エイリアン支配領域日本召喚   作:レシプロ至上主義者

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 ストックはここまでです。


接触からの戦争準備

 土砂流動装置、地殻変動装置など彼らエイリアンの技術力が生み出した地球でも空想の領域にある機械は1日足らずで日本列島を転移した場所から東へ移し、翌日には第2の日本列島を作り上げた。

 そこへ本物の日本で生み出されたクローンが運び込まれて彼らの“生活”を始めた。人工物は3Dクリエイターで事前に作成済みだ。

 クローンに異常も見受けられず、ついに原住民国家との接触が行われた

 

 

 

 

 

  

 転移以来大幅に増えた宇宙船での会議。そこで現在進行中の一大プロジェクト、新世界戦争娯楽計画が議題に上がった。

 

 「では原住民との接触は無事終わったと?」

 「はい。幸いと言うべきか、相手は理性的な相手だったようで、第2日本への使節団の派遣を申し入れてきました。使節団への対応については統合知能のプランで充分かと」

 

 統合知能とはエイリアンの宇宙船に搭載された超高性能AIである。その性能はスーパーコンピューターどころか量子コンピューターすら鼻で笑うほどで、特に上層部と切り離された転移以降は彼らの経済活動には欠かせない存在であった。

 

 「人員、機材の配置は問題ありません。彼らは盛大なセレモニーを堪能することでしょう」

 「彼らの反応が楽しみですね。……記録しておいてくださいよ? 貴重なデータなんですから」

 「はい、もちろん」

 

 社会人たるもの公私はきっちり分けるもの。だが何事も例外はある。

 

 

 

 

 

 クワ・トイネ公国使節団は何度目とも分からぬ驚愕に見舞われていた。

 この第2日本帝国に派遣されることが決まってから驚愕しないことはなかった。

 宮殿かと思うほど快適な巨船。地方都市ですら小さいものでも地上から3mは伸びているビルという建築物。都市と都市を繋ぐ街道は継ぎ目のない、コンクリートという素材で隙間無く舗装されている。

 今日はついに日本の軍事力について説明すると言われ、呉軍港を訪れていた。

 

 「「「おおっ!!!」」」

 

 軍港に浮かぶ“その軍艦”を見た彼らは声を上げた。驚き慣れた彼らでも“それ”は衝撃的すぎた。

  

 「あれが我が国の誇る大和級戦艦、一番艦大和です」

 

 案内役の海軍大尉が説明する。

 

 大和級戦艦 満載排水量 101700t 最大速力 32・5ノット 機関 水素燃料エンジン

  

 武装 55口径46cm3連装砲3基9門 62口径10cm連装砲12基24門 

 

 かつて第1日本に存在した戦艦大和を改設計した戦艦であり、元となった大和にはなかった舷からの張り出しや水素燃料エンジンが存在する。

 

 「大尉、是非とも教えて欲しいのだが日本はこの戦艦を何隻持っているのかね?」

 「この戦艦、というのが大和級のことを指すのであれば、我が国は現在8隻が建造され、就役しています」

 「はちせっ……!」

 

 質問したクワ・トイネ公国の使者が絶句する。1隻だけでもとてつもないのに日本は8隻も浮かべているのだ。

 

 「ここ、呉海軍工廠でさらに4隻が建造中です。横須賀海軍工廠では大型空母も建造されていますよ」

 「空母、というのは確か飛行機戒を載せた竜母のような船だったか……。ちなみにそちらは何隻建造されているのかね?」

 「ええと、大型空母に限って言えば横須賀だけで6隻。民間も含めた他の造船所も合わせれば12隻建造していますね」

 「…………ははは、笑うしかないな。これは……」

 

 クワ・トイネの使節団は理解した。否、理解させられた。自国と日本の圧倒的な差を。

 だが同時にこうも考えた。この力を利用してロウリア王国の脅威から身を守るべきだと。

  

 「我が国は一国のみで生きていくつもりはありません。信頼の置ける友人と共に生きていく……陛下と臣民たる我々はそう考えています」

 

 大尉は真摯に語りかける。

 

 「あなた方には是非我々の友人となって欲しい」

  

 そう言って差し出された手を使節団の代表は、

 

 「喜んで」

 

 強く、強く握り返した。

 なお使節団は海軍に続いて陸空軍も見学したが、卒倒するのは国家の代表としての意地で防いだ。その様子を録画した映像を後日見た第2日本帝国のオーナーの1人は大変満足したという。

 

 

 

 

 

 後日、第2日本帝国とクワ・トイネ公国は国交を結び、続く形でクイラ王国も国交を結ぶ。通商条約の他、日本による安全保障、独立保障なども含めた条約も結び両国には日本から輸出された兵器が配備され、教育のための人員に加え“近年、近隣国家による不安定化が進む両国に滞在する第2日本帝国の臣民を保護するため”に編成された義勇軍も派遣した。

 ロウリア王国はこれに強く反発。不当な圧力をかける蛮族を鎮圧するとしてクワ・トイネ公国との国境に10万の軍勢を展開。

 戦争の足音が近づきつつあった。

 




 戦闘シーンに悪戦苦闘しているため次話は遅れます。
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