エイリアン支配領域日本召喚   作:レシプロ至上主義者

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 やっと投稿できたので初投稿です(似たような設定の作品が出てきそうだったから慌てたとは言えない)


転移と方針

 西暦2015年……新世界(・・・)での暦で中央暦1639年1月、日本は地球とは異なる惑星に転移した。

 日本を支配する異星人――エイリアンを伴って。

 

 

 

 

 

 日本国上空 宇宙船 日本管轄委員会

 

 新たな支配領域となった日本の管理を担うエイリアンたちはこの異常事態について話し合っていた。

 

 「ではこの現象は何者かが意図的に起こしたものだと?」

 「はい。時空間の歪みなどを調べた結果、上位者が引き起こしたものと見て間違いありません」

 「再び時空間移動を行う可能性はどうかね?」

 「それはないかと。この時空間移動は上位者にとってもかなり無理のあるものだったようです」

 

 議長役のエイリアンへの報告が終わったところで、報告をしていたエイリアンとは別のエイリアンが話しかける。

 

 「このあとの予定についてですが、まずエーテル収集装置の惑星外への打ち上げ、支配惑星管理委員会との連絡の件。最後にこの惑星でどのように行動するかを決めるべきと考えます。皆さんどうでしょうか?」

  

 この提案に頷くエイリアンの面々。

 エーテル。彼らにとっての電気であり、石油であり、レアメタルであるこの物質は彼らの文明を支える存在であった。

宇宙船を構成する素材、その素材を加工するのにも使われ、燃料もエーテルが用いられる、正しく万能の物質である。

 欠点として特殊な機材を用いなければ採取できないこと、採取できる場所が宇宙に限られることが上げられる。

 

 「エーテル収集装置の打ち上げは最優先で行っていますので明日にでもエーテル供給は行われると思います。ですが……」

 「支配惑星管理委員会との連絡は取れそうにない、ですか」

 「遺憾ながら」

 

 自分達の上位組織であり、後ろ盾である存在から切り離され、連絡も取れない。その事実に落胆を隠せないでいる。

 有望なエーテル採取領域にある日本を支配し、さあこれからという時期に時空間移動という異常事態に見舞われた身としては、落胆するのは当然であった。

 

 「皆さん、残念ながら我々はしばらくこの惑星で活動しなければなりません。その上で重要なことが1つあります」

 

 議長役に視線が集まる。自身に視線が集まるのを見計らってから議長役は静かに告げた。

 

 「――この文明レベルの低い惑星でどうやって利益を上げていくかです」

 

 そう、異世界転移などという理不尽な現実に襲われても、彼らはエイリアンであり企業戦士。しぶとく図太く強かに利益という甘い蜜を吸うための努力を惜しまない。

 他のエイリアンたちが納得しているのを見て議長役は話を続ける。

 

 「我々の発展のために皆さんの忌憚なき意見をお願いします」

 

 早速とばかりに1人のエイリアンが発言する。

 

 「この惑星特有の資源、確か魔石といいましたか? これを売りに出すのはどうでしょう? 無論、研究して売るに値するものかどうか調べてからですが」

 「自然生成に時間のかかる鉱物資源というのがネックですが、まあ最悪生成促進装置でどうにかなるでしょう。では予算は回すので魔石についてはお願いします」

 「魔法についてはいかがしましょう?」

 「学問であると同時に個人の才能に大きく左右されるものらしいですからねぇ……。あまり期待はできませんね。余裕ができるまでは保留、ということで」

  

 パッと出るアイデアが大体出尽くしたところで若手のエイリアンが発言する。

  

 「この惑星の環境、もっと言えば原住民を利用するのはどうでしょうか?」

 「と、いうと?」

 「この惑星の文明レベルは非常に低い。それゆえに争いが絶えず惑星のどこかで起きています。それらを映像作品にするのはどうでしょう? もっとも、ただそのまま撮るだけでは単調かつ地味な絵しか撮れませんが、我々が介入すれば充分売り物になる映像が撮れます」

 「悪くはないですが、それは我々の存在の暴露に繋がるのでは?」

 「そのための第2日本建造計画ではないですか」

 

 第2日本建造計画とは文字通りもう1つの日本を作り上げる計画である。

 地形を変える機材を用いてなどを第2の日本を作り上げ、そこに3Dクリエイターで作り上げた都市とクローン人間を配置する。そうすることである意味、日本人以上に異質な自分達の存在を世界から隠すとともに唯一の惑星内拠点である日本本土を守る、というものだ。

 

 「戦争を利用して弱い国を助けて恩を売り、敵国からは徹底的にむしり取る。敵が復讐戦を挑んでくれば叩きつぶし、それを映画として売れば良い」

 「機材を誤魔化せばこの惑星で提供しても問題は無い。それにどんな戦争をしても恨まれるのは第2日本。我々の住む日本は似ているだけの別の国と言い張れる」

 「戦争を行うための機材は3Dクリエイターと高速培養カプセルでいくらでも用意できる、と。しかも我々の存在を知られることなく」

 

 3Dクリエイターはエーテルを燃料とする精密機械であり、材料を用意すれば地球で作れるものは大体作れるというとんでもない代物である。

そのうえ、材料は――彼らの基準で極めて原始的な材料に限定されるが、エーテルで代用もできる。サイズも最初に組立てた3Dクリエイターの大きさに収まるサイズなら船でも城でも作れてしまう。

 日本人に分かりやすく言うならばドラ○もんのひみつ道具となった3Dプリンターである。

 

 「……良いですね。ただ第2日本の国名は多少変えておきましょう。全く同じだと、万が一この日本の存在が知られたとき、余計な悪感情までこちらに来るでしょうから」

 

 その後も会議は続き、利益が出ると判断されたアイデアは全て採用され、即座に実行に移された。

  その中には第2日本改め第2日本帝国を介した異世界への戦争介入も含まれていた。

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