「「はあっ!!」」
2人の男が窓ガラスをぶち破り、地面に飛び降りた。
1人はローディ、銃を相手に連射し動きを封じようとする。
相手はプロトウォーズ、自身の驚異的な瞬発力でそれらを全て避けた。そして、剣を構え火花を散らしながらローディに斬りかかる。
『一美を悲しませるような事をするなら誰であっても許さんって言ったよな!!』『…俺は、お前を殺す!!』
『確かに、君の大切な人に傷をつけてしまった…だが、それを理由に私の大切な人を傷つけようとするなら容赦しない…』
2人は、真実を伝えたというたった一つの出来事により対立している。互いが互いの守りたい大切な人のために…
[再展開!][ROAD-Y exceed!]
[open!][Attack!]
2人は、剣を構え互いに睨み合う。
そして、剣を突き出し前へ駆け出した。
[full open!][Freeze slash!]
その時、巨大な氷柱が2人の間に割って入り、2人の膝下を凍結させた。
2人は氷柱の中から睨みを効かす一つの眼光がある事に気づいた。
ウォーズだ。
「お前ら…いい加減にしろ!!」
ウォーズは、まずローディを見た。
「道永、あんたは一美第一なんだろ、だったら一美の意見を聞けよ!本当にそう思っているかも分からないのに、この行為をあたかも一美が望んでいるかのように振る舞うな!」
「…」
更にプロトウォーズを見た。
「父さんも父さんだ!下手すれば再起不能にさせるような真実を簡単に話すな、そんな事をいきなり言われたって、相手は混乱するだけだ!」
ウォーズは2人を突き放した。
「お前らのような、感情的になって大切な人を守ってるつもりになっているような下衆とは一緒に居られない…帰らせてもらう。」
ウォーズは静かにそう言い放ち、建物に入った。
「康介…」
プロトウォーズはそう呟いた。
康介が再び部屋に戻ると、一美が外の様子を立って見ていた。
「康介…ごめん。私の代わりに…」
一美は、康介を見た。先程の青ざめた顔はなく、いつもの顔に戻っていた。
「別に、気にしてない。それより大丈夫か?」
康介は優しい声で問いかける。
「うん…私、それでも生きていくから。だって、総三さんは悪気があって禁忌に手を出した訳じゃないから…父さんの、兄さんの為にやったのだから。」
一美は、外の2人を一瞬見た。
「それに一度死んで蘇るとかなんかカッコいいじゃん。ゲームで一度死んだ仲間が敵となって現れるみたいに。」
一美が言った冗談で康介は一美は大丈夫だと心の中で思った。
その時だった。突然外で剣が擦れ合う音がした。
「またあの2人!」
康介と一美は窓の外を見た。
するとローディとプロトウォーズが倒れているのが見えた。2人の真正面にはドゥアリティともう1人水色の仮面ライダーの姿があった。
「いけるか?一美。」
「うん、早く行こう!」
2人は変身し、下で倒れていた2人の前に飛び降りた。
「ウォーズ、エレクスじゃねーか。ついさっき振り。」
ドゥアリティがそう言った。
「南条、今度こそ昭彦の体を返して貰うぞ。」
康介は苛立ちを隠しながら言う。
「やれる物なら、やってみな。」
ドゥアリティはベルトのキーを取り外した。そして別のキーを装填した。
[Death key…]
「裏・変身。」
[open!][Mad murder…KAMEN RIDER DUALITY…]
ドゥアリティの上半身の鎧のようなアーマーが外れ、狂気な姿が現れる。ドゥアリティのもう一つの姿、『デス』だ。
「豪災、ウォーズを頼むわ。私はエレクスを倒す。」
隣にいた水色のライダー、ビクトリケーンがそう言った。
「ok、任せとけって。」
ドゥアリティは銃を2丁構え、ウォーズに撃つ。
ウォーズはそれを交わし、剣を構えた走り出した。
エレクスは、サファイアに変身、剣を構え走り出す。
「道永…さっきは済まなかった…」
後ろにいた総三が道永に言う。
「…俺も、少し暴れ過ぎました。ごめんなさい。」
道永も総三に頭を下げた。
「いくぞ、道永。それぞれの『大切な人』を助ける為に。」
総三は、道永にそう促した。
「はい!」
そう声を上げたローディはエレクスの元へ走り出した。
「私も行くとしようか!」
プロトウォーズもウォーズの方へ走り出す。
プロトウォーズは、ドゥアリティの懐に入り込み溝落ちにストレートを繰り出す。
その怯んだ隙を突いてウォーズが飛び蹴りを放つ。
2人の連続攻撃によってドゥアリティは後ろに下がってしまう。
「これはしくじったな…」
そう呟き、ベルトのキーを回転させた。
[Re open!][Death doubles…]
すると、ドゥアリティからウォーズ達目掛け毒沼のようなものが広がった。
「なんだこれは!」
それらは彼らにへばりつき動きを制限、更に鎧を溶かし始めた。
「酸性の毒物だろ…抜け出さないと身体ごと溶かされるぞ。」
「ご丁寧に解説ありがとう、要するに死ぬんだな。」
ウォーズ達が話す隙に、ドゥアリティは2丁の銃から強力なエネルギー弾を放つ。
「これで死ね。」
「悪いが、ここで死ぬのばゴメンだよ!」
ウォーズは、別のキーをベルトに装填、必殺技を発動した。
[Re open!][Frame drop!]
身体が一気に燃え広がる。すると、周りの毒沼がどんどん蒸発し始め、自由になった。
「破天荒な息子だな。」
沼から解放されたプロトウォーズは、黒いマッハキーをベルトに装填。
必殺技を発動させた。
[Mach key!][open!][attack!]
エネルギー弾をすり抜け、ドゥアリティに連続斬りを与える。
「いくぞ、父さん!」
「ああ!」
ウォーズのその声で2人は空へと飛び上がる。
炎を纏ったウォーズの左脚とエネルギーが充填されたプロトウォーズの右脚がドゥアリティに激突。
「マジかよ!」
ドゥアリティは抵抗する術もなく爆散した。
ドゥアリティから南条翔と神谷昭彦が分離する。昭彦はその場に倒れ、南条は自分を倒した2人を見た。
「まさか、ここまでしてやられるとはな。だが、次戦う時はお前達の命日だ。」
そう言い残し煙の向こうへ消えた。
「どうやら、油断したようね。ここは一旦引くとしよう。」
ビクトリケーンも、風と共に姿を消した。
4人は、神谷昭彦を研究所の中に入れた。
そして、ベッドのある部屋に運び込み寝かせた。まだ意識は戻らない。
ひと段落したところで道永が一美を見た。そして頭を下げた。
「さっきは…勝手に突っ走ってごめん。一美の考えを…無視して…」
「私も、君のことを考えるという配慮を怠ってしまった。申し訳ない。」
総三も続けて頭を下げた。
一美は、2人を見て、同じように頭を下げた。
「私も…勘違いさせるような行動をしてごめんなさい。」
「別に一美が謝ることじゃない!」
すると道永は一美より更に低く頭を下げた。
「私だって悪かったんだから!」
一美は土下座のような体勢になった。
「そんな事はない!俺が悪いんだ!」
道永はもはや地面を舐めたいのかと思わせるくらい頭を地面につけた。
「ふふ、遊んでるのかい?2人とも。」
総三は、笑いながら言った。
「父さんもする?」
康介は聞く。
「流石に…ね。」