[full open!]
[Freeze slash!]
「ぐはっ!!」
「きゃあっ!!」
「貴様…まさか、貴様が鮫島を!」
ウォーズとエレクスの目の前に立っていたのは、ウェザーだった。
「お前がウォーズだな。」
ウェザーはウォーズに聞いた。
「ああ、俺が仮面ライダーウォーズだ。」
ウォーズは言った。
「それより、お前が鮫島を殺したのか?」
「メガロドンのことか。あの男は知ってはならない真実を知ったから消した。それだけだ。」
ウェザーはウォーズに刃を向けた。
「お前もメガロドンのようになりたくなければ、『スペシャルキー』を渡せ。」
「スペシャルキー?…もしかして!」
ウォーズは鮫島に託された金色のカードキーを見た。
「どうやらビンゴのようだ。さぁ、そのキーを渡せ。」
ウォーズは俯き、考えた。
そして結論を言おうとしたその時、エレクスがその言葉を遮った。
「悪いけど、渡すつもりはない。これは鮫島が命懸けで康介に託したもの。そんな大切な物渡すわけにはいかない!」
エレクスはサバイブソードガンの銃口をウェザーに向けた。
「そうか、残念だ。対象を破壊する!」
ウェザーは、剣をウォーズ目掛け突き刺そうとした。
エレクスはそれを弾丸で弾き、ウォーズの前に立った。
「一美…」
「ボサっとしてないで、私を手伝いなさい!」
「…ふっ、分かったよ。手が掛かる女だ!」
ウォーズはウェザーの死角から剣を突き出した。
ウェザーはそれを避けた。
「私は銃であいつの逃げ道を塞ぐから、康介は必殺技を叩き込んで。」
エレクスはウォーズに作戦を提案した。
「ああ、ヘマするなよ!」
ウォーズは、剣先を撫でると、ウェザーに向かって走り出した。
エレクスは弾丸をウェザーの足元に次々と撃ち込み、自由を奪った。
「力を貸してくれ、鮫島!」
ウォーズはファングキーを剣に装填した。
[full open!]
ウォーズは、飛び上がり、ウェザーに刃を振り下ろした。
[Sharp slash!]
「うぉりゃぁぁ!!」
ウォーズの剣がウェザーに激突し、爆発を起こした。
「康介…」
エレクスは勝敗を息を飲んで見ていた。
煙が晴れると、ウォーズの姿が現れた。
しかし、剣は完全に振り落とされていない。
「何!?」
ウォーズは正面を向いた。
煙が完全に晴れた。そこには、氷で盾を作っていたウェザーの姿があった。
「そんな子供騙しで、私は倒せない。」
ウェザーはウォーズを蹴り飛ばした。更に氷を自由に操り、数本の短剣の様な形にし、ウォーズに突きつけた。
「ぐはっ!!」
「康介!」
エレクスは吹き飛ばされるウォーズをキャッチした。
「すまん。」
「私に任せて。」
そう言うとエレクスはスパークキーをベルトに装填、エレクスキーを回した。
[Re open!][Blitz lightning!]
エレクスは空中に飛び上がり、電撃を纏ったドロップキックを放った。
ウェザーは、ブリザードキーを引き抜き、ウェザーキーを回した。
[Re open!][WHETHER storm!]
エレクスのキックはウェザーを貫く勢いで迫った。
「はあっ!!」
しかし、エレクスは途中でバランスを崩してしまう。
「一美!!」
エレクスの周りには大量の竜巻が発生していた。そして、その一つ一つがエレクスに攻撃をしていた。
「まずい!!」
エレクスが上を見ると、大粒の雨と共にウェザーがキックを放っていた。
[Mach key!]
ウォーズはマッハキーでエレクスの救出を試みたが、突風に吹き飛ばされそうになってしまう。
「一美!!止めろ!!」
康介は声を上げた。その想いは届かないかと思われた、が…
「なんだ?」
すると、突然竜巻が消えた。
エレクスは、右脚を引きずりながらウォーズに近づき、変身を解くと同時に倒れた。
「一美!」
「うぐっ、ああ…!!」
ウォーズが視線を上げると、ウェザーがもがき苦しんでいた。
「今度はなんだ?」
すると、ウェザーは先程とは違う若い男の声で喋った。
「助、け…僕を、助けて!」
「その声…まさか!」
康介はその声に聞き覚えがあった。
その声を最後にウェザーの苦しみは治った。
「貴様の意思は消したはず…」
「それがお前の弱みか…」
ウォーズは右手にスペシャルキーを持っていた。
「一美をここまでボコボコにして、更に変身者を意のままに操るなんて…俺は許さん。」
ウォーズは立ち上がり、スペシャルキーを構えた。
「レイ、今助けてやる…」
ウォーズはウェザーの本当の変身者の名前を言った。
「許さんのはこっちのセリフ…障害は排除する!」
ウェザーは、剣を構えた。
それと同時にウォーズはバックルの真ん中にスペシャルキーをスキャンした。
[open!]
[I win the battle!KAMEN RIDER WAR-Z Special!]
ウォーズの身体に走る緑色のラインが赤に変わり、体色は灰色から金色に変わる。胸のZラインが緑に変わり、更に右胸にはSラインが入った。
V字のアンテナは二本に分離し、逆さまのPの様な形になる様に複眼と合体した。
背中には鳥の翼の様なウイングが装備され、クリアグリーンに輝いている。
最後に複眼が赤色に縁取りされ、ウォーズスペシャルが爆誕した。
「お前の運命は、俺の手の上だ。」
「はあっ!!」
ウェザーはウォーズに襲い掛かった。
「とりぁ!!」
ウォーズはそのウェザーの脇腹に鋭いパンチを放った。
[Re open!][WAR-Z smash!]
ウォーズは、ウェザーをアッパーで空中に上げると、右拳でウェザーを殴り飛ばした。
[Special key!][WAR-Z drop SP!]
ウォーズは、スペシャルキーをバックルにもう一度スキャンし、ウォーズキーを回した。
ウォーズは翼で空中に飛び上がると、金色のエネルギーを持った右脚でキックを放った。
「はあっ!!!!」
ウォーズのキックはウェザーを貫いた。
「ぐはっ…」
ウェザーは、その場に膝から崩れると、変身が解けた。
そこには、ウェザーの変身者の足立レイの姿があった。
「レイ!!」
康介はレイに近づき、身体を支えた。
「ありがとう…」
レイはウォーズに向けて言った。
「ウォーズ、やはり予想通りの強さだ。」
ウォーズが顔を上げると、灰色の煙が立ち込めていた。そこから女が姿を現した。
「…東雲…早苗…だと…」
「久しぶり、正確には1週間ぶりか…」
煙の中から姿を現したのは、彼らをこの世界に送ったあの事件を引き起こした犯人、東雲早苗だった。
「貴様がレイを…」
「ウォーズ、いずれ会おう。戦場で。」
そう言うと早苗は姿を消してしまった。
「仮面ライダーウォーズ、やはりあの男が作ったライダーは危険です。」
「だが、今倒すべき存在では無い。それよりも、我々はあの者を早急に見つけ出さなければならない。」
「ロスト-Yの事ですか…分かりました。」