実在するが到底不可能なコンボが成立するこの世界で俺は今日も決闘する 作:萌矢氏
デュエルは今回こんな感じ。
特に問題なく街へ入った俺は、どことなく不思議な世界に感動中。
みーんなデュエルディスク付けてるんだもん。きっと遊戯王やってないと町民として認められない、みたいな決まりでもあるんだろうな。
んー何しよっかなー。さっきはなんとなく反射ダメージでオーバーキルしてみたけど、やっぱソリッドヴィジョンがないがための俺の落胆ぶりが出てたのかなあ。
一応いろんなところに存在してる
よしそうするか。
適当にぶらついていたら、公園を見つけた。
めっちゃ広い。ご近所さんの定番散歩コースとかありそう。
で、中に入ってみた。子供たちもみーんな遊戯王やってら。
「ん? 美味そうな匂いがするな……」
鼻をひくつかせながら辿れば、そこには屋台が並んでいた。
なんかお祭りみたいだな!
「よっし、大将! ここ何売ってんの?」
「すぐ上に書いてんだろうがハンバーガーだよハンバーガー。うちは頼まれてから作るのがモットーだから熱々ふわふわで美味しいぜ」
「いいねえ、お一つくださいな」
「あいよっ」
おーいいねえハンバーガー。
目の前で作ってるのを見るのは初めてかもしれん。
昔は大手チェーン店で謎のタイムアタックチャレンジにより店の奥からぐちゃずちゃのハンバーガーが商品として届けられる、それが当たり前だった。
あれぞジャンクフード! と思う分、実は凄い美味しく感じたり。
「食い入るように見つめるぐらいならよ、食いな。金後払いでいいからよ」
「まじ? あざーす」
なんか完成品をぽいっと投げてきたのでキャッチ&
んめえ。腹減ってたのもあるけど美味えわ。コーラすらいらんこれだけで良い。
刺激を与えない常温の水が最高の相性になりそうなぐらい美味い。毎日食べよ。
「夢中で食らう姿が嬉しくてよ、俺もこの店やってんだよなあ……」
「そらこうなりますぜ。ごちそーさん!」
「おー待て待て、勘定忘れてっちゃ困る」
「え、お金いるの」
「たりめーだろ。つーか有料だって言ったろうが」
「でも作りたてじゃねーの貰ったんだからノーカンでしょ?」
「ありゃ別んとこの客の分だよ。客に話通してさきにお前の分として渡したんだ」
「いやそんなこと知らねえよ俺はあれがタダ飯と思ったから食ったんだよ」
「なら食う前に確認ぐらい取れ」
「俺の中ではもうタダ飯として完結してたから確認する必要が一切無かった」
「はあ……もういい。あ、そういやそんなタダ飯に拘るのはなんか理由が?」
「金持ってねーし」
「……………………自分さ、最初に俺に向けて言ったこと覚えてる?」
「よっし、大将!」
「もうちょい進めて」
「ここ何売ってんの?」
「で、俺がハンバーガーと答えたな、次」
「いいねえ、お一つくださいな」
「うん、そうだね。あんた金無いのになんでハンバーガー買おうとしてんの??」
「
「おっとっと? さらに困窮することになった」
「オレが勝ったらハンバーガー貰う。オレが負けたら支払う。で、俺超強いから勝てる。そういうこと」
「愉快な思考してんねえキミ……まあいいや、乗った。今回はなんつうか色々ややこしかった気もしたし……なんにせよあんたボコればどうにかして金払うらしいし、憂さ晴らしもできる」
「良いねえ! 門番はクッソ渋りやがってよ、これぐらいスパッと話進めよなあ!?」
「おっとお、聞きたくなかった爆弾発言やめろ。それもお前負けたらちゃんと出るとこ出ろよ?」
「おーいいぜ俺勝つし」
「「
ハンバーガー屋 VS. 無銭飲食マン
ライフポイント:8000
「俺の先攻! モンスターを伏せ、さらにカードを2枚セットする。ターンエンドだ」
「落ち着きのある初動ですねえ」
「焦るばかりじゃ良い飯は作れんさ」
「俺のターン、ドロー!
チェーンとかなんか無さそうだしメインで《マスマティシャン》召喚! 効果で《シンクロ・フュージョニスト》を墓地へ。
バトルフェイズ! 裏守備モンスターを攻撃!」
「戦闘破壊された《キラー・トマト》の効果発動、デッキから《レジェンド・デビル》を特殊召喚する」
「ふむ、メイン2でカードを1枚伏せてターンエンド」
「終了前に《サイクロン》だ。今伏せたカードを破壊させてもらう」
「チッ、《神の宣告》が持っていかれたか……」
「俺のターンドロー。良いカードが割れて嬉しいねえ。
スタンバイフェイズに《レジェンド・デビル》は自身の効果により攻撃力が1500から2200に上昇する。
手札から《アームズ・ホール》発動! このターンの通常召喚を放棄する代わりに、デッキから《リチュアル・ウェポン》を手札に加える。
バトルだ! 《レジェンド・デビル》で《マスマティシャン》を攻撃!」
無銭飲食マンのライフ−800、残り7200
「くっ、だが戦闘破壊された《マスマティシャン》の効果によりデッキから1枚ドローさせてもらう」
「タダでは起きないか。ターンエンド」
「俺のターンドロー! ちっ、モンスターを伏せ、カードを1枚セットしてターンエンドだ……」
「残念だが、おかわりだ。《サイクロン》発動」
「ぐぅっ、次は《奈落の落とし穴》が……」
「俺のターンドロー。最初の威勢はどこ吹く風だな。
スタンバイフェイズに《レジェンド・デビル》の攻撃力がさらに上がり、2900だ。
そして2枚目の《アームズ・ホール》で《ビッグバン・シュート》を手札に加え、《レジェンド・デビル》に装備。これで攻撃力は3300となり、貫通、つまりお前のモンスターの守備力を《レジェンド・デビル》の攻撃力から引き、差分をダメージとしてお前に与える。
そんなわけでバトルだ。《レジェンド・デビル》で裏守備モンスターを攻撃!」
「セットしていたのは《ジェット・シンクロン》…………守備力は……………………0だ……」
「つまり! ダイレクトアタックと同等のダメージを受けてもらう!!」
無銭飲食マンのライフ−3300、残り3900
「ターンエンド! 次のターン更に攻撃力が上昇して射程圏内になるな」
「俺のターン……ドロー! 《調律》を発動し、《ジャンク・シンクロン》を手札に加え、デッキトップの……《神の警告》を墓地へ。
カードを1枚セットし、ターンエンド……」
「俺のターンドロー。
スタンバイフェイズで《レジェンド・デビル》が4000になったぜ。
そして、いよいよこいつの出番だな。俺は《儀式の下準備》を発動、《ハンバーガーのレシピ》と《ハングリーバーガー》をそれぞれデッキから手札へ加える。そのまま
このままトドメと行かせてもらおうか」
「ところがぎっちょん! 《威嚇する咆哮》発動! このターンお前は攻撃宣言ができない!!」
「ほお、1ターン命を繋いだな。ターンエンドだ」
「俺のターン……ドロー!! …………はあ」
「逆転ならず、といったところか?」
「いやーまあうん。なんというか出来過ぎだよなあって」
「出来過ぎ? 何がだ」
「なんでもない。自分フィールドにモンスターが存在しない時、手札から《アンノウン・シンクロン》を特殊召喚できる。
さらに墓地の《ジェット・シンクロン》の効果発動。手札を1枚捨て、特殊召喚。
《アンノウン・シンクロン》と《ジェット・シンクロン》でオーバーレイ、《キキナガシ風鳥》をエクシーズ召喚。
《ジャンク・シンクロン》を手札から召喚。効果で墓地の《シンクロ・フュージョニスト》を特殊召喚。
《シンクロ・フュージョニスト》に《ジャンク・シンクロン》をチューニング、《
《シンクロ・フュージョニスト》の効果発動、シンクロ素材として墓地へ送られた場合、デッキから《融合》カードまたは《フュージョン》カードを手札に加える。俺は《
そのまま《
で、フィールドに儀式・融合・シンクロ・エクシーズが揃ったので、それぞれリリースして《創世神
「…………まいった、サレンダーだ」
「ですよね」
ハンバーガーもハングリーバーガーも美味しかったです。まさか儀式手伝ってくれるとは。
なんか死んだ目でもう1個くれたから、もうちょいぶらぶらしてから食べよ。
次回、「城之内、死す」。
デュエルスタンバイ!