仮面ライダーWAR-Z[ウォーズ]   作:津上幻夢

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第18話 レゲイン・ウォーズ

「俺は、誰よりも強くなる…絶対的な帝王になって、俺を傷つけた人間を1人残らず、服従させてやる!!」

 

そう決意した10年前、そして、それは未だに実現できていない。

 

「お前は弱い。だから勝てない。」

 

その言葉が常に脳を彷徨っている。だが、その連鎖を今日で終わらせる。エレクスに勝ち、全てを手にする!

 

 

そう決意し、槍を力強く握りしめ、エレクスに振り下ろす。

 

 

エレクスとは紙一重の差。手数で言えばあっちが上。だが、俺はその分今まで鍛え抜いた。その力は、絶対に裏切らない。

 

 

「はあっ!!」

 

槍の一突きがエレクスを弾き飛ばす。

 

 

「ぐっ…」

 

エレクスは、倒れた身体を起こす。

 

「もう終わりだ。お前に勝ち目はない。」

 

俺は、槍を構え、ベルトを操作する。

 

[再施錠…][絶王氷槍!]

 

二度キーを回し、必殺技を発動させた。

 

 

 

その時、ふと身体から力が抜けた。変身が解かれ、後ろに下がってしまった。

 

 

ベルトを見ると、中心が剣で抉られていた。

 

 

「貴様!」

 

「かかったわね。」

 

エレクスはあの一瞬で俺のベルトを…

 

 

「お前はもう戦えない。私がやらなきゃいけないのは、康介を…康介を助ける事。」

 

 

「だったら、その助けたい人に殺されてしまえ…ウォーズ、殺せ!!」

 

俺は、怒りで声を滲ませ、放った。

 

その一声でウォーズspは、剣を構え、エレクスに迫った。

 

 

俺の身体が熱さで震えている。

 

 

 

 

 

 

「はあっ!!」

 

「やあっ!!」

 

2人の拳が交わる。

 

悪道とバイフーは、それぞれ攻撃の手を緩めない。

 

バイフーは、悪道に右膝で腹を蹴り上げ、顔面に右ストレートを放つ。

 

悪道はそれを防がず、敢えて喰らい、弾き飛ばされた。

 

悪道は、地にひれ伏した。

 

 

「何故、本気で戦わない。」

 

バイフーが聞く。悪道は、バイフーの方をゆっくりと見上げる。

 

 

「私は、どんな選択をしても、死ぬ。なら、せめて苦しみたくない。自我を失って、楽になりたい…そう思った、ぐっはっ!!」

 

 

悪道の身体が徐々に変異し始める。漆黒の炎が悪道の…早苗の身体を包み込む。

 

 

「貴女も道連れよ…虎山恵理…グギャァアッ!!!!」

 

 

 

 

 

「ヴァッ、グァァッ!!!!」

 

 

悲痛な叫びとも取れる声と共に、早苗の姿はあの時と同じ怪物の姿に変わった。

 

 

「そうね。私も、その道に付き合おう。でも、先に逝くのはアンタだ!」

 

バイフーが剣を構えた。

 

 

悪道は、高速でバイフーに迫る。彼女はそれを剣で防ぐ。

 

それを振り払う前に、悪道はそらへ飛ぶ。

 

赤褐色の翼で炎を起こしバイフーを飲み込む。

 

 

 

悪道は最後の一撃を決めようと剣を突き立て、バイフーに迫る。

 

 

 

 

突き刺した剣はバイフーのバックルを貫いた。

 

 

だが、それと同じくバイフーの剣も悪道の胸に突き刺さった。

 

 

「終わりだ!!!」

 

 

 

[full open!][Frame slash!]

 

 

炎の剣が火柱となり、悪道ごと飲み込む。

 

 

 

「うぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

バイフーの変身が解けてもなお、恵理は攻撃の手を緩めることなく剣を突き刺す。

 

 

 

 

 

レイ…今行くから…

 

 

 

 

 

凄まじい爆発が二人を包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「康介!」

 

私は彼の名を叫び続けた。

 

しかし、ウォーズはそれに反応することなく攻撃の手を緩めない。

 

 

「無駄さ、今のウォーズは負の力に囚われている。何度呼んだって変わらない!」

 

 

「確かに無駄、なのかもしれない…」

 

 

光司が意外な回答に、目を見張った。

 

 

「でも、康介は、その無駄な事を私にしてくれた。だから私は…私は、康介を助ける!」

 

 

 

 

かつて、部屋すら出るのが辛かった私。それを無理やり出すんじゃなくて、その扉を私が開けるまで待っていてくれた。

 

私は、嬉しかった…今度は私の番よ!

 

 

 

 

 

ウォーズは私の左肩に剣を振り下ろした。

 

 

その攻撃を、私は、受け止めた。

 

「あなたは…一人なんかじゃないよ。」

 

そして立ち上がり、その剣を振り払い、抱きしめた。

 

「私が、ついてるから…私がいるから」

 

「康介。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう、一美。」

 

 

その時、康介の声が聞こえた。

 

「康介…!」

 

ウォーズspの姿のままだったが確かに康介に戻っていた。

 

 

 

 

 

 

「許さん…お前たちは、俺の手で必ず…!」

 

 

 

その時、蒼の氷河が光司の体に張り付き始めた。

 

それらは、光司を異形の怪物へと姿を変えた。

 

 

 

「必ず殺す。」

 

 

 

 

「一美、まだ行けるか?」

 

「もちろんよ、康介!」

 

 

 

二人は剣を構えた。

 

 

 

「私たちの協力プレイにシビレなさい!」

 

 

「うぉぉぉぉぉ!!!!」

 

怪物は、氷を纏った槍を二人向けて突き出した。

 

 

 

「私に任せて。」

 

氷槍は、前へ出たエレクスと激突、エレクスは怪物の動きを止めた。

 

 

「今よ!」

 

[full open!][WAR-Z slash!]

 

「了解!」

 

ウォーズの剣が、怪物の体に突き刺さる。

 

 

 

「ウグッ。」

 

怪物は地面に膝を落とした。

 

 

「お前の運命は、俺達の手の上だ!」

 

 

[WAR-Z drop SP!]

 

[Prism ERE-X lightning!]

 

 

二人の閃光のような蹴りは、光司の体を貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん、一美。色々迷惑もかけたな。」

 

 

戦いが終わった後、康介は、一美に頭を下げた。

 

「…許さない。」

 

「…。」

 

「許してほしいなら、これからは、私と一緒にいなさい。」

 

康介はため息をついた

 

「わがままなやつだな、お前は。」

 

康介は笑っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「清宮君、君のおかげで康介に暴走停止剤を打てたよ。」

 

「博士、そろそろ俺達も。」

 

「そうだな、どう接触するかは、君に任せる。」

 

「承知しました。」

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