仮面ライダーWAR-Z[ウォーズ]   作:津上幻夢

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第8話 スペシャル・シャイニング

[full open!]

 

[Freeze slash!]

 

「ぐはっ!!」

 

「きゃあっ!!」

 

 

「貴様…まさか、貴様が鮫島を!」

 

ウォーズとエレクスの目の前に立っていたのは、ウェザーだった。

 

「お前がウォーズだな。」

 

ウェザーはウォーズに聞いた。

 

「ああ、俺が仮面ライダーウォーズだ。」

 

ウォーズは言った。

 

「それより、お前が鮫島を殺したのか?」

 

「メガロドンのことか。あの男は知ってはならない真実を知ったから消した。それだけだ。」

 

ウェザーはウォーズに刃を向けた。

 

「お前もメガロドンのようになりたくなければ、『スペシャルキー』を渡せ。」

 

「スペシャルキー?…もしかして!」

 

ウォーズは鮫島に託された金色のカードキーを見た。

 

「どうやらビンゴのようだ。さぁ、そのキーを渡せ。」

 

ウォーズは俯き、考えた。

 

そして結論を言おうとしたその時、エレクスがその言葉を遮った。

 

「悪いけど、渡すつもりはない。これは鮫島が命懸けで康介に託したもの。そんな大切な物渡すわけにはいかない!」

 

エレクスはサバイブソードガンの銃口をウェザーに向けた。

 

「そうか、残念だ。対象を破壊する!」

 

ウェザーは、剣をウォーズ目掛け突き刺そうとした。

 

エレクスはそれを弾丸で弾き、ウォーズの前に立った。

 

「一美…」

 

「ボサっとしてないで、私を手伝いなさい!」

 

「…ふっ、分かったよ。手が掛かる女だ!」

 

ウォーズはウェザーの死角から剣を突き出した。

 

ウェザーはそれを避けた。

 

「私は銃であいつの逃げ道を塞ぐから、康介は必殺技を叩き込んで。」

 

エレクスはウォーズに作戦を提案した。

 

「ああ、ヘマするなよ!」

 

ウォーズは、剣先を撫でると、ウェザーに向かって走り出した。

 

エレクスは弾丸をウェザーの足元に次々と撃ち込み、自由を奪った。

 

「力を貸してくれ、鮫島!」

 

ウォーズはファングキーを剣に装填した。

 

[full open!]

 

ウォーズは、飛び上がり、ウェザーに刃を振り下ろした。

 

[Sharp slash!]

 

 

「うぉりゃぁぁ!!」

 

 

ウォーズの剣がウェザーに激突し、爆発を起こした。

 

「康介…」

 

エレクスは勝敗を息を飲んで見ていた。

 

煙が晴れると、ウォーズの姿が現れた。

 

しかし、剣は完全に振り落とされていない。

 

「何!?」

 

ウォーズは正面を向いた。

 

煙が完全に晴れた。そこには、氷で盾を作っていたウェザーの姿があった。

 

「そんな子供騙しで、私は倒せない。」

 

ウェザーはウォーズを蹴り飛ばした。更に氷を自由に操り、数本の短剣の様な形にし、ウォーズに突きつけた。

 

「ぐはっ!!」

 

「康介!」

 

エレクスは吹き飛ばされるウォーズをキャッチした。

 

「すまん。」

 

「私に任せて。」

 

そう言うとエレクスはスパークキーをベルトに装填、エレクスキーを回した。

 

[Re open!][Blitz lightning!]

 

エレクスは空中に飛び上がり、電撃を纏ったドロップキックを放った。

 

ウェザーは、ブリザードキーを引き抜き、ウェザーキーを回した。

 

[Re open!][WHETHER storm!]

 

エレクスのキックはウェザーを貫く勢いで迫った。

 

「はあっ!!」

 

しかし、エレクスは途中でバランスを崩してしまう。

 

「一美!!」

 

エレクスの周りには大量の竜巻が発生していた。そして、その一つ一つがエレクスに攻撃をしていた。

 

「まずい!!」

 

エレクスが上を見ると、大粒の雨と共にウェザーがキックを放っていた。

 

[Mach key!]

 

ウォーズはマッハキーでエレクスの救出を試みたが、突風に吹き飛ばされそうになってしまう。

 

「一美!!止めろ!!」

 

康介は声を上げた。その想いは届かないかと思われた、が…

 

 

「なんだ?」

 

すると、突然竜巻が消えた。

 

エレクスは、右脚を引きずりながらウォーズに近づき、変身を解くと同時に倒れた。

 

「一美!」

 

「うぐっ、ああ…!!」

 

ウォーズが視線を上げると、ウェザーがもがき苦しんでいた。

 

「今度はなんだ?」

 

すると、ウェザーは先程とは違う若い男の声で喋った。

 

「助、け…僕を、助けて!」

 

「その声…まさか!」

 

康介はその声に聞き覚えがあった。

 

その声を最後にウェザーの苦しみは治った。

 

「貴様の意思は消したはず…」

 

「それがお前の弱みか…」

 

ウォーズは右手にスペシャルキーを持っていた。

 

「一美をここまでボコボコにして、更に変身者を意のままに操るなんて…俺は許さん。」

 

ウォーズは立ち上がり、スペシャルキーを構えた。

 

「レイ、今助けてやる…」

 

ウォーズはウェザーの本当の変身者の名前を言った。

 

「許さんのはこっちのセリフ…障害は排除する!」

 

ウェザーは、剣を構えた。

 

それと同時にウォーズはバックルの真ん中にスペシャルキーをスキャンした。

 

        [open!]

 

[I win the battle!KAMEN RIDER WAR-Z Special!]

 

 

ウォーズの身体に走る緑色のラインが赤に変わり、体色は灰色から金色に変わる。胸のZラインが緑に変わり、更に右胸にはSラインが入った。

V字のアンテナは二本に分離し、逆さまのPの様な形になる様に複眼と合体した。

背中には鳥の翼の様なウイングが装備され、クリアグリーンに輝いている。

最後に複眼が赤色に縁取りされ、ウォーズスペシャルが爆誕した。

 

 

「お前の運命は、俺の手の上だ。」

 

「はあっ!!」

 

ウェザーはウォーズに襲い掛かった。

 

「とりぁ!!」

 

ウォーズはそのウェザーの脇腹に鋭いパンチを放った。

 

[Re open!][WAR-Z smash!]

 

ウォーズは、ウェザーをアッパーで空中に上げると、右拳でウェザーを殴り飛ばした。

 

[Special key!][WAR-Z drop SP!]

 

ウォーズは、スペシャルキーをバックルにもう一度スキャンし、ウォーズキーを回した。

 

ウォーズは翼で空中に飛び上がると、金色のエネルギーを持った右脚でキックを放った。

 

「はあっ!!!!」

 

 

ウォーズのキックはウェザーを貫いた。

 

「ぐはっ…」

 

ウェザーは、その場に膝から崩れると、変身が解けた。

 

そこには、ウェザーの変身者の足立レイの姿があった。

 

「レイ!!」

 

康介はレイに近づき、身体を支えた。

 

「ありがとう…」

 

レイはウォーズに向けて言った。

 

「ウォーズ、やはり予想通りの強さだ。」

 

ウォーズが顔を上げると、灰色の煙が立ち込めていた。そこから女が姿を現した。

 

 

「…東雲…早苗…だと…」

 

「久しぶり、正確には1週間ぶりか…」

 

煙の中から姿を現したのは、彼らをこの世界に送ったあの事件を引き起こした犯人、東雲早苗だった。

 

「貴様がレイを…」

 

「ウォーズ、いずれ会おう。戦場で。」

 

そう言うと早苗は姿を消してしまった。

 

 

 

 

 

「仮面ライダーウォーズ、やはりあの男が作ったライダーは危険です。」

 

「だが、今倒すべき存在では無い。それよりも、我々はあの者を早急に見つけ出さなければならない。」

 

「ロスト-Yの事ですか…分かりました。」

 

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