仮面ライダーWAR-Z[ウォーズ]   作:津上幻夢

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第30話 スーパー・ノヴァ

2人の剣が擦れ合い、火花を散らす。

 

怪駕は風を、エレクスは電気を纏った剣をぶつけ合う。

 

その衝撃は、周りに響き渡る。

 

地面は抉れあがり、突風が巻き起こる。

 

 

一美は戦う。康介達が帰ってくる事を信じて。もし帰れないなら自分が闇を切り裂いて助け出す。そんな勢いで迫る。

 

エレクスは、サバイブソードガンにスパークキーを、そしてサファイアブレードにサファイアキーをスキャンさせた。

 

怪駕も、ベルトのキーを回し、剣と斧を構えた。

 

 

[Blitz slash!][Prism lightning star!]

 

 

[再施錠…][怪駕風撃!]

 

 

先に動いたのはエレクス、左手のソードガンを突き立て迫る。

 

怪駕はそれを斧を構えて防いだ。

 

そして怪駕は振り払い、剣を振り下ろす。

 

エレクスはサファイアブレードを前に出し防いだ。

 

そしてすぐさま立ち上がり、2本の剣をクロスするように振り下ろす。

 

その攻撃を怪駕は耐え抜いた。そして、斧をエレクスの装甲目掛け叩き下ろす。

 

エレクスはその攻撃に吹き飛ばされ距離を取られるが、攻撃を休めない為にガンモードにし、弾丸を放つ。

 

 

一瞬、怪駕の攻撃が鈍る。そのチャンスをエレクスは見逃さなかった。

 

自らの体勢をすぐさま整え、走り出す。

 

剣を彼女の胸部を切り裂こうと迫る。しかし、それを雷の矢が阻止する。

 

 

そこには豪災が弓を構えて立っていた。

 

 

「油断は禁物、だろ?」

 

 

彼は怪駕を守るように、手を出した。

 

 

「次は俺だ。」

 

 

そう言うと、彼は、弓の弦を引いた。そしてエレクスに狙いを定め、矢を放つ。

 

 

エレクスはその攻撃を避ける。

 

しかしその避けた先にまた矢が現れる。

 

豪災は矢を連続で先読みし放つ。エレクスはそれを避け続け、攻撃の機会を探る。

 

「そこだ!」

 

エレクスは銃を構え、豪災に放つ。

 

 

しかし、その攻撃は別な方向へと飛んでいく。

 

豪災は、左手をエレクスの方に翳していた。

 

雷が、エレクスが攻撃する前に落ちていたのだ。その攻撃にエレクスはよろめいていた。

 

 

「もう飽きた。決着付けようぜ!」

 

[再施錠…][豪災雷雨!]

 

 

豪災は、雷の矢を放った。その攻撃は非常にわかりやすく、避けやすいものだった。

 

「このぐらい!」

 

残る力を振り絞ってそれを避けると、豪災が一回転し、空中に居るのが見えた。

 

両脚に蓄えられた電撃が、雷の如く蹴りとして打ち付けられた。

 

 

その攻撃にエレクスは耐えきれず、地面を転がった。変身を解かれ、地面に倒れ込むことしか出来ない。

 

エレクスキーとスパークキーが地面に散らばり、それを一つ一つ豪災が拾い上げた。

 

 

「さて、ゲームセットだ。」

 

豪災は、エレクスをゴミを見るように見下した。

 

「心配するな、ちょっとシビれるだけさ。」

 

皮肉めいたその言い方に、エレクスは苛立ちを覚えるが、疲労と怪我で立ち上がれない…ここまでか。そう思った。

 

 

その時、彼の右手が光り始めた。電気が徐々に彼の腕に集まっているのだ。そして。その拳をエレクスに解き放った。

 

 

倒れ込んでいたエレクスに、眩い光が迫った。

 

 

その攻撃が着弾するや否や、目を開けられない程の閃光が起きた。

 

 

豪災の蹴りは、確かに彼女に当たるはずだった。彼女に当たるはずだった攻撃は、前にいる人物によって防がれた。

 

 

一瞬、ローディかと思った。しかし、それは全く違う物だった。

 

 

黒く…しかし鮮やかな身体。スリムな…だが力強い姿。顔には、2本の天に伸びるようにあるアンテナとオレンジの複眼を持つ。

 

その姿には、どこか宇宙の始まり(スーパー・ノヴァ)を感じさせた。

 

 

「誰だ。貴様!」

 

 

逆上した豪災が、怒りの矢を放つ。

 

 

それらは全てその仮面ライダーに激突。しかし、そのライダーはダメージどころか、ノックバックすらしない。

 

ゆっくりと歩み始め、豪災にじわじわと近づく。

 

 

右の拳に力を蓄え、解き放つ。

 

豪災は、一気に何メートルも先の外壁に打ち付けられる。

 

 

 

「なんなんだ、あの力は…」

 

 

豪災は完全に狼狽していた。見知らぬ仮面ライダーに、勝てそうだったところを形成逆転され、怒りに満ちていた。

 

 

そのライダーは、ベルトの右のキーを回した。

 

ベルトは、今までに見たことのない純黒のベルトだ。

 

 

[NOVA reopen!][WAR-Z drop NOVA!]

 

 

「今まで俺達にしてきた仕打ち、きっちり返させてもらう!」

 

 

壁から抜け出し、そのライダーを倒そうと拳を振り下ろした豪災に向かって、スーパー・ノヴァの力を纏った飛び蹴りが激突した。

 

 

「ぐっ…まだだ…まだ俺には力が残っている!」

 

 

恐らく限界突破の事だろう。エレクスは身構える。

 

 

しかし、全くその様子はない。それどころか、豪災は弱っていく一方だ。

 

「このウォーズ・ノヴァにはお前達の力を抑制させる力がある。もう、人間味のない姿にはさせない!!」

 

 

その蹴りは徐々に威力を増す。そして遂に鎧を貫通。豪災は、言葉にならない悲鳴を上げながら、炎に消えていった…

 

 

 

 

「康介?」

 

 

 

私は、彼の名を呼んだ。

 

 

 

そのライダーは、ベルトを外し、変身を解いて見せた。

 

 

 

 

そこには、いつもの笑顔があった。

 

 

 

「ただいま。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんにちは、津上幻夢です。
3章をご覧いただきありがとうございます!

今回の章は、この事件の全ての始まりとなるアトランティス消失を基盤としたストーリー展開でした。この事件は、ウォーズだけでなく、全ての元凶。他作品でも…

そんな事は今はどうでもいいですね。次回、第4章は、5月頃公開予定です!ぜひお楽しみに、ん?誰ですか、貴方!邪魔しなi


「俺はタイムジャッカーの…。仮面ライダーフォースとワードの歴史を奪いにきた。」


明日、続報公開…




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