仮面ライダーWAR-Z[ウォーズ]   作:津上幻夢

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第3話 デッド・サバイバル

この廃墟に住み始めてから、3日ほど過ぎた。あれ以降、俺達の前からホッパーらが現れることはなくなった。

 

しかし、そのかわり別の事態が俺達を襲った。それは食事だ。俺達はこの住処を隈なく調べた。しかし、見つかったものの殆どが8〜10年前が期限のものばかりだった。とりあえず、その中から食べれそうなものを選び、食している。が、流石にもう2日ぐらいでそこを尽く程の量しか残ってない。

 

「もう…限界…」

 

「ああ…俺達、ここで飢え死にするのか…」

 

一美も、俺も、体力の限界だった。常に頭がクラクラする。

 

「一美…こうなったら、最後の賭けだ。ここの周りを探す。」

 

「それが1番だね…なら、早速行こう…」

 

俺達は立ち上がり、廃墟に食料を探しに行くことにした。

 

 

 

 

俺達は、拠点から伸びる長い一本道を歩いていた。歩き始めて数分で、広場のようなところに出た。広場の真ん中には大きな噴水があったが、そこから水は出ておらず、池にも水は溜まってなかった。

更に歩くと、工業地区だったであろう場所に出た。

 

「なんか、突然人がいなくなった街みたいだね。」

 

一美が周りを見ながら言った。

 

「ああ。しかも、これだけ歩いて誰にも合わないとは…」

 

工業地区を抜け、大きな橋を渡ると、5階建ぐらいのビルが並び始めた。

その時だった。一美が目の前の建物を指差した。

 

「ねぇ、なんかあそこ。ショッピングモールみたいなところがあるよ!」

 

一美が指差した場所にあったのは、大きなショッピングモールだった。

 

「一応、探してみるか…」

 

俺達は、そのショッピングモールに向かって歩き始めた。

 

 

「獲物が二匹、恨むなよ。」

 

 

そのショッピングモールには幸運なことに沢山の食料があった。それも、棚にびっしりと。

 

「良かった!沢山ある!」

 

一美はそう言うと、近くにあった菓子の棚からポテトチップスを手に取り、バサッと開けると、バリバリと食べ始めた。

 

「おい、そうやってすぐ食うな。食えないもんだったらどうするんだよ。」

 

「そんな事言っても、お腹空いてるんだから仕方ないでしょ。空腹に人間は勝てないのよ。」

 

そう言って一美はポテトチップスを平らげると、今度は別の味のポテトチップスを手に取った。

 

「はあ…しょうがない。確かに一美の言う通りだ。俺もなにか食うか。」

 

俺は店の中にあったカートに籠を乗せ、食料を入れた。食料と言っても、非常食やカップラーメンなど長持ちするものを選んで入れた。

しかし、どの食品も賞味期間、消費期限が7〜10年前のものばかりだ。まあ確かに、今は期限同行言っていられないからな。

 

俺は、菓子の棚から適当にものを取って食べようとした。

 

「あっ!これは!」

 

「どうしたの?」

 

一美が隣の棚から顔を出した。

 

「見てよ!これオーズのチョコピーナッツボール!昔食べてたな…懐かしい。」

 

俺は一美に仮面ライダーオーズがパッケージに描かれているピーナッツボールの箱を見せた。

 

「へぇ…あっそう…。」

 

「ちょっと食べよ。」

 

 

 

 

こうして俺達はなんだかんだ言って籠四つ分の食品を手に入れた。とりあえず、これでしばらくは持つし、無くなってもここに来ればまだまだ沢山あるからな。まあ、それでも腹一杯食うってのは控えないといけないがな。

 

「大収穫だね。」

 

「ああ。」

 

俺達はカートを押しながら店を出ようとした。

 

「あっ!!」

 

「うぉっ!どうした?」

 

一美が突然声を出して止まった。俺はびっくりして転びそうになった。

 

「お金払ってない!どうしよう、一銭も持ってない!」

 

「なんだ…そんなことか。考えてみろ、お前ここ来た時に真っ先にポテトチップス食ってただろ。でも誰も怒らなかったじゃないか。」

 

「あっ…そんな事すっかり忘れてた。」

 

一美はテヘッっとした。

 

 

「康介、一美、悪く思うなよ。変身!」

 

その時だった。俺達に弾丸の雨が降り注いだ。

俺は咄嗟に一美を庇ったが、その勢いで土手から二人揃って転がり落ちてしまった。

 

「イタタ…なんなのよ!」

 

「ちっ…そっちがその気ならやってやるよ!」

 

俺達はバックルを装着した。

 

[ERE-X key!]

 

弾丸の雨の中、俺はウォーズキーを手前に構え、一美はエレクスキーを装填した。

 

「「変身!!」」

 

[WAR-Z key!][open!]

 

[open!][Lightning goddess!KAMEN RIDER ERE-X!]

 

[Masked warrior!KAMEN RIDER WAR-Z!]

 

「仮面ライダーエレクス、参上!」[survive swordgun!]

 

「行くぜ!」[survive swordgun!]

 

俺達は仮面ライダーに変身、剣を構え、弾丸の発射地点であろう場所に向かって走り出した。

 

「はっ!」「おらっ!」

 

その時だった、俺達の死角から二人の仮面ライダーが剣で攻撃を仕掛けてきた。

 

「何よ!死角からなんて卑怯よ!」

 

エレクスが剣を構えた先にいたのは、銅色の仮面ライダーだった。どちらとも同じ造形で、蟻のような顔に、胸や肩のアーマーはとても簡素なものだった。

 

「えっ…双子?」

 

「多分、分身攻撃だ。どちらかが本物だ。」

 

俺は右に立っているライダーに、エレクスは左に立っているライダーに攻撃を仕掛けた。

2体とも簡素な装備だからかちょこまかと動き回り、俺達を混乱させた。

 

「何よ…さっきから不意打ちに分身で尚且つ動きが素早いなんて、ゲームの迷惑キャラ要素満載じゃない!」

 

「ああ、ここまでこんなのに圧倒されるとはな…本気出させやがって!」

 

俺は剣を敵に投げつけた。

敵はその剣を避けた。俺の次の攻撃も知らずに。

 

[Re open!][WAR-Z drop!]

 

俺は避けた敵の位置を予測し、倒れるタイミングを見計らってカウンターキックを放った。これを仮面ライダーに変身したら一度はやりたかったから決まってよかった。

 

「これで一体倒したか。と言うことは残った方が本物か。」

 

俺は残った方のライダーに近寄ろうとした時、前にいるライダーとは真逆の方向から声が聞こえた。

 

「流石だな…だが、そいつらは偽者、と言うよりも俺の手下だ。」

 

「誰?」

 

「俺の名は仮面ライダーユニット。」

 

「仮面ライダー…だったら協力して…」

 

俺はそいつに協力を申し出た。

 

「悪いがそのつもりはない。」

 

仮面ライダーユニットは分身の後ろから姿を現した。基本的な姿は分身とは変わらないが、頭に戦闘用ヘルメットを被っていた。

 

「戦闘に置いて卑怯も恨みも無しだ。」

 

ユニットはベルトの左側に変身に使うキーとは別の朱色のキーを装填した。

 

[Dummy key!]

 

すると、ユニットが二人に増えた、しかもただの分身ではなく、丸々同じものが。更にそれぞれで分身を作り出し、合計で6体になった。

 

「まじかよ!」

 

俺は驚き、少し足を後ろに下げた。

 

「どうする一美…一美?」

 

俺がエレクスの方を見ると、左手にエレクスキーとは別の火花のような色をしたキーを持っていた。

 

「私にも使えるかな…とりあえずやってみよ。」

 

「おい、実戦でいきなり使うなよ!」

 

「バトルで使えるものは使っていかなきゃ。」

 

一美はそう言うとキーを左側に刺した。

 

[Spark key!]

 

エレクスがキーをセットした瞬間、エレクスの頭部の冠のパーツから大量の電撃が発生、ユニットに攻撃した。

 

「なるほど…これで放電できるんだ!もっとやってみよ!」

 

調子に乗り始めたエレクスは更に電撃を放った。まだそれだけなら良かった。

 

その電撃は暴発し、俺にまで降り注いだ。

 

「おいやめろ!痛い!やめっ!ヤメロー!」

 

「あっごめん、そうだね、遊んでないでとっと決めますよ。」

 

エレクスはエレクスキーを回した。

 

[Re open!][Blitz lightning!]

 

エレクスは先程より強力な電撃を剣にため、ソードビームを放った。

 

「あれ…逃げられた。」

 

ユニットは、分身をうまく使い逃げたようだ。

 

「おい…このキー使うときはもっと周りを見て使えよ!」

 

俺はエレクスに文句を言った。

 

「ごめんごめん…」

 

エレクスは手を合わせていた、が、仮面の内側では先程のテヘッとした顔をしてるんじゃないかと思うと1発殴りたくなってきた、まあそんな事しないけどな。

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