ヤンデレユニットカーニバル 作:ヒエロニムス
「今日はどこに行こっか?千歌」
「う~ん、千くんと一緒ならどこでもいいや!」
ここは僕と僕の彼女である高海千歌の通う浦の星女学院。
そこの二年生の教室に僕、小鳥遊 千尋はいた。
僕と千歌、あとここには居ないが曜は幼馴染で、千歌のひょんな一言からスクールアイドルAqoursとして、共学化、廃校を救うためこれまで頑張ってきた。
もちろん、僕はマネージャーという立場からだが。
そして僕は、浦の星女学院にテスト生として通っている。
それ以外はなんの変哲もない普通の日常で、青春を謳歌している。
今は昼休み。
いつもは僕と千歌、曜、梨子と一緒に昼食を取っているのだが今は二人とも用事があるといってどこかに行ってしまった。
「梨子ちゃんと曜ちゃんどこにいったんだろうね」
「曜だって梨子だって暇じゃないんでしょ。
曜は水泳部と掛け持ちだし、梨子は作曲してくれてるんだ。」
「そう……だよね。」
「どうかしたの?千歌」
「いや、きっと気のせいなんだけどね、何か嫌な予感がするんだ。大切な物が失われる予感」
「そっか……気を付けないと」
こんな話をしていると校内放送のチャイムが鳴り、友達と談笑をしていた教室は一気に静まる。
『え~千尋は今すぐ理事長室のマリーの元までcome on!』
静かになった教室内に独特のイントネーションのある声が響く。
鞠莉さん公私混同してません?
学校の時くらいしっかりしましょうよ……
「千くん、なんか悪いことしちゃった?」
「それで呼ばれるのは多分千歌だけだよ」
「あ~千くんひどい~!」
「じゃあ行ってくる。」
そう千歌に言って、僕は理事長室へと向かった。
∞∞∞
きちんとノックをして、理事長室へと入ると、理事長室の高級そうな椅子に座って、ニコニコとしている鞠莉さんがいた。
しかし、いつもの太陽のように明るい笑みではなく恐怖が煽られるような気色の悪い笑み。
「どうしたんですか?鞠莉さん」
「んもぉ、マリーって呼んでっていつも言ってるのに~」
「一応ここ学校ですし、ここは敬うべきかと」
「まぁいいわ。本題に入りましょ」
「なんか問題でもあるんですか?学校での問題なら僕はなんも出来ませんよ」
「そういうのじゃないわ。あのね……」
一呼吸置き鞠莉さんはこう言った。
「あなた、マリーのものになりなさい?」
…………え?
「それはどういう……」
僕の持っている何かを寄越せ。という事だろうか。
それとも別の何かか
「どういうも何も私はあなたが欲しいの。要するにマリーの婚約者になってという事ね」
最後に可愛らしくウインクをした鞠莉さん
僕が欲しい?婚約者になれ?意味が分からない
「知ってると思うんですが僕には千歌っていう彼女がいるので」
僕には千歌がいるのだ。
ずっとこれから人生を一緒に歩んでいきたいと思っている彼女が
「そんな事簡単よ。別れてしまえばいいわ」
いつもの鞠莉さんらしからぬ言葉をとても冷たく言い放った。
「そんな事出来るわけ……」
「なんで?マリーと結婚すればいっぱい贅沢できるわよ?
働く必要なんてないし、貴方は毎日マリーの帰りを待ってマリーを癒してマリーとイチャイチャしてればいいだけよ?勿論マリーも精いっぱい貴方にご奉仕するわ。」
それが当たり前かというように言い放つ鞠莉さん。
でも、それは確かに魅力的な提案だ。
それでも千歌を裏切る訳には行かない。
「千歌っちより貴方をより深く愛してるのは私よ?」
椅子から立ち上がり、ジリジリとこちらによってくる鞠莉さん。
逃げなければ……!
急いで扉まで駆け、開けようとしたが、扉のドアノブは回らなかった。
「ふっふっふ……この扉は闇の魔術によって閉ざされたわ!」
「ロック掛かるように細工しただけなんだけどね……」
すると後ろから聞きなれた声が二つ聞こえた。
急いで後ろを振り向くとそこには、善子と梨子がいた。
「善子と梨子!?なんで……っていうか早く開けてくれ!」
「だ~~めっ」
「断るに決まってるじゃない」
「なんでっ……!」
「私もリトルデーモンの貴方が欲しいからよ。そして、貴方を誰よりも深く愛してるからよ」
「私も善子ちゃんと一緒かな。」
「ヨハネ!ってか鞠莉!何勝手に独り占めしようとしてるのよ!三人でっていう話でしょ!」
「そうよ!ずるいわ!」
鞠莉さんは二人の元に行き、言い合いを始めた三人をよそ目にただ目の前で起こった事が理解出来ずに呆然とした。
今まで何となくおかしいと思った出来事はあった。
皆と一緒にランニングで汗を流し、その汗を拭いたタオルが無くなっていたり、クラスの女子と話していると何処からか強い視線を感じたり。
そんな風に必死に考えていると目の前に鞠莉さんがいた。
考えている間にいつの間に接近されていたみたいだ。
僕の元にジリジリと近づきそして……
僕の唇に鞠莉さんの唇を重ねた。
呆気に取られてるのをいい事に舌を入れ、口腔内を蹂躙する。
口腔内を余さず舐め、堪能した鞠莉さんと僕の口は唾液でべとべとになった。
そして、口の周りをひと舐めした鞠莉さん。
「何でこんな事……」
「私、欲しいものは奪いたいタイプなの
これが本当のGuilty Kissね……♡」
その言葉と共に自分の中の日常が音を立てて崩れた音がした。
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