私には、従兄弟のようで従兄弟じゃないふわふわピンクの身内がいる 作:KSM
K「今回はさよひなの2人にフォーカスして物語を組んでみました。」
蒼「ネットで見たさよひなSSがモデルになっているらしいので、どこかで見たような展開だなーみたいなのがちょくちょくあると思いますが、ご了承ください。」
千聖「それ…結構致命的なんじゃ…()」
日菜「それじゃ本編、始まるよ♪」
私、氷川日菜は悩んでいた。
その原因は、私のおねーちゃんの氷川紗夜の様子がおかしかったことだ。
今朝早くに、おねーちゃんが私の部屋に来た。
別にそれ自体は何もおかしいことではないのだけど、その時に何故か改まってお礼を言われた。
「日菜、いつもありがとう。」
「思えば、私はあなたに酷いことを言ってしまっていたわ…本当にごめんなさい。」
ただの気まぐれで済ませられてしまえばそれまでなのだけど、その時のおねーちゃんが、どこか神妙は表情をしていたり、時折涙ぐんでいたりしたものだから、私はどうにもただの気まぐれで片付けられるようには思えなかった。
そんなことを考えていたら、行ってきますというおねーちゃんの声が聞こえた。今日はどこかに出かけるのだろうか…色々考えた結果、ちょっと狡いような気はするけれど、私はおねーちゃんを尾行することにした。
「…」テクテク
おねーちゃん…氷川紗夜はとても努力家な人だ。
Roseliaというバンドに入ってからは、寝ても醒めてもギターを練習している。技術でバンドに貢献しようと努力している人だ。
そしてその傍ら、私と過ごす時間を少しでも増やそうともしてくれている。そんな面でもおねーちゃんは努力を惜しまない。こういうところ、ちょっと彩ちゃんに似ているかも?
おねーちゃんに感づかれては行けないので、私は一度電柱の影に隠れることにした。
何気なく後ろをふりかえってみたら、少し後ろから見慣れた顔の男の子が歩いていた。山茶花蒼、彩ちゃんの親戚の子だ。
よし、ちょっと蒼くんに協力してもらおう。そう思った私は、電柱の影から腕だけを出して
「えいっ!」
「うわっ…って、日菜先輩?」
蒼くんをこっち側に引きずり込んだ。
ー同刻・街の大通りー
私、湊友希那は現在、Roseliaのキーボーディストの白金燐子とともに、手芸屋さんへ向かっていた。
事の発端は、私が燐子に衣装や服について教えて欲しいとたのみこんだことだ。
貴重な練習無しの純粋な休日の日にもかかわらず快く了承してくれた燐子には感謝してもしきれない。
「ありがとう、燐子、せっかくの休日なのに、私の我儘に付き合ってくれてくれて」
「いえ…その、友希那さんが衣装に興味を持ってくれていると思うと、私も…嬉しいので…うん?」
「…燐子?」
「あ…その、今向こうの電柱の影に誰かいたような気がして…」
「向こう?確かに人影が見えるわね。あの髪色と髪型は確か、紗夜の妹の」
「氷川日菜さん…ですね。何やら男性の方と一緒にいるようですが…あ」
「…私たちと目が合って、手招きをしているわね。行ってみましょう。」タッタッタ
「は、はい…」タッタッタ
「いやー2人とも来てくれてありがとう!あと蒼くんもねっ」
「自分に関しては無理やり来させられてんですけどね…んで何か用ですか?」
「貴女が私たちを呼ぶということは、おそらく紗夜の事ね?」
「うん、あのね…」
るんるん少女説明中
「つまり、朝から紗夜の様子がおかしかったのでここまで尾行してきた、という事ね?」
「…た…確かに身近な人の様子が突然変になったりしてしまうと、見ているこちら側としては心配してしまいますね…」
「で、その日菜先輩のお姉さんに、挙動不審だった理由を聞き出そうと…まあやりたいことはおおかた理解しましたけど…一言申し出てもいいですか?」
「なに?蒼くん」
「自分、日菜先輩のお姉さんの顔知らないのですが…」
「え?」
「え?」
「え?」
「…え?」
一瞬、時間が止まったような気がした。直後に日菜先輩が
「あーそっか、蒼くんにおねーちゃんのこと、話したことはあっても会ったことはないんだっけ?」
そういってお姉さんの写真を見せてきた。髪色は日菜先輩と同じだが、髪の長さが日菜先輩よりも長く、パッと見た印象では、日菜先輩のような「可愛い」ではなく、「美人」「綺麗」といった単語の方が似合いそうな人のように見えた。
途中、日菜先輩のお姉さん…氷川紗夜さんは、バンド仲間やバンドを通じて知り合ったと思しき人達と談笑したりしていた。
そして紗夜さんと話した人達に直後、話を聞いてみたところ、朝に日菜先輩にしていたように改まった態度で、お礼や感謝の気持ちを述べていたという。しかも紗夜さんはその感謝の気持ちを出会ったバンド仲間の人達全員に述べていたそうだ。
また、唐突に自分の手のひらや手の甲を見ると言った、死期を悟った人を思わせるような行動をとっており、朝の様子と合わせて、余計に日菜先輩の情緒を狂わせる要因となってしまっていた。
自分たちが紗夜さんの尾行を始めて数時間後、銀鼠色の髪の女性…湊友希那さんのケータイに、紗夜さんからメッセージがあり、商店街のとある建物の前で待ち合わせることになった。
終始、黒髪の女性、白金燐子さんが気まずそうな顔をしていたのが些か気になった。もしかして、日菜先輩と湊さんがなにか盛大な勘違いをしていましたーみたいな感じなのだろうか?などと適当にこれから起こりうる展開を自分の中で考えつつ、紗夜さんとの待ち合わせ場所に赴いた。その直後に紗夜さんも到着し、少しの間気まずい空気が流れていたが、湊さんの一言によりその空気は少しずつ変わっていった。
「紗夜…私たちは、親友と言って差し支えないわよね?」
「ええ…そうですね、私もRoseliaの皆さんのことは、かけがえのないもの親友だと思っています。」
「そう、なら私たちのあいだに隠し事なんて必要ないわよね?」
「湊さん?」
「あ、そういえば氷川さんが腱鞘炎なの…友希那さんに伝えそびれたままだった」
隣にいた白金さんが小さくそう呟いたのが聞こえた自分思わず白金さんに尋ねてしまった。
「白金さん?今腱鞘炎が云々って聞こえた気がするんですが…」
「え?…あ…」
「燐子ちゃん?」
「燐子?」
「白金さん?」
「え…ぁ…えっと…」
その後、白金さんが全て話したことにより、自分達はお互いが妙な勘違いをしていることに気づいた。
日菜先輩は泣き笑いながら紗夜さんに抱きつくし、白金さんは申し訳なさそうに頭を下げているし、湊さんはなんか顔を赤くしながら拗ねていた。
帰り道に入ったところで、自分と湊さん、紗夜さんは改めてお互いに自己紹介をした。どうやら紗夜さんと湊さんは最近、白金さんともう1人の女性の紹介で、ネットゲームのNFOを始めたらしい。自分もやっていると言ったら、2人は興味深そうに自分の職業やレベルについて聞いてきた。
日菜先輩はその後終始紗夜さんにひっつきっぱなしで、紗夜さんもめんどくさそうにしつつもどこか嬉しそうな顔をしているように見え、なんだかこっちまで幸せのおすそ分けを貰ったような気分になって帰宅した。
K「どうも皆さん、編集者のKです。今回のSSはいかがでしたかね?」
麻弥「複数人視点に、文字の二段階縮小…色々新しいもの使っていたっすね。」
K「かえって見づらかったりしてもちょっと嫌なので、もし良ければ感想で見づらいか否かの報告をしていただけると幸いです。」
イヴ「それでは、次回もるんっとさせちゃいます!」
麻弥「なんでイヴさんがそれを言うんですか…?()」