『選択』 〜ヒーローになるための〜   作:りんごあめ

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バトル漫画の小説を書くのは初めてなので至らぬ所があると思いますが頑張らせていただきます!

お手柔らかにお願いします


第1話 ヴィランの息子のオリジン

犯罪が起きた時。特に殺人が行われた場合

殺された者はもちろんだがその家族にも世間は可哀想だなどと同情の目を向ける。

 

 

しかしその逆はどうだろう?その犯罪を、殺人を犯した者とその家族に対してはどんなが目を向けられるか……軽蔑や怒りなど攻撃的なものばかりを向けられる。

 

犯罪者本人に対しては当然だろう。だがしかしその家族にまで攻撃的な目がいくのはなぜなのか。家族には罪はないだろうにも関わらず世の人々はその家族に対しても非難の言葉を浴びせてくる。

その結果世間からのバッシングに耐えられなくなり死を選ぶ家族達もいる。

 

犯罪者は自分の家族すら壊す。

 

俺の父親もそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

─── 連続殺人鬼(シリアルキラー)快楽(ジョイド)

 

 

父は自らをそう名乗った。

 

 

6歳の頃父が家を出ていってからは1度も会っていない。

正しく言うと『直接』父には会ってない。

 

 

 

 

そのかわり父の姿を何度か見る場所があった。

テレビの画面の中である。

 

ニュースでは毎日取り上げられる(ヴィラン)の報道、いつものようにぼんやりと眺めているとその中に父の姿があった。

 

ただただショックだった。

 

アナウンサーの話を聞くにどうやら父が人を殺したらしい。それもたくさん。そしてまだ捕まっていない、と。

その時の俺にはそれくらいしか理解できなかった。

 

 

 

 

 

 

それから数日後に父は逮捕された。

捕まえたのは世の人々から平和の象徴と称され知らない人など誰もいないであろうNO.1ヒーロー『オールマイト』。

 

 

颯爽と現れあっという間に父を倒したその男はカメラに向かって「もう大丈夫!」と高らかに笑うその姿に俺は強い憧れを抱いた。

 

 

 

 

あぁ、捕まってよかった。

 

 

 

 

 

父が逮捕されたこと悲しんだりは微塵もしなかった。

胸の中にあったのは安心と憧れ。

 

 

俺はオールマイトへの憧れの眼差しばかりをひたすらテレビに向けていた。

父のことなんてもうどうでもよくなってしまうくらいに。

 

 

 

父が逮捕された日の夜、急いで荷物と共に車に詰められ半ば無理やり家を出た。何度聞いてもどこに行くかも教えられず

 

「一緒にいたらあなたまで傷つけられてしまうから。あなたを守るためなの」

 

それだけ言われ俺は住んでいたところから遠くに住む親戚のじいさんの元へ預けられた。

じいさんの家に着くと母は俺のことを強く抱きしめた。

 

「ごめんね、しばらくしたら迎えにくるからね、ごめんね…本当にごめんね…!」

 

泣きながら何度もそう言い母は帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迎えにくる、そう言われてからもう10年近く経つが未だに母は1度も会いに来ない。それどころか連絡も一切取れず完全に行方をくらましている。

 

 

 

 

 

 

父のせいで俺たち家族はバラバラに引き裂かれた。

 

 

 

 

 

 

預けられてからはじいさんの家から通える小学校に転校して通うことになった。転校生ということで周りからちやほやされたりもしてすぐに友達もできた。いままでとは違う環境での暮らしに最初こそ不安だったがそれなりに楽しく過ごせていた。

 

 

 

 

 

そんなある日、公園で遊んでいると

「なぁお前の父ちゃんってさ……」

 

どうやらニュースで映っていた俺の父と俺が似ていると思ったらしい。

違うと嘘でもつけばいいものをその時俺は何を思ったのか正直に話してしまった。

自分の父親が人殺しであると。

 

 

それを聞いてから俺をいじめてくるやつが出てきた。

「こいつは人殺しの子どもだ」と。

 

俺が何も言い返したりやり返したりしなかったからなかなかいじめが終わることはなかった。

ある時、公園で石を投げられていた時だった。いつものことだ、少し俺が我慢していれば終わる。そう思っていたのにそいつは現れた。

俺を庇うように俺の前に立ち投げられた石を浴びた。

 

「こ、こ、こんなことよくないよ!痛がってるじゃないか!……こ、これ以上は……僕が許さないぞ!!」

 

前に立ち塞がったはいいが怖いのか、ぶるぶると震えながら睨みつけるそいつに興が冷めたのかいじめっ子達は持っていた石を投げ捨て「いこーぜ。」と帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

「おい、なんで俺なんか助けたんだよ……きみまでケガしたじゃないか!」

 

助けてくれた礼も言わず口から出たのはそんな言葉だった。それを聞いたそいつはすり傷のついた顔で笑った。

 

「君が助けを求める顔をしてた…そんな気がしたから、かな?

ヒーローは困っている人を助けなきゃいけないから……!僕は…ヒーローになりたいから君を助けたんだよ」

 

その時のそう答えたそいつの笑顔はテレビで見た平和の象徴と呼ばれるあのヒーローと同じくらい明るく眩しく見えた。

 

 

 

 

 

 

 

これが俺、三神(みかみ)乃亜(ノア)と緑谷出久の出会い。

 

 

それからそいつとは今でも仲良くしている。

 

なぜかって?そりゃカンタン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だってオレのヒーロー。だから

 

 

 

他のやつらからしたらたいしたことじゃないって思うかもしれない。でも、俺からしたらあの時のあいつの行動と言葉は光が差し込んでくるみたいに温かくて優しくて……父を捕まえたヒーローみたいな安心感があったから。

 

それにぼんやりと思ってたことを俺に固く決意をさせてくれたから。

 

 

 

 

俺もヒーローになる、ってことを。

 

 

 

自分で『選択』することの大切さを。




読んでいただきありがとうございました!
ヒロアカに最近ハマり小説を書いてみたい!となり、Dグレで最推しのティキのクロスオーバー的な感じで書いてみることにしました!

ヒロアカはまだアニメしか見ていないのでその中で書いていきます。
ぼちぼち頑張っていきます
次回もよろしくお願いします
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