消した。
こうして、桜井 侑騎の――仮面ライダーゼロノスの新たな物語が始まったのであった。
という事で、ゼロノスを主人公にしたシンフォギアとのクロスオーバー作品になります。
次回は転生後の侑騎の話になります。
次回も是非読んでください!