死神に鎮魂歌を   作:seven74

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 更新が一日遅れてしまい、申し訳ありません。遠距離とはいえ大学の授業開始日が近づき、準備に追われているseven74です。

 今回からG編、よろしくお願いしますッ!

 あ、前回を少し修正しました。イクシードの仮名称『コードI』を『コードE』に修正しました。


神威表明星艦フロンティア ―――彼方へ翔ける神船―――
終焉の神槍


 

 

 雷鳴轟く暗闇の中を走る一台の武装列車に、鳥型(フライト)ノイズの群れが襲う。武装列車も迎撃を試みてはいるものの、ノイズ相手に通常兵器が通用するはずも無く、次々と鳥型(フライト)ノイズが列車内に特攻してきては内部を破壊し、人々を炭化させていく。

 

 

「きゃぁッ!」

 

 

 どこかが破壊されたのか、車両が揺れた影響で友里がバランスを崩す。

 

 だが、彼女が倒れるよりも先にその手を握る男が一人。

 

 

「大丈夫か?」

「えぇ、ありがとう」

 

 

 鼓動を刻まない心臓。温もりを感じさせない冷たい体。だが、過去よりも未来を、と足掻く魂を持つ死人。その正体を告げても尚、とある組織にその存在を認められた者達の一人――――――大道克己に助けられた友里が彼に感謝すると、自分達から少し離れた場所に立つ男に視線を向ける。

 

 

「ウェル博士の方は大丈夫ですか?」

「はい、なんとか」

 

 

 答えたのは、白衣に身を包み、眼鏡をかけた男――――――ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス、通称ウェル博士は怯えた様子で辺りを見渡し、アタッシュケースを抱える腕に力を籠める。

 

 

「前方車両に行け。ここよりは安全だろう」

「大変ですッ!」

 

 

 克己がウェル博士に指示していると、別の車両から数人の男女がやってくる。

 

 

「凄い数のノイズが追ってきますッ!」

「連中、明らかにこっちを標的と定めてきやがる」

「あの動き、まるで操られているみたいだ。…………リーダー、命令を」

 

 

 焦った様子の立花響に、苦虫を嚙み潰したような表情の雪音クリス、そして平然とした様子の芦原賢が口々にそう言う。

 

 

「本部からの連絡が来るまで、ウェル博士を前方車両に誘導する」

 

 

 克己を筆頭に、響達はウェル博士を連れて前方車両に移動した。

 

 

 

 

「――――――第71チェックポイントの通過を確認。岩国の米軍基地到着は間もなくですが…………」

 

 

 特異災害対策機動部二課の司令室でオペレーターの藤尭の報告に、弦十郎は顔を顰める。

 

 

「こちらとの距離が伸びきった瞬間を狙い撃たれたか…………」

「護衛に賢君とクリスを選んで正解だったわね。二人の射撃能力はあのタイプのノイズに対して有利に働いてくれるわ」

 

 

 弦十郎の隣に立つフィーネが、モニターに映る鳥型(フライト)ノイズを見て言う。

 

 遠距離に特化したドーパントに変身できる賢と、彼と同じく遠距離特化型のシンフォギアを纏うクリス。彼らの狙撃で上空から襲い来る鳥型(フライト)ノイズを撃ち落とせる。

 

 

「でも、やっぱりこれは…………」

「あぁ、何者かがソロモンの杖強奪を目論んでいると見て間違いないッ!」

 

 

 そう弦十郎は、険しい表情でモニターを見据えるのだった。

 

 

 

 

「――――――はい…………はい…………了解しました。迎え撃ちます」

 

 

 本部からの通信を受けた友里は克己達に頷く。正式に迎撃の許可が下りた事を伝えられた克己達はお互いに頷き合う。

 

 

「出番だな、よしッ!」

「いきますッ!」

 

 

 克己と賢はそれぞれに適合したT2ガイアメモリを取り出し、響とクリスは首元のペンダントを握る。

 

 

エターナル!

「変身ッ!」

トリガー!

「――――――Balwisyall Nescell gungnir tron

「――――――Killter Ichaival tron

 

 

 漆黒のマント――――――エターナルローブを翻すのは、『永遠』の記憶をその身に宿す仮面の戦士、仮面ライダーエターナル。

 

 右腕と一体化したライフル状のトリガーマグナムの調子を確かめるのは、『引き金』の記憶を体現した怪人、トリガードーパント。

 

 右拳を左手に当てて気合を入れているのは、北欧神話の主神オーディンが振るう神槍の一部――――――ガングニールのシンフォギアを身に纏った響。

 

 両手のクロスボウを確認するのは、北欧神話に登場するウル神が使用したとされるイチイの弓の一部――――――イチイバルのシンフォギアを身に纏ったクリス。

 

 

「こうして列車の上に出てみりゃ、群れ雀がうじゃうじゃと…………」

 

 

 響が天井に開けた穴から出てきたクリスが、上空の鳥型(フライト)ノイズの群れを見て吐き捨てる。

 

 

「どんな敵がどれだけ来ようと、今日まで訓練してきたあのコンビ(・ ・ ・ ・ ・)ネーション(・ ・ ・ ・ ・)があればッ!」

「あれはまだ未完成だろ。実戦でいきなりぶっ込もうなんて、おかしな事考えてんじゃねぇぞ」

「うん、とっておきたい、とっておきだもんねッ!」

「わかってんなら言わせんな。…………背中は預けたからな」

「任せてッ!」

 

 

 やる気の籠った声で返事し、響は歌を歌い始める。

 

 

「――――――ぎゅっと握った拳 1000パーセントのThunder」

 

 

 上空から無数の槍が降り注ぐ。クリスのクロスボウとトリガードーパントのトリガーマグナムが上空の鳥型(フライト)ノイズの群れを撃ち落としていく中、彼らの攻撃を掻い潜ってきた鳥型(フライト)ノイズはエターナルと響が迎撃していく。

 

 だが、それで迎撃が完了する程、相手取っているノイズの数は少なくない。次から次へと上空からノイズの群れが襲い掛かってくる。

 

 

「チッ…………数が多いっての。空を飛べるエクスドライブモードなら、こんな奴らにおたつく事なんてねぇのに…………ッ!

「それが使えない以上、この装備でいくしかない。…………? あれは…………」

 

 

 数体の鳥型(フライト)ノイズを撃ち落としたトリガードーパントが、他のノイズとは違う、凄まじい速度で上空を駆けるノイズを見つける。

 

 今まで見た事が無い、新型のノイズだ。

 

 トリガードーパントが見ているものに気付き、「なんだありゃ」と呟いているクリスに、彼は声をかける。

 

 

「クリス、奴を墜とせるか?」

「問題はねぇ。いくぞッ!」

 

 

 蒼い輝きに包まれたクリスの武装が変化する。

 

 外部からのダメージを軽減するマントを広げた、トリガーメモリの力とイチイバルギアの融合形態――――――アズゥティラール・イチイバルを身に纏ったクリスは、腰部アーマーから蒼い小型ミサイルを射出する。

 

 だが、新型ノイズは自分を追いかけてくる小型ミサイルをひらりと躱していき、両手のマグナムを変形させたレーザーガンからの光線も躱されてしまう。

 

 

「クソッ、すばしっこいなあいつッ!」

「クリスちゃん、賢さんッ!」

 

 

 響が右腕のバンカーを引っ張り、エターナルは一本のメモリをマキシマムスロットに挿し込む。

 

 

「てりゃああああああッ!」

ユニコーン・マキシマムドライブ!

「オラァッ!」

 

 

 響とエターナルの拳が巨大な槍に変形した新型ノイズに炸裂するも消滅まで持ち込む事は出来ず、軌道を逸らされた新型ノイズはそのまま上空に逃げてしまう。

 

 

「私達の攻撃で倒せないなんて…………」

「まずは奴からいきたいところだが、そうは問屋が卸してくれないか」

 

 

 固まった彼らを仕留めようと突進してくる鳥型(フライト)ノイズの相手に追われ、エターナルが忌々しげに吐くと、なにかに気付いた響が「あッ!」と声を上げた。

 

 

「どうし…………まずいな」

 

 

 響の視線の先にあったものに気付いたエターナルは思わずそう零してしまう。

 

 彼らが乗っている武装列車は、トンネルに入り始めていた。それだけなら、上空のノイズを相手にしないで済むのだが、問題はこのままでは、彼ら全員が武装列車から叩き落とされてしまうという事だ。

 

 すぐさま響とエターナルは穴を開け、クリスとトリガードーパントと一緒に列車内に入る。

 

 

「これは好都合だな。トンネルに入った以上、向こうもトンネルに入らざるを得ない」

「それなら一気に、といきたいところだが、いったいどうすれば…………」

「一気に…………。あっ、そうだッ!」

 

 

 なにかを思いついた響が手を叩く。

 

 

「師匠の戦術マニュアルで見たんだ、敵を一気に倒す方法ッ!」

「おっさんの戦術マニュアルってば面白映画だろ? そんなのが役に立つのかよ…………」

「大丈夫ッ! さぁ、前の車両に行こうッ!」

 

 

 四人は前の車両に移動し、響に頼まれたエターナルが車両の連結部を破壊する。

 

 

「言われた通りにしたが、これでいいのか? ノイズ相手にあれをぶつけても、効果は無いだろ?」

 

 

 エターナルは自分達の乗っている列車から少しずつ離れていく車両から響に視線を移す。先史文明を生きた古代人の手によって造り出された兵器であるノイズの位相差障壁の前には、その壁を破壊する特殊な力を持つ者達以外の攻撃は全て無効となってしまう。

 

 

「これでいいんです。じゃあ、ちょっと行ってきますッ!」

 

 

 武装列車がトンネルの出口に差し掛かった頃、車両を透過してきた新型ノイズを前に、響は右腕の武装を変化させ、ブースターを点火。

 

 

「いっけぇええええええッ!!」

 

 

 高速で突っ込んだ響の攻撃は新型ノイズに直撃し、切り離された車両や、その奥から追って来ていたノイズの大群も巻き込んで大爆発を起こした。

 

 

(閉鎖空間で敵の機動力を封じた上、遮蔽物の向こうから重い一撃…………。こいつ、いつの間にこんな事考えて戦えるようになったんだ…………)

 

 

 以前までとはまるで違う響の姿にクリスは唖然とし、同時に戦慄していた。

 

 

 

 

「――――――ここまでありがとうございました」

 

 

 響の起点を活かした行動によってノイズの妨害を潜り抜けた後は順調に事は進み、犠牲は出たものの無事に護衛対象を目的地に送り届けた克己達に、ウェル博士は感謝の言葉を述べる。

 

 

「確かめさせていただきましたよ。皆さんがルナアタックの英雄と呼ばれる事が伊達ではないとね」

「英雄ッ!? 私達が?」

 

 

 予想もしなかった言葉に、響は頭を掻いて照れる。

 

 

「いや~、普段誰も褒めてくれないので、もっと遠慮なく褒めてください。むしろ褒めちぎってあいたッ!?」

「そういうところが褒められないんだよ、この馬鹿ッ!」

「痛いよ、クリスちゃん…………」

 

 

 クリスに叩かれた頭を押さえて痛がる響や、その隣に立つ克己達を見渡してウェル博士は口を開く。

 

 

「世界がこんな状況だからこそ、僕達は英雄を求めている。そう、誰からも信奉される、偉大なる英雄の姿をッ!」

 

 

 大声で言うウェル博士の姿に、克己と賢、友里の三人が目を細めた事に気付かぬまま、彼は続ける。

 

 

「皆さんが護ってくれたソロモンの杖は、僕が必ず役立ててみせます」

「よろしくお願いします」

「…………頼んだからな」

「えぇ、もちろん。それでは皆さん、さようなら」

 

 

 こちらに手を振って、ウェル博士は黒服達と共に去っていく。

 

 

「無事に任務も完了だ。これなら…………」

 

 

 笑顔のクリスに、響も笑顔で頷く。

 

 

「この時間なら翼さんのステージにも間に合いそうッ!」

「みんな頑張ってくれたから、司令が東京までヘリを出してくれるみたいよ」

「マジっすかッ!?」

「それなら早く行こうぜ」

 

 

 弦十郎が手配してくれたヘリに乗るべく歩き出したが、直後に出現したノイズの対処に追われる事になってしまうのだった。

 

 

 

 

「――――――~~~♪ ~~~♪」

 

 

 場所は響達がこれから向かうライブ会場。大勢のスタッフ達の手によって着々とライブの準備が進められていく様子を眺めながら、マリア・カデンツァヴナ・イヴは鼻歌を歌っていた。

 

 

「なぜ歌う、マリア・カデンツァヴナ・イヴ」

 

 

 投げかけられた問いに、鼻歌を中断したマリアの視線が動く。

 

 

「どういう事かしら、ケアン」

 

 

 質問を返したマリアに、彼女の隣に立つ男――――――ケアン・ディークスは答える。

 

 

「『無駄な事だ』と言いたいのだ。お前の歌は、万人を楽しませるものではない」

「…………ッ!」

 

 

 彼をぶん殴りたいという衝動をなんとか抑え込む。遠慮を知らないこの男は、常人であればまず言わない事を平然と口にする。

 

 

「それでも、私は歌うわよ」

「不可解だ。それが人間、というものなのだろうが」

「貴方が人間のなんたるかを知るなんて、不可能だろうけどね」

「私はこれでも、『人間』というものを知りたいのだが」

「信じられないわね、貴方が言うと尚更」

「人としての私は信用に足らなくて結構。お前達はただ、私という道具を欲望のまま活用してくれるだけで構わない。お前達が望むのなら…………」

 

 

 各々の作業に追われているスタッフ達を、欠片程の人間性も感じさせない冷たい目で見下ろすケアン。

 

 

「この場にいる者達を、一人残らず排除しよう」

 

 

 どこまでも冷徹に、氷のようにどこまで冷たく言い放つケアンに、マリアは体を震わせた。

 

 温情など一欠片も無く、一度命じればその命令(オーダー)を遂行すべく、彼は懐に忍ばせた力を使うだろう。それこそ、どこまでも無情に、冷酷に。まるで作業をするかのように、顔色一つ変える事無く。

 

 

「やめなさい。私達は極力他人を巻き込まないように行動して、目的を果たすの」

 

 

 その時、ポケットに入れていた携帯に通信が入り、マリアは応答する。

 

 

『こちらの準備は完了。サクリストSが到着次第、始められる手筈です』

「ぐずぐずしている時間は無いわけね」

 

 

 立ち上がり、マリアは通話相手に告げる。

 

 

「オーケー、マム。世界最後のステージの幕を上げましょう」

 

 

 『マム』と呼ばれた女性との通信を切り、マリアはケアンを見やる。

 

 

「向こうの準備は整ったわ。私達も準備しましょう」

「了解」

 

 

 頷いたケアンを連れ、マリアは楽屋に向かうのだった。

 

 

 

 

 ――――――日が暮れた頃、ステージ上を華麗に舞う翼とマリアの姿に、観客達は喝采の声を上げる。

 

 今夜行われているのは、世界のトップアーティストである風鳴翼とマリア・カデンツァヴナ・イヴのユニットライブ。今はその目玉である二人によるデュエットソング、『不死鳥のフランメ』が会場全体に響き渡っている。

 

 ライブの演出として周りに火球を出現させ、互いと競い合うように熱唱する二人の歌姫に、観客達はあっという間に彼女達の世界に引き込まれてしまう。

 

 観客達も巻き込んで歌う二人がステージの中心で、紅蓮の不死鳥が映し出されたモニターを背景にポーズを決めたのを最後に、今回のユニットライブのメインイベントは幕を下ろした。

 

 

「ありがとう、みんなッ!」

 

 

 自分達に喝采を送る観客達に、翼は汗だくになりながらも感謝の言葉を叫ぶ。

 

 

「私は、いつもみんなから、たくさんの勇気を分けてもらっているッ! だから今日は、私の歌を聴いてくれる人達に、少しでも勇気を分けてあげられたらと思っているッ!」

 

 

 観客達の拍手が会場を埋め尽くし、マリアが前に出る。

 

 

「私の歌を全部、世界にくれてあげるッ! 振り返らない、全力疾走だ。ついてこれる奴だけついてこいッ!」

 

 

 その場にいる全員が叫ぶ。どこまでもついていくと、マリアに答えている。

 

 

「今日のライブに参加出来た事を感謝している。そして、この大舞台に日本のトップアーティスト、風鳴翼とユニットを組み、歌えた事をッ!」

「私も、素晴らしいアーティストに巡り合えた事を光栄に思う」

 

 

 笑顔で見つめてくるマリアに、翼も笑顔で返す。

 

 

「私達が世界に伝えていかなきゃね、歌には力があるって事を…………」

「それは、世界を変えていける力だ」

「そして、もう一つ…………」

 

 

 マリアが観客達を見渡す。が、先程までとはどこか雰囲気が違う。それに彼女の隣に立つ翼や、ステージ裏で彼女達のライブを眺めていた、克己と賢を除いたNEVERの三人が気付いた瞬間――――――

 

 

 ――――――会場全体に、ノイズが現れた。

 

 

 

 

「――――――ノイズの出現反応多数ッ! 場所はQUEENS of MUSICの会場ッ!」

「なんだとッ!?」

 

 

 張り詰めた声の藤尭の報告に弦十郎とフィーネが目を見開く。

 

 

「宝物庫の扉が偶然会場で開いた…………? あんな的確なタイミングで…………? …………まさか」

 

 

 一つの可能性に気付いたフィーネがスマホを取り出し、ある人物に電話する。

 

 

『なんだ、フィーネ』

「クリス、ウェルがどこに行ったか知ってる?」

『…………』

 

 

 通話相手のクリスが一瞬黙り込み、答える。

 

 

『あたし達と別れた後、いきなりノイズが現れたんだ。それ以降、杖共々行方不明になっちまった…………。無事であればいいんだが…………』

「…………彼は無事よ。ソロモンの杖もね。丁度さっき、それがわかったの」

『本当かッ!?』

「えぇ、だけど…………」

 

 

 モニターに表示される、会場に出現したノイズの映像を見つめる。

 

 

「最悪な形でね」

 

 

 そう告げたフィーネは無意識に、スマホを握る手に力を籠めていた。

 

 

 

 

 ――――――先程までの幸せに満ちた世界はどこへやら、会場は恐怖と絶望の悲鳴で埋め尽くされる。

 

 自分達を囲むノイズから少しでも距離を取ろうと他人を押し退け始める観客達の耳に、鋭い声が響く。

 

 

「――――――狼狽えるなッ!」

 

 

 その声を上げたのは、マリア。誰もが彼女の言葉によってその動きを止め、視線を彼女に注ぐ。

 

 

「そう、大人しくしている限りは、ノイズにも手出しはさせないわ。…………風鳴翼さん、貴女もよ」

「…………マリア・カデンツァヴナ・イヴ、貴様はいったい…………?」

「…………そうね。そろそろ頃合いかしら」

 

 

 翼、観客達、そして、このライブをネット配信で観ている者達に向け、マリアは叫ぶ。

 

 

「私達は、ノイズを操る力を以てして、この星の全ての国家に要求するッ!」

「世界を敵に回しての口上? これはまるで…………」

 

 

 宣戦布告のようだ。そう思った翼の前で、「そして…………」とマリアはマイクを口元に寄せ――――――

 

 

 

「――――――Granzizel bilfen gungnir zizzl

 

 

 

 ――――――聖詠(・ ・)を歌った(・ ・ ・ ・)

 

 

(…………ッ!? その、聖詠は…………)

 

 

 驚愕する翼の前で、マリアを眩い輝きが包み込む。

 

 

「私は…………私達は『フィーネ(・ ・ ・ ・)』」

 

 

 漆黒のマントを翻し、黒く染め上げられた武装を身に纏ったマリア。彼女が纏うのは、外見こそ所々違うものの、見る者が見れば誰もがわかるもの。

 

 それは北欧の主神が振るう、勝利の神槍――――――ガングニール。

 

 響のそれとは違う武装に身を包んだマリアは、高らかに宣言する。

 

 

終焉(おわり)の名を持つ者だッ!」

 

 

 

 ――――――彼女の宣言を皮切りに、歯車は回り始める。

 

 

 

 ――――――それはまさに、『終焉』へのカウントダウン。

 

 

 

 ――――――ここに、世界の滅亡を賭けた戦いは、幕を開けた。

 




 

 不死鳥のフランメ、良い曲ですよね。XVでこれが歌われた時は本当に感動しました。そしてアニメの演出を上手く表現できなく申し訳ありません。YouTubeで動画を探してはみたのですが見つからず、苦渋の決断として他の方のシンフォギア小説を読み、それを勝手ながら参考にさせてもらいました。出来れば使いたくない手だったのですが、不快にさせてしまったら申し訳ありません…………。

 ここから近況報告ですが、正直まずい状況です。

 ネット回線がクソ雑魚ナメクジだったのが災いしたのか、シンフォギアXDにログイン出来なくなりました。私はXDのメインストーリーを確認しながら執筆しているのですが、それが使えなくなった以上、更新はこれまでと比べて遅くなると予想されます。一応お金はあるのでゲオなどで借りる事は出来ますが、このご時世の中、外に出るのも憚られるというものです。今回はYouTubeで見つけたXDメインストーリー攻略動画を見て執筆しましたが、これもいつまで続くか…………。

 こういったキツイ状況ですが、私もネット小説家の端くれ。スタートダッシュを思いっきりズッコケて失敗しましたが、この小説の続きを楽しみにしてくれている皆さんの為、なんとしてもこの状況を打開したいと思いますッ!

 なんとか安定して、余裕も出来たらモンハン×FGO小説も書いてみたいですねぇ。
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