死神に鎮魂歌を   作:seven74

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吹き始める風

「なんだ、あれは…………ッ!?」

 

 

 特異災害対策機動部二課の指令室に、司令官の風鳴弦十郎の驚愕に染め上げ上げられた声が響く。

 

 追い詰められた人々を襲おうとしたノイズの集団の前に立ちはだかった、黒いマントを靡かせる謎の白い戦士。コンバットナイフに酷似した武器を駆使してノイズ達を次から次へと切り裂いていく彼の正体を探ろうとすぐに解析を急がせるが、どこからも彼の正体を告げられる者はいなかった。

 

 

「アウフヴァッヘン波形が検出されないとなると、あれは聖遺物ではないのか……? だが聖遺物ではないのなら、いったいどうやってノイズを……」

 

 

 モニターには相変わらず右手の武器でノイズ達と交戦している謎の戦士の姿が映し出されており、「いったい何者なのだ」と弦十郎は一人呟いた。

 

 

 

 ――――――多少動きに鈍りがあるが、深刻なものではない。戦闘は問題なく続行できるだろう。

 

 人型(ヒューマノイド)ノイズをコンバットナイフ型の専用武器、エターナルエッジで切り裂く動作で変身後の状態を把握した克己――――――否、仮面ライダーエターナルは改めて周囲のノイズを確認する。

 

 薄々感じてはいたが、やはり数が多い。自分一人ならそう時間をかけず殲滅する事は可能だろうが、それは自分の背後で震えている人々を見捨てればの話だ。

 

 だが、そのような事を彼ら(・・)は是としなかっただろう。彼らならば、どのような状況でも救える命は救おうとするはずだ。

 

 

(武器は一振り、敵は多数。はッ、丁度いいハンデだ)

 

 

 以前傭兵として活躍していた頃に依頼された要人警護で、このような状況になった事がある。部下の一人がミスを犯した結果、敵の武装集団に包囲されるという事態になったが、あの時も手元にある武器を駆使して依頼を達成したものだ。そして今の状況は、それに似ている。

 

 

「踊るぞ、死神のパーティータイムだ」

 

 

 マント――――――エターナルローブを翻し、家族を襲おうとした人型(ヒューマノイド)ノイズを蹴り飛ばした後、体を紐上に変換して特攻してきたカエル型(クロール)ノイズをマントで防御する。

 

 あらゆる熱・冷気・電気・打撃を無効化できる能力を持つエターナルローブに阻まれたカエル型(クロール)ノイズが、自らも巻き込んで消滅させるはずだった標的を捉える事なく消滅していき、その名残である炭素の塊を蹴散らして次々と襲い来るノイズ達を薙ぎ倒していくと、

 

 

「――――――克己ちゃん、受け取ってッ!」

 

 

 聞き覚えのある声が聞こえて思わず顔を上げると、なにかが落ちてくるのが見えた。

 

 瞬時にそれが小さな物体である事を理解し、目の前の人型(ヒューマノイド)ノイズを蹴りつけて宙返りをすると同時に落ちてきていたそれを手に取って確認する。

 

 

「ほぅ、これは使えるな」

 

 

 相手方のノイズは連携を行ってこないために体力は有り余っているが、護衛戦は長期戦に持ち込まれると面倒になってくる。そんな状況を打破するのに、このメモリは打ってつけだ。

 

 先程聞こえてきた聞き覚えのある声については後々考えるとして、エターナルはすぐに左手に持った『それ』をエターナルエッジのマキシマムスロットに差し込み、その記憶を解放する。

 

 

『ユニコーン・マキシマムドライブ!』

「はぁッ!」

 

 

 一角獣のような形をした『U』の文字が描かれているメモリ、ユニコーンメモリの記憶を読み取ったエターナルエッジを振るうと、そこから飛び出した青白い刃状のエネルギー波が前方のノイズ達をまとめて消滅させた。

 

 

「伏せろッ!」

 

 

 エターナルの叫びに合わせて一斉に伏せた人々の上を青白い斬撃が飛んでいき、そこから迫っていたノイズ達も消滅させる。

 

 周りにいたノイズ達が凄まじい速度で殲滅させられていく様子を間近で見ていた人々が先程まで抱いていた恐怖はゆっくりと、しかし確実に希望に変わっていく。

 

 しかし、そんな彼らを嘲笑うかのように、一つの巨影が太陽光を遮った。

 

 

「……ッ!? ぐぁ……ッ!」

 

 

 空間が歪むようにして現れたノイズ、強襲型(ギガ)ノイズが上空から地上のノイズ達を攻撃していたエターナルを殴り飛ばしたのだ。

 

 エターナルローブで防御する事も出来ずに殴り飛ばされたエターナルが地面にめり込んだ体を起き上がらせると、持ち上げられた強襲型(ギガ)ノイズの足が悲鳴を上げる人々に下ろされようとしているが見えた。

 

 すかさず彼らの前に飛び出し、強襲型(ギガ)ノイズの足を食い止める。だが、自分の何倍もの大きさを誇る強襲型(ギガ)ノイズの足はそう簡単に押し返せるものではなく、僅かながらにエターナルが押され始めていた。

 

 

「お、おぉ……ッ!!」

 

 

 思わず膝をつきそうになるが、そうなってしまえばこの重さに耐えられなくなる。耐え切れなくなったが最後、自分の後ろにいる人々の命はない。

 

 『なんとしてでも、押し返す』。その気持ちを抱いて強襲型(ギガ)ノイズに踏み潰されまいとしていた、その時――――――

 

 

「頑張れッ! 負けるなッ!」

「おじさん、頑張ってッ! 悪いノイズをやっつけてッ!」

「……ッ!」

 

 

 後ろから、声援が飛んできた。

 

 心の底から恐怖しているはずなのに。「死にたくない」と叫びたいはずなのに。子どもも大人も関係なく、自分に「頑張れ」と、そう叫んでいる。

 

 

 

 ――――――その時、不思議な事が起こった。

 

 

 

 彼らの声に励まされるように、全身に力が漲ってきたのだ。自分の体から湧き上がっているのに、自分のものではないような感覚。

 

 彼らの声援を受ける自分はまるで、あの二人(・・・・)のような…………。

 

 

「おおおおおおおおおおおおッッッ!!!」

 

 

 雄叫びを上げたエターナルが全身から湧き上がる力を両腕に集中させると、あれ程重かったはずの強襲型(ギガ)ノイズが容易く押し返され、地響きと共に倒れる。

 

 

「今の俺は、負ける気がしないな」

 

 

 ゆっくりと起き上がろうとする強襲型(ギガ)ノイズにトドメを刺すべく、エターナルはロストドライバーから引き抜いたエターナルメモリをエターナルエッジに差し込む。

 

 

『エターナル・マキシマムドライブ!』

 

 

 強襲型(ギガ)ノイズから吐き出された小型ノイズ達を切り裂きながら走る。迎撃を試みようとするも今のエターナルにとっては無意味に等しく、迎撃に動いたノイズから順に炭素の塊へと変わっていく。

 

 やがて全ての小型ノイズを消滅させたエターナルは大きくジャンプ。起き上がった強襲型(ギガ)ノイズの顔面目掛け、強力な跳び回し蹴り――――――《エターナルレクイエム》を喰らわせた。

 

 

「地獄に行ったら、この名を告げろ。俺は…………」

 

 

 着地したエターナルは強襲型(ギガ)ノイズに向けて立てた親指を下に向け、地獄で待つ悪鬼羅刹に伝えるべき名を口にする。

 

 

「大道克己。仮面ライダー…………エターナルッ!」

 

 

 彼が名乗りを上げた直後、強襲型(ギガ)ノイズの全身が黒ずんでいき、炭素の塊と化して消えていった。

 

 

 

 ――――――ノイズとの交戦から数十分後。特異災害対策機動部の者と思われる男女が事態の収拾の為に現れた。

 

 彼らは手慣れているかのように、もう元がノイズか人間かわからなくなってしまった炭素の塊を処理。現場に部外者が立ち入らないように警備するなどの各自に与えられた役割をこなしている。当然、克己が護った人々の保護もその例に漏れない。

 

 生き残った大人達はなにやら一人の女性からタブレットを見せられながら色々と説明を受けている。だが、彼らの子ども達にとってはその話は退屈そのものだろうし、仮に聞いたとしても理解できるものでもないだろう。

 

 だが、今はそれよりも、

 

 

「こいつがなければ危なかったな」

 

 

 このユニコーンメモリがなければ、目の前で生き残れた事に安堵している人々の内何人かは死んでいただろう。だが、なぜユニコーンメモリがああもタイミングよく落ちてきたのだろうか。

 

 いや、違う。恐らくは、渡されたのだ。自分以外にガイアメモリの使い方を知っている誰かによって。

 

 それに、あの時聞こえた声。あの声には、聞き覚えがある。というかありすぎる。

 

 

(…………まさかな)

 

 

 自分以外のNEVERがこの街にいるなんて、あり得ない。自分は過去の幻影を追っているのか、と頭を振ってその考えを消去すると、一人の少年が歩いてきた。あの時、サッカーボールを返した少年だ。その後ろには女性がついており、顔立ちが似ている事から恐らく母親だろう。

 

 

「よぉ、坊主。怪我は無かったか?」

「うん! おじさんのお陰だよ! 本当にありがとう!」

「この度は本当にありがとうございました。なにかお礼をしたいのですが…………」

「礼は必要ない。そんな事の為にお前達を護ったわけじゃないからな」

「で、ですが…………」

「その礼に費やす努力は、そいつの為にする事だな」

 

 

 礼を断固として拒否した克己は「坊主」と母親から少年に視線を移す。

 

 

「母親を大事にしてやれ。誰よりもお前を『護りたい』と思ってるのは、他でもない親なんだからな」

「うん! 今までよりもずっと、お母さんを大事にする!」

「もちろん、お父さんもでしょ?」

「うん! じゃあね、おじさん!」

「言い忘れていたが、俺は『おじさん』じゃない。『お兄さん』だ」

 

 

 ブンブンと大きく手を振りながら母親と共に去っていく少年を見送りながら、「母親か…………」とポツリと呟く。

 

 自分にも、ああして母親と手を繋いで家に帰った過去があった。そう、NEVERとして活動している間に記憶は数々の死によって上書きされていったが、確かにあったのだ。愛する家族と共に過ごした、幸せな日々が。

 

 

(そのなによりも大切なはずだった、かけがえのない大切な(ひと)を、俺はこの手で…………)

 

 

 無言で開かれた手をじっと見つめる。もし、先程のようにこの街で人々を救い続ければ、少しは罪滅ぼしになるだろうか。そんな甘い話はないとわかっていても、どうしてもそう考えてしまう。

 

 もし本当にそれで母が、大道マリアが喜んでくれるのなら、自分は変われるのかもしれない。死神から、それ以外の『なにか』に…………。

 

 

(…………それもいいかもしれないな)

 

 

 ふっ、と微かに笑みを浮かべて立ち上がった克己が歩き出そうとすると、その前に黒服の男達が立ちはだかった。

 

 

「俺に何か用か?」

「貴方をこのまま帰すわけにはいかない」

 

 

 黒服の男達の間から進み出てきたのは、先程ノイズと交戦していた蒼髪の少女。彼女は黒服の男達に怯む事無く自分を見つめてくる克己を真正面から見据えて言葉を続けた。

 

 

「貴方には特異災害対策機動部二課まで同行してもらう」

「……嫌だと言ったら?」

「最悪の場合、実力行使で」

「…………少し考えさせてくれ。そう身構えなくてもいい。別に逃げようだなんて考えちゃいない」

「…………いいだろう」

「助かる」

 

 

 近くにあったベンチに腰掛け、克己は思考を回転させる。

 

 ノイズは通常兵器が効かず、その対処法は『逃げる』事のみだったはずだが、目の前にいるこの蒼髪の少女は――――――これには自分も含まれるが――――――あろう事かノイズに立ち向かい、退治してみせたのだ。恐らく公には発表する事できない対抗策なのだろう。もしああいった武器が普及しているのであれば、警察なり自衛隊なりがそれを使用して戦うはずだ。となると、先程生き残った大人達の前にいた女性は、彼らに今回目撃した事を外部に漏らさないようにする為にタブレットで色々と説明していたのだろう。

 

 ノイズが出現してから蒼髪の少女が駆け付けてきたという事は、彼女は『誰か』からの命令を受けてやって来たはずだ。その『誰か』とは間違いなく、彼女にとって立場が上に当たる人物だろう。恐らくそこには、ノイズが出現位置を予想、または把握できる機器などが揃っているはずだ。ノイズと交戦する少女に対して状況説明も行っているだろう。すると当然、モニターなどで少女の様子も把握しなければなくなる。

 

 それに彼らはノイズを相手取っているのだ。もしかしたら監視カメラの映像も映し出せるかもしれない。もしそれが可能ならば、ユニコーンメモリを受け取る際に聞こえたあの声の主が本当にこの街にいるのであれば、監視カメラの映像から見つけられる可能性も出てくる。

 

 それと別に気になっているのは、自分があの巨大なノイズに踏み潰されそうだった時に人々の声援によって湧き上がってきた、あの不思議な力だ。

 

 彼女が所属しているであろう特異災害対策機動部二課に行けば、今まで感じた事の無かったその力がなんなのか、自分が求める答えを得る為にはなにが必要なのか、それらを知る切っ掛けになる出来事が起きるかもしれない。

 

 

「……いいだろう。俺をその特異災害対策機動部二課に連れて行ってくれ」

 

 

 一通り思考を回転させてベンチから立ち上がった克己に頷いた蒼髪の少女は克己と共に黒服の男の一人が運転する車に乗り込み、現場を後にして特異災害対策機動部二課へと向かっていくのだった。

 

 

 

「――――――ようこそ! 特異災害対策機動部二課へ!」

 

 

 《私立リディアン音楽院》と呼ばれる女子校の地下。少女に連れられた克己を迎えたのは、盛大なクラッカーの音だった。

 

 全員が完全に歓迎モードである事は流石に予想できていなかった克己が目を見開いていると、彼らの中でも特に克己を歓迎している様子のガタイのいい男性が手を差し出してきた。

 

 

「まずは自己紹介だな。俺は風鳴弦十郎。この特異災害対策機動部二課の司令官を務めている」

 

 

 自己紹介した弦十郎に倣って克己も自己紹介し、差し出された手を握ると、「冷たッ!」と弦十郎が思わず口にし、慌てて克己に謝罪して後ろに下がる。

 

 

「私は出来る女こと天才考古学者の櫻井了子。よろしくね」

 

 

 次にやって来たのは眼鏡をかけた女性であり、彼女とも握手を交わす克己だったが、

 

 

(この女、なにか裏があるな)

 

 

 長い間死地を駆けた経験からか、彼女がなにかを抱えている事をすぐに見抜いた。その『なにか』まではわからないが、碌なものではない事くらいは理解できた。

 

 

「ところで克己君。早速聞きたい事があるのだが…………」

 

 

 自分と握手した手を見つめて「冷たかった…………」と呟いている了子に対し、彼女には用心しておくべきだ、と克己が心に刻み付けていると、そんな事など露知らずに弦十郎が声をかけてくる。

 

 

「君が変身した『仮面ライダーエターナル』という姿、そしてそれに変身する際に使用した道具について教えてもらいたい」

 

 

 そういった質問をするのは当然といえば当然だろう。ノイズに対抗できる手段がほとんど存在しない彼らからしたら、克己が変身する白い戦士の事は是が非でも知りたいはずだ。だが、なんの見返りなしに教えるわけにもいかないのもまた事実だ。

 

 

「いいだろう。では交換条件として、そこの女がノイズとの戦闘の際に身に着けた鎧について教えてもらおうか。こちら側の情報を渡すんだ。拒む道理はないだろう?」

「わかった。ではまず、こちらから話すとしよう」

 

 

 蒼髪の少女――――――弦十郎の姪っ子の風鳴翼がノイズとの戦闘の際に身に着けた鎧は『シンフォギア』と呼ばれ、その基となるのは世界各地の神話や伝承に登場する、現代では再現不可能な異端技術の結晶『聖遺物』の欠片であり、それを身に纏う者の戦意に共鳴して、特定の旋律を奏でる事でその真価を発揮する。現状の『唯一ノイズに対抗できる武器』だが、その強大すぎる力が故に日本の現行憲法に接触しかねないため、その存在はシンフォギアを纏う『装者』共々国家機密とされている。

 

 翼が纏うシンフォギアは『天羽々斬(あめのはばきり)』。日本神話に登場する須佐之男命(すさのおのみこと)八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した時に用いた神剣である。

 

 シンフォギアの説明が終われば、次は『仮面ライダーエターナル』の説明だ。克己が自分が知りうる限りの情報を提示すると、最初にその話に喰いついたのは了子だった。

 

 

「記憶を内包したメモリっていうのはわかったけど、『永遠』に『一角獣』の記憶なんて、いったいどうやって内包するのよ…………。他のメモリの話を聞く限りは全部が全部こういうのじゃないっていうのはわかったけど、それでも訳がわからないわ…………」

「だが、克己君が最初から所持していたのはエターナルメモリだけだったという事は、ユニコーンメモリはどこから…………?」

「可能性の話ですが、この街に散らばっているのかもしれません。ドライバーが無ければ変身できないとはいえ、集めておいた方が良いのでは?」

「うむ。メモリが集まれば、その記憶を解放できるエターナルの強化もできるだろう。味方が強くなるのは頼もしい。すぐに捜索を開始しよう。――――――ところで、克己君」

「なんだ?」

「君が我々に力を貸してくれるのは嬉しい。だが、なぜすぐに了承できたんだ?」

「なぜすぐに了承できた、か…………」

 

 

 顎に手を当てて少し考えてから、克己は口を開く。

 

 

「俺は、答えが欲しいんだ」

「答え?」

「なぜ俺はここにいるのか、なぜ俺にこの力があるのか、その答えを知りたいんだ。そしてその答えを得る切っ掛けが、ここにあると考えたからだ」

「なるほど…………。うむ、なら君がその『答え』を得られるまで、我々も君と共に戦おう! 俺達大人は後方支援しかできないが、それでも君達をバッチリサポートしてみせる!」

「頼んだぞ、ボス」

 

 

 ドンッ、と握り拳を胸に叩き付けた弦十郎に、克己は不敵な笑みを浮かべてそう口にするのだった。

 

 

 

 ――――――こうして、『永遠』の名を持つ死神の物語は始まる。

 

 

 

 ――――――この先になにが待ち受けているのか、それはまだ誰にもわからない。

 

 

 

 ――――――そう、今はただ、『運命』に導かれていくだけである。

 

 

 




風鳴翼「風鳴翼と」
大道克己「大道克己の」
翼&克己「「聖遺物解説コーナー!」」
克己「ここでは今回登場した聖遺物についてザックリと解説していくぞ。あくまで軽めにだから、詳しく知りたければwikiに頼れ。では今回紹介する聖遺物はこいつだ」


 《天羽々斬(あめのはばきり)》


翼「天羽々斬とは本文にもある通り、須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を討伐する際に使用した神剣である。石上神宮では『布都斯魂剣(ふつみたまのつるぎ)』として祀られており、『天十握剣(あめのとつかのつるぎ)』、『蛇之麁正(おろちのあらまさ)』、『蛇之韓鋤(をろちのからさひ)』、『天蠅斫剣」(あめのははきりのつるぎ)』の別名がある。

 日本神話においては八岐大蛇を退治した際に、その体内にあった『天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)』に当たって切っ先が欠けてしまったとされている。ちなみに天羽々斬という名前が付けられたのは八岐大蛇討伐後。その前は『十握剣(とつかのつるぎ)』という名前だったのだぞ」
克己「SAKIMORIのお前にピッタリな聖遺物だな。『神話や伝承に登場する武器の力を引き出す』聖遺物と『地球に記憶された現象・事象を再現する』ガイアメモリ、案外この二つは似ているのかもしれないな」
翼「それでは諸君、次回も楽しみにしておけ! コロナウイルスなどに負けるなよ! 心も体も常在戦場。これでウイルス対策はバッチリだ!」
克己「ちなみにこのコーナーで聖遺物を紹介するのは、それを纏う装者と俺、または俺以外の誰かだ。それと、ウイルス対策はしっかりするようにな」

 次回もお楽しみに~!
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