シンフォギアXDがウルトラマンとコラボしていると聞き、プレイしようにも出来ない現状に嘆いているseven74ですはい。いいもん! こっちはFGOで復刻版オール信長総進撃とか、アズレンイベとかやってるからいいもんッ!
そして、今回も更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。いよいよ前もってタグにつけておいた『不定期更新』がその効果を発揮しそうです。それでも合間を見つければ執筆を続けていくので、よろしくお願いします。
「ガングニールだとッ!?」
照合されたアウフヴァッヘン波形のパターンから、マリアがなにを纏ったのかを知った弦十郎が驚愕の声を上げると同時に、二課に通信が入る。
『随分とまた、とんでもない事になってるようだな』
「斯波田事務次官ッ!」
二課に通信を入れてきたのは、日本国外務省事務次官を務める斯波田賢仁。彼は複雑な世界情勢を相手に日本の国益とシンフォギア・システムを始めとした国家機密を護るべく奔走してくれている、頼もしい男だ。
彼は大好物の蕎麦を啜りながら弦十郎に報告する。
『実は米国の聖遺物研究機関でもトラブルがあったらしい』
「F.I.Sね…………。あぁ、これ完全に私の責任じゃない…………」
「どういう事だ?」
F.I.Sの存在は弦十郎も知っている。聖遺物を個人の能力に左右される『歌による起動』より、合理に則った機械的な安定起動方法に時間と予算の多くを割いてきた組織である。だが、弦十郎が知っているとすればそれぐらいの事で、なぜフィーネが今回の騒動を自分の責任と捉えているのかは理解出来なかった。
「実はあれ、私が米国通謀を切っ掛けに発足した機関でね。あそこには今の
弦十郎に説明し、フィーネは斯波田を見る。
「彼女がこうして行動を起こしたという事は、F.I.S…………米国が遂に動き出したという事かしら?」
『ところが、そうでもないらしい』
「え?」
『なんでも、今日まで解析してきたデータのほとんどがお釈迦になったばかりか、保管していた聖遺物までも行方不明って話だ。そんな状況で世界を敵に回そうなんて、愚の骨頂だろ?』
「動いているのはF.I.Sではなく、そこから抜け出た者達という事?」
『そこらへんが妥当だろうな』
「『フィーネ』…………。いったいなにが目的なんだ…………?」
モニターに映るマリアを見つめ、弦十郎は拳を握り締めた。
「――――――我ら武装集団『フィーネ』は、各国政府に対して要求する。そうだな…………差し当たっては国土の割譲を求めようか?」
周囲が静まり返る中、黒いガングニールを纏ったマリアは、世界中の人々に向けて告げる。
「もしも、24時間以内にこちらの要求が果たされない場合は、各国の首都機能がノイズによって不全となるだろう」
「…………どこまで本気なのか」
観客達をノイズから護る為、今すぐにでも天羽々斬を纏いたいところだが、シンフォギアは国家機密事項。こんな大衆の前で装着するわけにはいかないし、もし装着できたとしても、人質にされた観客達の命が危険に晒されてしまう。
身動きが取れない事に憤りを感じている翼の目の前で、マリアは言葉を続ける。
「私が王道を敷き、私達が住まう為の楽土だ。素晴らしいと思わないか?」
「なにを意図としての驕りかは知らぬが…………」
「私が驕りだと?」
「そうだッ! ガングニールのシンフォギアは貴様のような輩に纏えるものではないと覚えろッ!」
胸に湧き上がる怒りを少しも隠す事無く非難する翼に、マリアはフッと笑って返す。
「ならば、貴女も纏ってはどう? その怒りのまま、剣を振るえばいい。尤も、この数相手にそれが出来ればの話だがな」
「く…………ッ!」
状況が状況なら、言われるまでも無いと即座にシンフォギアを纏って斬りかかっているところだが、大勢の目がある中、機密事項であるシンフォギアを纏うわけにはいかない。
「そう、なら…………」
周囲の目が原因でシンフォギアを纏えずにいる翼を横目に、マリアはノイズに囲まれて怯えている観客達を見渡して告げる。
「会場のオーディエンスを解放するッ! ノイズに手出しはさせない。速やかにお引き取り願おうかッ!」
「な…………ッ!?」
彼女の普通ではありえない言葉に翼が唖然としていると、マリアに通信が入る。
『なにが狙いですか…………こちらの優位性を放棄するなど、筋書きには無かったはずです。説明してもらえますか?』
呆れた様子で話すのは、ナスターシャ・セルゲイヴナ・トルスタヤ。マリアの所属する武装集団『フィーネ』の事実上のトップである。
彼女はこのライブ会場から離れた場所に停めた車両からマリアの様子を窺っていたのだが、今回の作戦には無かった行動を起こされたため、こうして通信してきたのである。
「このステージの主役は私。人質なんて、私の趣味じゃないわ」
『血に汚れる事を怖れないでッ!』
「…………」
マリアが目を伏せると、ナスターシャが溜息を吐くのが聞こえた。
『…………仕方ありません。調と切歌を向かわせています。作戦目的をはき違えない範囲でおやりなさい』
「…………了解、マム。ありがとう」
『それと…………』
このまま通信が終わるかと思ったマリアに、ナスターシャが続けた。
『二課所属の仮面ライダーやドーパントが出現した場合は、ケアンに対処させなさい。今回の作戦は、彼の
「…………えぇ、わかってるわ」
ナスターシャとの通信を終え、マリアは無意識に肺に溜めた息を吐いた。
――――――マリアの一言によって始まった避難は順調に進み、自分達を挟むように立ちながらも微動だにしないノイズに怯えながらも次々と人々が会場から出ていく。
「緒川ちゃんッ!」
そして、ここはマリアと翼が立っているステージの裏。そこでは翼のマネージャーとして来ていた緒川に、もしもの場合として護衛に来ていた、レイカと剛三を連れた京水が声をかけていた。
「翼ちゃんが出られないなら、ワタシ達が出るわよ?」
「翼と違って、私達はドーパントになっても顔バレする事無いし」
「ですが、その間に彼女が避難している人達を攻撃させたりするかも…………」
それに対し、「俺なりの考えだけどよ」と剛三が答える。
「あの女…………マリアって言ったか? あの一言でなんとなく察したけどよ、あいつ人殺しに向いてねぇよ。命を奪う事に対して消極的すぎる」
「ああいうのは非道に徹しきれないタイプよ。だから大丈夫」
「緒川ちゃんはこのまま、翼ちゃんがシンフォギアを纏えるように準備して頂戴。それまでの時間、ワタシ達が稼いであげる」
「…………任せましたよ」
三人が頷き、懐からそれぞれに適合したT2ガイアメモリを取り出す。
『ルナ!』
『ヒート!』
『メタル!』
京水は額から、レイカは左の鎖骨から、剛三は背中からT2ガイアメモリを体内に挿入し、その姿を異形のものへと変貌させていく。
伸縮自在の腕を持つルナドーパント、高熱を操るヒートドーパント、鋼鉄の肉体を持つメタルドーパントがステージに上がり、マリアの視線が三体に向く。
「来たわね、ドーパント」
「へぇ、私達の事を知ってるの?」
シンフォギアと同様、仮面ライダーやドーパントの存在も世間には公表されていない。地球の記憶を自在に操れる彼らの存在が世間に知られてしまえば、その力を求めて邪悪な目的を持った者達が接触してくる可能性があるからだ。それなのに、なぜ彼女は自分達の事を知っているのか。
「こっちにも、ガイアメモリを使う奴がいるのよ」
「なんですって?」
「出番よ、ケアン」
その言葉を待っていたかのように、マリアと翼の背後の舞台袖から、一人の青年が出てくる。
人間性を感じさせない、あらゆる事に対して無関心であるような表情。光を宿さないその瞳で見られた三体は、『不気味』だと感じざるを得なかった。
そして、その腰に巻かれているのは、ロストドライバーと酷似した白いドライバー。
「まさか…………ッ!?」
「そう、そのまさかよ」
マリアの前に立ち、ケアンは懐から一本のメモリを取り出す。
なにかに手を伸ばすロゴデザインの、『E』のガイアメモリ。三体が見た事の無いガイアメモリ。
『イクシード!』
「変身」
冷たく言い放ち、スロットにイクシードメモリを挿し込み、展開する。
『Exceed Active』
スロットからイクシードメモリのロゴが浮かび出て、次第に加速していく音と共に、ケアンの全身を鎧が形成されていく。
銀色の素体に黒い鎧が纏い、変身の際に一瞬だけ見えた複眼の上から取り付けられた漆黒のバイザーの奥に二つの紅の光が宿り、最後に黒い鎧――――――リフューズプロテクターから蒸気が噴出される事によって、変身は終了する。
自分達のリーダーが変身するものとも、風の都を護る彼らが変身するものとも違う、新たな仮面ライダー。
「紹介するわ。彼こそが『フィーネ』が有するガイアメモリの戦士…………仮面ライダーイクシードよ」
身構える三体に対し、イクシードは自然体のまま、金属質なエコーのかかった声で遠くの車両でこちらの様子を窺っているナスターシャに通信を取る。
「マム、
『決まっています。敵対する者達を排除なさい』
「了解。これより、状況を開始する」
「…………ッ!?」
咄嗟にメタルドーパントが腕を交差させた瞬間、凄まじい衝撃が全身に走る。交差させた両腕には、イクシードの拳が当てられていた。
(速ぇ…………ッ!)
交差させていた両腕を勢いよく広げたメタルドーパントから離れたイクシードが右腕を上げた直後、ヒートドーパントの右足が右腕に叩き込まれる。火炎をブースター代わりに使用する事で威力を上げた蹴りを受けてバランスを崩したイクシードが続けて繰り出された蹴りを受けて後ずさると、ルナドーパントの腕が彼を捕らえる。
「ぶっ飛びぃ~ッ!」
人がいなくなった観客席に投げ飛ばされたイクシードが跳ね起き、ヒートドーパントの踵落としを躱すも、メタルドーパントの鉤爪の先端が鎧を掠めて火花を散らす。
「む…………」
「ハッ、案外脆いんだなッ! だったらこのままぶっ潰してやるぜッ!」
微動だにしないノイズを蹴散らしながら迫るメタルドーパントの槌とヒートドーパントの足を捌いていくイクシードに、ナスターシャからの通信が入る。
『ケアン、例の
「了解」
二体から離れ、遠くからのルナドーパントの攻撃も躱したイクシードが、一本のメモリを取り出す。そのメモリのロゴを見たドーパント達が驚愕する前で、イクシードはそのメモリを起動する。
『ゾーン!』
二課が捜索しても遂に発見出来なかったT2ゾーンメモリをマキシマムスロットに挿し込むのかと思って身構える三体の前で、イクシードはT2ゾーンメモリを――――――
――――――
「嘘ッ!?」
「マジかよ…………」
予想もしなかった行動に唖然とする彼らの前でT2ゾーンメモリを取り込んだイクシードは右手を握ったり開いたりして体の調子を確かめる。
「『
ヒートドーパントが吹っ飛び、観客席を破壊する。先程まで彼女がいた場所には、拳を振り終えたイクシードの姿。メタルドーパントが飛び退こうと足に力を籠めかけた瞬間、目の前にいたはずのイクシードの姿が消え、突然首を掴まれて投げ飛ばされた。
「剛三ちゃがぁッ!?」
メタルドーパントを受け止めようと両腕を伸ばしかけたルナドーパントの懐に潜っていたイクシードの拳が腹部に捻じ込まれ、ステージのモニターに叩き付けられた。
「この野郎ッ!」
誤って翼を吹き飛ばさないように槌を捨てて鉤爪で攻撃を仕掛ける。次々と繰り出される攻撃をひらりと躱していくイクシードが反撃として拳を突き出してくるも、即座に右手を前に出して受け止め、お返しとして鉤爪でイクシードを斬りつけた。
先程よりも手応えのある一撃。さぞダメージを与えられただろうと思ったが――――――
「なに…………ッ!?」
――――――彼の鎧には、傷一つついていなかった。
「――――――ククク、目に見えて驚いていますね」
モニターからイクシードの戦いを見ていた男――――――少し前まで克己達に護衛されていたウェルに、「当然です」と返すナスターシャ。
「ケアンが使用するT3イクシードメモリの能力は、『戦闘による身体能力・外装の強化』と『他メモリの能力の獲得による強化』。彼らとの戦闘は、ケアンをより強力にさせてくれることでしょう」
人類は太古の昔から強大な存在を相手に挑み、知恵を絞って打ち勝ってきた。そうしている間に、自然と人類は身を護る術を身につけていった。自らの力のみで達成出来ない物事は、他のものに代用させる事で達成してきた。
そうして積み上げられてきた人類の進化の歴史。それを内包したのが、T3イクシードメモリなのである。
「――――――堂本ッ!」
殴り飛ばされてきたメタルドーパントに駆け寄った翼がペンダントを握り締め、シンフォギアを身に纏おうとするが、それをメタルドーパントが止める。
「駄目だ…………。それを纏うんじゃねぇッ!」
「仲間がやられているのを見ていろとでも言うのかッ! そんなの、私には出来ない」
「あら、誰が『貴女は標的じゃない』と言ったかしら?」
「…………ッ!」
マリアに彼女のアームドギアである槍の矛先を向けられ、翼が身構える。
「観客は皆退去した。もう被害者が出る事は無い。それでも私と戦えないのであれば、それは貴女の保身の為。貴女はその程度の覚悟しか出来てないのかしら?」
「く…………ッ!」
「行くわよッ!」
マリアが槍を手に襲い掛かってくる。メタルドーパントが彼女の前に立ちはだかろうとするが、イクシードに邪魔されてしまう。
転がって自分を刺し貫こうとした矛先を躱し、続けて突き出される槍を紙一重で受け流す。
「ふッ!」
「く…………ッ! はぁッ!」
回し蹴りを躱した翼が剣を模したマイクを振るうと、マリアはマントでそれを防御した。
(…………ッ!? 硬いッ!)
マントに防がれ、衝撃に耐え切れずに砕けた手元のマイクを見る翼に、余裕に満ちた表情のマリアが迫る。
「その程度? ふッ!」
「ぐ…………ッ!」
マントを翻し、コマのように回転しながら迫ってくるマリアから距離を取りながら、翼は少しずつ舞台袖に近付いていく。
翼が立つステージが世間の目に晒されているから、翼はシンフォギアを纏えない。だが、逆に言えばそれは、目が届かない舞台袖に入ってしまえばシンフォギアを纏えるという事だ。
シンフォギアを纏う事が出来れば、この防戦一方の状況も打開できる。そう思った矢先――――――
「貴女はまだ、ステージを降りる事を許されない」
マリアの投げた槍が翼の足元に突き刺さる。翼の意識がそちらに向いた隙を突き、マリアに肉薄される。
「それでも降りたいのなら、私が降ろしてあげましょう」
「ぐ…………がぁッ!」
咄嗟に体を後ろに逸らして回し蹴りのダメージを軽減するも、殺し切れなかった衝撃に押されて観客席に投げ出される。
その瞬間、今まで石像のように動かなかったノイズが一斉に、翼を排除しようと動き始めた。
「…………ッ!? 勝手な事をッ!」
作戦に含まれていない行動に驚くマリアの前で、ノイズが翼に群がっていく。
(決別だ…………歌女であった私…………)
このまま落ちれば、ノイズに炭化させられる。『死にたいか』と問われれば、答えは当然『ノー』である。だが、ここでシンフォギアを纏えば、世界に自分の正体が知られてしまう。それからはもう、歌姫風鳴翼は二度とステージに上がれない。
(だからとて、このままやられるわけにはいかないッ!)
覚悟は決まった。名残惜しいが、歌姫である自分に別れを告げる時が来た。
「聴くがいい、防人の歌をッ!」
「――――――えぇッ!? どうしてここで中継が中断しちゃうのッ!? 翼さんはどうなったのッ!?」
ヘリの中で翼達の様子を見ていた響が頭を抱える。中継は翼がノイズの群れに投げ出されたところで途絶えてしまっており、その後の翼の安否が不安で堪らない響の隣に座る友里が顎に手を当てる。
「現場からの中継が遮断された…………?」
「という事は、つまり…………」
クリスの表情が微かな不安はあれど明るいものになり、克己と賢が頷き合う。
その場にいた誰もが気付く中、取り残された響だけが困惑していた。
「――――――Imyuteus amenohabakiri tron」
蒼い風が吹き荒れ、ノイズが切り刻まれる。
黒い桜の中心で、刀状のアームドギアを構えて立つのは、青白の装甲に身を包む少女。
「中継が遮断された…………ッ!?」
ノイズを斬り捨てていく翼が纏っているのは、間違いなくシンフォギア。しかしそれを纏うには、世間の目から逃れなければならない。その状況を利用して翼を追い詰めようとしていたのだが、その為に必要な中継が遮断されてしまえば元も子もない。
「翼さん、中継は遮断しましたッ! 思う存分戦ってくださいッ!」
「緒川さん、ありがとうございます」
舞台袖から叫ぶ緒川に頷き、マリアに切っ先を向ける。
「待たせたな。いざ、推して参るッ!」
「それが本当の貴女ね。いいわ、確かめてあげるッ!」
マリアの槍と翼の刀が交差する。
突き出された矛先を刃で受け流し、回転力を加えた一撃を繰り出すも、マントで防がれる。
「やぁッ!」
「くッ!? このガングニールは、本物ッ!?」
振るわれた槍を受け止めた刀を持つ両手に走る痛みに、マリアの振るう武器が真にガングニールであると理解する。
「ようやくお墨付きを貰えた。そう、これが私のガングニール。何物をも貫き通す、無双の一振りッ!」
「だからとて、私が引き下がる道理などありはしないッ!」
得物を構えた両者が刃を交えるべく走り出した一方、三体のドーパントはイクシードに苦戦を強いられていた。
「チッ! こいつ、どんどん堅くなってるわねッ!」
超高熱の炎を纏った蹴撃を受けたイクシードの体勢が一瞬崩れるも、それは一歩足を前に出せばすぐに立て直せるもので、決して明確な隙などでは無い。
今は軽くバランスを崩すだけだが、このまま攻撃を加えていけば、彼を覆う鎧はより強固なものとなり、先程の攻撃を受けてもバランスを崩さなくなるだろう。頑丈さに関しては、既にメタルドーパントと同等、いや、それ以上になっているかもしれない。
長期戦になればなる程装甲が強化されていくに加えて、T2ゾーンメモリを取り込んだ事によって獲得した瞬間移動能力も備えているイクシードに戦慄していると、マリアとイクシードにナスターシャからの通信が入った。
『二人共、お聞きなさい。フォニックゲインは現在22%付近をマークしています』
「なんですってッ!?」
「これは予想外だ」
マリアが目に見えて驚き、イクシードはマリア程ではないものの、戸惑いが含まれている声を上げた隙を突いて、マリアに翼が、イクシードにメタルドーパントが迫る。
「私を相手に気を取られるとはッ!」
二本の刀を連結させ、回転させた刀身に紅蓮の炎を纏わせて斬りつける一撃――――――『風輪火斬』を受けたマリアがその場に倒れ伏す。
それと同時に、三体の中で最もパワーに優れるメタルドーパントの渾身の一撃が炸裂し、イクシードが吹っ飛ばされる。
「損傷を確認。戦闘継続に支障無し」
つい痛みを感じていないのかと思ってしまう程無機質な一言を零したイクシードが、なにかに気付いてステージを見る。
彼が見ているのは、起き上がろうとしているマリアに攻撃を仕掛けようとする翼。
――――――否、
「翼ちゃん、避けてッ!」
「…………ッ!?」
そして聞こえてくるのは、静かな口調で紡がれる歌。
「――――――首を傾げて 指からするり 落ちてく愛をみたの」
自分目掛けて飛んでくる複数のなにかを躱す。床に当たって砕けるのは、小型の丸鋸。
見上げた翼の視界に入ったのは、ピンク色のヘッドギアを展開した少女。
「な…………ッ!? 装者の援軍だとッ!?」
「調だけじゃないデスよッ!」
視線を下げれば、金髪の少女がその可愛らしい顔に似合わぬ鎌を振るってきていた。
「危ないッ!」
両足から炎を噴出させたヒートドーパントが翼を抱えて上空に逃げた事によって間一髪鎌の一撃を躱し、攻撃を外した金髪の少女――――――暁切歌が肩を竦める。
「仕留められなかったデスッ!」
「ドンマイ、切ちゃん。次があるよ」
翼に丸鋸を飛ばしてきた黒髪の少女――――――月読調が切歌の隣に降り立ち、背後のマリアを見る。
「マリア、助けに来たよ」
「助かったわ。ま、貴女達に救われなくても、彼女に後れを取る私ではないんだけど」
「それが『強がり』というものか、マリア?」
「黙りなさい、ケアン」
「辛辣な対応だ。だが、その在り方を望むのなら、私はそうしよう」
了解の意を示すイクシードだが、彼らの会話を聞いていた切歌がマリアのマントの裾を引っ張る。
「だ、駄目デスよ、マリア。夜中、あいつが暗い機内で無言のまま立ってたら、怖くてトイレにも行けないデスよッ!」
「切ちゃん、そういう時は人形だとでも思えばいいんじゃない?」
「目の前を通ったらガン見してくる相手を人形と思ったら尚更怖いデスよッ!? しかも、『トイレに行く』って言ったら扉の前までついてくるんデスよッ!? 無言でッ! 無表情でッ!」
「ケアン…………」
ジッと調に睨みつけられるも、イクシードはいつもと変わらない口調で返す。
「『フィーネ』のメンバーの護衛も、マムに与えられた
「だからって同行するのはどうかと思う」
「そういうものなのか?」
「そういうものよ」
「人間とは不可思議な生き物だ。オスメスの違いがここまで出るとは」
頭を抱える仕草を見せるイクシードだが、全く人間性を感じさせない彼がそれをすると、どうしてもわざとらしく思えてしまう。
調と切歌の参戦で互いは人数は同数となったが、イクシードの能力を含めて考えるとなると、むしろ状況は悪化してしまっている。
「貴様みたいのはそうやって…………」
だが、それは今のままであった場合の話。
忘れてはならない。『
「見下ろしてばかりだから、勝利を見落とすッ!」
「…………ッ! 上かッ!?」
「土砂降りなッ! 十億連発ッ!」
上空から降り注ぐ弾丸と光弾。マリアが調や切歌と一緒にマントで身を護りながら見上げると、イチイバルのシンフォギアを纏ったクリスとトリガードーパントが見え、その背後にはガングニールを纏った響の姿もあった。
イクシードが上空から重力に引き寄せられて落ちてくる彼らを叩き落とそうと跳び上がるも、自らの頭上から迫る蒼い炎に気付いて即座に防御態勢を取る。
「オラァッ!」
エターナルの拳が直撃し、衝撃に押されたイクシードが観客席に叩き落とされる。同時にステージに降り立った響がマリアに攻撃を仕掛け始める。
「待たせたな、お前達」
「克己ちゃんッ!」
「まったく、待たせ過ぎなのよ」
「待ってたぜ、克己ッ!」
頷き、起き上がったイクシードにエターナルエッジを向ける。
「俺の部下が世話になったな。礼はこの俺自らくれてやる」
「身体機能を確認。戦闘続行に支障無しと判断。戦闘を再開する」
エターナルとイクシード。二人の『E』が同時に動き出す。
突き出される拳を躱してイクシードの背後に回ったエターナルが刃で彼の鎧を斬りつけるが、微かな火花が散ったのみで、一瞬の怯みも無くイクシードが肘打ちを繰り出す。飛び退いたエターナルが肘打ちと同時に振り向いたイクシードに斬りかかろうとするも、イクシードの姿が一瞬にして消える。どこに消えたのかと視線を彷徨わせかけた瞬間、背後に気配を感じてエターナルが伏せると、彼の頭上をイクシードの右足が通り過ぎていく。
立ち上がったエターナルにエターナルエッジで連続で斬りつけられ、火花を散らしながら後退していくイクシード。最後にエターナルの回し蹴りで蹴り飛ばされるも、空中でバランスを立て直して着地したイクシードが跳び蹴りを繰り出してくる。
『ユニコーン・マキシマムドライブ!』
「ウラァッ!」
スロットにT2ユニコーンメモリを挿し込んだエターナルエッジを振るうと、そこからイクシードを切り裂こうと蒼い斬撃が飛び出す。エターナルは斬撃がそのままイクシードに直撃すると思ったがしかし、その寸前にイクシードの姿が消える。
「ぐぅ…………ッ!」
側面からの跳び蹴りによって、エターナルがステージまで蹴り飛ばされてくる。
「大道ッ!」
「大丈夫だ…………」
エターナルが立ち上がり、イクシードがマリア達の元に瞬間移動して来たところで、彼らが対峙する。
特異災害対策機動部二課に所属する装者や仮面ライダーとドーパントに、武装集団『フィーネ』に所属する装者と仮面ライダー。
対峙した彼らは今にも再び戦いを再開しそうな雰囲気を纏っていたが――――――
「やめようよ、こんな戦いッ! 今日出会った私達が争う理由なんて無いよッ!」
この状況に抵抗感を抱いていた響が、彼らの戦いを止めようと声を上げた。
本人は本気でこの不毛な争いをやめたいと思ってそう言ったのだろうが、それは『フィーネ』の装者達の怒りを呼び覚ます言葉であった。
「そんな綺麗事を…………口にするなッ!」
「え…………?」
「綺麗事で戦う奴の言う事なんか、信じられるものかデスッ!」
調と切歌の怒号に唖然とした響は、それでもと自分の考えを告げる。
「そんな…………話し合えばわかり合えるよッ! 戦う必要なんか…………」
無い、と言いかけた響の口は、調の一言によってその動きを止める。
「――――――偽善者」
「…………ッ!」
「この世界には、貴女のような偽善者が多すぎるッ!」
「なに固まってんだ、響ッ!」
呆然と立ち竦む響に飛ばされた丸鋸を、メタルドーパントが全て受け切る。イクシードには苦戦したが、小型の丸鋸ならそれなりの数で攻撃されても、彼の鋼鉄の体の前には儚く砕け散る。
「やりやがったなッ!」
「調はやらせないデスッ!」
調にクロスボウを向けたクリスに切歌が鎌を振り上げるが、トリガードーパントの光弾が迫ってきたので飛び退く。
「戦闘続行。敵集団を排除する」
「悪いが、お前の相手は俺達だ」
動き出したイクシードに、エターナル、ヒートドーパント、ルナドーパントが迎撃に動く。
「さぁ、私達も続きを始めましょうかッ!」
「いいだろう、貴様の相手は私だッ!」
周囲で次々と戦いが起きる中、響は調に叫ぶ。
「そんな…………どうしてッ! こんな戦い、意味が無いよッ!」
「まだそんな事をッ!」
頭のヘッドギアを鋸に変化させた調の攻撃を躱しながら、響は訴え続ける。
「私は困ってるみんなを助けたいだけで、だからッ!」
「それこそが偽善」
「…………ッ!」
しかし、響の必死の訴えも、その一言で片付けられてしまう。
「痛みを知らない貴女に、『誰かの為に』なんて言ってほしくないッ!」
「あ…………」
鋭利な刃が生えそろった鋸が迫ってくる。調の一言で固まってしまった響が呆然とそれを見つめていると――――――
『アクセル・マキシマムドライブ!』
メタルドーパントに自分の代わりにヒートドーパントとルナドーパントと共にイクシードを抑えるよう指示してきたエターナルが、凄まじい速度で響を抱えて鋸を躱した。
「克己先生…………」
「惚けるな。ここは戦場だぞ」
「でも…………」
襲い来る丸鋸を掻い潜っていくエターナルに、響が弱々しい声で訊ねる。
「克己先生は、この戦いに意味があると思いますか?」
「『人はわかり合えるから』。そういった感情で止めに入るのは、別に悪い事じゃない。相手がどんな奴であろうと、人間である限りは手を取り合おうとするのが、お前の強みだからな」
だが、と響を下ろして鋸を打ち払う。
「それは時に、他人を傷つけてしまう事もある。全員が全員、それが出来るとは考えていないからだ。お前が…………、俺達がやっている事も、
「…………」
黙り込む響を調の攻撃から護りながら、エターナルは続ける。
「響、お前はなんの為にガングニールを纏った」
「それは、みんなを護る為に…………。でも…………」
それが『偽善』と言われ、響は自分に自信が持てなくなっていた響の言葉には、覇気がまるで無かった。
そんな響に、克己は言う。
「なら、それを貫き通せ」
「え…………?」
「『偽善』と呼ばれても、その在り方を否定されても、へこたれるな。お前にはお前の、立花響の生き方がある。『
右手に持つエターナルエッジを見下ろし、呟く。
「俺達は、敵を倒す事しか出来ない。でも、お前は違う。お前は繋がる事が出来る。思いを繋ぐ力こそが、お前のアームドギアだ」
「私の、アームドギア…………」
シンフォギア装者が手にするアームドギアは、基本相手を傷つける事に特化した形状をしている。だが、響は違う。彼女のアームドギアは、人と人を繋ぐ手。彼女の意志に従い、その性質を変化させる拳。
彼女が挫けない限り、その拳は砕けず、彼女の意志を相手に伝え続ける。
響がエターナルの言葉を噛み締めていると、調の憤怒の叫びが聞こえてくる。
「ずっと平和な時間を過ごしてきた貴方達に、私達のなにがわかるのッ!?」
響とエターナルを切り刻もうと、調の鋸が迫る。
「わからないな。わからないからこそ…………」
取り出したT2ガイアメモリを、マキシマムスロットに挿し込む。
『ロケット・マキシマムドライブ!』
引いた右腕にロケット形の蒼炎を纏わせ、そのブースターを噴射。それを見た調が、咄嗟に彼らに向かわせていた鋸を盾代わりにする。
次の瞬間、T2アクセルメモリ以上の速度で動いたエターナルの拳が、鋸の盾を打ち砕いた。
「きゃあッ!」
鋸の盾で多少のダメージを軽減出来たものの、鋸の破片を突き抜けてきた拳圧が調を吹き飛ばす。
「人は、わかり合える」
調に直撃する寸前に拳を受け止め、拳圧で吹き飛ばすだけに留めたエターナルは、起き上がる調にそう言い放った。
「――――――これ以上の戦闘は無理ですね」
車内でマリア達の様子を窺っていたナスターシャが呟く。
武装集団『フィーネ』に所属する三人の装者達は、二課の装者達と違ってギアの適合係数が低い。よって、それぞれのギアを纏う為には『LiNKER』と呼ばれるギア制御薬を投与する必要があるのだが、薬を使用している以上は制限時間というものが存在する。
適合係数が下がってしまえば、ギアを維持する事が出来なくなってしまう。そして、制限時間はもう間もなく。これ以上の戦闘は彼女達にとって苦痛となってしまうだろう。
ナスターシャは通信機を手に、マリア達に通信を取り始めた。
『――――――お聞きなさい。今から
ナスターシャからの通信を受けたマリアが切り結んでいた翼から離れて応答する。
「マム、どういう事ッ!?」
『これ以上戦っても、
会場の中央に眩い光が迸り、緑色の肉塊のような形状をした巨大なノイズが出現する。
「なんだッ!?」
「うわぁッ!? なにあのでっかいイボイボッ!?」
「気持ち悪い形してるわね…………」
二課の全員の意識が突如出現したノイズに向けられ、その隙にマリア達が動き出す。
「…………ッ! アームドギアを温存していただとッ!?」
アームドギアの矛先を展開したマリアに身構える翼だが、マリアの狙いは彼女ではなく、
矛先に集中させたエネルギーを砲撃として撃ち出す技――――――『HORIZON†SPEAR』が
「はぁッ!?」
「おいおい、自分らで出したノイズだろッ!?」
メタルドーパントやクリスが驚愕の声を漏らすが、マリア達にとってはこれでいいので、観客席からジャンプして会場外へと逃げていく。
「待ちなさいッ!」
「レイカ、待ってッ!」
両足から炎を噴出させて彼らを追おうとしたヒートドーパントだったが、ルナドーパントに呼び止められて振り向くと――――――
「なによ、これ…………」
周囲に散らばった
とにかく数を減らそうと各自近くに落ちてきていた破片を攻撃するが、それによって散らばった破片も巨大化し始めていく。
「こいつの特徴は増殖分裂…………ッ!」
「放っておいたら際限なく増えるってわけか? そのうちここから溢れ出すぞッ!」
その時、全員に既に会場外に避難していた緒川からの通信が入る。
『皆さん、会場のすぐ外には避難したばかりの観客達がいますッ! そのノイズをここから出すわけには…………』
「でも、どうやってこいつらをやっつけるのよッ!? こいつら、攻撃すればする程増えていくじゃないッ!」
両腕を振り回して手当たり次第に破片を蹴散らしていくが、それに比例してどんどん
「馬鹿か、お前ッ! それやったら余計増えちまうだろッ!」
「迂闊な攻撃では、悪戯に増殖と分裂を促進させるだけ…………ッ!」
「どうすりゃいいんだよ…………ッ!」
誰もがこの状況をどう打開するかと頭を悩ませていた、その時、ある考えが浮かんだ響が彼らに言う。
「…………絶唱。絶唱ですッ!」
「なに言ってんだッ! あのコンビネーションは未完成なんだぞッ!?」
すぐさまクリスが反対する。
絶唱は装者が保有する攻撃手段の中でも最高威力を誇る攻撃だが、その反動で全身にかかる負荷は絶大なものだ。最悪の場合、命を落としてしまう可能性だってある。
それでも、この厄介な特徴を持つ
「増殖力を上回る破壊力にて一気殲滅…………、立花らしいが、理には適っている」
「なら、俺達が時間を稼ごう」
三人の装者を護るように、エターナル達が立つ。
「本当は絶唱なんて歌わせたくないんだけどね。それしか方法が無いのなら仕方ないわ」
「皆さん…………ありがとうございますッ!」
頷き、エターナル達が走り出す。
『サイクロン・マキシマムドライブ!』
翼から受け取ったT2サイクロンメモリを挿し込んだエターナルエッジから放たれた五つの緑色の小さな竜巻が前方のノイズを吹き飛ばしていき、ルナドーパントは伸縮自在な両腕をノイズに叩き付け、ヒートドーパントは襲い掛かってくるノイズの集団を炎を纏わせた両足で蹴り飛ばし、メタルドーパントはメタルシャフトを振り回してノイズを薙ぎ払い、トリガードーパントは右腕のライフルからの光弾で近付いてくるノイズを次々と撃ち抜いていく。
彼らに護られる中、三人の装者は手を繋ぐ。
「行きますッ! S2CA・トライバーストッ!」
声を揃え、歌う。
「「「――――――Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl」」」
会場に、戦姫の歌声が響き渡る。
「「「――――――Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl」」」
『S2CA』――――――正式名称『Superb Song Combination Arts』。それは三ヶ月前、地球に落下してきた月の欠片を粉砕せしめた奇跡の一撃を奇跡以下に制御する為に響達が繰り返し訓練してきたコンビネーション。
「「「――――――Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl」」」
『他者と手を繋ぎ合う』特性の響を中心にする事で威力を倍増させ、並み居る敵を一掃する攻撃手段。
しかしこの絶技には、どうしても補えない弱点が一つ、存在している。
「セットッ! ハーモニクスッ!」
三人を根源に発生した虹色の竜巻が、周囲のノイズを呑み込み始める。だが、ここで先述した弱点が出てくる。
「ぐ…………、うううぅぅ…………ッ!」
それは、装者三人分の絶唱による負荷が、全て響に集中するというものだ。
「耐えろ、立花ッ!」
「もう少しだッ!」
最初に出現した
「今だ、響ッ!」
「レディ…………ッ!」
衝撃波に巻き込まれないようにエターナル達が離脱し、響は両腕のアームドギアを合体させる。
「これが私達の…………絶唱だあああああああああああッ!!!」
駆け出し、核へと拳を突き出す。突き出された拳は的確に核を捉え、今までよりも一際巨大な虹色の竜巻が夜空を切り裂いた。
会場外に避難していた人々は会場から立ち昇る虹色の輝きを呆然と見上げ、それは会場の近くの建物の屋上にいたマリア達も例外ではなかった。
「なんデスか、あのトンデモはッ!?」
「…………綺麗」
「こんな化け物もまた、私達の敵…………」
それぞれの感想を漏らす中、変身を解除したケアンは、目の前の輝きから手元のT3イクシードメモリに視線を移す。
(人と人の絆は、あれ程までの力を引き出すのか?)
絆。実に不可思議だ。そして、それを結び合う人間は、それ以上に不可思議だ。
無言で己と適合したガイアメモリを見つめるも、それからの答えが返ってくるはずも無い。
「人間…………。実に不思議な生き物だ」
メモリを懐に仕舞い、ケアンはそうポツリと呟くのだった。
「――――――夜明けの光ね」
響達のS2CA・トライバーストによって、必要なフォニックゲインは確保できた。
これで、『フィーネ』が抱く計画は、次の段階へと向かう事となる。
モニターに映し出されている蛹型の『なにか』を見て、ナスターシャはほくそ笑むのだった。
15000文字、流石に疲れました…………。どこで区切りをつけるべきかわからなくなったので、気付けばここまで長くなってしまいました…………。
次回は早く投稿できるといいなぁ…………。とにかく、次回もよろしくお願いしますッ!