☆で視点が変わります。
濡れないようにと合羽を着た霊夢と魔理沙は、荒れ狂う嵐の中を飛んでいた。異変の足掛かりはないが、霊夢が「あっちに元凶がいそう」と言ったため二人で向かっているのである。因みに霊夢の勘はよく当たる様で、親友である魔理沙も太鼓判を押している程であるのだとか。
「この感じだと、異変の元凶はあの山にいるのか?」
「少なくとも私の勘はそう言ってるわ」
「まぁ、霊夢の勘が外れてたとしてもこの魔理沙様が元凶の居場所をピタリと当ててやるさ」
「そう、なら期待してるわ」
そんなことはないと思うけど、と付け足した霊夢に魔理沙は少し苛ついたが、伊達に霊夢の親友を名乗っているだけはあり直ぐに機嫌を戻した。この程度は日常茶飯事なのだろう。
「それにしても、この山に近づく程妖精達の姿が減っているような気がするわ」
「確かに、って事はもしかして外れかもな」
「でも、私の勘は絶対此処だって言ってるのよ」
「なんだそりゃ、まぁそれならこの山を調べる価値はありそうだな」
「えぇ」
これまでも、こと異変の元凶探しにおいて霊夢の勘は百発百中の精度を誇っているのだ。それならば信じる価値は十二分にある、と魔理沙は一足先に霊峰へと飛んでゆき、後を霊夢が追うのだった……
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「……異常ね」
「あぁ、異常だな」
霊峰へと入った二人だが、入って暫くして直ぐに異変に気付いた。
「私の勘が働いている以上、間違ってるとは思えないんだけど」
「もしかしたら、
「やめてよ、そんな縁起でもない」
「はは、すまんな」
冗談なのか本気なのか分からない魔理沙の言葉にたじろぐ霊夢だったが、直ぐに調子を取り戻して「山なら山頂に元凶がいるはずだ」と言う魔理沙の根拠のない発言に乗って山頂に向かって二人は飛び立った。
☆
自分の張った雲のせいで時間が分からなくなるというヘマをやらかした風披靡は霊峰の頂上と思われる岩に腰を降ろしていた。簡単に言えば、風披靡は退屈だった。
「博麗の巫女は異変解決が仕事と聞いていたから直ぐに来ると思っていたのじゃが…」
「来ない!全っ然来ない!一体どれだけ妾を待たせるつもりなんじゃー!」
異変を起こせば数時間で来ると勝手に思っていた風披靡は、一日以上も待たされていて我慢が出来なかったようだ。傍から見れば癇癪を起こしている幼児に違いないが、命が惜しいならそれを言うべきではないだろう。因みに時間は紫に聞いたそうだ。
「早う来てくれんかのぅ…妾退屈過ぎて死にそうじゃ」
「なんか大声で呼んだらこっちに来てくれたりしないかの?」
「それをしても来るのは山彦だけよ」
「なんじゃ紫、お主に構ってる程妾は暇じゃないのじゃが」
「さっき暇だーって騒いでたのは「わ、妾が悪かったか、妾が悪かったから!」ふふ、悪かったわね」
「むぅ…反省の色が見えんがまぁええわ」
「うふふ、でも、私が暇潰しに付き合う必要はない見たいよ」
「って事は、もうじき来るのか!」
「えぇ、今は此処の麓辺りにいるわ、彼女達が来る前に最後のスペルカードでも考えておきなさいな」
「最後のスペルカード?………ってあぁあ!!」
くすくすと揶揄っている様な笑みを浮かべながらスキマに入っていった紫に言われた言葉で、風披靡は一枚空のスペルカードがあるのを思い出して目に見えるくらい慌てだす。異変の解決者が来るまであと少しである。
「えーっと……どんな感じにしたものかの…」
閲覧ありがとうございました、結局作者の力量的な問題で自機組はレイマリの二人のみになりました。一枚空白のスペルカードがあったのを覚えてる人はどれ位いたのか少し気になります。例のウイルスの影響で5月上旬までは家から出られないのでこの時期に出来るだけ書き進めたいなぁと思ってたり。
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