英雄も元はありふれていた   作:絶対絆無双

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今回は感想のところでセリフの前の名前をなくした方がいいと意見をいただきましたので実践してみようと思います


異世界トー…、トー…、トーテム!違う!トーラス!違う!トーマス!わ〜懐かしい機関車って言ってる場合か!?

「ん〜?ここは?」

 

白夜が目覚めるとそこは先ほどの教室とは全く異なった場所にクラスメイト+αと一緒に飛ばされたようだ

大きな壁画がありまるで神殿のような建物の中と思われる

クラスメイトの全員が唖然としていると1人の老人が現れ

 

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」

 

とそう告げてニッコリと笑う老人が白夜たちに向けてそう言った

ただその老人の目から何か企んでいるようにも見えた

 

「イシュタル?アーチャーかな?」

 

「違う!」

 

さすが白夜、イシュタルと聞きそっちの方へ変換したのをすかさずハジメが突っ込む

イシュタルと名乗る老人に白夜たちは長テーブルのある広間へ連れてこられ座らされた

 

 

 

 

「あなた方を召喚したのは『エヒト様』です。我々人間族が崇める守護神、聖教教会の唯一神にして、この世界を創られた至上の神。おそらく、エヒト様は悟られたのでしょう。このままでは人間族は滅ぶと。それを回避するためにあなた方を喚ばれた。あなた方の世界はこの世界より上位にあり、例外なく強力な力を持っています。召喚が実行される少し前に、エヒト様から神託があったのですよ。あなた方という《救い》を送ると。あなた方には是非その力を発揮し、『エヒト様』の御意志の下、魔人族を打倒し我ら人間族を救って頂きたい」

 

イシュタルの長話があったため簡単に説明すると白夜たちは異世界の戦争のために連れてこれたのであった

白夜たちは信じられないと思っているが実際に魔法陣で訳の分からないところへ連れてこられていることを考えると信じるほかしかなかった

しかしこのことに対し急に席を立ち反対した者もがいた

 

「ふざけないで下さい!結局、この子達に戦争させようってことでしょ!そんなの許しません!ええ、先生は絶対に許しませんよ!私達を早く帰して下さい!きっと、ご家族も心配しているはずです!あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」

 

低身長童顔、ボブカットの髪を跳ねさせながら、生徒のためにとあくせく走り回る姿はなんとも微笑ましく、そのいつでも一生懸命な姿と大抵空回ってしまう残念さのギャップに庇護欲を掻き立てられるで有名な愛ちゃんこと愛子先生だった

 

「お気持ちはお察しします。しかし……あなた方の帰還は現状では不可能です」

 

場に静寂が満ちる、重く冷たい空気が全身に押しかかっているようだ

誰もが何を言われたのか分からないという表情でイシュタルを見やる

 

「ふ、不可能って……ど、どういうことですか!?喚べたのなら帰せるでしょう!?」

 

帰還不可能つまり帰れないということであることに対して先生は叫ぶが

 

「先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな」

 

「そ、そんな……」

 

愛子先生が脱力したようにストンと椅子に腰を落とす。周りの生徒達も口々に騒ぎ始めた。

 

「うそだろ? 帰れないってなんだよ!」

 

「いやよ! なんでもいいから帰してよ!」

 

「戦争なんて冗談じゃねぇ! ふざけんなよ!」

 

「なんで、なんで、なんで……」

 

パニックになる生徒達。しかし、ハジメと白夜はオタクであるが故にこういう展開の創作物は何度も読んでいる。それ故、予想していた幾つかのパターンの内、最悪のパターンではなかったので他の生徒達よりある程度は平静を保てていた。

未だパニックが収まらない中、光輝が立ち上がりテーブルをバンッと叩いた。その音にビクッとなり注目する生徒達。光輝は注目が集まったのを確認するとおもむろに話し始めた。

 

「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。イシュタルさん? どうですか?」

 

「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」

 

「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」

 

「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」

 

「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」

 

「……」

 

同時に、彼のカリスマは遺憾なく効果を発揮する。女子の大半は賛同しているらしい

 

「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。……俺もやるぜ?」

 

「龍太郎……」

 

「今のところ、それしかないわよね。…気に食わないけど……私もやるわ」

 

「雫……」

 

「え、えっと、雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」

 

「香織……」

 

いつものメンバーが光輝に賛同する。後は当然の流れというようにクラスメイト達が賛同していく。愛子先生はオロオロと

 

「ダメですよ~」

 

と涙目で訴えているが光輝の作った流れの前では無力だったが…

 

 

「反対だ」

 

1人だけ別な意見を言ってクラスの注目を集めた

もちろん白夜である

 

「蓮坂、お前何を言ってるのかわかってるのか?この世界の神様は俺たちを選びこの世界を救えと言ってるんだぞ?それともこの世界の人類に滅べとでもいうのか?」

 

さすが主人公属性〔笑〕の光輝、白夜の言ってることに対して問い詰める

 

「お前らさぁ…、あいつらに何言われてるのかわかってんの?」

 

「それは魔族を倒し、平和にしてくれって…」

 

「理解してなかったかぁ〜…。お前死んだらどうするつもりだ?」

 

「絶対死にはしないし、クラスメイトも死なせはしない!俺が誰1人だろうと守ってみせる!」

 

「そうか…、じゃぁお前は躊躇いもなく人を殺せるんだな?そういうことだろ?」

 

「えっ、何を言ってるんだい?ヒトを殺す?」

 

天之河は白夜から言われたことが理解できていないようだ

 

「俺たちと異なった形をしていたとしても知性や文化、生活があるならそいつらも人だ。もしお前が魔物を殺すとしよう。しかしそれが子供の魔物だとしよう…それを知った親の魔物はどうなる?怒り狂いお前を殺しにかかるだろう。それともあれか?お前はその魔物を殺さず世界を救おうとか馬鹿げた理想を言うのか?」

 

「あ、俺はその可能性を信じる!誰1人死なず世界を平和にする!」

 

どうやら光輝の頭の中はお花畑のようだった

その光輝から

 

「そういお前はなんだ!そんな知った口振りを聞くがお前は戦争を知ってるのか!」

 

際ほどまで戦争をどういうものかを語っていた白夜に対しての質問である

 

「そうだそうだ!」

 

「お前はどうせアニメとかの影響だろ!?オタクは引っ込んだろ!」

 

クラスメイトからの反感を喰らった

それをみたハジメは心配そうに白夜を見たがどうやらその心配は要らなかったようだ

 

「あぁ!そうさ!戦争が実際はどういうもんかは知らんよ!」

 

まさかの知らないことで開き直っているがこれには続きがあり

 

「でもな!戦争の傷痕を見れば大抵どういうものかは想像がつくはずだろ?」

 

実際に白夜は戦争があった場所や地域に行くっていう趣味を持っている

そのことに関しては社会科教師である愛子先生も知っている

クラスメイトたちは黙ってしまう

しかし結局光輝の影響でふりだしに戻ってしまい参加する形になってしまった

 

 

 

 

 

 

 

「白夜、ごめん…お前に続いて僕も反対してたら…」

 

「ハジメが謝る必要はねぇよ…、あいつがいる限りこうなるとは想像ついてたしな」

 

ハジメはどうやら止められなかったことに対して申し訳ないようだ




ふむ出来たがゴリ押しが過ぎるな…

今作のヒロインはジャンヌとマシュとしておりますが…この後感想にてジャンヌオルタはどうですかと言う意見をいただきましてどうするか悩み中なのですが皆さんの意見も聞きたいと言うことでアンケートを取りたいと思います

  • オルタの追加
  • 追加をせず2人のまま

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