仮面ライダーWAR-Z[ウォーズ]   作:津上幻夢

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第5話 マッハ・ウォーリアー

俺達は、鮫島と数日前までいた古家への道のりの間、ここまでの事を話しながら歩いた。俺は、今まで起きたことをありのまま話した。

 

「ここまでが俺達の身に起きたことだ。」

 

鮫島は、不思議な顔をした。

 

「ここに来る前にベルトを?俺は、この世界に来たときにベルトを手に取った。それに…」

 

「私達と違うなら早く話しなさいよ。」

 

一美が割り込んできた。

 

「うるさいな。お前は引っ込んでろ!」

 

鮫島は一美を突き放した。

 

「ちょ、女に暴力振るうなんて最低!!」

 

一美が鮫島に詰め寄った。

 

「知るか、だいたい、お前は康介についてきてるんだろ?だったら康介の後ろにでも黙って歩いてろ!」

 

「お前ら、喧嘩は他所でやってくれー。」

 

俺は呆れた顔をして言った。

 

鮫島は、咳払いをすると、話を始めた。

 

「俺は、この世界に来た時…」

 

 

鮫島が目覚めた直後…

 

 

「ここは…」

 

俺は、橋の下で寝ていた。俺の腰にはコアパーツ、懐にはバックルとメガロドンのキーが入っていた。

 

「なんだこれ?」

 

俺はキーを手に取った。その時、ある声が俺の脳に直接語りかけてきた。

 

[この世界へきた以上、君も私のモルモットだ。]

 

その時聞こえた声は、様々な声が混ざっている声だった。男の子どもの声、おばさんの声、老人の声、どこにでもいる女の声…それらが合わさってその声を形成しているようだった。

 

「誰だ!!」

 

俺は立ち上がり、辺りを見回した。

 

[この世界で生き残る術はただ一つ…全ての仮面ライダーを倒すこと…。勝者は、全知全能の力を手にできる。現世に戻ることも容易い。さぁ、戦え。]

 

「なんだよ…戦うって、お前は誰だ!」

 

[勝ち残っていけば、いつかお前の前に姿を現すだろう…勝ち残ればな。]

 

ここでその不気味な声が聞こえなくなってしまった。

 

「仮面ライダー…これを使えと言うことか?」

 

俺は、ベルトを装着し、メガロドンのキーを刺し、変身した。

 

 

 

現在…(再び康介視点)

 

「俺は今までユニット含め3人倒した。」

 

「3人…」

 

俺は呟いた。

 

「仮面ライダーオニコ、仮面ライダーアイズ、この2人が俺が倒してきたライダー達の名だ。」

 

「2人の最期は…?」

 

俺は聞いてみた。

 

「2人とも、ユニットと同じような最期だ。この戦いにのめり込んでいったことを後悔し、嘆いていた。」

 

鮫島は、躊躇いもなく話した。

 

「助けようと、しなかったのか?」

 

「…多少は思ったかもな。だが、それ以上に、お前達を犠牲にしなければ生き残れない。そう思って切り捨てた。」

 

 

「…そう、無慈悲に人を殺してると思っていたけど、そう言うわけじゃないのね。」

 

一美が鮫島に言った。

 

「これで話すべき事はすべて話した。もう俺たちが共にいる必要はない。」

 

鮫島がバックルを装着した。

 

「何よ、見逃したっていいじゃない。」

 

一美が言った。

 

「見逃すも何も、いずれ戦うんだから、今倒そうが後に倒そうが関係ないだろ?」

 

「あんたね…!」

 

一美が鮫島に近づこうとした。

 

俺はそれを抑えた。

 

「康介?」

 

「一美、お前は下がっていろ。」

 

俺は一美の前に立った。

 

「戦うしかないんだろ?ならやってやる。お前が勝てば俺の命も…一美の命も自由にしていい。」

 

「ちょ、康介…!」

 

「そのかわり、俺が勝ったら、俺の言う事を聞いてもらう。」

 

鮫島は、ポケットからキーを取り出した。

 

「面白い、やってやるよ。変身。」

 

[MEGALODON key!][open!][Phobic fangs!KAMEN RIDER MEGALODON!]

 

鮫島はベルトにキーを装填、回して仮面ライダーメガロドンに変身した。

 

「変身!」

 

[WAR-Z key!][open!][Masked warrior!KAMEN RIDER WAR-Z!]

 

俺は、仮面ライダーウォーズに変身し、サバイブソードガンを召喚した。

 

「どこからでもかかってこい。」

 

俺は、メガロドンに向け強く言った。

 

「ならそうさせてもらう。」

 

メガロドンは、ベルトの左側に白のキーを装填した。

 

[Fang key!]

 

すると、腕や脚から生えている刃が白く輝いた。

 

そして、メガロドンは飛び上がると、右足を上げ、かかと落としをしてきた。

 

「危ない!」

 

一美が叫んだ。

 

俺はマッハキーを装填した。

 

「瞬間移動か!」

 

メガロドンは、俺の思った通り瞬間移動をすると思っていた。

マッハキーには、仮面ライダーになくてはならないあれの力を使うことができる。

そのあれが、俺を飛び越え、メガロドンに激突した。

 

「なんだ!」

 

倒れたメガロドンは何が起こったか分かっていなかった。

 

「バイクだよ、バイク。マシンウォーリアー。それがこいつの名だ。」

 

俺はマシンウォーリアーにまたがった。

 

「ちっ…バイクかよ。」

 

鮫島の怒りが頂点に達した。

 

「そっか…仮面ライダーだもんね…」

 

一美は、驚きで口が塞がらない。

 

「さぁ、これで決着だ!!」

 

俺はベルトのウォーズキーを回した。

 

[Re open!][Sonic drop!]

 

メガロドンもキーを回し、構えた。

 

[Re open!][Sharp viking!]

 

メガロドンは、地面を蹴り、左腕で手刀を放とうと構えた。

 

俺は、バイクのアクセルを回し、超高速でメガロドンに駆け寄った。

 

「吹っ飛べ!!」

 

俺はバイクの前輪でメガロドンを跳ね飛ばした。

 

「ぐっ…」

 

メガロドンは宙に浮きながらもがいていた。

 

俺は、バイクから飛び降り、ライダーキックを放った。

 

「とりゃ!!」

 

俺のキックはメガロドンを、戦闘不能まで追い込んだ。

 

メガロドンは変身を強制的に解かれ、鮫島の姿に戻った。バックルは壊れていないようだ。

 

「ぐっ…俺の負けだ…」

 

鮫島は地面に膝をついた。

 

 

「分かった、なら、俺の言う通りにしてもらう。」

 

俺は、剣を構えた。

 

「えっ…康介!」

 

そして、鮫島に振りかざそうとした。

 

俺はその剣を振りかざす前に変身を解いた。

 

そして、鮫島に手を伸ばした。

 

「俺と共に戦え。」

 

「康介!こんな奴と手を組んでいいの?」

 

一美が言った。

 

「…分かった、共に戦おう。」

 

鮫島が言った。

 

「もし、裏切ったら、今度はバイクで轢き殺す。それならいいだろう?」

 

俺は一美に言った。

 

「はぁ…仕方ない。」

 

「鮫島、これからは頼むぞ。」

 

「ああ。」

 

鮫島は俺の手を取り、立ち上がった。

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