第24話よろしくお願いします。
避難指示が出され人気の感じらなくなった街の更に人気のない路地裏。
そんな場所で3人の男が一触即発の空気を漂わせている。
「三神君緑谷君、なぜ……!」
「お前んとこのマニュアルさんが真っ青になって捜しててな、ヒーロー達も忙しそうだし、手の空いてた俺達が血眼になってお前を捜してたのさ」
「ヒーロー殺しを見つけてしまったのかもしれないって思って犯行現場になりそうな路地裏をしらみ潰しに捜してきた!動ける?大通りに出よう、プロの応援が必要だ」
「体を動かせない、斬りつけられてから……!」
「なるほど、アイツの個性にやられたのか」
力んだ声で答える飯田を見ると、確かに体はうつ伏せになったままピクリとも動かなかった。口はなんとか動かして喋れるようではあるが。
「ワイドショーの推測通りだ、斬るのが個性の発動条件ってことか。とりあえず僕らが君を担いで大通りに……」
「いやそれも難しそうだぜ。見ろよ、そこにもう一人ヒーローがやられてる」
「くっ、飯田君だけならなんとか逃げられたかもしれないのに。置いていく訳にもいかないし……!」
少し先には壁にもたれかかり苦悶の表情を浮かべるヒーローがいる。ほっといて飯田だけ逃がしたら確実にあの人は殺される。こりゃ参った、逃げるって選択肢は取れなそうだ。
「2人とも、手を……出すな…」
「どうして!見殺しになんかできないよ!」
「君達には…関係ないだろ……!!」
「は?……お前それ本気で言ってんのか」
飯田の俺達を拒絶するかのような発言に目を見開き低い声で問い返す。
しかしその答えを聞く前にここまで沈黙を貫いていたヤツが口を開く。
「仲間が助けにきた……いいセリフだな」
「そりゃどうも……ってなワケでヒーロー殺しさんよ、こいつら連れていきたいんで手ぇ引いてくんない?」
ダメ元でそんな提案をしてみるとヒーロー殺しはフンと鼻で笑い1歩前に出た。
「それは無理な相談だ、俺はこいつを殺す義務がある。ぶつかるなら当然弱い方が淘汰される訳だが……?」
「………っ!!」
「へぇ……!」
そう言ってこちらを睨むヒーロー殺しの気迫に俺もデックンも気圧され顔を強ばらせる。
あの目、USJん時のヴィラン達やさっき路地裏で会ったチンピラとは明らかに違う。あまりに強い意志の篭もった、殺意に満ちた目をしている。
気迫に気圧されるこの感じ、思わず後ずさりしたくなるこの感じはまるで師匠に睨まれている時のようだ。それほどまでにヒーロー殺しは強い殺意を放っていた。
「……うおっ、こんな時に。残念だけどデートのお誘いは今度にしてほしいもんだね」
「ハァ……何を言っている…?」
「いやわりぃな、こっちの話」
突如ポケットでブルブルと震えたスマホにそんな軽口を叩いてポケットもついでにポンと叩く。誰かは知らんがメールをくれたそこのあなた、とてもじゃないが今はメールを見れるような状況じゃないんです。返信遅れても許してくれよな。
「身動き取れない2人を守りつつ時間を稼ぐ、できればヒーロー殺しを退ける。お互いをカバーし合えばどうにかできるかな……?」
「ははっ。そりゃお前できるかじゃねえ、やるしかねえの間違いだろ……!」
デックンにそんなカッコつけた返事をして体勢を低くして構え臨戦態勢に入る。2人同時に逃がすことが絶望的な以上、戦うという選択肢しか残されていない。やるしかない。
「やめろ!逃げるんだ!言ったろう、君達には関係ないんだから……」
奮い立つ俺達にそれを咎めるように声を荒げる飯田、しかしそんなことじゃ俺達は止まるワケもなく、逆にそれを説き伏せるように俺達も負けじと声を張る。
「そんなこと言ったらヒーローは何もできないかもじゃないか!
……オールマイトが言ってたよ、余計なお世話はヒーローの本質なんだ。って!」
「あ〜言ってたなたしかに。俺らもヒーローを志そうとしてる身、それに準じようじゃないの。
それによぉ飯田。困ってるダチを救けるのなんかヒーローじゃなくても当たり前だろ?関係ないなんて悲しいこと言ってくれるなよ……ダチだろ、俺ら」
諭すように微笑むようにそう言って再び前を向く。他にも言いたいことはあるがとりあえずそれは後回しだ。今は、
「ハハッ…いいぞ、お前ら………!」
目の前で薄気味悪い笑みを浮かべるコイツをどうにかすることが先決だ。
「僕が行く!後はお願い!!」
「はいよっ、任せとけ!」
デックンの僅かな目線の移動で意図を汲み取り、少し遅れて俺も走り出す。
一気に懐へ飛び込もうと姿勢を低くし走るデックンに応戦するヒーロー殺しを横目にヤツの近くで倒れているヒーローの元へ駆け寄り抱き上げるとそのまますぐに近くの壁を反射を発動させ蹴り、飯田のいる辺りまで戻ってそっと地面に寝かせる。
「……すまない、ありがとう」
「いいっすよこのくらい、必ず2人共救けるんでここで待っててください」
そう笑って返し前に向き直るとデックンがくるりと身を翻し空中から思い切り拳を叩き込んでいるところだった。
素早くこちらへ戻ってくるデックンにヒュ〜と口笛を吹いて笑う。
「やるねぇ〜デックン!ほんと体育祭までとは大違いだな。その機動力ならマジでいい勝負できそうじゃん」
「うん、通じた……通じたぞフルカウル!僕も戦える……!」
ほんの少ししたり顔するデックン。相手の意表を突くように高い機動力で背後へ回り込んで攻撃を仕掛けたあの動きは、たしかに本人が言っていた通りどことなく爆豪を彷彿とさせた。
「パワーが足りない。俺の動きを見切ったんじゃない、視界から外れ確実に仕留められるよう画策した、そんな動きだった…………だがまだまだ甘い」
「ぐッ!体が…動かない……!」
「なっ、嘘だろくらっちまったのか!?」
冷静に分析するように語ったヒーロー殺しが刀を口元へ近づけると、まるで膝カックンでもくらったかのように突然膝をつくデックン。
「あ、腕にかすってたのか……!」
そう言うデックンに近寄ってみると確かに、コスチュームの腕の部分がほんの少し切り裂かれていた。刃物で斬りつけるのが発動条件だとは思っていたがこんな小さなの攻撃でもくらえばアウトとは、思ってる以上にアイツの個性厄介かもしれない。
「……いや、そうか血だよノア君……!ナイフに少し血がついてるんだ、だから──」
「血を舐めて動きを止めてんのか!…………ていうかまた血かよ、ほんと大丈夫なのかお前ら」
先ほどの路地裏での女子高生を思い出す。血をチウチウ吸うのが好きなやつに、血をべろんべろん舐めて相手の自由を奪うやつ。今日は血に関するやべぇやつによく遭う日のようだ、なんて日だ!
「口先だけの人間はいくらでもいるがお前は生かす価値がありそうだ、こいつらとは違う。さて、もう1人のお前。そいつを連れて逃げるというならお前ら2人は逃がしてやってもいい」
「もう1人のお前……?デックンが2人いるってことか!?」
「違う。そうじゃない」
刀の先をこちらに向け提案を持ち出してきたヒーロー殺しに真面目な顔してそう答えてみた。
「あ〜わりわり、分かってる……ふふっ、普通にツッコミ入れてくれるとは思わなかった……ぷっ」
「この状況でヒーロー殺し相手にふざけられるってどんなメンタルしてんだよノア君……!」
這いつくばうデックンが驚き、というかむしろ引いてるような顔でこっちを見ている。別に引かなくたっていいじゃねぇか。……そんなめでみるのはやめて。
「さてとおふざけはそこそこにして、だ。お互いをカバーし合えばとかなんとか言ってたやつが一撃でダウンしたワケだからなぁ〜」
「ぐっ……ごめん、力になれなくて……」
「や、冗談だって、気にすんなよデックン……後は俺に任せろ」
軽くデックンをからかい笑って、庇うように皆の前に出る。
「ハァ……それはつまり、交渉決裂と判断していいんだな」
「愚問だな。そもそも自分らだけ逃げるなんてそれこそヒーローとして最悪な選択だと思わないかい?」
「フン、その通りだ。2人で逃げようしたらお前達から粛清していたところだ」
「こっわ、試してたワケね。まぁいいよお前ならいい修行相手になりそうだ」
「修行相手か、俺を先生か何かと勘違いしているのか」
「ハハハッ冗談はよしてくれよ。師匠から言われてんのさ、修行としてヴィランを倒してこいってね!!」
そう語気を強めて走り出す。刀を握り直してそうか。と小さくつぶやき口元を歪ませるヒーロー殺しへ躊躇なく正面から突っ込む。
「『
「っ、速いな!がッ!?」
ヒーロー殺しが迎撃する前に『
為す術なく壁に打ち付けられたヒーロー殺しだったが、こんなものかと言わんばかりに首をゴキゴキ鳴らしながら立ち上がる。
「お前もやはりパワーが足りない。ハァ……さっきのやつよりは幾分マシではあるがな。視界から外れ攻撃を決めようとする動き、お前もなかなか悪くはなさそうだ」
「まぁでも俺の攻撃がお前に当たるってことがわかっただけでも十分さ、これなら戦える」
「自分の攻撃が通用するからなんだというんだ、俺の攻撃をお前が受けきれなければ意味のないことだッッ!!」
そう言って今度はヒーロー殺しが攻撃を仕掛けてくる。姿勢を低く疾走し距離を詰めると刀を真っ直ぐ突き出す。それを俺が横飛びして回避するのを見るや否や、横に薙ぎ払い追撃を仕掛けてきた。
そんな素早い連撃を腕の動きから察知していた俺は薙ぎ払いが来るのと同時にしゃがみこんでぐるりと円を描くように足払いをかける。が、分かっていたかのようにヒーロー殺しはそれを後ろへ跳んだ。
「アンタもめちゃくちゃ速いじゃねぇの。真っ二つにされるとこだったぜ」
「お前もやるな、軽くかするくらいはするかと思ったんだが」
「うちの師匠はろくでなしだが戦闘においてはかなりのやり手みたいでな、新技だけじゃなく戦い方まで叩き込まれてね」
師匠から教わったのは新技だけではないのだ。
戦いにおいて何を考えるべきなのか何を見るべきなのか。師匠はそれを俺を撃ちながら語っていた。
『戦闘において1番いい状況ってのは相手に何もさせないことだ。
どれだけ自分の得意を先に敵へ押し付けられるか、それを考えてみろ』
何もさせない為に素早く、翻弄するような動きをして攻撃した。
『戦闘中、特に敵が1人ならそいつから目を離すな。
攻撃を避ける時、移動する時も必ず視界に相手がいるように動け。完全に背を向けるなんてのは以ての外、自殺行為だと思え』
その翻弄するような動きをする時も必ず視界に捉え、俺の動きに遅れを取っているをことを確認した。
『敵をよく見ろ。
腕が少し震えるように動くのに気づけば敵がこれからその腕を動かし攻撃してくるのを察知して回避できる。小さな変化に目を配り分析・予測をしろ』
突きをした後、腕が少し震えたのに気づき刀を握り直してすぐ攻撃が来ると予測できた。変えられた腕や拳の向きから今度は横に振ってくると予測し躱すことができた。
戦えている、師匠に教わったことを活かして俺は戦えている。
そう言い聞かせ自分を奮い立たせていたところでヒーロー殺しは目を細め口を開く。
「お前もやはり生かす価値がありそうだ。冷静に判断し動いている……そこのヤツとは大違いだ」
見下したような表情で刀で飯田を指すヒーロー殺しに怪訝そうな顔をして首を傾げる。
「俺から言わせりゃ飯田もそう悪いやつじゃないんだけどなぁ何が不満なんだよ」
「そいつが俺の前に現れた時何と言ったか教えてやろうか。自分はインゲニウムの弟だ、お前を止めに来たなどと言い放ち終いには殺してやるとまで言ったんだ、そこで倒れてるやつに目もくれずにだ!
ヒーローならまずあいつを助けるべきだろう?目先の憎しみに囚われて私欲を満たす、私刑などヒーローから最も遠い行い………そいつはヒーロー失格だ。お前もヒーローになりたいのなら友達は選んだ方がいい」
「…………へぇ、だから殺すってことか」
ヒーロー殺しの言葉に耳を傾け静かにそう問いかける。
「そうだ。そもそも今の世には多すぎるんだよ偽物が!他者を救うことで収益を、名声を、地位を得ている者ばかり。そんなやつらが自分はヒーローだと騙っている。真の
声を荒げベラベラと持論を述べていくヒーロー殺しに沸き上がる感情を抑えながら、俺は平静を装って声を上げる。
「その言い方、本物はオールマイトだけだとでも言いたいワケか」
「あぁそうだ彼こそが本物だ、俺を殺っていいのはオールマイトだけだ!」
血走った眼でそう言い放ったヒーロー殺しに俺はやっぱりか。と困ったようにため息をつく。
「お前が拗らせヒーロー大好きマンだってのはよく分かったよ。でもよオールマイトだって他のヒーローと同じじゃね?」
「ハァ……どういうことだ」
血走った眼でギロリとヒーロー殺しがこちらを睨む。やばいな、これヘタなこと言うと殺すとか言いかねないやつなのでは?まぁどちらにせよ戦うんだからいいんだけどさ。
「オールマイトだって人を救けることで金はもらってるぜ?テレビなんかにも出てNO.1ヒーローっていう地位を名声をもらってるじゃん。他より優れちゃいるがやってることは同じなんじゃないかと俺は思うね。
結局今の世の中だとさ、ヒーローってのは職業の1つなんだよ。警察とか医者とかと同じでさ。
アンタの思うそれは英雄に対する理想としちゃあ悪くないかもしれないが、俺達の周りにいるヒーロー達にはそれはちょっと難しいかもな」
「ハァ……違う、彼だけははそんな自ら見返りを求めてヒーローやっているんじゃない。見返りを求めずその力を他の為に使い続ける。そこが偽物共とは違うんだ、完璧な存在だ……!」
「ハッ!会ったことも話したこともねぇのにわかったような口をきくんだな。ヒーローも結局はただの人間なんだよ、ヒーローを人間って生き物がやってる以上完璧な存在なんてどこにもいやしないし、なれはしない……もちろんオールマイトも含めてな」
そう反論するとヒーロー殺しは明らかに不機嫌なったようでさらに険しい表情になる。
「オールマイトもさ案外先生としてはまだまだみたいでなぁ、この間うちの担任に色々怒られてペコペコしてるとこ見たぞ」
「もういいやめろ。ハァ、お前の御託は聞き飽きた…… それにオールマイトのイメージが崩れる」
話にならんと諦めたのかヒーロー殺しはため息まじりに俺の話を遮ってきた………なんか最後変なこと言ってなかった?
「どうやら俺とお前では見えている世界が違うようだ、話にならん」
「そうだな俺とアンタじゃ物事の価値基準が違う。話は平行線になるばかりだ。でも言いたいことは言わせてもらうよ、ってかこっちが本題だ」
そう言って今度は俺が睨むとヒーロー殺しは刀を構えたままこちら見る。
「今度はなんだ、話すのもいい加減飽きてきたんだが」
「そりゃ悪いね、さっきも言ったがヒーローが人間である以上完璧なやつなんていないと思うんだ。だからよお前がダメだと見捨てた俺のダチへの評価にちょっと納得いかなくてさ」
ヒーロー殺しは飯田を一瞥し、黙ってこちらを睨み続けている。
「飯田はすごくいいやつなんだよ。冷静で頭はいいしクラスの委員長やっててさ、みんなをまとめようといつも声を張って頑張ってんだ。たまに空回りするけど。ヴィランに襲われた時あいつが必死に救けを呼んだおかげで俺たち全員今生きてるんだ、なんならオールマイト含めてだ。
そんな見事にヒーローって感じのことをやってのけてくれたすげぇやつなんだよ、殺す理由なんて見当たらねぇじゃねぇか」
「だからどうした、そいつは俺に殺してやると憎悪に満ちた目で行った。死線を前にして人は本質を現す、そして人の本質はそう易々と変わらない……そっちがそいつの本性だ、その程度の偽物なんだよ」
改めて冷たい目で飯田を見下ろすヒーロー殺しに俺はついに抑えていた感情を爆発させる。もう限界だった。
「ふざけんなよッ……!殺してやるなんて言わせたのはお前だろ!お前が余計なことしたせいだろうが!?大事な家族傷つけられて冷静でいられるわけないだろ!お前が飯田にそんなこと言わせなきゃいけなくしたんだ、
『規律を重んじ人を導く愛すべきヒーロー、俺はそんな兄に憧れヒーローを志したんだ!』
そう言って自分が褒められている訳でもないのに誇らしげに笑っていた飯田。今はそんな笑顔の面影は全くなく、ひどく悲しい顔になっていた。あいつをそんなふうに変えちまったこの男を俺は許せない。
「ヒーロー失格?友達は選んだ方がいい?冗談じゃない!俺のダチにそんなやつは1人もいねぇよ!何も知らないお前が勝手に俺のダチを決めるなァ!!」
ありったけの怒りを吐き出し再び攻撃を仕掛けにいく。壁を蹴り何度も進路を変え相手を翻弄する。しばらくそうやって壁を蹴っては跳んでを繰り返しヒーロー殺しの反応が少し遅れた瞬間、壁を蹴る脚に全力で力を込め一気に飛びかかる。
「お前みたいな自分勝手な理由で人を傷つけるようなやつがヒーローを語るなあぁあ!!」
固く握られた拳はヒーロー殺しの顔面にめり込み、凄まじい勢いで壁へと激突する。
激しく動いた反動と抑えこんでいた怒りを爆発させたことにより口から大きく息を吐く。
先ほどはすぐに起き上がってきたヒーロー殺しが今度は起きてこない、さすがに今の一撃は効いたかと小さく安堵の息を漏らす。
これで確実に飯田達を救出できる。倒れる3人を見てそう声をかけようとした時、
「ノア君あぶないっ!!」
デックンの叫びに直感的にヒーロー殺しの方に向き直ると投擲されたサバイバルナイフが顔へと突き刺さろうとしていた。
「やば……ッッ!」
寸前の所で身体を傾けそれを回避する。しかし咄嗟のことに身体は完全にはついていかず、そのまま傾けた方にバタリと倒れてしまった。
やってしまった。直感で察知する。その感は的中し倒れていたはずのヒーロー殺しが立ちあがり、飯田の元へと駆け出していた。
自分にできうる限り最速の速さで起き上がり、ズボンのポケットへと手を伸ばす。今から走ってもやつには絶対間に合わない。
「っっさせるか!!ティーズ!!」
地面に押し当て展開させながらティーズを撃ち阻もうとするがヒーロー殺しは壁を蹴り身をひねり、それを容易く躱す。
「俺とお前の
「「やめろぉぉおお!!!」」
攻撃を躱し、飯田にとどめを刺そうと刀を振り上げるヒーロー殺しに俺とデックンは目を見開き叫ぶ。
ダメだ間に合わない、ダチが殺されようとしているのに救けられない。必死に手を伸ばし走る。
「次から次へと……今日はよく邪魔が入る!!」
飯田の命を刈り取ろうとするその刃は飯田へと届くことはなく、突如吹き荒れた炎によって離れていった。
「へぇ〜?それがお前の出した答えってワケか、思ってたよりずっと早かったな」
「あぁ、俺は進むことにしたよ。俺がなりたいのはヒーローだからな……!!」
俺の問いかけに左腕に炎を燃やし、辺りを明るく照らして現れた轟が力強くそう答えた。
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