【未完】嵐龍に転生したワタシの幻想郷生活   作:未確認桜餅生命体N

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大変お久しぶりです、課題やらモンストやらアーケアに追われて全くと言っていいほど執筆に手をつけてなかった作者です。今はリハビリを兼ねて別の短めの小説を書いてるのですがこちらで生存報告する必要もあるかと思って急遽したためました。
久々なので口調等が迷走気味、そして時系列が異変後なのでご了承あれ。


幕間:妾はロリババアじゃない!……じゃないぞ?

「風披靡ちゃんって…もしかしてロリババア?」

「ロリババア!?…とはなんじゃ」

今日も今日とて昼寝ついでに夏真っ盛りの幻想郷に来た菫子に言われた言葉を、まぁ当然だが風披靡は理解していなかった。因みに今は博麗神社にいて、霊夢は縁側で緑のカーテンを作ろうと魔理沙を使いっぱしりにしていたとか何とか。

「ロリババアは、風披靡ちゃんみたいな幼い見た目をしてるのに年増みたいな口調を使ってる子の事だよ」

「年増とは失礼な、妾はピチピチでナウなヤングじゃぞ」

「その発言が既に婆臭いの分かってる?」

「なんじゃとぉ!?」

因みに風披靡は普通に年増である。年齢的には紫の上を行っているからババア呼ばわりされても文句は言えないだろうが、実は本人も分かってたりするのだが認めたら負けだと思ってるらしい。

「ならレミリアとかもロリババアじゃないのか?よく分かんない事よく言うし」

「んー…あの人はどっちかって言うとカッコつけたい子供みたいな感じ?」

「意外とドストレートじゃの…ならフランはどうなのじゃ?」

「あー…フランちゃんはあった事ないなぁ…レミリアさんから話を聞いた事はあるんだけど」

「それは残念じゃ…ならこの口調を改善すれば妾はロリババアにならなくていいのか?」

「まぁそうなるかな」

「そうと決まれば善は急げじゃ!菫子や、付き合ってくれ」

「え、あっうん」

 

〜ロリと言えば元気溌剌!活発っ子で行こう!〜

「やっぱちっちゃい子は元気に遊んでるイメージがあるなぁ…」

「なる程、活発な奴と言えばチルノじゃな」

「確かにあの子は元気の化身みたいな性格してるからね…なら、今から言う事を意識してやってみて」

 

場所は変わって霧の湖、年中霧が立ち込み、冬は凍って巨大なわかさぎを釣れる幻想郷最大の湖だ。ここの一角にチルノは縄張りと言う名のかまくらを築いている。そこに現れるのは一人の少女、言わずもがな風披靡だ。因みに菫子は陰で見守っている。

「ち、チルノちゃーん!」

「お?風披靡!何かいつもと違うぞ?」

「いつものわら、ジャナカッタ私とは違う口調にしてみたの!」

「おー!いめちぇん、ってやつだな!似合ってるぞ!」

「!そ、そうかな…」

「うん!」

それにしてもこのロリババア、ノリノリである。風披靡はやるからには全力でやるタイプである。そのため一度暴走すると中々止まってくれないので、紫は内心そうさせないように気を使ってたりする。賢者は意外と苦労人なのだ。

「でも、やっぱいつもの方が風披靡っぽいぞ」

「…マジか?」

「うん!でも、あたいはどんな風披靡でも風披靡だって分かってるからな!」

「…それは良かったわ、気が向いたらまたやってみようかの」

別れの挨拶を告げるとチルノは元気に返して手を降って見送り、風披靡もそれに返して飛び立って行った。意外と満足そうで菫子もこれにはニッコリだった。

 

〜知的な幼女もアリ?クールにキメてみよう!〜

「でも、最近だと落ち着いたクール系もメジャーな様な…」

「んー…なら一番近いのはレミリアかの?」

「確かに、一番近いかもねぇ…」

 

場所は大して変わらず紅魔館、外も中も紅一色とかいう非常に目に悪い館だ。おまけにここのメイドが館内部の空間を弄って広げてるため、迂闊に入ると出られなくなる事も。そんな紅魔館に、いつも通り昼寝をしている門番の上空を通って侵入したのは、言わずもがな風披靡だ。今回の菫子は透視で見守っている。

「おや、風披靡様でしたか。いらっしゃいませ、ご用件は?」

「レミリアに会いに来たわ」

「……いつもと口調が異なるようですが」

「あぁ、その事ね…少し耳を貸しなさい」

「?………なる程、そういう事でしたか。話は合わせますよ」

「理解が早くて助かるわ、早速案内して頂戴」

「承知いたしました、風披靡様」

咲夜は出来るメイドである、そんな彼女はノリも意外と良いのだ。そして案内をするために咲夜は風披靡を先導する。

「それにしても、また門番は寝てたけど良いのかしら」

「その件なら、もう片付けておきました」

「…相変わらず仕事が早いわの」

「口調が混ざってますよ?」

「あっ…ありがとう」

「いえいえ」

一回り大きな扉の前に着くと、規則正しい動作で扉をノックし、許可が得られた所で咲夜が扉を開ける。

「お嬢様、お客様を連れて参りました」

「咲夜、ご苦労様。それで風披靡?何の用かしら?生憎私は暇じゃな「久々に紅茶を一緒に飲みたくなったのよ、付き合って貰えるかしら?」…え?どちら様?」

「どちら様って…見れば分かるじゃない。風披靡、天津風披靡よ」

「いやいやいや、その口調で言われても無理がありすぎよ、ねぇ?咲夜?」

「お言葉ですがお嬢様、風披靡様は前からこの口調でしたよ」

それにしてもこの二人、ノリノリである。ノリノリ過ぎて海苔になりそうな勢いである。

「え?……私も疲れてるのかしら」

「確かに、人の事が分からなくなってるものね」

「いやそれはどう考えても間違ってるわよ…取り敢えず紅茶でも飲みながら話ましょう、理由はそこで聞くわ。咲夜」

「かしこまりました」

そう言って瞬時に消えた咲夜を他所に、レミリアは近くのバルコニーへと風披靡を連れて歩き出した。

 

「なる程、ロリババアを辞めたい…と」

「えぇ」

「別に風披靡は風披靡だから口調なんて関係ないと思うのだけど、後それ違和感凄いからやめて」

「あっうん分かった、後それ一つ前の時にも言われたのじゃが」

「え?マジ?まさかの内容被りとか…因みに誰だったのよ」

「それは……お主の沽券に関わるかもしれないから言わんでおこうかの」

「えっなにそれ、そんなに言っちゃやばいの?気になるじゃない教えなさいよ」

「駄目なものは駄目じゃ、気になるなら自分で探せばええじゃろうが」

「それはそうだけど…まぁ、それも退屈しのぎには良いかもね」

その後も暫くの間談笑した後に、紅茶のカップが空になった所で風披靡は帰って行った。門番は頭にナイフが刺さっていて倒れていた。

それから色々試してみたは良いものの、思う様な成果は得られず、もうやめようかと思っていたその時、菫子に電流走る。

 

 

「……それで、わざわざ地上から地底まで遠路遥々、ご苦労様ですね」

「まぁそういう事じゃ、手短に済ませてくれ」

「あはは…ごめんなさい」

「別に構いませんよ、でも、理由が「私に心を読んでもらってそこから良さげな性格を選んでもらえば行けそう」っていうのはどうかと思いますけどね」

「余計なお世話じゃ」

「説明は大事ですから」

「お前のは説明じゃなくて暴露じゃろうに」

「それが覚ですから、そうですね…」

 

「あなたには自己肯定感が低い根暗な性格がお似合いだと思いますよ」

 

「…それは、そのまんまの意味かの?」

「えぇ、そのまんまの意味です」

「でもそれって、あんま風披靡ちゃんに合ってない様な…」

「確かに、()()()()()()()似合わないでしょうね」

「なんじゃそりゃ、わざわざ遠出して来た妾達を揶揄うつもりか」

「覚はいつも素直ですよ、人の考えてる事を素直に受け取ってしまうので」

「相変わらず質が悪いの、本当か嘘かわかりやしない」

「そんな、恐縮です」

「褒めてないわ」

「覚に質が悪いは褒め言葉も同義ですよ、それはそれとして私としても風披靡さんは風披靡さんのままでいるのが一番だと思いますよ」

「なら最初からそう答えてくれんかの…」

「ふふ、それでは、お気をつけて」

「言われんでも、さぁ菫子、行くぞ」

「え?あ、うん…」

結局、風披靡はロリババアと言う事で落ち着いたと言って良いのだろうか…多分良いだろう。




書いてみたら普通に長めになってびっくりしました、次回はまた時間を置くかと思いますので気長に待って頂けると幸いです。

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