第6話よろしくお願いします。
真新しい制服に袖を通す。これから成長することを考え少しばかり大きいサイズになっているのが中学に上がった頃のことを思い出し懐かしさから頬が緩む。時計をちらりと見て準備する手を速める。そろそろ出ないと約束の時間に遅れちまう。
ネクタイをキュッと締めリュックを背負いながら足早に自分の部屋を出た。
「意外と遅かったですね、我輩待ちくたびれちゃいましたヨ」
階段を降りると玄関の前で千年公が待ち構えていた。
「いや〜制服姿の自分に見惚れちゃってね、時間かかっちまったのよ」
「ホホホ、それは結構ですがほどほどにしてくださいね。さ、そろそろ出ないと待ち合わせに遅れてしまいまス」
「わかってるって。じゃ、行ってきまーす」
「……乃亜。」
靴を履きドアを開けようとすると突然呼び止められた。普段とは違い真面目な声色に俺も少し神妙な面持ちで振り返る。
「ひとつ教えてください、乃亜はこの10年楽しかったですか?……我輩と暮らすのは嫌ではありませんでしたカ?」
意外な質問に目を丸くする。だけどその問いに答えることはできない、なんてことはなくすぐに答えは出た。
「何をいまさら、嫌だったわけないっての。俺をここまで育ててくれたのはあんただろう。親がいなくて寂しく思うことはあったけど今は違う。俺と千年公はもう家族だろう、今の俺の家族はあんただけだ。これから先も嫌いになることなんてないから安心しな?」
「そう、ですか。ありがとう乃亜。それならよかったデス……」
俺の答えを聞き千年公は嬉しそうに、安心したような声で頷いた。
「…じ、じゃ今度こそ行ってきます…!」
今になって自分の言ったことに恥ずかしくなりそそくさとドアを開ける。とそこでまた呼び止められた。
「乃亜。」
「今度は何!?もう時間ないんだけど!」
「制服、似合ってます。とてもかっこいいデス」
「……!ぉぅ」
心のこもった言い方とはこのことをいうのだろう、それくらい優しく、温かくかけられたその言葉に俺は頷いて家を飛び出した。
家を出て歩きながら想う。
あぁ、やっぱりここにきてよかった、あの人と一緒に暮らせてよかった。
「お、お待たせ!ごめん遅くなった!」
「いや、俺もついさっき来たばっかだし。さ、行こうぜ」
「うん」
息を切らしながら駆けてきたデックンにそう答え歩き出す。そしてふと思う。
「なんか今のやり取りデートの待ち合わせのカップルみたいだな」
「い!いや何言ってるのノア君!やめてよ恥ずかしい//」
いやなんで照れてんだよお前は。
「そ、それよりノア君何かいいことでもあった?」
突然俺の顔を見ながらそんなことを聞いてきた。
「ん、なんでそう思った?」
「ん〜、いつもより嬉しそうな顔してるなーって。なんとなくだけど」
「はは、そっか…。まぁ無くはなかったな〜」
「やっぱり!どんなことがあったの?」
「あ!急がないと電車間に合わねぇかも、早く行こうぜ」
「え、ちょっとそんな急に走らないでよ〜!」
質問には答えずはぐらかすように駆け出す。
自分では隠せてるつもりだったんだけどなぁ……。あっけなくバレちまった。こういうのはあまり顔に出さずクールでいたい俺なのに。
ポーカーフェイスはまだまだ練習が必要だと気づいた朝だった。
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そんな感じで無事雄英に着きまして〜……今は教室を探しているわけなんだがこれが思いのほか大変。
どうやら途中で通る道を間違えたらしく遠回りしちまったらしい。それにしたって広すぎる。さすが雄英、教室探すだけでも一苦労とはちょっと舐めてたわ。
「あ、あったよ1-A!」
「お、ほんとだ……ってデカっ!」
教室の扉のあまりのデカさに思わず声を上げた。
その高さはだいたい俺達4人分…くらい?個性によっては異形型と呼ばれる外見まで個性によって変わる人もいるしそういう人達のことも考慮したバリアフリーになってるんだろう。さすが雄英しっかりしてるなー!
「あの受験者数から選ばれたエリート達、怖い人達クラス違うとありがたい……」
「ふっ、怖い人達って爆豪とか入試の時のマジメ君とかか?大丈夫だろ、少なくともどっちも同じクラスになんているわけな……」
「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!?」
「あァ?思わねぇよ!テメどこ中だァ?」
あーゴメンいたわ、しかもどっちも。いやマジかよ今年も爆豪と同じクラスか。
うわー……朝の幸福感一気に吹き飛んだわ、返してくれ俺の幸せ。
隣のデックンもショックだったらしくあの2人の口論をぼんやりと眺めている。やっぱそうなるよな分かるよその気持ち…。
そんなことをしているとマジメ君がこちらに気づき向かってきた。
…なんかすごいカクカクした歩き方してるんですけど、ロボットみたいだ。
「おはよう!俺は聡明中学の……」
「聞いてた聞いてた……聡明中の飯田ね、俺は三神。はいよろしくー」
お前らの口論、教室の端から端まで聞こえてたからなー?2度聞くなんて面倒なことしたくないんでと彼を遮り手早く自己紹介をする。そんな俺に続きデックンも名乗りよろしくねと挨拶を交わした。
「緑谷君、君はあの試験の構造に気づいていたんだな。君を見誤っていたよ、すまない!」
「「ん?」」
2人揃って首を傾げる。
ロボットみたいなカクカクした手振りで謝ってくるマジメ君…ではなく飯田よ、
1人で盛り上がってるとこすまないがこいつも気づいてなかったぞ、試験終わってからこの世の終わりだみたいな顔してたからな。
「あ!そのモサモサ頭の2人組は!」
後ろから明るい声が聞こえ振り返るとそこにいたのは、入試の時に会った物を浮かせる個性の女子。デックンから受かったって聞いてたけどクラスと同じだったのか。
「今日って式とかガイダンスだけかなー?先生ってどんな人かな!緊急するよね?ね!」
1人興奮したようにまくし立てる彼女に対し赤面してあたふたするデックンに苦笑していると後ろから視線を感じ振り返る。
そこにいたのは黄色い寝袋から顔だけを出し黙ってこちらを見る無精髭のくたびれた男……。
「……お友達ごっこがしたいなら他所へ行け〜ここはヒーロー科だぞ…」
「「「なんかいるぅ!?」」」
「ハイ、静かになるまで8秒かかりましたぁ〜時間は有限。君達は合理性に欠くね。
担任の相澤消太だ、よろしくねー」
思わずぎょっとして固まっていると寝袋からモゾモゾ這い出てきながらそんなことを言ってきた。
「早速だがこれ着てグラウンド出ろ」
続けざまに寝袋からジャージを取り出し言う。
有無を言わさずと言った感じの指示に俺達はジャージに着替え言われるがままグラウンドに集まった。
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「「「「個性把握テスト!?」」」」
相澤先生の言葉にほとんどの生徒が声を上げた。
「ヒーローになるならそんな行事悠長に出てる暇ないよー」
入学式やガイダンスはどうするのだという質問を先生はそう一蹴した。
「雄英は自由な校風が売り文句、それはまた先生側も然り。
お前達も中学の頃からやってるだろ?個性使用禁止の体力テスト。実技入試の成績トップは爆豪だったな、取り敢えずソフトボール投げ個性使ってやってみろ」
「死ねえぇぇ!!」
「ソフトボール投げで死ねってどういうことだよ、あいつなんでボールに殺意向けてんの?」
円から出なければ何してもいいと言われた爆豪は爆破をさせながらそんな物騒な言葉と共に思い切りボールをぶん投げた。
爆風により空高く吹っ飛んでいったボールの距離、記録は705.2m。
その数字を見て辺りはどよめく。
「まず自分の最大限を知る、それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
なるほど、そのための個性を使ったなんでもアリな体力テストってワケか…。確かに個性を持った奴がほとんどのこのご時世で個性無しで体力を測って平均を作ったってその人の本当の実力とは限らないしな。先生の言う通りこっちの方が合理的、なのかもしれない。
「何コレ、面白そう!」
「個性思いっ切り使えんだ、さすがヒーロー科!」
などと嬉々とした感想を漏らす生徒達に先生は落胆したようにため息をついた。
「面白そう、か……。ヒーローになるための3年間そんな腹づもりでいるのかい?」
よし、と息を吐きながら何かを企んだ笑みを見せる先生。何だろうな〜絶対に悪い話であることは確かだろうけど……。
「8種目トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し除籍処分としよう…!」
うわぁ…マジか、除籍処分ってまだ1日目だぞ?自由な校風つってもこりゃいくらなんでも自由過ぎるだろ……。
「生徒の如何は先生の自由
ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ!」
不敵な笑みで俺達は見下ろしてくる。あの目はマジだな、本気で落とすつもりらしい。
「最下位除籍って!入学初日ですよ!?いやそうじゃなくても理不尽過ぎる!」
そう無重力女子が抗議するが先生はだからなんだといった顔で答えた。
「自然災害、大事故…そして身勝手なヴィラン達。いつどこから来るか分からない厄災、日本は理不尽にまみれてる。そういうピンチを覆していくのがヒーロー。
放課後マックで談笑したかったならお生憎、これから3年間雄英は全力で君達に苦難を与え続ける。
さらに向こうへPlus ultraさ。全力で乗り越えて来い。
さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ」
洗礼というにはかなりキツすぎるような気もするが日本一のヒーロー科だもんな、簡単なことばかりなわけねえよな……!
新たな受難、こんくらい乗り越えてやるよ。
こうして生き残りを掛けた恐怖のテストが始まった。
第1種目『50m走』
一緒に走るのは爆豪。なんかやだなぁ、爆破くらいそうだもん。
「おい爆豪邪魔すんなよ?」
「知るか!お前こそ邪魔すんじゃねぇぞ」
いがみ合いながら位置につく。
『位置について、よ〜い……パァン!』
合図を待ち走り出す。
入試の時みたいに『反射』を足に使ってどんどん加速していく。今回はただ一直線に走るだけだし加減することなく全力で加速させられる、これはなかなかいいタイムが期待できそうだ…!
「ンンッ爆速!!」
「…だぁ痛ってぇ!目に染みる!!」
爆豪が掌を後ろに向けて個性を使い走っている、というよりか飛んでいる。そのせいで爆破の際に出る煙が風向きもあって俺の方に流れて目に直撃する。その痛みから個性の発動が若干遅れ減速してしまった。
結果、爆豪に遅れをとり結果は4秒98。
「爆豪てめぇ爆風が目に染みただろうが!」
「ンなもん知るか!近くにいたお前が悪い!!」
「そりゃしょうがねえだろ!2人1組で走ることなってんだからよ!」
「おいお前ら次走るやつの邪魔になるから早くどけ、喧嘩なら他所でやってくれー」
チッ!と舌打ちしながら先生から注意を受けお互い背を向けその場から離れる。
チクショウあいつとじゃなきゃもっと速く走れたのに!
第2種目『握力』
これは個性使って記録は伸ばせねぇなあ〜、ということで普通にやって56kg。
第3種目『立ち幅跳び』
『反射』する角度を上手いこと調整して跳び4m37。
第4種目『反復横跳び』
『反射』を使ってやってみたら300回いけた。これには自分でもびっくりしたなぁ…。
第5種目『ボール投げ』
「…よし、やっぱボールを押し出す指先だけでも十分飛ばせたな」
ボール投げる瞬間に指先に『反射』を使い吹っ飛ばすことが出来た。
ていうか…
俺ここまで『反射』しか使ってないじゃん。いやまぁ、『透過』してもこのテストじゃ何もできないから仕方ないんだけどさ。『反射』が応用効きやすいなと改めて思うねぇこれは。
ボール投げの記録は230m、個性無しじゃこんなに飛ばせないからまあ悪くはないが爆豪の記録には遠く及ばなかったな、700m超えってすげえな。と悔しながらに関心しながら円の中でボールを緊張した面持ちで握るデックンを見る。
「緑谷君はこのままだとマズイぞ…」
「たっりめえだァ無個性のザコだぞ!」
「無個性!?彼が入試時に何を成したか知らんのか?」
「あァ?おいノアどういうことだ!」
「飯田の言ったことそっくりそのまんま言ってやろうか?」
「あァ!?バカにしてんのか!それがどういうことかって聞いて……」
「見てれば分かるっての!多分そろそろ来るぞ」
いきなり矛先を俺に向けてきた爆豪に苦い顔をしながら答える。
見たところデックンはここまでの種目では個性を使ってなかったみたいだし、ここらで使わなきゃほんとに最下位で除籍になりかねねぇし。大きな記録出すなら今しかないだろうしな。
意を決しボールを放る。しかし読み上げられた結果は46m。本人は困惑したように自分の手を見下ろしている。
そんな中、先生が気だるそうに口を開いた。
「個性を消した。つくづくあの入試は合理性に欠くよ、お前のような奴も入学できてしまう…。」
そう言う先生にクラスの全員が息をのみ視線を集中させる。
突如して逆立った髪鋭く光る目。これまでとは違う先生の様相に皆が釘付けになる。その姿にデックンがはっと気づく。
「個性を消した……!あのゴーグル…そうか見ただけで個性を消す個性。
抹消ヒーロー・イレイザーヘッド!」
イレイザー…?聞いたことないな、もしかしてメディア露出を嫌うアングラ系のヒーローか?後でデックンに聞いてみるか。
「見たとこ個性が制御できないんだろ。また誰かに助けてもらうつもりだったか?」
「そ、そんなつもりじゃ!」
布でデックンを引き寄せさらに畳み掛ける。
「どういうつもりでも周りがそうせざるを得なくなるって話だ。
お前は1人を救けてデクの棒になるだけだ。緑谷出久、お前の力じゃヒーローになれないよ」
顔面蒼白で立ち尽くすデックン。ボール投げ2回だと言い捨て後ろに下がる先生。まったく、おっかねえ先生だな。
皆が固唾を呑んで見守る中、1人俺は声を上げた。
「おーい、とりあえず全力で今出来ることだけやってこーぜ!……いろいろあるだろ?」
「……っ!うん!」
そうニヤッと笑い言ってやる。少しの間の後、デックンはハっとして力強く頷く。
一投目と同じく大きく振りかぶりボールを投げる体勢に入り個性を発動させる。放たれたボールは爆豪の時と同等の速さや角度で飛びすぐに見えなくなった。
指先だけを赤く腫らしながらギュッと拳を握り先生に呼びかける。
「先生、まだやれます…!!」
「こいつ……!」
先生は驚いたような、見直したかのような笑みを浮かべていた。
その後の上体起こしでだけ俺は個性を使い記録を伸ばし長座体前屈、持久走を終え体力テストは終わりを迎えた。
「じゃパパっと結果発表。口頭で説明するのは時間の無駄なので一括開示する」
そう言って映し出された順位表、上から順に目で追っていくと10位に俺の名前があった。ちょうど真ん中くらいか…まずまずの結果かな。
そして最下位、21位だったのは……デックン。
最下位だったやつが除籍、つまりデックンは………
「ちなみに除籍はウソな。君らの個性を引き出す合理的虚偽」
「「「「はあぁあぁあ!?!?」」」」
相澤先生の言葉に一部の生徒が発狂する。ちなみにその中の1人俺ね。
いやいやあの目は絶対マジだったろ!?少なくとも途中までは本気だったのかも……?合理的虚偽って…。
ニヤッと意地の悪い笑みをする相澤先生。
この人ほんっと人が悪い、ヒヤヒヤさせやがって!
「と、とりあえずよかったなデックン」
「う、うん。うん…」
軽く放心状態になってるなあ…しばらくそっとしておこう。
俺達の高校生活は1日目にしてこんな波乱の幕開けとなり始まった。
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「お、来たか。お疲れ〜怪我はもう大丈夫か?」
「ゔ、ゔん……あ〜疲れだぁぁ…」
「ほ、ほんとにお疲れみたいだな……」
校舎の入口で保健室にいたデックンを待っているとガッサガサの声でぐったりとしながら現れた。
「リカバリーガールの個性、治癒力を活性化させるだけらしくて…大きな怪我ほど体力も消耗して下手したら逆に死ぬらしい……」
「逆に死ぬのか…そりゃおっかねえな。まぁとりあえず除籍回避できてよかったな」
「うん、ありがとうねノア君。君のおかげだよ。ほら、ボール投げの時の…」
「あ〜あれね、別に俺は当たり前のこと言っただけなんだけどな〜」
「あれのおかげで頭の中スッキリしたんだ。ノア君が指先だけに個性使ったって言ったのを思い出したし、力の調整が出来ない僕でもそれくらいなら出来るかもしれないって!」
「ふっ、そうかい。ならあの場で声出した甲斐もあったかな、ちょっと恥ずかしかったんだぜ?」
眩しいほどにキラキラとした眼差しで詰め寄ってきたデックンをひらひら軽く手を振って払いのけながら笑う。
と、そこへ後ろからガシッと肩を掴まれた。あれ?前にもこんなことあったような。
「緑谷君指は治ったのかい?」
「やっぱりお前か」
「あ、飯田君!うん、リカバリーガールのおかげで…」
こうやって来たってことは飯田も心配してたみたいだな。
飯田も加わり3人で帰ることになった。
「しかし相澤先生にはやられたな、まさか嘘で鼓舞してくるとは!」
「ほんとだよなー。俺は少なくとも途中まではマジだったんじゃねぇかとも思ってる」
「む、確かにそれも有り得るな!緑谷君はどう思う?」
「う、うーんそうだな〜……」
「おーい!3人共ー駅まで〜?待ってぇー!」
3人で話していると今度は無重力女子がパタパタと駆けてきた。
「お、無重力女子じゃん。途中まで一緒に帰るか?」
「うん!麗日お茶子です。えと、飯田天哉君に三神乃亜君、緑谷…デク君!」
う〜ん惜しい、ニアピンだ。1人間違えてる……てかもう名前覚えたのかすごいな。
「デクゥ!?」
「え、だってテストの時に爆豪って人がデクてめぇー!って。
それに三神君もデックンって呼んでるし…」
そっか、それなら確かに間違えるのも無理ないか。他にも勘違いしてるやついそうだなー。
「いや本名は出久でっ!かっちゃんはバカにして…ノア君は呼びやすいし響きが好きだって言ってくれたからで……」
飯田のようなカクカクしたジェスチャーでわたわたと説明するデックン。しかもすっげえ早口になってるな。
「む、蔑称だったのか。三神君の場合は違うようだが」
「あっ!そうなんだゴメン…!
でもデクってなんか頑張れって感じで私も好きだなぁ!」
「デクですっ!!」
「緑谷君!?」 「おい」
お前ちょろいな。いままでとは違って好意的な意味で呼ばれたデックンは顔を真っ赤にして即答した。
それでいいのかお前は……。
「ま、まぁ自分でいいと思うならそれでいいよ、さ!とっとと帰ろうぜ、それともどっか寄ってくか?」
「あ、マックとか行っちゃう!?私は全然いいよ!」
こいつらとは案外仲良くやっていけそうだな、
新しくできたダチと共に俺達は高校を後にした。
読んでいただきありがとうございました!
これからもぼちぼちマイペースにやっていくのでよろしければ見てってください(^_^;)
次回もよろしくお願いしますm(_ _)m