sistertale -来訪者はヴィランでした‐   作:art-ai

7 / 7
第七章 手紙

「今…なんて言ったの?」

dreamが聞き返す。

「…neaは、俺様の家に居るんだぞ。家出をしてるらしかったんだけど…まさか、それがnightmareだなんて、想像もしてなかったんだ……」

口を閉ざしたberryの目には、僅かに涙が滲んでいた。

それもそうだ。良かれと思って匿った存在が、元凶の娘だったなんて、一体誰が想像したのだろう。

また皆が黙り込む中、一つの影が教会に降り立つ。音も出さずに彼らに近づき、震えるberryの肩を持つ。

「ぱ…pap……?」

その影は、紛れもなく彼の兄、honeyであった。

「Sansyにneaのことを伝えようとしたが…その必要は無いみたいだな。」

「pap…知ってたのか?」

「…。」

「…honey、君が彼女から聞いたことを教えて。」

「元より、そのつもりさ。」

やれやれ、と言いながらチェアに腰掛けて、neaの事情を話した。

「―――――と、言う訳だ。それと…あと1つ。」

話し終わったと思われたが、今思い出したかのような口振りで付け足す。

「さっき、neaが家に居ると言ってたが…彼女はもう出ていった。」

「は…」

「はああああ!?重要参考人をどうして逃すのさ!!」

言葉を失うberryといきり立つSuccubuを受け流して話を続ける。

「落ち着け。なにも情報がなかった訳じゃない。彼女はおあつらえ向きに手紙まで残してくれたんだぞ?」

その言葉を聞いた2人は落ち着きを取り戻す。

「…読み上げてくれないかな。」

dreamは冷静で、honeyに読むように促す。

「分かった。よく聞いてろよ。」

honeyが、neaの手紙を朗読し始めた…。

 

berryとhoneyへ。

急に出て行ったりしてごめんなさい。その代わり、私と彼について綴っておきます。

私は、父さんとは仲が良かったんです。でも、年齢を重ねる毎に父さんの組織に気付いて、段々関わりの無いようにしていたら、些細なことでぶつかるようになってしまって…。ちょうどsistertaleを襲撃した後に、家出を決意しました。

…granさん達には申し訳ないと思っている。でも、私だって何もしない訳じゃない。私も、色んな形で手助けしようと思う。

本音としては、父さんと仲直りをしたい。

だけど、その為だと思って、私はあなた達の味方になるつもりです。

最後に、この騒動に巻き込んでしまって、本当にごめんなさい。

いつか。責任は必ずとるつもりです。

…それでは、また。

短い間でしたが、お世話になりました。さようなら。

nea

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。