私には、従兄弟のようで従兄弟じゃないふわふわピンクの身内がいる 作:KSM
蒼「今回から番外編だっけ?」
日菜「今回はとりあえず本編未登場の子達との邂逅ってことでやっていくらしいよ!」
彩「それでは本編スタートですっ!」
番外編Part1・世界を笑顔に、あなたを笑顔に!
「全く彩姉は…筆箱の次は財布忘れてるし…」
自分は今、花咲川女子学園への道を彩姉の財布をポケットに入れつつ歩いていた。
今日の彩姉は、何やら学校で係を任されていたらしく、そのせいでいつも以上に慌ただしく家を出ていったのだが、その時うっかりして財布を家に忘れたまま出かけたため、今自分がこうして財布を届けに行っている…というわけである。
だが自分は今ここで、自身がおかしたひとつのミスに気づいた。
「出かける時間…早すぎた()」
半分条件反射で財布をつかんで家を出たせいで、時間をみておらず、授業真っ只中の時間に学校に来てしまったのだ。
とりあえず校門をくぐり、校庭をぶらついていると、体育の授業中なのかジャージ姿の千聖先輩とばったりであった。いや、正確には千聖先輩の横に見なれない青髪の女性がいた。
「あら蒼くん、ここの学校に来るなんて珍しいわね。何か用事かしら?」
「ああ千聖先輩、そうなんすよ彩姉ってば、筆箱の次は財布を忘れましてね…」
自分がそこまで言ったとき、千聖先輩の横にいた青髪の女性が反応した。
「うん?彩姉?筆箱の次は財布?もしかしてあなたが、彩ちゃんの筆箱を届けてくれた人?」
「へ?あ、はい、山茶花蒼って言います。」
「そうだったんだ、私、松原花音、この間彩ちゃんが筆箱を忘れた時にシャーペン貸してあげたんだ。」
「あ…てことは、彩姉が言ってた花音ちゃんって言うのは…え…ええと、そ、その説は大変お世話になりました()」
「ううん、大丈夫、無事に届いてよかったねって言ってたんだあー」
「は、はあ…(千聖先輩、ちょっとこの人不思議な感じするんですけど)」
「(大丈夫よ。花音は悪い子じゃないから。)」
「(そういう事じゃなくてですね…)」
「?二人ともどうかした?」
「いいえ、なんでもないわよ。ね、蒼くん?」
「……はい()」
その後話を聞いてみてわかったのだが、松原さんはハロー、ハッピーワールド!というバンドでドラムを担当しているのだそうだ。
ハロー、ハッピーワールド!というバンドは、世界中を笑顔にするというコンセプトの元、派手かつ、アクロバティックなパフォーマンスが有名なバンドだと千聖先輩に教えてもらった。
その後授業から少し時間がたち、昼休みの時間になると、自分は千聖先輩と松原さんと彩姉に誘われて、中庭で昼餉を食べることになったのだが、その途中でハロー、ハッピーワールド!のボーカルこと、弦巻こころという少女が乱入してきた。ていうかさっきその子校舎の三階から飛び降りてたよね?何者なの?
「あら?初めて見る顔ね。誰なのかしら?」
「えっとね。山茶花蒼くんって言ってね、私の親戚の子なんだ。」
「彩の親戚の子だったのね!私は弦巻こころよ!ハロー、ハッピーワールド!で、ボーカルをやっているの!」
「…山茶花蒼、よろしく。(彩姉、この子わかりやすくやばそうな雰囲気出てるんだけど?)」
「(だ、大丈夫、ちょっと考えがぶっ飛んでるだけだから大丈夫……多分)」
そんなやり取りをしていると、遠くからこころーと弦巻さんを呼ぶ声とともに黒髪の女の子が来た。
「全く無駄に探させないでよ。時間かかっちゃうんだから…ってあれ?なんか、見慣れない人が約1名いるような…」
「美咲!この子は彩の親戚の子なのよ!」
「あ、そうだったんですね。ええと、奥沢美咲です。花咲川女子学園の1年で、ハロー、ハッピーワールド!っていうバンドやってます…」
「…山茶花蒼…よろしく。まあとりあえず覚えておく程度でいいから…」
「あはは…山茶花さん、こころに振り回されたりなかったですか?」
「んー…やばそうな子だなとは思った()」
「ですよねー…」
ちなみに今日は会うことは無かったが、ハロー、ハッピーワールド!にはもう2人のメンバーがいて、1人はスポーツ万能でバンドのベースを、もう1人は舞台女優でバンドのギターを担当しているのだそうだ。
学校からの帰り道、自分は今日一日の出来事を振り返りながらこう呟いた。
「カオスじゃね?()」
蒼「今回ちょっと短かった?」
彩「んー1回読み切りはいつもこんな感じになるみたいだよ」
蒼「まじかよ、マンネリ化しないか心配だな」
日菜「次回もるんっとしちゃうよ!」