「うんち(挨拶)」
「うんち(挨拶)」
「うんち(挨拶)」
最低な挨拶をしながら、ゲームの部屋に入って来たのはセシリア・オルコットのスカートの中でキャンプファイヤーしたいと言う長い名前…通称セシキャン或いは変態マゾと呼ばれる男とFカップ至高厨…至高厨だ。そして部屋を立て最初に挨拶したプリン美味しい丸…通称プリンだ、当然三人共本名でもゲーム内の名前でも無くSNSでの知り合いで実際にリアルでも会うほど仲が良くゲーム内でもSNS内の名前で呼び合っているのだ。
「さて…準備は良いよなお前ら?」
「良いぞ」
「こっちも良いぞ」
部屋に入って来て早々にプリンがそう言い、其れに対して二人がそう言うや否やゲーム開始のボダンを押した…三人が今やっているゲームは第二次世界大戦をモデルにした大規模FPSである。
陣営は日本兵で目的は全ての拠点の防衛するのが目標であり、最終拠点を奪われれば負けのルールである。
「矢を避けよ」
「避けれてねぇじゃねーかホラ起きろ起きろ」
「ありがてぇ……てかセシキャンの奴死んでね?」
「バイノハヤサデー(死亡)」
「「「日本の勝利である(大本営発表)」」」
結局の所大敗であった…敵の勢いに押されに押され瞬く間に最終拠点まで押し込まれ、プリンが自棄になり味方に玉砕命令を呼び掛け味方全員で突撃…VCで日本側万歳やアメリカ側のノリノリの米兵ロルが響き渡り混沌を極めたのだ。
「っともうこんな時間じゃん」
「あん?寝んの?」
もう二戦やった後にプリンが唐突にそう言った、時間は既に12時を過ぎ朝型人間のプリンにはだいぶキツい時間帯であった。
「12時だしプリン神に礼拝しないといけない、後寝る」
「俺もセシリアお嬢様のパンツを見ながら礼拝しなきゃ」
「こっわ…コイツら狂信者かよ、じゃあ寝るか」
プリンとセシキャンの発言に至高厨はドン引きしながらそう言った。
「んじゃお疲れ」
「おう」
「おつー」
そんな言葉を聞きながらプリンはゲーム機の電源を落とし被っていたヘッドホンを外し、明日の仕事を考えながら憂鬱そうにベッドに入り眠りについた。
筈だった、気が付けばプリンは見覚えのない白い空間にいた…プリンだけではない先程まで一緒に遊んでいた筈のセシキャンや至高厨の姿すらあった。
「おい…ここ何処だよ」
流石のプリンも同様しながら二人に問い掛けるが流石に二人も訳が分からず取り敢えず首を横に振る、暫く立ち尽くして居ると何処からともなく男とも女とも知れない声が響いてきた。
《いきなりですが貴方達に残酷な事を言わねばなりません……貴方達が住んでいた地球は滅びました。》
「「「は?」」」
唐突に言われた事実に三人は受け止める事が出来ずに間の抜けた声を出すのみだった、更に謎の声は続けて言う。
《私は貴方達が住んでた地球を管理していた神です、故に死んだ貴方達を如何様に使おうと私の自由でしょう……インフィニット・ストラトスと言う世界に貴方達の様な人間、つまり分かりやすくいえば転生者と呼ばれる者達を止めて欲しいのです…彼等を送った神が何を思ったのか分かりませんが放って置けば確実にインフィニット・ストラトスの世界は壊れるでしょう……貴方達には僅かばかりの力を与えます、頼みます。》
三人が何かを言う前に視界が暗転していった……神とは人類と同等ではなく尚且つ慈悲深くもない…神とは残酷なのである。