私には、従兄弟のようで従兄弟じゃないふわふわピンクの身内がいる 作:KSM
K「今回はまあタイトルの通りってことで」
千聖「ついにオープニングトークにもカットの危機が迫ってきたわね()」
日菜「オープニングトークまでカットしちゃったらこのSSの価値なくなっちゃうよ」
K「いやSS本編は!?本編は読む価値ある…ありますよね?」
麻弥「読者様に確認を取らないでください…」
イヴ「それでは本編、始まります!」
「え?明日、彩姉とパスパレの事務所に?」
「そう、なんでも、事務所のスタッフさんが、蒼くんにしか頼めないことがあるからって」
自分は今現在、彩姉にとある約束を取り付けられていた。その内容は明日、彩姉とともに芸能事務所におもむくというもので、なんでも自分にしか頼めない用事があるらしいのだ。
とはいえ、音楽の才にそれほど心当たりのない自分は頭を悩ませた。パスパレには基本どんなことでもできてしまう天才や、知識の化け物だっている。そんな中で自分に白羽の矢がたった意味がわからないのだ。
ただこのまま内容も聞かずに断るのも相手方に失礼な気がしたので
「まあ極端に無理難題じゃないと思うし、行ってもいいかな。」
と彩姉との約束を承諾した。
翌日、自分は当初の予定通り、彩姉と芸能事務所に来ていた。
芸能人の身内とはいえ、初めてくる施設だったため妙な緊張が抑えられない。
すると彩姉がおもむろに
「あ…ごめん蒼くん、私トイレに行ってもいいかな?」
「ん?いいよ。」
そういって彩姉は廊下のトイレに入っていった。未だ緊張がほぐれない中、自分は事務所の廊下からあたりをすぅっとみわたしてみる。時々テレビなどで見るのでイメージ自体は湧いていたが、やはりと言うべきか個室が多い印象だ。廊下の端から端までで軽く15くらいの扉が見えている。
「あー…腹痛くなってきた。こうなるんなら朝餉食った後に正露丸飲めばよかったなあ…」
「胃薬ならあるけど、飲むかしら?」
「あ、千聖先輩…」
そうこうしていると、廊下で千聖先輩に出会った。千聖先輩から胃薬をありがたく頂戴すると、とりあえず説明書きに書いてあった数だけ飲むことにした。
「初めての芸能事務所は、どうかしら?」
「さっきから緊張で手汗がすごいことになってるんですわ…()」
「ふふふ…そんなにガチガチになることないのに…」
「とは言ってもですねえ…あ、そういえば、千聖先輩は自分がここに呼ばれた理由って知ってたりします?」
「いいえ…何も聞いていないわ。というか基本スタッフさんからはパスパレに直接関係ある事か、メンバーに関係あること以外聞かないわね。」
「今回の場合は、スタッフさんから自分に対しての話であって、パスパレにはそんなに関係がないってわけですか。」
「そういうことでしょうね…まあそんなに無理難題を言われることは無いと思うわ。さしずめパスパレのプロデューサーになって欲しい。とかかしらね。」
「ええええ…それ自分に務まるんですかぁ?絶対声かける人間違えたでしょ…」
「ふふふっ…蒼くん?もう少し自分に自信を持った方がいいわよ?あ、じゃあ私は次の撮影があるから、じゃあね」
「あ…行っちゃったよ全く…」
自分がぶつくさ文句を言っていると、彩姉がトイレから帰ってきた。
事務所の廊下を歩いている最中、彩姉が
「蒼くんさっき廊下で誰かと話してた?」
と聞いてきた。
「千聖先輩とそこでばったりね。なんで自分が呼ばれたか聞いてみたら、私じゃ知らないけどさしずめパスパレのプロデューサーを頼みたいとかじゃないかって」
「へえー蒼くんがパスパレのプロデューサーかあ…楽しみだなあ」
「まだそうと決まったわけj…あ、この部屋かな。山茶花蒼様って書いてある。」
廊下を彩姉と喋りつつ歩いているとそれらしき部屋を見つけた。
「あ、そうみたいだね。じゃあ蒼くん、頑張ってね?」
そういって彩姉は廊下の奥へと消えていった。
「頑張ってねって…はあ…大丈夫だろうな…」
ドアの前に立ち、なんとか呼吸を整え、ノックの姿勢に入ったところで自分はひとつ引っかかる点があった。
「ドアノックって3回だっけ?2回だっけ?」
個室でスタッフさんとの面接(の、ようなもの)を終わらせた後、自分は彩姉からのLINEを確認して、面接(の、ようなもの)の結果を彩姉たちに報告するために(あと千聖先輩に胃薬のお礼を言うために)、パスパレがいつも使っているというスタジオに向かっていた。
スタジオに到着すると、彩姉から話を聞いていたのか日菜先輩が例のごとく自分に抱きついて来たので、ノリで喉元を撫でてみたところ何故かご機嫌になってもらえたので、そのまま練習場所まで案内してもらうことにした。
「あら蒼くん、今ここに来たということは、スタッフさんとのお話の結果を私たちに報告しに来たということかしら?」
さすがは千聖先輩、察しの良さは相変わらずのようだ。
「まあ今回のはさすがに、自分1人で片付く話じゃなさそうなんで…」
自分がそう言うと、その言葉の意味をそれとなく察したのか、場に少しばかり重苦しい空気が漂い始めた。
「えーと率直に言うと、千聖先輩の推理が大正解でして、自分がこれからパスパレのプロデューサーをすることになりました。」
「おおー!?蒼くんがパスパレのプロデューサーに?んーるんってきた!」
「あら、まさか私も自分の推理が当たるとは思ってなかったわ。おめでとう、蒼くん♪」
「あ、ありがとうございます。あと千聖先輩、胃薬ありがとうございました。」
「どういたしまして♪」
そこからは所用で出かけていたらしい大和さんとイヴちゃんも混じえて自分がスタッフさんと話していた内容をとりあえずと全部話した。プロデューサーとはいえ、自分は音楽やアイドルに詳しいわけではないというのがあったので、全体の演奏、MC等の技術の向上や、メンバーのカウンセリングなどを担当して欲しいと頼まれたのだと話した。
「…まあ、こんな感じですかね。自分がこれからやっていかなきゃ行けないことは。」
「なるほど、蒼さん、ジブン共々、パスパレをよろしくお願いします!」
「…おおきに、こちらこそよろしく。」
「よーし、あともうちょっとだけど、練習頑張るぞー!みんな、円陣で気合いを入れ直そう!」
彩姉がそう提案すると、4人のメンバーも円形に集まって肩を組み始めた。
「ほら、蒼くんも!」
「自分もかよ()」
自分はそう言って、彩姉 と千聖先輩のあいだに入って肩を組んだ。
すると彩姉がおもむろに右手を円の真ん中に突き出し、それに釣られるかのように日菜先輩たちも、お互いの手に手を重ねる形で、右手を突き出して行った。
「ほら、蒼くん、なんかそれっぽい掛け声おねがい!」
「要求が無茶すぎるだろ…え、えぇーと」
「パ・ス・パ・レえええええええええ」
「「「「「おおおおおおおおおお!!!!!」」」」」
こうして、プロデューサー山茶花蒼がこの日、爆誕した。
K「はいというわけで山茶花P誕生回でした。あ、ちなみにこの山茶花Pの設定は一応今後も生かす予定でございます」
千聖「circleの上にプロデューサー…多忙になりそうね…蒼くん()」
日菜「でもそもそも蒼くんが疲れる要因があるとしたらなんなんだろーね?」
千聖「それはおそらくほとんど日菜ちゃんが原因だと思うのだけれど…()」
K「えーとそれでは次回もマイペースに更新致しますので」
日菜「次回もるんっとしちゃうよ!」
蒼「マイペース(1日1本投稿)」